ぷちしんわ 十九の巻
すみません……。
本編を執筆する余裕と体力がありませんでした……。
初めに。
これはハクたちの冒険の中で起こった短い閑話をまとめたものになります。時系列は基本的にバラバラで、本編とはまったく関係のないお話です。
この手のお話があがるということは、作者が何らかの予定で小説をまともに執筆できなかった可能性があります。場合によってはかなり短いお話になっている可能性がありますが温かい目で見守っていただけると幸いです。
キャラクター名の変更。
基本的にキャラクター名の頭二文字を使用。わかりにくい場合は別途記載。
「七夕」(登場人物・アリエス、エリア、キラ、サシリ)
エリ「さあ、今日は七夕ですよ!願い事は書きましたか?そしてちゃんと笹の木に吊るしましたか?」
キラ「そういう人間の文化にはあまり興味がないのだが、まあ一応………」
サシ「私もとりあえず書いただけかしら?願いが叶うかどうかは置いておいてこういうのは気分とノリが大事でしょ?」
アリ「私は書いたよ!こういう行事ごと大好きだから!」
エリ「むう………。アリエス以外は塩反応ですか………。ま、まあ、いいでしょう!何はともあれ全員願い事は書いたということで!では早速そのお願いを見せてください!こういうのは共有が大事なんですよ!」
キラ「お前のそれは共有というか、単純に妾たちが何を書いたのか気になるだけだろう………」
エリ「そうとも言います!」
キラ「す、素直に認めるとは………」
サシ「私は特に変わったこと書いてないわよ?」
エリ「というと?」
サシ「ハクが私から逃げずに戦ってくれますように」
エリ「………初っ端から突っ込みにくい願望を口にしないでください。こ、この私でさえなんて言っていいかわからないじゃないですか………」
サシ「私にとって戦いは全てなの。でも力無い人に攻撃する気はないわ。だから唯一私の相手になってくれそうなハクに戦ってくれるようにお願いしてるのだけど………」
キラ「逃げるだろうな、マスターなら。というか仮に妾であってもその要求は逃げたくなる。色々と危険すぎだ」
サシ「むー!キラまでそういうこと言うんだ(ぷんぷん)」
キラ(サシリってこんなキャラだったのか………?不覚にも頬を膨らます姿にドキドキしてしまった………)
エリ「こ、こらあああ!ちょっと、そこ!いい雰囲気にならないでください!吸血鬼と精霊女王がそういう関係だなんて知れたら色々と大問題ですよ!」
キ・サ「「一体何を想像してるんだ?(ニマニマ)」」
エリ「な、なんでもありませんよっ!」
アリ「えー、でも私もそう考えてみると普通かも………」
エリ「では、アリエスはどんな願い事を短冊に書いたのですか?」
アリ「いや、普通にハクにぃといつまでもイチャイチャラブラブでいられますようにって………」
一同『ご馳走様です!』
アリ「な、なんでそんなに息ぴったりなの………」
キラ「それでいうと妾の願いは少々変わり種かもしれんな」
エリ「ほう?ほうほうほう?それはどんな願い事ですか?間違っても世界一の激辛料理が食べられますように、なんて言わないでくださいよ?」
キラ「馬鹿か、お前は。そんなことわざわざ短冊に書くわけないだろう。この妾を誰だと思っている。この世界にあるありとあらゆる激辛料理は食べ尽くしたあとだ」
エリ「私の予想をはるかに上回る回答を返してこないでくれませんか!?聞いてる私が悲しくなってくるので!」
アリ「で、キラはどんなお願い事書いたの?」
キラ「聞いて驚くなよ?妾は………」
サシ「今年中に物書きデビューしたい、って書いてあるわね」
エ・ア「「あー………。(そっちか)」」
キラ「がああああああああああ!?どうして、どうしてなのだ!?どうして妾より先に行ってしまうのだ、サシリよ!今の場面は妾の決め所だろう!?」
サシ「い、いや、たまたま、短冊見えちゃったから………。というか全然変わり種じゃないよね、そのげ願い事?キラって文章書くの好きだし、別に不思議でもなんでもないっていうか………」
キラ「ぷるぷるぷる………(涙目)」
アリ「あーっ!そ、それ以上はちょっとキラがかわいそうかなー!ね、そうだよね、エリア姉?」
エリ「そ、そうですね!こ、これ以上はやめてあげましょう!(こ、こうでもしないと本当にあの精霊女王が泣き出すという緊急事態につながってしまいますからね………)」
アリ「そ、それよりも、エリア姉はどんなお願い事書いたの?エリア姉だけまだ発表してないよね?」
エリ「ふふふ、よくぞ聞いてくれました。この時を待っていたんですよ!」
サシ「もったいぶらないで早く発表しなさい」
エリ「ズバリ、私の願い事は『ハク様を私の魅力で落とす………』ふべらっ!?(アリエスに殴られる)」
アリ「エリア姉?それはちょっとやめてほしんだけど?というか本当に軽蔑しちゃんだけど?というか絶交する?ああ、それがいいかもね。人の旦那勝手に奪おうとする人なんて消えた方がいいのかも………」
キラ「ま、まずい!こ、この魔力は………!」
その直後。
暴走したアリエスの魔術がこの場にいる全員を氷漬けにしたことは言うまでもない。
今年の七夕は氷点下の中、開催されていくのだった。
次回は本編に戻ります!
誤字、脱字がありましたらお教えください!
次回の更新は明日の午後九時になります!




