第二話「正直者の貴女にはこの男(ヤンデレ)をあげましょう」
※作中のヤンデレの定義はわざと偏らせています。
「邑子、ヤンデレって知ってる?」
最近流行りの少女漫画を片手に持った友人がそんなことを聞いてきた気がする。友人はファッション雑誌を好みそうな顔をしているのに、友人の家には漫画ばかりでファッション雑誌なんて一冊も入っていない。私はもちろんどちらも持っておらず、あっても古城雑誌や三国志の原文が載った本だ。まさかこの後にもう少し少女漫画に興味を持っていれば、なんて思う日が来るとは考えてもいなかった。
「ざっと言うと病んでる人間がデレデレするってやつなんだけどこれがまたはた迷惑なのよね。種類にもよるんだけど、会話が成り立たなくて一番面倒臭いのは押しつけがましいメルヘン脳よ。望んでもないのに先回りして、それを拒否したらあらゆる手段を使って攻撃してくるの」
「それって物理的? 精神的?」
「人によりけりかな」
「へぇ」
あのとき友人の話をまともに聞いていたら、もっと簡単に対処できたかもしれないと思ってみるものの、現実には居そうにない脳味噌の持ち主であるのでどうやっても打破できないような気さえする。いや、どうにかしなければ明日の私が危ない。今日でさよならになってしまう。
そうは思ってみたものの、どうにも上手い手段が見当たらない。誰でもいいからこの状況から救ってくれとひたすら心の中で叫んだ。
第二話「正直者の貴女にはこの男をあげましょう」
友人の言葉を拝借してみると、どうやら佐野久茲という男はヤンデレという種族らしい。抵抗を止めて大人しくしていたら、何を思ったのか腕を掴んでいた手を離してくれた。その腕には明らかに女性のものではないと分かる赤黒い手の痣と、皮膚に爪が入り込んで出来た五つの傷が出来ていた。血が出ていて、少し風が当たるだけでも単一で心臓を持つ動物みたいにじんじんと脈を打っているかのようだ。
「大丈夫だよ邑子ちゃん。イマドキはね、ネットでも婚姻届けをダウンロード出来るんだって」
何が大丈夫なのか全くわからない。
佐野くんが困惑中の私を安心させようとしているのか、普段と同じような甘い笑みを浮かべて私の身体を抱き寄せる。そこには先程のような濁った鋭い瞳はない。佐野くんの一連の行動や玲生のことなどの全てがまるで悪夢だったかのように思える。
しかし油断してはいけない。相手は押し売り派のメルヘン男・佐野久茲だ。何をしでかすかわかったもんじゃあない。
「こ、婚姻届けは直接もらいたい派だから、ネットは嫌だなぁっ」
「そうだよね。俺達の大事な儀式の一つだもん、やっぱり一回一回丁寧にしなくちゃダメだよね」
「そう、そう」
どうやらやっと佐野くんは私の要求を飲み込んでくれるらしい。諦めずに訴えかけてよかったと思えたことが今日以上にあっただろうか。このまま彼の暴走を収束させ、現地解散を目指さなければいけない。生唾を飲み込むのはそれからでも遅くない。少なくとも冷汗はまだ拭えないだろう。
にこにこと微笑み続ける佐野くんに壊れた機械のごとく首を縦に振って見せる。すると彼は一層のこと笑みを深めた。何だか嫌な予感がする。
「じゃあ、今日は結婚指輪を買いに行こうか」
「えっ」
「邑子ちゃんが好きそうな指輪を見つけたんだ。さ、行こうね」
何でそうなった。
玲生にも好みの柄や雑貨等を教えたことはないのに、何処で私の趣味を知ったのか気になるところだが、そんなことを聞いている余裕はない。聞いてしまえば、今日を最後に佐野くんの家から出られないのではないかという予感がヒシヒシと伝わってくる。
なんて仕事が早くて迷惑な男なんだ、佐野久茲…!
違うことに有効活用してくれ。玲生の浮気を止めるとか、私に玲生の浮気を見せないようにするとか。…無理だな。彼に私に対する善意があれば、今のような状況に陥ってはいないだろう。
一体どうして、玲生と佐野くんは友人関係を築いているのだろう。
「わ、私、結婚指輪は二人のお金で買いたいの!ゆっくり愛を育んでいって、社会人になって稼いだお金を出し合いたいというか!苦楽を共にするっていう意思表示というか!」
「俺との将来を真剣に考えてくれて嬉しいよ。でもね邑子ちゃん、金銭のことなら気にしなくても大丈夫だよ。今すぐ邑子ちゃんを家から出さなくても大丈夫なくらいのお金は持ってるから。心配しなくていいよ」
いや、アウトだから。監禁を目安に収入の報告されても困るから。
「だから邑子ちゃん、俺と一緒に指輪を買いに行きませんか」
「…でも、久茲くんだけに負担を強いるのは───」
差し出された右手をやんわりと拒絶するように両手で押し返し、そのまま両手で自分の胸倉付近の服をぎゅっと掴む。ここで気を抜いてはいけない。さも切なそうに、申し訳なさそうに。貴方の提案は私にとってとても価値があり、それと同時に心苦しいことなのだと印象付ける。この作戦は紙一重だ。一時的にでも佐野くんが騙されてくれなければ、私はこのまま強制的に外界と遮断させられる。
少し遠慮がちに佐野くんを見上げる。その拍子に、邪魔だからと無造作に結い上げたポニーテールの毛先が肩で揺れた。玲生が好きだと言ったゆるく天然パーマのかかった毛先が襟元で擦れる。感慨に耽っている場合ではない。
中途半端に途切れた言葉をもう一度言い直そうとしたそのとき、私よりもかなり背の高い佐野久茲の隙間から見えた人物に驚きから動きを止めた。
おい、何でこのタイミングで出てきたんだ。今お前が出てくると話がややこしくなるだろう。出来れば来ないでもらいたいのだが。
そうは思っていても、現実は無情なようだ。佐野くんの肩に向けて、シルバーの指輪がすっかり馴染んでいる右手が伸びる。
まだその指輪をはめてくれているのか。ならどうして、あんなことをしたの。言いたいことや聞いたいことがたくさんある。でも、もう遅い。少なくとも今はそんなことをしている場合じゃない。ここから早く、逃げなければ。
「邑子ちゃん、どうし」
佐野くんの後ろを見て固まったままの私を心配した彼が真っすぐ腕を伸ばした途端、彼の動きを止めるかのように、第三者の手が彼の肩を後ろに押しのけた。
「ユウ!何なんだよさっきの電話は!絶対別れないからな。俺はお前のこと、」
「…あ?玲生、邪魔すんな。浮気症のゴミ野郎が。さっさとゴミ女共のところに行ってろ」
「は?何で久茲がここに…」
唖然とする玲生と、今にも玲生に噛みつきそうな佐野くん。対照的な二人の様子すら頭痛がしてきそうだ。
「お前が来なきゃ今すぐ邑子と結婚出来たのに!一年以上も彼氏面し続けた挙句やっと実った俺達の愛まで邪魔をするのか!邑子はもう二度と渡さない俺の邑子だ!近づくな触るな視界に入れるなっ佐野邑子になって一生俺達の家で暮らすんだよ!!」
傍から聞いていたらかなり修羅場な展開となっているだろう。私ですらそう思う。頭を抱えて思い切り叫びながらしゃがみ込んでしまいたい衝動に駆られるも、公の場でみっともないことは出来ない。私にいま出来ることといえば、この二人のイカレタ野郎共から逃亡することだけである。しかし、今すぐ行動に移してしまえばそこまでヒートアップしていない脳味噌が私が逃亡しようとしていると認識してしまうだろう。時期を見て逃げなければ。
無意識にそろりと視線を玲生に向けると、青筋を立て、今まで見たことがないくらいに激怒している彼の表情が飛び込んできた。ワイルド系イケメンの激怒姿はやはり迫力がある。そもそも乙男の玲生は怒るという行為をあまりしなかったため、見たことのない表情に視線の相手ではない私でさえも心臓が嫌な意味でドキドキしてくる。とても叫びたい。そして帰りたい。
「…久茲、お前、何言ってるかわかってんのか…?」
玲生が、静かな怒りを込めた地の底を這うような低い声で佐野くんに問いかける。こんな声、聞いたことがない。
「分かってないのはお前だクズ!お前なんかとっくに邑子に見捨てられてるんだよ!ねぇ、邑子ちゃん。玲生のことなんか捨てて俺とずっと一緒だって言ってくれたよね。今日だってこれから結婚指輪買いに行く話してるもんね」
そんなこと一言も言ってない。
素晴らしいほど話が飛躍している。佐野久茲の頭は砂糖菓子とメルヘンで出来上がってるのではないだろうか。
「…どういうことだよ邑子」
そんなこと。
「だからお前みたいなクズが気安く呼ぶなって言ってるだろ!」
「くっっそ!は、な、せ!!俺が話をしたいのは邑子だ!おい邑子!何でだ、何でなんだ!お前の唯一は俺だけって言ったじゃないか!」
そんなこと、今更貴方に言われたくなかったよ。何でって、私こそ何でって言いたい。あんな顔して愛の言葉を囁いた癖に、私を触った手で平然と他の人に触れて「これは何でもない行為だよ」ってどういうことなの。説明が欲しい。全てが疑わしい。
もう、私のことなんて放っておいてほしい。
「残念だったな!お前みたいな浮気男なんか唯一じゃないってよ!!」
「は、あ…?浮気?」
「浮気だとすら思ってなかったのかよ。お前は邑子のこと何も分かってないんだな。俺なら分かってやれる。お前と違って本物の唯一無二だから。邑子はお前のものじゃない俺の半身だ!」
「なん、だよ…それ。ユウの方が浮気じゃねぇか…!おれ、俺だけって…!俺だけって言ったのに!!!」
ああ、だからもう放っておいてくれ。そして私抜きで勝手に盛り上がらないで。取っ組み合いながら号泣する玲生。気が触れたかのようにスピリチュアルなことを叫ぶ佐野久茲。私を甚振るのはもうやめてくれ。ライフはとうにゼロだ。いっそのこと私のために争わないでと言うべきだろうか。
とりあえず頭がイッちゃってる佐野久茲のことは置いておいて、玲生の言い分が何となく分かった。要するに彼は浮気だと思ってなかった、と。どういう環境で育ったら浮気だと思わないのか不思議に思うが、私の中では価値観の相違ということで落ち着いた。
玲生、もうその指輪を外して私のことを忘れてくれ。後でそう連絡しよう。スマホは変えよう。もう二人とも連絡は取らない。あと十年くらいは恋愛なんてどうでもいいかな、そんな心境で混沌の渦中からゆっくりと消えていった。
もちろん、スマホの電源はオフである。
■
二人から逃げるように大学を後にした私は、自分のバイト先へと訪れていた。
「いらっしゃ、…あれ、邑子ちゃん。どうしたの?」
「ゆ、由佳子さぁあああん!」
「顔色が真っ青じゃない!ほら、カウンターに座って」
シフトのない日にこの喫茶店に、ましてやお客として入るのは久々だ。いつも暖かく見守ってくれる由佳子さんに、あれだけ混乱して疲れていた精神がじんわりと解きほぐされていくように思えた。この喫茶店の店主が由佳子さんだから、ひだまりのような空気が流れているんだろうな。
「ホットココアでいいかな?」
「あ、はい。すみません…慌ただしくて」
「ううん、大丈夫よ。邑子ちゃんはうちの可愛い店員さんだからね」
初めてバイトの面接に来たときのように、優しい笑顔で由佳子さんはそう言った。
「それにね、何で邑子ちゃんがここに来たのか大体分かってるの」
「え」
「実は久茲くんからメッセージ貰っちゃってね。でも安心してね。ここには絶対来ないように言ってるから。久茲くんったら、私が真澄くんのお嫁さんだからってあまり大きく出られないのよ」
やはり来たか佐野久茲。由佳子さんにまで押し掛けるとは…天然GPS機能について関心をすべきなのか、由佳子さんに迷惑をかけてることに対して憤慨すべきなのか分からなくなってくる。とりあえず私は怒っていいだろう。
「あれ…由佳子さん真澄さんと籍入れてたんですか?」
「そうよ。子どもは会ったことあるよね?」
「はい。え、でも真澄さん亡くなって…?」
「そうなのよねぇ。そこが佐野家男子の嫌なところよね。執念深いっていうか、この人と決めたら押し通してでも物にしようとするっていうか。気のない人からしたら迷惑なのよね。その分女性達はとても優しいんだけどね…はい、ホットココア」
「なるほど…ありがとうございます」
机の上に置かれたカップを手にとって、ゆっくりと口をつける。猫舌な私は湯気と共に流れる香りを楽しみながら、ちびちびと飲むことしか出来ない。柔らかな甘さが口の中に広がって、緊張状態がようやく解けた。
一息して、先程の由佳子さんの言葉について考えてみる。私がこの喫茶店のバイトを始めて何ヵ月かした頃、知り合ったばかりの佐野くんが由佳子さんのお子さんを連れてここに来たことがある。私はその件で由佳子さんにお子さんがいて、佐野くんと親戚関係にあるということを聞いた。いまから考えるとあれもストーキングの一端じゃなかったのか、と思う。恋人だった真澄さんのお話はよく聞くけど、由佳子さんの名字についてここで聞いたことがなかったので大分疑問詞だらけになったな。
「ごめんね邑子ちゃん。久茲くんのこと迷惑してるでしょ」
「ああ、それは…まあ…はい」
「だよねぇ。玲生くんのことだってあるんだから、邑子ちゃんにつきまとうのはやめてねって言ってたんだけど、やっぱり聞かなくて」
ああ、佐野くん由佳子さんにも止められてたんだな。本人から聞く話に、思わず遠い目をしてしまう。
「邑子ちゃんも分かってると思うけど、悪気があるわけじゃないんだよ。それがまた酷いことになってるんだけどね」
「…ですね」
「でもね、身内の言い訳をさせてもらうと、佐野家って凄くお金持ちなの。何でも出来るし何でも強運で乗り越えてしまう人ばかりなの。だから人間的に欠けたところがある人ばかりでね。その反動で、自分に欠けたところを補おうと好きな人を追いかけちゃうんだよね」
由佳子さんの、誰かを思い出しながら語る姿はどこか寂しげで、でも嬉しそうだった。
「久茲くんもね、佐野家の中では一際何でも出来る子だったの。私を連れてきた真澄くんに、小さい頃から憧れてて。よく私たちのデートに着いてきてたなぁ。あの頃はまだ普通の男の子だったし、なついてくれて可愛かったよ」
「えっ…あの佐野くんがメルヘンじゃない時代があったんですか?!」
「あったあった。それでね、よく言ってたんだ。“お兄ちゃんに着いていって、ぼくのお姫様を見つけるんだ”って。真澄くん見てて寂しくなっちゃったみたいでね」
幼少期の佐野久茲の「お姫様」発言はいまと変わらず痛いものがある。しかし由佳子さんの話を聞いている限りでは、今より落ち着いた様子だ。なのに何で私に関してここまでメルヘンホラーを演出するのだろうか。
実は私のことを好きだとかそういうのではなく、玲生と張り合うために頭のネジが飛んだ人を演じている、とか。
「久茲くんは邑子ちゃんが初恋なんだよ。だからその反動でこうなっちゃったみたいでね…。可愛い甥っ子だから応援してあげたいんだけど、邑子ちゃんも大事だから」
「…」
「あのね、邑子ちゃん。久茲くんはちょっと暴走しちゃってるけど、邑子ちゃんのことが大好きだってことは本当だからね。そこだけは信じてあげてね」
私はきっと、佐野久茲のことを何一つ信用していなかった。
「…はい」
玲生と私の関係に、突然ドラマみたいに入り込んできたのが佐野くんだった。最初は佐野くんとそこまで接点はなかった。偶然バイト先で出会って、その次には学食で一緒にご飯を食べて、たまに玲生のことについて相談するようになって。いつだって佐野くんの目は由佳子さんみたいに優しかった。だからこそ油断していたところもあるんだろうけれど。
それでも、佐野くんをあんな風に追い込んだのは気づかなかった私のせいかもしれない。
「ご馳走さまでした。ちょっとゆっくり考えてみます。」
「うん。あ、お代金はいいからね。今日は特別だから」
もう少し話をしてから帰ろうと思ってたのにな。由佳子さんの話を聞いていると、自分が如何に切羽詰まっていて相手のことを考えていなかったのかを思い知らされた。
もしかしたら玲生に対してもそういうところがあったのかもしれない。気づかないうちに膨らんだ、相手への配慮のなさが今回の出来事を生んだ、そんなひとつの可能性。もしかしたら、私は玲生にも佐野くんにも、とても失礼なことをしてしまったのではないか。唐突にそう思った。
「あれ…何これ…電話?誰からだろ…」
鞄からスマホを取り出してディスプレイを見ると、一通の不在着信が表示されていた。見慣れない電話からの不在着信に首を傾げる。何か重要なことがあってはいけないので、ひとまずリダイヤルしてみることにした。
誰だろう。友達からのスマホ替えましたって電話だったりして。はたまた大学の学生課から何か不備があって連絡だろうか。プルルル、と機械音がツーコール続いた。プツ、と通話の音に切り替わった瞬間、聞こえてはいけない声が聞こえてきた。
『ユウコチャン』
「ヒッ」
『婚姻届、お家のメールボックスに投函してるから空いてるとこ埋めるだけで大丈夫だよ。ふふ。邑子ちゃんのご実家にも送ってるから失敗しても大丈夫。今日は玲生がいきなり来て怖かったね。今日はしっかり戸締まりをして寝るんだよ。俺はこれから用事があるからそっちに行けないけど、玲生が来ても絶対扉を開けちゃダメだよ。今日も愛してる』
ブツ、と切られた通話の先から全身へと、言い知れぬ恐怖がじわじわと這い寄ってくる。な、なん、何だったんだあれは。え、ちょっと待って。私は佐野くんにアパートの住所も、実家の住所だって教えてない。ましてやSNSのアカウントはともかく、電話番号なんて一回も教えたことはない。
ど、どういう…。
「ゆ、由佳子さぁあああん!!!」
前略、田舎に住んでいらっしゃるお母様。我が家の遺伝でしょうか、ストーカー被害にあっています。
▼第二話登場人物
・前田邑子(20):三国志とか古城雑誌とか渋いものが好き。ファッション雑誌?なにそれ。ストーカー被害に遭うのは遺伝。
・鈴原玲生(20):俺様ワイルド系乙男。邑子の彼氏。運命とか唯一の相手とか信じちゃってる。ディズニープリンセス見て興奮してそう。きっと今でも見て号泣してる。
・佐野久茲(20):お金も権力もあるクレイジーメルヘンヤンデレ。出会った瞬間から僕の運命だった。邑子のためを思って盗聴盗撮勝手にGPSは着けてない…はず。
・邑子の友達(20):お名前は御園ちゃん。邑子の中学からのお友達。評価が厳しい。六年続いてる年上の彼氏がいる。ちなみにお相手は幼馴染。
・佐野由佳子(?):邑子のバイト先のマスター。旧姓林由佳子。佐野家に苦労させられた分だけ大事にされた苦労人。結婚するまで色々大変だった。久茲は可愛いが邑子が可哀相なので薦めないようにしている。サティの曲は流さない派。
・佐野真澄(故人):由佳子のことが出会ったときから好きすぎて押しまくった人。死の間際に結婚も子どももフル活用してまで由佳子が自分を忘れないようにした。佐野久茲の先駆者的存在。
・由佳子の子ども(?):割りと常識人に育ってきているが、恋をするとどうなるかわからない。
・野次馬のみなさん:SNSにアップしようとしたらえらい目にあった。




