吸血鬼退治
「吸血鬼退治……とんでもないものを任されたな」
「それほど大変な相手なのですか?」
「吸血鬼かぁ。うん、大変……というか面倒だねぇ」
そう。吸血鬼は面倒くさい。
先日戦ったゴブリン以上の知能と戦闘能力が高いのもある。
しかし、さらに大抵の吸血鬼には姫がいる。
簡単に言えば群れを率いるボスだ。
ゴブリンにもいたが、戦闘能力は比べ物にならない。
ゴブリンは魔物に対して、吸血姫は魔族。
単純に考えて、全てにおいて上位互換。
「リーンは一応後ろに隠れてろ。ルーシャはいつでも化けれるようにしとくように」
「わたしも戦いたいところですが……相手が未知数ですので今回は隠れます」
「了解ー! 任せてー!」
主に吸血鬼の被害を受けているのはリダー公爵領の辺境の村。
辺境と言っても、他領との貿易の要でもあるので被害は大きいらしい。
それに――襲われている村人たちを放ってはおけない。
しかし自分たちだけの戦力ではどうしようもないから俺に頼んだようだ。
彼の正義感の強さは相変わらずのようだ。
もちろん、俺はそんなあいつのことが好きでいる。
考え方がどこか似ているんだよな。
女好きってのはどうかと思うけれど。
「村が見えてきた。ひとまず寄っていくか」
「そうですね。確認をしておきましょう」
「おー!」
村の中に入り、村人たちを確認する。
一応は生活できているようだが、明らかに弱っている。
即対処しないとこのままでは不味いな。
「村から南西の森の中だったよな」
「はい。その中にある屋敷が吸血鬼の住処だと」
そうして、俺たちは屋敷へと向かう。
吸血鬼は基本、日光を嫌う。
そのため、昼間からの突撃となる。
そちらの方が屋敷内で全て戦闘を終えることができるので都合がいい。
しばらく進んでいると、屋敷らしきものが見えてきた。
やけに豪盛な建物だ。
どこかの貴族の屋敷だったのだろうか。
ともあれ、中に入るとするか。
「うわ……なんですかこれ……」
「趣味が悪い家具ばかりだな」
「アルン怖いー!」
抱きついてくるルーシャを受け止め、屋敷内部を探索する。
しかし戦闘は急に起こるものだ。
「おい、君たちはここでなにをしているんだい?」
一人の執事服を着た吸血鬼がこちらを見ながら佇んでいた。
険しい表情を湛えて、こちらを凝視している。
「吸血鬼退治だ」
「吸血鬼退治? 貴様らが我々に勝てるとでも?」
もちろん返事は決まっている。
「勝つさ。正義のヒーローは絶対に最後は勝つって法則があるのを知らないのか?」
「貴様らが正義だと? 人間のくせに、正義を語るだなんて馬鹿らしい」
そう言いながら、吸血鬼がなにかを放ってくる。
俺は咄嗟にそれをキャッチした。
……投げナイフか。
「おー。すごいですね、さすがは正義のヒーローだ」
「そりゃあな」
言って、俺がナイフを投げ返す。
もちろん、ただの投げナイフではない。
「ふん。これくらい私でも掴むことが――」
吸血鬼がナイフを掴もうとした刹那。
ナイフが爆散した。
「な、なにぃぃぃぃ!?」
半身が吹き飛んだ吸血鬼が床に転がりながら動揺している。
「驚いたか。スキル〈爆破付与〉、まあなかなか専門的なスキルだが」
リーンに視線を移し、ナイフをもらう。
そうして、彼に近づいていく。
「さて、吸血姫の場所まで――」
瞬間、倒れている吸血鬼の周りをコウモリが飛び交った。
なるほど。連戦というわけか。
コウモリが次第に人間の姿になっていき、最後には吸血鬼本来の姿になった。
「ルーシャ、一緒に最高のバトルをしようぜ」
「もちろん!」
そう言うと、ルーシャがドラゴンの姿に化ける。
さて、一気に殲滅するか。
あともう少し更新します!頑張ります!
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