表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の子  作者: 柘榴石
53/80

38.5 余談 おかえり ただいま

本当に余談です。

「兄様 おかえりなさい」


それは城下に出ていたシエルにロジエが言った一言。


「ただいま」


返したシエルの言葉にじりっと胸が妬けた。


『おかえりなさい』『ただいま』

まるで夫婦みいたいじゃないか!?

俺も言われたい。言いたい。レクスはそう思った。


「レクス様。兄様がお菓子を買ってきてくれました。一緒にいただきましょう?」

「あ、ああ。俺はちょっとシエルと話したい事があるから、用意しておいてくれるか?」

「はい。分かりました」

「シエルちょっと一緒に来てくれ」


部屋を出て、レクスが口を開く前にシエルが一言。


「……あのさぁ。そういうことは結婚してからいくらでもできるだろう……」


察しのいいシエルには自分の望んだことが分かったらしい。心底呆れたように言って、去って行った。


「ロジエ、入るぞ」

「どうぞ」


部屋の入り口に佇み、そこから中に入ろうとしないレクスをロジエは首を傾げて見ている。


「あー……ただいま……」

「? おかえりなさい?」


レクスが斜め下を向きつつ告げた言葉に不思議そうにしながらもロジエはにっこり笑って返事をした。


レクスは一気に距離を詰めロジエを抱きしめると


――― 絶対こいつと結婚しよう ―――


と改めて誓った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ