ねたばれ5
『ねたばれ』は、城上女バレー部や成女バレー部の日常を主に台詞で四コマ漫画風に描くものです。過度な期待はしないでください。
<登場人物>
宇奈月実花:バレー大好き少女。一年生。声が大きい。
三園ひかり:中学時代はリベロ。一年生。背が低く、癖っ毛。
藤島透:中学時代はレフト。一年生。背がとても高い。
霧咲音々:中学時代はセッター。一年生。部活の時以外は眼鏡。
北山梨衣菜:中学時代は水泳部。一年生。漫画『High-Q!!』に感銘を受けた。
岩村万智:城上女バレー部・主将。二年生。テディベアに似ている。
立沢胡桃:城上女バレー部・マネージャー。三年生。
相原つばめ:成女バレー部・キャプテン。三年生。
鞠川千嘉:成女バレー部・エース。三年生。マリチカ。
獅子塚美波:成女バレー部・副キャプテン。三年生。
柴田和美:成女バレー部・裏エース。三年生。
佐間田芽衣:成女バレー部・セッター対角。三年生。サマメィ。
東愛梨:成女バレー部・センター。二年生。アイリー。
浦賀さやか:成女バレー部・リベロ。二年生。
楪亜希子:成女バレー部・マネージャー。二年生。
鈴木アンドロメダ:成女バレー部・控えセンター。一年生。アン。
* 兄弟姉妹(音成編)1
胡桃「あんなオチじゃ申し訳ないから、成女のところにも行ってくるといい。あそこは人材豊富だから」
梨衣菜「というわけで!」
ひかり「やってきました音成女子」
つばめ「あら。一年生が揃って、どうしたの?」
透「私たち、今、みなさんの兄弟姉妹構成を当てっこしていまして」
つばめ「へえ、じゃあ、正解は黙っていたほうがいいのね?」
実花「さすがすわろー先輩! 話がわかる!」
音々「早速ですが、相原先輩。よろしければ『おにーちゃん』と言っていただけませんか?」
つばめ「ええ、いいわよ。こほん……『おにーちゃん』。どう?」
ひかり「どうですか、霧咲先生」
透・実花「先生!」
音々「今のは模範的な兄妹(兄のいる妹のこと)だったわ」
梨衣菜「本家の霧咲殿がそう言うなら確定っスね!」
つばめ(霧咲さんはどういう立場なのかしら……)
梨衣菜「では、相原殿、よろしければ『もう、部屋に入るときはノックしてっていつも言ってるでしょ』もお願いします」
つばめ「(なにそれ?)えっと……『もう、部屋に入るときはノックしてっていつも言ってるでしょ』。こんな感じ?」
ひかり(相原先輩、ノリいいですね)
実花「どう? まりーな、とーるう」
梨衣菜「うーん、ちょっと丁寧な感じっスね」
透「『もう』に込められた感情が単純過ぎるような」
つばめ(私は何を試されているのかしら……)
ひかり「では、北山さん、私たちを代表して結論をどうぞ」
梨衣菜「はいっス! ずばり、相原殿は妹っス! お兄さんがいるっスね!?」
つばめ「正解よ」
音々「握手してください」
つばめ「えっ? い、いいけど、どうして?」
* 兄弟姉妹(音成編)2
梨衣菜「続いてのターゲットは!」
実花「あんどーだね!」
アン「(安藤? 誰?)ど、ども」
ひかり「私たち、今、みなさんの兄弟姉妹構成を推理して回っているのです」
アン「へえ、楽しそう」
音々「早速だけど、田中ロンダルキアさん」
アン「鈴木アンドロメダです」
音々「ちょっと『おにーちゃん』って言ってみてくれる?」
アン「え? えっと……『おにーちゃん』」
音々「否っ! これは否妹!!」
アン「え、えぇー……?」
梨衣菜「わかったっス! 鈴木殿は姉っスね!」
アン「あ、うん。そうだよ。弟がいる」
実花「ちなみに、弟さんのお名前は?」
アン「光輝」
ひかり(げに普通っ!)
透「ちなみに、弟さんの身長は?」
アン「あー、私よりちょっと低いくらいかな」
透「ほ、ほんと!?」
アン「うん。でも、成長期だし、たぶんすぐ抜かれると思う」
透(涙目)「アンの裏切り者おおー!!」
アン「ええっ!? ちょ、透、どういうこと!?」
* 兄弟姉妹(音成編)3
梨衣菜「お次は、二年生の皆さんっス!」
愛梨「なに? どういうこと?」
さやか「知らねー」
亜希子「な、なぜ私まで……?」
実花「私たち、今、皆さんの兄弟姉妹構成を当てっこして回っているのです!」
愛梨「ふむふむ、ちょっと面白そうね」
さやか「んじゃヒントやるよ。あーりとあたしの兄弟姉妹構成は同じ」
ひかり「有力な情報が得られました」
透「お二人に共通する要素を見つければ、すぐわかるかも」
音々「東先輩と浦賀先輩の共通要素……学年が二年生。苗字が三文字、名前も三文字。あ、でも、浦賀先輩のほうは名前がひらがなか……」
実花「ねねちん、真面目に考えているところ悪いけど、共通要素ってそういうことじゃないと私思うな」
透「あっ、お二人とも、下級生の面倒見がいいですよね」
梨衣菜「ぴんと来たっス! お二方、よろしければ、『あっ、コンビニ行くの? じゃあついでにプリン買ってきてくれない? お釣り上げるから』と言っていただけないっスか?」
ひかり(先程から、一体どういう基準で台詞が決められているのでしょうか)
愛梨「『あっ、舞流、コンビニ? じゃあついでにプリンお願いしていい? うん、そう、焼きプリンね』」
さやか「『おっ、かほり、コンビニけ? じゃあついでにプリ――あー、わかったわかった、あたしも行くから離れろって』」
音々「姉で確定ね」
透「たった一言で、妹さんがいることも、そのお名前も、姉妹の関係性も、全部わかりました」
ひかり(北山さん、適当に台詞を決めていたわけではなかったんですね……! お見それしました!)
梨衣菜「残るは、楪殿っスね!」
亜希子「わ、私かぁ」
実花「あっきー先輩は」
透「なんというか、見ただけでわかるような」
ひかり(小柄で愛らしく、優しく控え目で、それでいてスタイル抜群の楪先輩は……)
音々「楪先輩、よろしければ、ぜひ『おにーちゃん』と言ってみてください」
亜希子(赤面)「お……おにぃ、ちゃん……」
透・ひかり・梨衣菜(ジャスティスッ!!)
音々「正妹!! 素晴らしいです!!」
亜希子「あ、ありがと……なんか照れるね」
* 兄弟姉妹(音成編)4
梨衣菜「最後は三年生っス!」
つばめ「この子たち、私たちの兄弟姉妹構成を当てて回ってるみたいなの」
美波「あー、やるやる、そういうの」
和美「楽しそ〜」
マリチカ「ツヴァイはさっきやってたよな」
つばめ「ええ。見事に当てられたわ」
芽衣「では、三年生の二番手は私が頂きましょう」
和美「頑張って〜、めいちゃ〜ん」
芽衣「さあ、どこからでも掛かっておいでませ」
ひかり「なんとなく、お兄さんがいそうです」
音々「どうかしらね。一人っ子という線も捨て難いわ」
梨衣菜「お姉さんオーラが滲み出てる気がするっス」
透「いるとしたら兄弟じゃなくて姉妹かなぁ。三姉妹って可能性も」
実花「この中で一人だけ嘘をついています」
ひかり「なぜいきなり論理パズル風に? そして真面目に考えると嘘つきは宇奈月さんになりますが」
芽衣「結論は出た?」
梨衣菜「うー、降参っス!」
芽衣「なら、つばめが当てられたという話なので、これで一勝一敗ね」
ひかり(いつの間にか対戦形式に!)
芽衣「お次はそう……美波、やっておしまい」
美波「ヘーイ!」
ひかり・透・音々・梨衣菜(あれ!? 答え言ってくれないんだ!!)
* 兄弟姉妹(音成編)5
美波「さ、好きなこと言ってごらん。ほれほれ」
ひかり「もう既に年下の扱いに慣れている感じが出てますね」
梨衣菜「かなりのお姉さんオーラを感じるっス!」
音々「岩村先輩にも通じる何かよね。もしかして、大家族とか」
透「思い切って、五人兄弟の一番上……なんてどうでしょう?」
美波「おおっ、大正解よ! 弟二人と妹二人がいるわ」
梨衣菜・実花・音々・透「おおっ!」
ひかり「それは賑やかそうですね」
美波「賑やかなんてレベルじゃないわよ。毎日どんちゃん大騒ぎ。どいつもこいつもガキばっかりでもう大変。好き放題遊び回るわ、やりっぱなしで片付けしないわ。いや、可愛いは可愛いんだけどね。でもたまには心休まるひと時がほしいなって思うわけ」
マリチカ「なんでヅカミーはこっち見ながら言ってんでー?」
芽衣「皆目わからないわ」
和美「なんでだろうね〜」
* 兄弟姉妹(音成編)6
和美「次はわたしか〜」
梨衣菜「簡単そうに見えて……意外と難しいっス!」
ひかり「姉でも妹でも、男兄弟でも女姉妹でも、アリって感じがします」
音々「けど、獅子塚先輩みたいに大人数ってわけではなさそう」
実花「一人っ子の可能性も残ってるぜ」
透「柴田さん、質問いいですか?」
和美「ん? いいよ〜」
透「ご家族の中で一番背が高いのは柴田さんですか?」
和美「あ〜、うん、そうだよ〜」
透「よし、これはきっとお兄さんがいる! 大学生か社会人のお兄さんがいる! そういうことでどうかな!」
ひかり「と、藤島さんがおっしゃっていますが、いかがでしょう、柴田先輩」
和美「残念〜。正解は弟がいるでした〜」
音々「ちなみに、弟さんの身長はいかほどですか?」
和美「そろそろ私に並ぶかな〜。来年くらいには抜かれちゃいそうだよ〜」
透(涙目)「わあああああん!!」
梨衣菜「藤島殿ー! どこへ行くっスかー!?」
* 兄弟姉妹(音成編)7
芽衣「これで二勝二敗ね」
つばめ「よくわからないけど、負けられないわね」
美波「こっちの大将はマリチカだけど、さてどうなるか」
和美「ちーちゃん、頑張って〜」
マリチカ「おうよ! さあ、てめーら、当ててみやがれ!」
梨衣菜「マリチカ殿はわかりやすいっス!」
音々「これは満場一致よね」
実花「せーので言おっか」
ひかり「そうしましょう」
透「それじゃあ、せーの」
五人「姉っ! もとい姉御!!」
マリチカ「はっはー! てやんでー、不正解だぜぃ、べらぼーめー!! 私は妹だよ、いもーと!!」
梨衣菜「えっ」
音々「えっ」
実花「えっ」
ひかり「えっ」
透「えっ」
つばめ「えっ」
美波「えっ」
マリチカ「驚き過ぎだろてめーら」
芽衣「ちなみに、姉がいるの? 兄がいるの?」
マリチカ「おにーちゃんがいるぜぃ!」
和美「…………」
マリチカ「バタミ、無言で微笑むなよ、なんか怖ーよ」
さやか「おっ、何の話っすかー?」
マリチカ「私におにーちゃんがいるって話だよ」
さやか「えっ」
愛梨「えっ」
亜希子「えっ」
アン「えっ」
マリチカ「その連鎖すんのやめねーか」
万智「どうかしましたぁ?」
マリチカ「いや、私におにーちゃんがいるっつったらよー」
万智「えっ」
マリチカ「それ! そうなってんだよ!」
胡桃「マリチカ、嘘はよくないと思う」
マリチカ「嘘じゃねーよ! なんなら写メ見るか!? 私の超イケてるおにーちゃん見せてやるよ!!」
透「あの……もしかして、そのお兄さんって背が」
マリチカ「高ーぜぃ! まっ、てめーには少し負けるがな」
透(涙目)「もう探さないでくださああああい!!」
ひかり「藤島さーんっ! いずこへ往かれますかー!?」




