勘違いなさらないでっ! 【74話】
書籍ばりに詳しく書こうとしていることに気が付き、そうなったら進まない!と前半いろいろ割愛。
が、しかし7200文字(笑)
揺れる馬車は急ぐように雨の中、夜道を走る。
向かいに座るアンの顔は、なぜか安堵して笑みさえ浮かべている。いえ、笑みを隠そうとして隠しきれないでいるのね。
そんなアンの膝には、プッチィとクロヨンがぐっすり眠った籠がある。
あの廊下での大騒動をどこかで見ていたのか、優秀な侍女’sが籠を持って追いかけて来たのだ。
『お待たせいたしました!』
『お荷物はのちほど』
サイラスによって馬車の中に押し込められたわたくしに、侍女’sは二匹の入った籠を渡すと、そのままアンも引っ張って来て馬車の扉を閉めた。
『……ちょっと!?』
我に返ったわたくしが叫ぶと、ガタンと馬車が動きだし――現在に至る。
「……嬉しそうね、アン」
ムスッとしたまま腕を組んでいるわたくしに、アンはひきつった笑いをみせる。
「え、そうですか? でも、これでようございましたし」
「良くないわ。サイラスの所へ行くのはプッチィ達だけでよかったのよ」
「そうは言いましても、わたしは見つかると思っておりました」
「ふんっ!」
悪びれもせず微笑むアンを見て、わたくしはぷいっと顔をそらす。
「そういえば、見つかるにしても早かったですね」
「知らないわよ、そんなこと!」
「ああ、でもお嬢様が行方不明だと言うことはご存知でしたから、やはり早くからお探しだったのですね」
「どうでもいいわ!」
「そういえば、メデルデアのお姫様とのことは、何か理由がありそうでしたね」
「黙ってちょうだい!」
「はーい」
わたくしの怒りなど軽くあしらうように、アンは嬉しそうにまだ微笑んでいる。
「……なんでそんなに笑えるのよ、アン」
「お答えしても?」
「いいわ」
では、とアンは姿勢を正して笑みを深くする。
「やっぱりお嬢様とサイラス様はお似合いだと思いましたので」
「どこが!?」
驚くほどの勘違いにわたくしは目を見開く。
「ふふ。お嬢様は無意識ではあられますが、サイラス様とお話しされている時の方が、ずっと表情豊かでお嬢様らしいですわ」
「それは勘違いよ、アン。あの人のペースに乱されているだけ」
「そうでしょうか? ここ最近であれほどお穣様が感情をあらわにしたのは、サイラス様とアシャン様のお別れ会以来のような気がします」
「……サイラスといると疲れるのよ」
「ふふふ」
アンは何かを言い含めるように笑って、とりあえずうなずいているが――全然わかっていないわね。
イライラしたまま、カーテンの下ろされた小窓をじっと見る。
今、サイラスは馬で並走している。
さっきわたくしが馬車に押し込まれた時、他に馬車は見えずに馬が数頭いた。
「シャーリーお嬢様、膝掛けがございます。お寒くありませんか?」
「いただくわ。アンは大丈夫なの?」
「はい。この籠がありますから」
アンは膝掛けを渡しつつプッチィ達の籠を優しくなでる。
上蓋のない籠の中で、ふとクロヨンが目を覚ましてもぞもぞと体を動かす。
「みぅう」
アンが優しくなでるが、今までいた部屋ではないと感じてきょろきょろと辺りを見ている。
「大丈夫よ、クロヨン。もうすぐお父さんとお母さん、それに妹に会えるわ」
言葉はわからなくても、じっとわたくしのことを見ていたクロヨンは、黙って体を丸めて目を閉じた。
本当にお利口だわ、クロヨン。
に、してもプッチィは具合が悪いのかしら? 全然起きないのだけど……。
少し心配になって籠を覗き込めば、スピスピと鼻を鳴らしながらぐっすり眠っているプッチィがいた。
うん、大丈夫そうね。
☆☆
馬車の速度が緩やかになり、同時にキィイイと門の開くような音がした。
再び走り出した馬車の中で、わたくしは「はぁ」とあきらめのため息をつく。
「……敵の根城だわ」
「お嬢様ったら、敵ではございませんよ」
さらに揺られて進んでいるので、門からお屋敷まで相当離れているのもわかる。
「……足で逃走も無理、かもねぇ」
「お、お嬢様……」
「馬がいるかしら。でも、馬は苦手なのよねぇ」
「物騒なことを考えるのはおやめください」
「物騒。物騒と言えば……そうだわ! あの人前にうちに泊まっていた時でさえ部屋にやってきたのよ!? 嫌だわ! (鋼鉄の)ヒールも、鉄扇も鞭もないわ!!」
「いえいえお嬢様! 武器を心配するほうが物騒でございますよ!?」
「仕方ないわ。寝ずに夜を明かすか、薬を盛るか……」
「く、薬もダメです!! 寝ずの番ならわたしがしますのでっ!」
そんなことを馬車の中で騒がしく言いあっていたら、ようやく馬車が止まった。
雨はまだ降っているようだが、屋根のある場所のせいか気にならない程度に小さな音になる。
馬車の扉は開かないが、外では多数の人の声と足音がしている。
おそらく、出迎えた執事などが濡れたサイラスを心配しているのだろう。
「アン、内鍵を閉めて」
「え」
「早く」
「は。はい」
渋々、とアンは言われたように内鍵を閉めた。
案の定、開かない馬車の扉が激しく叩かれる。
「おい、こら! 開けろっ!」
オロオロするアンを目で黙らせて、わたくしは耳を塞ぐ。
「寝ているのか!? 起きろっ! そして開けろ!!」
失礼な。この状況で寝るほど、わたくしの図太い神経していませんわよ。
それでも無視をしていたら、扉を叩く音が聞こえなくなり、サイラスの怒鳴り声もなくなる。
どうしようというのかしら、とわたくしが黙っていると、サイラスが自分にとっても不利になるが、わたくしに取ってこれ以上ない不利なことを言った。
「これ以上開けないのなら……城に行く! 母はおらぬが兄がいるぞっ!!」
「!!」
ガチャリ。
わたくしはほぼ反射的に鍵を開けた。
「……」
アンがどういうふうにわたくしを見ているかは知りたくない。
ただ――あのお二人は、本当に苦手なのよ。
ゆっくりと開いた先に、苦笑するエージュの姿があった。
そのすぐ近くで、胸の前で両腕を組んで偉そうに入しているサイラスが腹立たしい。
「……脅しだわ」
「最後の手段だ。俺もお前を連れて城に行っては『説教』という名の拷問が待っている」
何を想像したのか、または経験があるのか知らないが、夜の玄関先の明かりの下とはいえサイラスの顔色は冴えない。
最終手段恐るべし。
エージュに手を借りて馬車を下りる。
「ベラート」
サイラスが呼ぶと、深く腰を折っている使用人達の先頭の男性が返事をして顔を上げる。
すらっと背が高く、白髪交じりの短い茶髪を綺麗に後ろになでつけており、キリッとした顔には目じりに皺が刻まれている。
「第一執事でエージュの上司になるベラートだ。家令は今領地視察に出ている」
説明も紹介もしなくていいのに、と目で睨むがサイラスは指示を出す。
「部屋を用意してくれ。あと、ナリーをつける」
「かしこまりました」
「来い」
ガシッとサイラスがわたくしの手を掴み、思わず二度見する。
「……冷えているな」
「お互いさまよ」
皮手袋をしていただろうけど、雨に塗れればそれ相応に冷えもする。わたくしだって上着もないまま連れてこられたのだから、手が冷たくなるのは仕方がない。
「サイラス様、ごあ……」
「先に行く」
ベラートの言葉を遮り、サイラスはグイッとわたくしの手を引っ張って歩き出す。
ちょっと待って、と言いたいところだったが、玄関先で揉めるのはご法度。しかたなしにアンを振り返れば、馬車を下りたところでメイドの一人に挨拶をされていた。
立ち止まろうしたところで、視界に追いついたエージュが入る。
「先にウィコット達を休ませますのでご安心を」
「……そう」
それならいいけど、とこれから話すことにうんざりしながらお屋敷の中に入った。
ライルラドでは線の細い、繊細な雰囲気が美としてもてはやされているが、サイラスのお屋敷はイズーリの美とされる重厚で力強さをそなえた雰囲気になっている。
玄関ホールは吹き抜けの天井で、大理石の床には玄関先の階段を上がったバルコニーから一望できるモザイク画がほどこされているようで、飾られている調度品も繊細な物より大振りの豪華なものが多いように思えた。
玄関ホールから伸びる幅広い階段を上り、廊下を少し歩いたところにあった階段をまた上り、南側のとある落ち着いたダークブルー絨毯の部屋へと案内される。
カーテンの閉まった大きな窓の横の壁の位置に、お父様の執務机より大きくて立派なそれがあり、幅のある本棚にはガラス扉が付いていて、ぎっしりと本や資料のようなものが詰め込まれている。
執務机の前に来客用のテーブルと、長椅子が一対揃えてあった。
「座れ」
長椅子に押しやられるように手を離され、渋々座ると、向かいの席にサイラスが不機嫌なまま腰を下ろした。
「……エージュはいてもらえるかしら?」
「いいだろう」
一応こんなわたくしですけど、未婚ですので誰かいてもらわなければくだらない噂がたつ。とりあえず女性が好ましかったけど、このさいエージュでいいわ。
わたくしとサイラスは、お互いじっくりと無言で今の相手を観察した。
「……荒れたな」
「荒んでいるわね」
「面倒事は嫌いだというくせに、なぜ面倒を起こすんだ」
「起こしていないわ。あなたが巻き込むのよ」
段々と言葉に熱がこもる。
「手紙の件なら俺の不手際だ。それは謝る。だが、そこは俺からの正式な返事を持っていると強気で出たらいいだろう?」
「何を言うの。懐に異国の姫を迎えておいて、接待しているって話じゃない。それにもともとわたくしはあなたの求婚なんて認めていないのだから、この期に及んで未練たっぷりにすがりつく真似をしろっていうの!?」
「お前ならそれくらいの演技でもするかと思ったんだ」
「状況が悪すぎるわ! 見えすいた演技なんて安っぽいだけよ!! わたくしにだってプライドというものがあるんですのよっ!」
「だからといって、いきなり行方不明と聞かされた俺の気持ちも考えろ!」
「いきなり音信不通で、手紙を突き返されたわたくしの気持ちも察して欲しいわね!」
「俺は妹から『無能、愚鈍、ヤギ以下』と言われたんだぞ」
「あら、良かったわねって―アシャン様が!?」
わたくしが行方不明だと知っている新たな人物を聞いて、サッと血の気が引く。
やっぱり王妃様も知っているってこと!?
顔色を変えたわたくしを見て、サイラスが首を横に振る。
「大丈夫だ。母上はまだ知らん。アシャンは誰にも言わずに俺にだけ伝えるからどうにかしろ、と言ってきた。
ちなみにアシャンに手紙で知らせたのは、ティナリアから依頼されたリンディ嬢だ。
ティナリアからの手紙を始め、ジロンド家関係者の手紙は弾かれていたらしく、リンディ嬢はマニエ嬢の伝手を使ったらしい。」
「マニエ様が……」
「エンバ子爵から話を聞いて、蹴って踏み倒した後に手紙を俺に送ったらしいが、やはり警戒されていたようでここには届いていない」
そういえば、とわたくしはマニエ様に聞かれたことを思い出す。
確か、配達人が変わっていると言っていたわ。
商才のあるマニエ様はとにかく人の顔を覚えるのが得意。だからこそ気になっていたのだわ。
「ちなみに手紙の名前はポリーヌだった。アシャンも何度か手紙を送ったことがあるらしい」
おそらく、それで検問には引っかからずに届いたのだろうとサイラスは言う。
エシャル様といい、アシャン様といい、とにかく高位貴族や王族に顔が広いですわねリンディ様。
おもわぬ交友関係に驚きつつ、王妃様へまだ知られていないという事実にホッと安堵する。
だが、とサイラスは一呼吸おいて顔を曇らせた。
「――兄上、皇太子殿下には知られている」
「!」
ひぃっ! と、おもわず背もたれにのけ反ってしまう。
「キース、という俺に良く似たやつがいただろう。あいつは兄上の子飼いだ。俺に顔が似ているから、と面白半分で部下にしたらしい。あいつが兄上には報告を入れていたようだ。
だが、あいつも兄上が怖かったのだろうな。お前を見失って、すぐに俺に全てを打ち明けてきた」
頭痛でも我慢するように、サイラスは一度目を閉じて頭を抱える。
ひぃいいいいい!!
マディウス皇太子殿下に見張られていましたのぉおおおお!?
どぉおおりで、都合よくニンジンを手に入れてくるわねって思っていたけど!
――会いたくないけど、次に会ったら覚えてらっしゃい、キース!!
「アシャンから聞かされて数日、全く手がかりがなかったところにキースの話だ。王都内に絞って捜索中に、うちの獣医にウィコットがおかしな行動をとったと報告があった。獣医にはうちの前に予定がなかったはずだから、とベラートの助言で鷹を飛ばして尾行させた。
するとナリアネスの屋敷に行った。最近あいつには信じがたい噂があったから、このタイミングとなるともしや、と話を聞きに行ったのだ」
「話? そんな雰囲気には思えなかったけど」
半目で言えば、サイラスはキッと目をつり上げる。
「当り前だろう! 使用人達にお前の特徴を聞けば『秘密の奥様のことですね』なんて言われてみろ!! 部下に寝取られたのかと思うだろうがっ!」
「ひ、人聞きの悪い冗談はやめてちょうだい!!」
「ナリアネスの噂もある程度広まっているからな。ビルビート侯爵家も、行き遅れの連敗息子の嫁候補を逃がすまいと噂を事実にしようとしているんだぞ!」
「いますぐ帰るわ!!」
「どこにだ!」
「ライルラドに決まっているでしょっ!?」
「ダメだ! 危険だ!!」
ダンッとテーブルを叩いて言い切ると、ムッとして口を閉じているわたくしを見て急に目じりを下げる(と、いってもそんなに下がらないけど)。
「シャーリー、お前が相手任せじゃなく、自分で切り開く性格はわかっているし、それを好ましいとは思う。
だが、今回は異国が相手だ。相手はお前のことをなんとも思っていない」
そして、サイラスはおもむろにテーブルに両手を付く。
ハッとエージュの息を呑む音がして、わたくしは目の前の光景に目を丸くする。
「頼む。お前を守らせてほしい」
テーブルに頭をつけんばかりに下げた、懇願するサイラスの姿。
「……」
わたくしはしばらく動けなかった。
どうしてそこまで、とやっと思考が動き出した時、部屋の時間を動かしたのはノックの音だった。
まだ頭を下げているサイラスに戸惑いつつ、エージュはそっとドアに近寄りわずかに開けた隙間から応対する。
その隙にわたくしはサイラスの頭を上げさせようと、小声で呼ぶ。
「頭を上げてちょうだい」
「お前が了承するならな」
「誰か来ているのよ? そんな姿を使用人に見られてはいけないわ」
「かまわん」
「~~!」
こっちがかまうのよっ!!
そうこうしているうちに、とうとうエージュがフォローしきれずにドアが開かれた。
その音に焦り、わたくしは夢中でうなずく。
「いいから、わかったから顔を上げて!」
そこでパッと顔を上げればよかったのに、サイラスは少し顔を上げただけでもう一度「良いんだな?」と確認してきた。
わたくしはすでに入ってきた人物の衝撃を受けた雰囲気を感じ取り、もうどうにでもなれ、とばかりに何度もうなずく。
「ええええ、もうどうでもいいから、これ以上わたくしに変な噂をつけないでちょうだい!」
最後は怒って早口に言って、フンッとそっぽを向く。
そのそっぽを向いた先に、入ってきた人物――ベラートの姿があった。
見た限り冷静に立っているだけ。
「サイラス様、お召し物を隣室にご用意しましたのでお着替えください」
あら、サイラスが出ていくチャンス! とばかりにわたくしも援護する。
「そうよ、サイラス。風邪をひくわ」
「いや、大丈夫だ」
「そうは参りません。淑女の前で濡れたままなど失礼です」
「シャーリーは気にしないと思うが」
「いいえ、気になるわ。わたくしはここで温かいものでもいただくわ」
ちらっと見えたベラートの後ろのエージュの横に、お茶の用意がされたワゴンが見えた。おそらくベラートが持ってきたのだろう。
早く、と目でせかすベラートにため息をついて、ようやくサイラスが立ち上がった。
「すぐ戻る」
「ええ、わかったわ」
二人が出ていくと、さっそくエージュがあたたかい紅茶を入れてくれた。
薫り高い紅茶を一口飲んで、ほっと温かさが体に染み渡るのを感じる。
どうやらわたくしも、ずいぶん冷えていたみたい。
「……面倒なことになったわねぇ」
愚痴るつもりでつぶやくと、横に控えたエージュが「シャナリーゼ様」と静かに呼ぶ。
顔をあげると、真剣そのもののエージュの姿があって、少しばかり驚く。
「どうかして?」
「――チャンスでございます」
「え?」
「シャナリーゼ様のことが気になり、正直最近のサイラス様には焦りがありました。ですが、シャナリーゼ様がいらっしゃったとなれば、あとは目の前の問題に全力で取り組まれるでしょう」
「そ、そう」
戸惑いつつうなずくと、エージュは片膝をついてわたくしと目線を合わせる。
「サイラス様の態度がおかしいと思われませんか?」
「そ、そうね。前からいろいろ言ってはいたけど、今日ほど重い態度ではなかったわね」
そうです、とエージュは一つ深くうなずいてから、とんでもないことを口にする。
「チャンスです、シャナリーゼ様」
「は?」
「今のサイラス様は『いろいろな問題に直面したシャナリーゼ様が自分を頼って近くまで来たものの、立場上どう接触していいかわからないまま近くで健気に信じて見守ってきた。だけどいざ再会して見れば、どういえばいいのかわからないまま、シャナリーゼ様はこのまま身を引こうとしている』と、おそらくこんな勘違いをされています。
まあ、気がかりだったシャナリーゼ様がお近くで身を潜めていたら、多少の都合のいい勘違いは仕方ないかと思いますが……」
「恐ろしいほど都合のいい勘違いだわ」
「わたしもまさかそこまで一気に勘違いされるとは思いませんでした。思い込んでしまっては、もうしばらく止まりません。やはり血は争えませんね」
「ち?」
パッと王妃様の笑顔が浮かんだけど、すぐ消し去る。
母子の血、おそるべしっ!
「や、やっぱりこっそり国へ帰れないかしら……」
「いえ、いていただきます。問題をすみやかに解決するために」
逃がしませんよ、とばかりにエージュの目が光った気がした。
わ、わたくし二重に追い詰められた気がするわ……。
読んでいただきありがとうございます。
はい、これがダイナマイトな勘違い。とうとうサイラスも勘違いに突っ走りだしました。
日頃自立している女性に頼られると、結構頑張るタイプかな~からスタートしたサイラスの人物像。
ようやく勘違いまでたどり着きました(長すぎ)。
あ、でも、勘違い(早とちり)のプロはダントツ王妃様でしょうね。
それでは、来週も勘違いサイラスを利用するシャナリーゼとエージュをお楽しみください。




