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じょばれ! 〜城上女子高校バレーボール部〜  作者: 綿貫エコナ
第二章(城上女子) VS音成女子高校
56/374

ねたばれ5

『ねたばれ』は、城上女バレー部や成女バレー部の日常を主に台詞で四コマ漫画風に描くものです。過度な期待はしないでください。

<登場人物>


宇奈月うなづき実花みか:バレー大好き少女。一年生。声が大きい。


三園みそのひかり:中学時代はリベロ。一年生。背が低く、癖っ毛。


藤島ふじしまとおる:中学時代はレフト。一年生。背がとても高い。


霧咲きりさき音々(ねおん):中学時代はセッター。一年生。部活の時以外は眼鏡。


北山きたやま梨衣菜りいな:中学時代は水泳部。一年生。漫画『High-Q!!』に感銘を受けた。


岩村いわむら万智まち:城上女バレー部・主将。二年生。テディベアに似ている。


立沢たちさわ胡桃くるみ:城上女バレー部・マネージャー。三年生。


相原あいはらつばめ:成女バレー部・キャプテン。三年生。


鞠川まりかわ千嘉ちか:成女バレー部・エース。三年生。マリチカ。


獅子塚ししづか美波みなみ:成女バレー部・副キャプテン。三年生。


柴田しばた和美かずみ:成女バレー部・裏エース。三年生。


佐間田さまだ芽衣めい:成女バレー部・セッター対角。三年生。サマメィ。


あずま愛梨あいり:成女バレー部・センター。二年生。アイリー。


浦賀うらがさやか:成女バレー部・リベロ。二年生。


ゆずりは亜希子あきこ:成女バレー部・マネージャー。二年生。


鈴木すずきアンドロメダ:成女バレー部・控えセンター。一年生。アン。




 * 兄弟姉妹(音成編)1


胡桃「あんなオチじゃ申し訳ないから、成女のところにも行ってくるといい。あそこは人材豊富だから」


梨衣菜「というわけで!」


ひかり「やってきました音成女子」


つばめ「あら。一年生が揃って、どうしたの?」


透「私たち、今、みなさんの兄弟姉妹構成を当てっこしていまして」


つばめ「へえ、じゃあ、正解は黙っていたほうがいいのね?」


実花「さすがすわろー先輩! 話がわかる!」


音々「早速ですが、相原先輩。よろしければ『おにーちゃん』と言っていただけませんか?」


つばめ「ええ、いいわよ。こほん……『おにーちゃん』。どう?」


ひかり「どうですか、霧咲先生」


透・実花「先生!」


音々「今のは模範的な兄妹あにもうと(兄のいる妹のこと)だったわ」


梨衣菜「本家の霧咲殿がそう言うなら確定っスね!」


つばめ(霧咲さんはどういう立場なのかしら……)


梨衣菜「では、相原殿、よろしければ『もう、部屋に入るときはノックしてっていつも言ってるでしょ』もお願いします」


つばめ「(なにそれ?)えっと……『もう、部屋に入るときはノックしてっていつも言ってるでしょ』。こんな感じ?」


ひかり(相原先輩、ノリいいですね)


実花「どう? まりーな、とーるう」


梨衣菜「うーん、ちょっと丁寧な感じっスね」


透「『もう』に込められた感情が単純シンプル過ぎるような」


つばめ(私は何を試されているのかしら……)


ひかり「では、北山さん、私たちを代表して結論をどうぞ」


梨衣菜「はいっス! ずばり、相原殿は妹っス! お兄さんがいるっスね!?」


つばめ「正解よ」


音々「握手してください」


つばめ「えっ? い、いいけど、どうして?」




 * 兄弟姉妹(音成編)2


梨衣菜「続いてのターゲットは!」


実花「あんどーだね!」


アン「(安藤? 誰?)ど、ども」


ひかり「私たち、今、みなさんの兄弟姉妹構成を推理して回っているのです」


アン「へえ、楽しそう」


音々「早速だけど、田中ロンダルキアさん」


アン「鈴木アンドロメダです」


音々「ちょっと『おにーちゃん』って言ってみてくれる?」


アン「え? えっと……『おにーちゃん』」


音々「否っ! これは否妹いもうとちがう!!」


アン「え、えぇー……?」


梨衣菜「わかったっス! 鈴木殿は姉っスね!」


アン「あ、うん。そうだよ。弟がいる」


実花「ちなみに、弟さんのお名前は?」


アン「光輝こうき


ひかり(げに普通っ!)


透「ちなみに、弟さんの身長は?」


アン「あー、私よりちょっと低いくらいかな」


透「ほ、ほんと!?」


アン「うん。でも、成長期だし、たぶんすぐ抜かれると思う」


透(涙目)「アンの裏切り者おおー!!」


アン「ええっ!? ちょ、透、どういうこと!?」




 * 兄弟姉妹(音成編)3


梨衣菜「お次は、二年生の皆さんっス!」


愛梨「なに? どういうこと?」


さやか「知らねー」


亜希子「な、なぜ私まで……?」


実花「私たち、今、皆さんの兄弟姉妹構成を当てっこして回っているのです!」


愛梨「ふむふむ、ちょっと面白そうね」


さやか「んじゃヒントやるよ。あーりとあたしの兄弟姉妹構成は同じ」


ひかり「有力な情報が得られました」


透「お二人に共通する要素を見つければ、すぐわかるかも」


音々「東先輩と浦賀先輩の共通要素……学年が二年生。苗字が三文字、名前も三文字。あ、でも、浦賀先輩のほうは名前がひらがなか……」


実花「ねねちん、真面目に考えているところ悪いけど、共通要素ってそういうことじゃないと私思うな」


透「あっ、お二人とも、下級生の面倒見がいいですよね」


梨衣菜「ぴんと来たっス! お二方、よろしければ、『あっ、コンビニ行くの? じゃあついでにプリン買ってきてくれない? お釣り上げるから』と言っていただけないっスか?」


ひかり(先程から、一体どういう基準で台詞が決められているのでしょうか)


愛梨「『あっ、舞流まいる、コンビニ? じゃあついでにプリンお願いしていい? うん、そう、焼きプリンね』」


さやか「『おっ、かほり、コンビニけ? じゃあついでにプリ――あー、わかったわかった、あたしも行くから離れろって』」


音々「姉で確定ね」


透「たった一言で、妹さんがいることも、そのお名前も、姉妹の関係性も、全部わかりました」


ひかり(北山さん、適当に台詞を決めていたわけではなかったんですね……! お見それしました!)


梨衣菜「残るは、楪殿っスね!」


亜希子「わ、私かぁ」


実花「あっきー先輩は」


透「なんというか、見ただけでわかるような」


ひかり(小柄で愛らしく、優しく控え目で、それでいてスタイル抜群の楪先輩は……)


音々「楪先輩、よろしければ、ぜひ『おにーちゃん』と言ってみてください」


亜希子(赤面)「お……おにぃ、ちゃん……」


透・ひかり・梨衣菜(ジャスティスッ!!)


音々「正妹まさにいもうと!! 素晴らしいです!!」


亜希子「あ、ありがと……なんか照れるね」




 * 兄弟姉妹(音成編)4


梨衣菜「最後は三年生っス!」


つばめ「この子たち、私たちの兄弟姉妹構成を当てて回ってるみたいなの」


美波「あー、やるやる、そういうの」


和美「楽しそ〜」


マリチカ「ツヴァイはさっきやってたよな」


つばめ「ええ。見事に当てられたわ」


芽衣「では、三年生の二番手は私が頂きましょう」


和美「頑張って〜、めいちゃ〜ん」


芽衣「さあ、どこからでも掛かっておいでませ」


ひかり「なんとなく、お兄さんがいそうです」


音々「どうかしらね。一人っ子という線も捨て難いわ」


梨衣菜「お姉さんオーラが滲み出てる気がするっス」


透「いるとしたら兄弟じゃなくて姉妹かなぁ。三姉妹って可能性も」


実花「この中で一人だけ嘘をついています」


ひかり「なぜいきなり論理パズル風に? そして真面目に考えると嘘つきは宇奈月さんになりますが」


芽衣「結論は出た?」


梨衣菜「うー、降参っス!」


芽衣「なら、つばめが当てられたという話なので、これで一勝一敗ね」


ひかり(いつの間にか対戦形式に!)


芽衣「お次はそう……美波、やっておしまい」


美波「ヘーイ!」


ひかり・透・音々・梨衣菜(あれ!? 答え言ってくれないんだ!!)




 * 兄弟姉妹(音成編)5


美波「さ、好きなこと言ってごらん。ほれほれ」


ひかり「もう既に年下の扱いに慣れている感じが出てますね」


梨衣菜「かなりのお姉さんオーラを感じるっス!」


音々「岩村先輩にも通じる何かよね。もしかして、大家族とか」


透「思い切って、五人兄弟の一番上……なんてどうでしょう?」


美波「おおっ、大正解よ! 弟二人と妹二人がいるわ」


梨衣菜・実花・音々・透「おおっ!」


ひかり「それは賑やかそうですね」


美波「賑やかなんてレベルじゃないわよ。毎日どんちゃん大騒ぎ。どいつもこいつもガキばっかりでもう大変。好き放題遊び回るわ、やりっぱなしで片付けしないわ。いや、可愛いは可愛いんだけどね。でもたまには心休まるひと時がほしいなって思うわけ」


マリチカ「なんでヅカミーはこっち見ながら言ってんでー?」


芽衣「皆目わからないわ」


和美「なんでだろうね〜」




 * 兄弟姉妹(音成編)6


和美「次はわたしか〜」


梨衣菜「簡単そうに見えて……意外と難しいっス!」


ひかり「姉でも妹でも、男兄弟でも女姉妹でも、アリって感じがします」


音々「けど、獅子塚先輩みたいに大人数ってわけではなさそう」


実花「一人っ子の可能性も残ってるぜ」


透「柴田さん、質問いいですか?」


和美「ん? いいよ〜」


透「ご家族の中で一番背が高いのは柴田さんですか?」


和美「あ〜、うん、そうだよ〜」


透「よし、これはきっとお兄さんがいる! 大学生か社会人のお兄さんがいる! そういうことでどうかな!」


ひかり「と、藤島さんがおっしゃっていますが、いかがでしょう、柴田先輩」


和美「残念〜。正解は弟がいるでした〜」


音々「ちなみに、弟さんの身長はいかほどですか?」


和美「そろそろ私に並ぶかな〜。来年くらいには抜かれちゃいそうだよ〜」


透(涙目)「わあああああん!!」


梨衣菜「藤島殿ー! どこへ行くっスかー!?」




 * 兄弟姉妹(音成編)7


芽衣「これで二勝二敗ね」


つばめ「よくわからないけど、負けられないわね」


美波「こっちの大将はマリチカだけど、さてどうなるか」


和美「ちーちゃん、頑張って〜」


マリチカ「おうよ! さあ、てめーら、当ててみやがれ!」


梨衣菜「マリチカ殿はわかりやすいっス!」


音々「これは満場一致よね」


実花「せーので言おっか」


ひかり「そうしましょう」


透「それじゃあ、せーの」


五人「姉っ! もとい姉御!!」


マリチカ「はっはー! てやんでー、不正解だぜぃ、べらぼーめー!! 私は妹だよ、いもーと!!」


梨衣菜「えっ」


音々「えっ」


実花「えっ」


ひかり「えっ」


透「えっ」


つばめ「えっ」


美波「えっ」


マリチカ「驚き過ぎだろてめーら」


芽衣「ちなみに、姉がいるの? 兄がいるの?」


マリチカ「おにーちゃんがいるぜぃ!」


和美「…………」


マリチカ「バタミ、無言で微笑むなよ、なんかこえーよ」


さやか「おっ、何の話っすかー?」


マリチカ「私におにーちゃんがいるって話だよ」


さやか「えっ」


愛梨「えっ」


亜希子「えっ」


アン「えっ」


マリチカ「その連鎖すんのやめねーか」


万智「どうかしましたぁ?」


マリチカ「いや、私におにーちゃんがいるっつったらよー」


万智「えっ」


マリチカ「それ! そうなってんだよ!」


胡桃「マリチカ、嘘はよくないと思う」


マリチカ「嘘じゃねーよ! なんなら写メ見るか!? 私の超イケてるおにーちゃん見せてやるよ!!」


透「あの……もしかして、そのお兄さんって背が」


マリチカ「たけーぜぃ! まっ、てめーには少し負けるがな」


透(涙目)「もう探さないでくださああああい!!」


ひかり「藤島さーんっ! いずこへかれますかー!?」

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