表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
981/1020

ぷちしんわ 十七の巻

すみません、今日は執筆する時間がありませんでした……。

ではどうぞ!

 初めに。

 これはハクたちの冒険の中で起こった短い閑話をまとめたものになります。時系列は基本的にバラバラで、本編とはまったく関係のないお話です。

 この手のお話があがるということは、作者が何らかの予定で小説をまともに執筆できなかった可能性があります。場合によってはかなり短いお話になっている可能性がありますが温かい目で見守っていただけると幸いです。


 キャラクター名の変更。

 基本的にキャラクター名の頭二文字を使用。わかりにくい場合は別途記載。









 「食わず嫌い」(登場人物・ハク、アリエス、シラ、シル)


ハク「………」


シラ「どうしましたか、ハク様?そんな顔を引きつらせながら口をパクパクして固まって。何か嫌なものを見たような顔をしてますよ?」


ハク「い、いや、その………。ちょっと聞いていいかな………。その、目の前にあるこの料理について」


シラ「はい?これがどうかしましたか?」


ハク「色々と突っ込みたいことはあるんだよ?でも、でもね!この黒くてぶよぶよして、なおかつレインボーに発色しながら蠢いているこの料理についての説明をお願いします!」


シル「これは七色カエルの心臓を油で揚げたものです。この世界ではかなりの高級食材として扱われています。見た目はあれですが、味は保証します」


ハク「な、七色カエル!?な、なにそれ!?ものすごく気持ち悪そうなんだけど!?」


シラ「ハク様、そういうことは間違っても言ってはいけませんよ?このカエルはシルが言ったようにとても高級な食材なのです。かつてこのカエル一匹を巡って戦争が起きたという逸話が残っているくらいですから」


ハク「か、カエル一匹で戦争だと………!?」


シル「かくいう私たちこのカエルの入手にかなり苦労しました。たまたま以上に出回っていたところを見かけたのですが、その時すでにこの年の公爵様が購入一歩手前だったのです。そこになんとか割り込んで譲ってもらったのですよ?間違っても美味しくないわけがありません」


ハク「こ、公爵が欲しがるほどの味なのか………。い、いや、でも!現実世界の価値観からするとこの料理はかなりきつい!主に見た目が!」


シラ「確かに見た目がゲテモノオーラを放っているのは否定しませんが、ほら、あそこで同じものを食べているアリエスをみてください。とても幸せそうですよ?」


アリ「ふにゅ?ふがふが、ううん、もきゅもきゅ………!おいひいよ?」


ハク「何を言ってるかわからないけど、なんとなく最後の『おいしいよ?』だけは聞き取れたな………。というか!アリエスを引き合いに出したらどんなものでも美味しいって答えちゃうだろ!」


シラ「もう、ハク様も強情ですね。これまでもこのような機会はいくらでもあったではないですか。ハク様が住んでいた世界とは食文化がかなり異なっています。だからといって味が悪いかというとそういうわけでは………」


ハク「うん、それはわかってるよ。わかっていますとも。でも、でもだよ!そのどれもがこんな形を変えながら動いてなんていなかったの!見た目まで変わる料理って一体なんなの!?」


シル「それはほら、あれです。イカやタコのように神経が痙攣しているだけです。気にするようなことではありません(カエルの心臓がシルの言葉に合わせるようにお皿の上で飛び上がる)」


ハク「いやいや、今、みた?お皿の上では跳ねたんだけど!?この料理は生きた鯉か何かですか!?」


シラ「はあ、まったく仕方がありませんね。こうなったら無理矢理にでも食べていただきましょう」


シル「そうですね、姉さん。食べ物を粗末にする行為はたとえハク様であっても許せません。これだけは絶対です」


ハク「え、ちょ、ちょっと!?まって、目がものすごく怖いんだけど!?あ、待って、待って待って待って!ああ、アリエス!助けてくれ!シラとシルに襲われる!?」


アリ「ふにゃふにゅむー(以下訳・どうぞご自由に)」


ハク「アリエスううううう!!!」


シラ「ではハク様、どうかご覚悟を。大丈夫ですきっと気に入っていただけますから」


ハク「ああ、ちょ、ちょっと待ってえええええええええええええ!!!」




 ちなみにその後。

 舌が壊れるほど美味な七色カエルの心臓に俺の胃袋は完全に掴まれてしまうのであった。

 それもこれもシラとシルの料理の腕が高すぎることも理由の一つだと言っておく。


次回こそ本編に戻ります!

誤字、脱字がありましたらお教えください!

次回の更新は明日の午後九時になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ