46(ひかり) ゲームセット
ゲームの終わりは、あっさりとやってきました。
24―22。こちらのマッチポイントで迎えた、鈴木アンドロメダさんのサーブ。
1点を失えば負け、というこの場面で、鈴木さんは全力のジャンプサーブを打ってきました。
「ぬぎゃっス!?」
北山さんの身体能力でも追いつけない速度で、ノータッチサービスエースが決まります。
24―23。
こちらのマッチポイントなのは、変わらず。
しかし、あと1点で、デュースに持ち込まれてしまいます。
心臓が、どくんっ、と鳴ります。
来るなら来い、です。
審判の笛。
城上女と成女から上がる声。
回転しながら高々と舞い上がるボール。
ばしんっ、
鈴木さんのジャンプサーブは、私のほぼ正面へ。
ほとんど動かなくていいので、取れるか取れないかで言えば取れそうです。しかし、私の体格では勢いに負けて前に飛ばせない可能性もあります。ぴったりセッターに返すのは難しいかもしれません。
まあ、いずれにせよ。
ずだんっ、
「……っと」
ボールがエンドラインより外側に落ちて、跳ね返ります。
アウトです。
これで、25―23。
ゲームセット。
ぴっ、ぴぃぃぃぃぃ――と長い笛が鳴ります。
エンドライン際に整列。そして、ぴっ、と短い笛。
「「「ありがとうございましたー!!」」」
城上女子高校VS音成女子高校。
25点先取1セットマッチ。
勝者、城上女です。




