表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
じょばれ! 〜城上女子高校バレーボール部〜  作者: 綿貫エコナ
第十章 AT和田総合体育館(II)
344/374

A-20(小夜子) 平気そうな顔

 少し離れたところから、涙の音がする。


 眉を寄せ、難しい顔をして俯く月美ちゃんと、目を閉じて、口元を引き結んでいる珠衣ミィちゃんの、向こう。


 信乃ちゃんとはるちゃんは、ぽろぽろと涙を零しながら、しゃくり上げていた。

 雫ちゃんは、ぎゅっと拳を握って、声を出さないようにしているけれど、時々鼻を啜っていた。

 試合に出ていないメンバーも、雫ちゃんたちにつられて涙ぐんでいる。


 キャプテンから一番遠いところに立つ可那ちゃん(リベロ)は、見ようによってはむすっとしたような、真面目な顔をしていた。

 可那ちゃんは強いから、きっとこれからのことを考えているのだろう。


 私はというと、たぶん、周りから見れば平気そうな顔をしているんだと思う。

 平気そう、というだけで、ぜんぜん平気なわけではないのだけれど……。

 ともあれ、あれこれ考えるのは後にしよう。

 一つ一つ、やるべきことを、やってから。


 ぴぃぃぃ――と笛の音が響く。


 整列した私たちは、硬く、はっきりとした、人によっては涙で掠れた声で、言う。


「「ありがとうございました!!」」


 ブロック大会県予選、第二日目。


 Aコート、準々決勝、法栄大立華VS南五和。


 第一セット、25―16。

 第二セット、25―19。


 勝者――法栄大立華。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ