劇中設定・一
今回は設定を振り返ります。ここまでくると私自身設定を振り返らないと頭がパンクしそうなのです(笑)お許しください!
ではどうぞ!
すみません。
本当は本編を執筆したいのですが、ここから先、かなり設定が混み合ってしまうので、一度登場人物と世界観設定について書かせてください。私自身、ティカルティアへんほど独立した世界ではないこの世界観についていけていないのです。
ですので、皆様もここで一度この物語の設定を見直していただけると幸いです。
ちなみに、今回は本編で語られていない設定はほとんど書きません。(いや、多分書きます)ご了承ください。
ではいきます。
・世界観設定
真話対戦
皇獣を倒すために集められた帝人たちが黒包の復活を阻止する戦い。参加人数は無制限で、神器を召喚した瞬間からその参加条件を得ることになる。一度参加してしまうと神器がなくなるか死ぬまでリタイヤすることのできない仕様になっており、神器すら召喚していない妃愛は戦いから降りることすらできなくなってしまった。
今までに二回開催されてきているこの対戦は今回で三回目になるらしいが、いまだに生き残ったものはいないらしい。その理由はこの戦いの真の姿が、帝人同士による殺し合いにあったから。
しかし后咲はその考えを否定しており、本当に恐ろしいのは黒包と五皇柱だと言っていたらしい。
白包
真話対戦の勝者に与えられる一種の霊薬。その霊薬はすでに神宝クラスに到達しており、ハクの事象の生成を真似たような能力が宿っている。対戦で呼び出す神器のランクによって効果に差が出るらしく、最高ランクの神器が召喚された今回の白包は今までの白包みをはるかに超える効果を持つとされている。現在確認されている白包は全部で三つ。その三つは后咲が管理しているらしい。
黒包
皇獣を生み出している元凶。
三百年前に突如出現し、何かによって封印されたことだけがわかっている謎に包まれた存在。五体の皇獣、五皇柱と呼ばれる存在を作り出し皇獣たちを統治している。
皇獣
正体不明の生命体。肉が腐ったような体に骨がむき出しの骨格を持った謎に包まれた生き物。見た目はもはや生きているのかわからないとハクに言わせてしまうほど醜く、異臭すら放っているらしい。
五皇柱
皇獣の中でも特に秀でた力を持つ五体の皇獣。
現在判明しているのは第一の柱だけであり、他の五皇柱は判明していない。ファーストシンボルはハクとミストによって倒された。
帝人
神器を召喚した対戦参加者のことを指す。
帝人となってしまうと必然的に皇獣たちに狙われてしまい、皇獣をおびき寄せる力をえてしまうらしい。とはいえその力はそこまで強いものではなく、滅多なことがなければ日常生活に支障はない。
しかし皇獣からすると帝人の体は普通の人間よりも好物らしく、力の強い皇獣は帝人を追いかける傾向がある。
魔人
人間に皇獣の遺伝子と力を移植することによって誕生する存在。身体能力が上昇し、異常なまでの再生能力を得ることができる。また寿命もかなり伸びるらしく、魔人であるミストは前回の対戦時代から生きているらしい。
また魔人には皇獣の遺伝子を取り込んでいる関係から人を捕食する欲が植えつけられており、程度の低い魔人になればなるほどその欲求を抑えられない。しかしミストほどでないにしろ大抵の魔人は分別をつけることができる。
また魔人には後天的に生まれたものと先天的に生まれたものと、二種類存在しており、ミストをのぞいたその他全ての魔人は後天的に生まれた魔人とされている。さらに、その中でも皇獣の体を直接体に取り込むことでさらなる力を引き出す方法が存在するようで、体に負担がかかることを代償に果てしない力を得ることができるらしい。
・登場人物紹介
ハク=リアスリオン
「とある力」を発動させたことによって妃愛がいる異世界に飛ばされた今代の神妃。その実力は作中トップクラスで、この世界では神妃化を封じることによって力の秩序を守ろうとしている。口では他の帝人に自らの力を悟られないようにしていると言ってはいるが、実際は人神化以上の力に世界が耐えられるか不安で使うことができていないだけ。
この世界にやってきた理由として、妃愛が大きく関係していると睨んでいるものの現時点ではまだ解明できていない。対戦に参加しているのはそんな妃愛を普通の生活の中に戻してあげたいため。(ハクは自分が原因で妃愛を対戦に巻き込んだと思っている)
現在は妃愛と同棲しており、主に家事全般を引き受けている。ちなみにそれについてまだアリエスは知らない。(これはのちにハクが自ら語ることになる)
また、一度だけ自分とまったく同じ声を聞いており、その声に不信感を募らせている。
現在のハクが所持していない武器は絶離剣のみ。(のちにリーザグラムもアリエスに渡すため未所持に)
鏡妃愛
金髪に漆黒の瞳を持つ中学三年生の少女。どういうわけかハクをお兄ちゃんと呼ぶ。
中学一年以前の記憶を持っておらず、誰の支えもなく生きてきた孤独な少女。れっきとした日本人だが、どういうわけか地毛が金髪で本人は迷惑しているらしい。
学校では三年間ずっといじめられており、教師陣にすら助けてもらえない過酷な状況に立たされていた。しかし妃愛はその原因が自分にあると考えており、半ばその状況を受け入れている。
そうなってしまった理由として、かつて時雨という同級生を守るためにいじめっこの主犯であった麗子に「得体のしれない力」をぶつけてしまい、そんな麗子を庇って事故にあった過去がある。それから妃愛は自分には他人にはない力があるとさとり、人から距離を取るようになった。
今では唯一ハクにだけ心を開いているが、どうしてハクだけなのかはまだわかっていない。ただ妃愛の気質的にハクの自己犠牲の精神に似ている箇所がいくつもあり、無関係とは言い難い精神状態になっている推測される。
またハクの戦いを目撃すると頭痛が走るという謎の症状に悩まされており、原因はわかっていない。
物語の根幹を担うサブ主人公。
ミスト・シャリエス
純然たる魔人と呼ばれている先天的な魔人。
白銀色の髪が特徴的で日本人ではなく外国人であることが判明している。帝人の一人でその武器は藍色の鞘に収められた「大太刀」。ハクが一度だけ使った「大太刀」に似ているが、どことなく異なる雰囲気を放っているらしい。
また彼女は世界にたった一人だけ存在する先天的に生み出された魔人で、人間に対する捕食欲求を完全にコントロールしているかなり逸脱した存在。加えて魔人が保有する特殊な異能もかなり高次元らしく、普通の魔人ではどれだけ束になっても勝てないと噂されるほど。
彼女に関してはまだまだ謎が多く、その目的もわかっていない。
后咲
対戦を管理している図書館の司書。
黒髪黒眼。しかしたまにその瞳は赤に染まる。
どんなときも笑みを崩さず何を考えているのかわからない人物。対戦に関する情報を大量に所持しているはずだが、その全てを決して語ろうとしない腹黒さも持ち合わせている。
ミストと同様に謎の多い人物の一人。
夢乃
后咲のそばにいる司書の補佐を務める少女。
后咲とそっくりな見た目をしており、后咲とは違ってわりと感情を顔に出すタイプ。いつから后咲のそばにいるのかはわかっておらず、二人の関係を知るものは誰もいない。
ただ、普通の上下関係ではないことは場の空気から察することができる。
月見里麗子
月見里貴教の一人娘であり、妃愛のクラスメイト。
妃愛をいじめていた主犯であり、高飛車な性格。学校の教師陣すら操ってしまうほどの権力の持ち主で、それを利用して妃愛や時雨をいじめていた。
過去に妃愛や時雨と一悶着あったのだが、本人はそれをまったく気にしていない様子で生活している。
魔眼持ちで魔人であることは判明しているが、それ以外の情報はまだわかってない。ただ、屋敷の中にあった血濡れた一室があったことから、彼女にも何か秘密があるのかもしれない。
月見里貴教
帝人の一人とされている麗子の父親。
神器は「カラバリビアの鍵」。
その性格は淡々と物事を処理する冷静沈着なタイプで、ガイアに対してなんのためらいもなく力を振り下ろしていた。貴教の持つカラバリビアの鍵はアリエスが持っているものとは少々作りが違っているらしく、封印能力や万能性が低下する代わりに、精神操作や気配遮断という能力に秀でている側面を持つ。
貴教が対戦にかける望みはわかっていないが、娘を利用してまで手に入れたい何かだということはなんとなく伝わってくる。
最後に。
このお話は物語の根幹で「掌中回帰」という言葉が重要になってきます。隻腕の救団編で曖昧にしか語られてこなかった設定ですが、それが今回はかなり重要な意味を持ってきます。
すでに伏線はかなり散りばめていますので、気になる方は予想してみても面白いかもしれません。
私自身こうして設定を見直さないと頭がパンクしそうになっていますので、今回は本作の中でも最も難しいお話になるかと思います。
これからもよろしくお願い致します。
次回こそ戦いに入っていきます!(大丈夫です、すでに何を書くかは決まっていますので。ご心配なく!)
誤字、脱字がありましたらお教えください!
次回の更新は明日の午後九時になります!




