あまりにも遅い判断(ビビリ視点・ざまあ)
「ビビリ……これはどういうことだ……?」
国王はアルマを見て、愕然としていた。
それもそうだ。
明らかに敵意を向けている隣国の王子がここにいるのだ。
まず、国王はビビリを見て困惑した。
一体何が起きたのか。演習はどうなったのか。
さらに言えばどうして明らかに怒りをあらわにしている王子がいるのか。
しかし、すぐに理解することになる。
ビビリは国王の前に跪いて言う。
「アルマ第一王子が父上とお会いしたいと……」
「なに……?」
ちらりと国王がアルマを見る。
「アルン殿を追放したというのは本当なのですか」
「本当のことだが……何か問題でもあるのか」
どうにか国王としての威厳を保とうとしているが、相手は王子。
下手なことをすれば国交と関わってくる。
「どうして追放したのです。アルンは最高の王子ではありませんか」
「な、何を言っているんだ……? アルンはスキルのない無能だぞ?」
「馬鹿者!!」
アルマが叫んだ瞬間、国王の間がしんと静まる。
国王もそうだが、ビビリも喋ることができないでいた。
彼のスキルが発動しているのだろう。
圧倒的な魔力量に自分たちは為す術もなかった。
「今まで、この国の愚策に付き合ってきたがここまで来たか! 呆れた!」
アルマは踵を返し、出口の方へと歩んでいく。
足ぶりは怒りに満ち満ちている。
「ま、待つのだ! もしや……もしやだが、まさか……」
国王は震えた声で発する。
しかし、アルマは動じない。
一切振り返ることなく、進んでいく。
「貴殿の国との本格的な国交は中止させていただく。ただし、アルン殿の領地に関しては支援させていただく。別に彼の場所なんて聞かなくてもこちらで把握する。以上、こちらで喋ることはない」
そう言って、アルマは消えていった。
国王は愕然とする。
頭を抱え、嘆いていた。
「ビビリ……貴様、なんてことを!」
「いや、関係ないですよ! 追放をアルンに宣告したのは父上じゃないですか!」
「そんなの関係ない! もし貴様が王子を丁寧にもてなしていればこうはならなかったはずだ!」
「いや……それは!」
「黙らんか!」
ビビリが立ち上がり、国王に反抗しようとするが近くにあった椅子を投げつけられる。
「いっ……!」
打ちどころが悪かったのだろう。
ビビリの額からは血が流れていた。
「いいか! 貴様に命令する、アルンを連れ戻してこい!」
「無理ですよ……!」
「これは命令だ! 関係ない、やれ!」
――ゴンっ!
またも家具が飛んできたので、ビビリは泣きそうになりながら退出する。
逃げ出し、扉の裏で肩で息をしていた。
「最悪だ……どうしてこうなったんだ……」
ビビリは焦る。
このままだと、国王に何をされるか分からない。
「連れ戻さないと……」
しかし、今更後悔してももう遅い。
判断があまりにも遅すぎた。
昼更新です!これでひとまずのざまぁパートは終了です!
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