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じょばれ! 〜城上女子高校バレーボール部〜  作者: 綿貫エコナ
第七章(明正学園) VS聖レオンハルト女学院
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ねたばれ10

『ねたばれ』は、獨楢バレー部の日常を主に台詞で四コマ漫画風に描くものです。過度な期待はしないでください。


<登場人物>


さかえ夕里ゆうり:オールラウンダー。獨楢中出身。前年度県選抜。気配り上手。


沢木さわきあきら:レフト。獨楢中出身。前年度県選抜。みんなのまとめ役。


森脇もりわき世奈せな:セッター。獨楢中出身。前年度県選抜。気が強い。


町川まちかわ縫乃ぬいの:レフト。獨楢中出身。前年度県選抜。ミステリアス。


与志田よしだ天那あまな:センター。獨楢中出身。前年度県選抜。気分屋。


久保くぼ由紀ゆき:センター。白洲中出身。前年度県選抜。寡黙。


桐ヶ谷(きりがや)れつ:ライト。加茂川中出身。前年度県選抜。声が大きい。


薬師寺やくしじ香華きょうか:リベロ。獨楢中出身。前年度県選抜。掴みどころがない。


小田おだ鹿子かのこ:センター。獨楢中出身。前年度県選抜。ああらか。


狭川さがわ輝美てるみ:レフト。獨楢中出身。陽気サニー


江本えもとつむり:ライト。獨楢中出身。少し変わり者。


山岡やまおか真歩まほ:センター。獨楢中出身。ごく普通。


平嶋ひらしま連歌れんか:リベロ。獨楢中出身。ちゃっかりしている。




 * 縫乃の部屋1


夕里「ただいまー」


世奈「おかえり。あっちのテーブルはどうだった?」


夕里「主に縫乃が楽しそうやったで」


彰「うっすらと天那の悲鳴が聞こえる気がするが……さてはあいつ何かいらないことを言ったな」


鹿子「愛されてるなあ、天那ちゃん」


香華「仕方ない。私が救出に行ってくるか。るかるか」


連歌「おっ、席替えいいねー! 瞑ちゃんはどうする?」


瞑「私は残る。命が惜しい」


烈「私たちはどうする、由紀?」


由紀「いや、私たちまでついていったら席替え(シャッフル)にならないから」


烈「あ! 確かに!」


香華「よし、連歌、行くか。くかくか」


連歌「はいはーい」


世奈「さて……一体誰がトレードされてくるかしら」


 がやがや


輝美「ハロー! 私でした!」


鹿子「テルミーちゃん! いらっしゃーい」


天那「うぇー……ひどい目に遭ったー」


由紀「大丈夫?」


天那「香華と連歌のおかげでなんとかなー」


真歩「まあ縫乃に捕まって五体満足でいられただけマシでしょ」


由紀(なにそれこわい)


夕里「ちゅーか、なんで三人? 数合うてへんけど」


輝美「縫乃ニューイトミーを呼んでこいって」


瞑「マジ?」


真歩「マジよ。というわけで、頑張って」


天那「ちなみにまだ激辛無双の残弾あるぞー」


瞑「げっそ……」


鹿子「いってらっしゃい、瞑ちゃん!」


夕里「気を強く持つんやでー」


瞑「あーい」


 がやがや


彰「……行ったか。無事に帰ってくるといいが」


天那「つむちー……! ううっ、いいヤツだった!」


輝美「トミーの魂に祝福あれ! アーメン!」


烈「なあなあ、瞑は一体どうしたんだ?」


真歩「誰か、『あれ』の説明を」


烈「『あれ』とな?」


世奈「縫乃の部屋ね」


烈「なんだそれは?」


鹿子「私たちの間だけの――なんだろ、恒例のお祭り?」


天那「悪しき風習と呼ぶべきだなー」


真歩「まあ、いわゆる一つの制度システムよね」


烈「よくわからないぞ?」


彰「具体的に言うとだな。縫乃ポイントと呼ばれる数値が10貯まるごとに、あいつから呼び出しをくらうんだ」


由紀(なにそれこわい)


烈「その、縫乃ポイント? っていうのはなんなんだ?」


夕里「縫乃の独断と偏見で加算されるポイントやで」


由紀(なにそれこわい)


烈「それはどういうときに貯まるものなんだ?」


彰「明確な基準はないからなんとも言えないな。ただ、目安として、『あっ、今やらかしたな』とか『あっ、余計なこと言ったな』とか思ったときに縫乃がにっこり笑ってこちらを見ていたら確実に1ポイント入っている」


輝美「あとなんか知らないうちに貯まっていることもある」


由紀(なにそれこわい)


真歩「まあ、由紀と烈が獨楢に来たのはこの四月からだから、まだしばらくは大丈夫なんじゃない?」


夕里「いや、わからへんで。縫乃ポイントは失効期限がないからな。由紀と烈も県選抜時代に心当たりがあるようなら油断はできひん」


由紀(なにそれこわい)


世奈「いや、別にそんなビビることはないわよ? 普通にしてれば滅多に呼ばれないし、もし呼ばれたところで特に何されるわけでもないし」


天那「わりかし頻繁に呼ばれては語るもおぞましい体験をしているんだよなー」


鹿子「天那ちゃんは縫乃ちゃんのお気に入りだからっ!」


天那「これっぽっちも嬉しくないなー」


烈「んー、やっぱりよくわからないけど……なんか楽しそうだな!!」


由紀「よくわからないのに楽観的な判断を下すのはやめようね、烈」


 がやがや


瞑「……ただいま……」


鹿子「あかえり瞑ちゃん!」


瞑「水、水を……」


真歩「どうぞ」


天那「なんだつむちー? やけに早かったなー?」


世奈「っていうか、なんで連歌と香華(あんたたち)まで戻ってきたの?」


連歌「それがね、天那ちゃんと瞑ちゃんは前座で、今日の縫乃の部屋のメインゲストは他にいるんだって」


香華「ついては差し向かいをご所望らしくてね。てねてね」


彰「それはまた……誰だか知らんが御愁傷様だな」


輝美「とか言ってキラーかもね!」


彰「いや、わたしはこの前精算したばかりだからないと思うぞ」


由紀(どうしよう……もし烈だったら私……)


夕里「ほんで誰なん?」


瞑「それなんだが――悪いな、夕里」


夕里「へ?」


瞑「激辛無双……一口分、残してきたぜ」


夕里「うそやん」




 * 縫乃の部屋2


縫乃「あっ、来たね、夕里ちゃん。じゃなかった、ヘタレ虫」


夕里「のっけからいい感じの右ストレートかましてくるなー」


縫乃「まあまあ、掛けて、楽にしてよ。ところでヘタレ虫は辛いの好きだったっけ?」


夕里「あんま得意なほうやないで」


縫乃「だよね。よかった。ささ、どうぞ召し上がって」


夕里「なにこれめっちゃ黒いねんけど……」


縫乃「ああ、それね。私も食べたけど、言うほど辛くないよ」


夕里「そうなん? ほな、このなんか浮いとる赤いのは?」


縫乃「ああ、それね。言うほど辛くないから、さっきタバスコを足したの」


夕里「お心遣い痛み入るわ……あとなんか目に痛み走るんやけどホンマ何が入っとんねんコレ」


縫乃「何ってもちろん料理に一番大切ものだよ。つまり、食べる人を想う、私の気持ち」


夕里「まさに辛辣」


縫乃「ま、冗談はさておき。――んっ、ごちそうさま。ああ、やっぱりタバスコ足して正解」


夕里「すごいな……口の中大丈夫なん?」


縫乃「私の口は元から辛いのでご心配には及びません」


夕里「さいで」




 * 縫乃の部屋3


縫乃「で、夕里ちゃん。じゃなかった、ヘタレ虫」


夕里「もー、言わんといてって。自覚はあんねんから」


縫乃「だーめ。今日はね、私、かんかんですよ。なにあのザマは」


夕里「悪いとは思っとるけど……。でも、やっぱ、ウチには無理やねんて」


縫乃「私にはもっと無理だから夕里ちゃんに頑張ってほしいんじゃない」


夕里「いや頑張ったってどうにもならんて。縫乃かて見たやろ?」


縫乃「あれくらいで諦めてどうするの。だいたい、夕里ちゃんはね、もっとワガママでいいと思うの」


夕里「これでもけっこうワガママにしとるつもりなんやけどな」


縫乃「ご冗談を。ここでの席割り一つ取ってもわかる通り、夕里ちゃんはまるで押しが足らない」


夕里「でも、やって、押してもあのアホ暖簾やし」


縫乃「暖簾だって掴もうと思えば掴めるでしょ?」


夕里「ほな暖簾やなくて霞や霞」


縫乃「ほんと夕里ちゃんは口達者よね。言い訳限定で」


夕里「うわ、あかん……その一言ほんま凹む」


縫乃「猛省してください」


夕里「はい」


縫乃「以上、八つ当たり終わり」


夕里「コラ」


縫乃「だって、もう共同戦線は解消してしまったわけだし、これが最後かもしれないから当たれるだけ当たっておこうと思って」


夕里「ほなもうどうぞお気が済むまで」


縫乃「ヘタレ虫イジケ虫いくじなしまったくとんだチキンハートよこの半端リボン」


夕里「ちょ、ちょう待った! リボンを悪く言うことないやろ!?」


縫乃「え? だって、そのリボンってハツラツ活発系キャラを押していきたいけどちょっとだけあいつ好みのかわいくていじらしい部分も残して置きたいっていう中途半端な決意と小賢しい打算の象徴じゃないの?」


夕里「オーバーキル! 縫乃さん! ウチもうオーバーキルです!」


縫乃「あー、すっきりした」


夕里「ええ笑顔するなほんまに……それを意中の人の前で見せたらええんちゃう?」


縫乃「ダメよ。無抵抗な他人を嬲って悦に浸るのが趣味だなんて思われたくないもの」


夕里「…………ぶりっこ」


縫乃「」


夕里「相変わらず防御力は無やな! ごめんごめんて! しっかりして縫乃!」


縫乃「はあ……我ながらこの紙装甲はいただけないわね。無神経な彰ちゃんや単細胞な烈ちゃんや被虐趣味な天那ちゃんが羨ましいわ」


夕里「それいつも思うんやけど、天那ってほんまに被虐趣味なん? ウチは違うと思うねんけど」


縫乃「それは困るわ。天那ちゃんが被虐趣味じゃなかったら私、ただただ嫌がらせしているひどい女になるじゃない」


夕里「ほとんどのメンバーはそう思ってると思うで?」


縫乃「だとしたらみんな認識を改めるべきだわ」


夕里「自分の行いを改める気はないねんな……」




 * 席割りEX(エクストラ)


彰「様子を見に来たぞ。夕里、無事か?」


夕里「見ての通りやで」


世奈「なによ全然元気じゃない。だからあたしは言ったのよ、縫乃に限ってそんなひどいことするわけないって。そうよね?」


縫乃「もちろん。ずっと二人で楽しくお喋りしてたよ。ねー、夕里ちゃん?」


夕里「せやな……」


彰「夕里? なぜ遠くを見るような目を?」


縫乃「まあまあ。立ち話もなんだし、二人とも座って」


世奈「じゃあ失礼するわね」


彰「元々そのつもりで来たしな」


夕里「ほな、えー……」


縫乃「…………」


夕里「あ、彰、ここ座り!」


彰「おう」


世奈「じゃ、あたしはこっちね」


縫乃「おいでませー」


彰「夕里、大丈夫か? なんか疲れた顔してるが」


夕里「ちょっとプレッシャーすごくてな」


彰「なんの話だ?」


夕里「こっちの話や」




 * 夢と現実


世奈「それにしても、これでまた夕里とはしばらくお別れなのよね」


夕里「せやね。次に会えるとしたらやっぱ夏休みやろか」


彰「インターハイ会場で、か?」


夕里「まあな。それが実現したら最高やとは思うで」


世奈「結局その話題に戻るのよね。夕里がどこまで勝ち上がれるか……」


縫乃「このインターハイで再会ってなると、さすがになかなか難しそうだよね。今日のセントレオンハルト女学院もそうだけど、なんといってもそっちの第一代表は――」


世奈「法栄ほうえい立華(りっか)


彰「三年生(明朝先輩たち)も、今度のブロック大会ではみやこ代表と法栄大立華が一つの壁になると話していたくらいだからな。確か、スーパーエースがあの小田原おだわら先輩の元相方なんだろう?」


夕里「せやで。天久保あまくぼじゅんさん、って覚えとらへん? ウチらが中二の時のブロック大会。準決で帝徳ていとく学園に勝った雀宮すずめのみや中って」


彰「あの年は……そう、みやこの代表が負けたといって随分な騒ぎだったのは記憶にある。決勝は確かに見ていたはずなんだがな」


縫乃「私は覚えてるよ。でも、決勝の雀宮中はちょっとガス欠気味だったから、それしか見てないならあまり印象には残らないかも。準決は見てた?」


彰「いや、恐らくちゃんとは見ていない。あっちは逆ブロックだったからな。世奈はどうだ?」


世奈「あたしは見てたわよ、帝徳と雀宮の準決。すごかったわ。最初は冗談みたいに高いセッター――小田原さんのほうに注目していたんだけれど、天久保さんが一発打ったあとはもうそっちに目が奪われて。なんていうか、すごく魅せる人よね」


夕里「せやねんせやねん。あんな気持ちよく決めてくれる人がエースにおったんやから、そら小田原さんがアタッカーに転向しなかったのも納得ってもんやで」


彰「エースか……。ああ、そう言えば、あの人も確かそっちじゃなかったか? ほら、明朝あきとも先輩さんたちの年の」


夕里「もしかして江籠えご中のこと言うとる?」


世奈「え? どこ?」


縫乃「あっ、もしかしてあの一人で大暴れしてた……?」


世奈「――思い出した! あの変な喋り方のレフトね?」


彰「そうそう、その人だ」


夕里「ほな、やっぱ江籠中のエースやな。鞠川まりかわ千嘉ちかさんやろ?」


彰「名前までは知らないが……おまえがそう言うならそうなんだろう」


夕里「あー、そやったなぁ。今どこにおるんやろ。小田原さんに聞いたらわかるやろか」


縫乃「きっとすぐわかるんじゃないかな。あんな目立つ人が強豪に引き抜かれないわけないもの」


世奈「強豪――そっちは四強体制って話だったわよね? 強い人がみんな一箇所に集まるわけじゃないのは、多少救いになりそうな気がするけど」


夕里「散る言うても、事実、四強の一角があのセントレオンハルト女学院やで? 単純に難易度四倍ちゃうかな」


世奈「それもそうね……」


彰「四強というと、法栄大立華と聖レと、あと二校か」


縫乃「柏木かしわぎ大附属と音成おとなる女子――だったと思う。お隣からブロック大会に上がってくるはいつもその四校で、強さ的にはほぼ横並びだって」


夕里「横並びか……ほな、セントレに二回連続で勝つくらいやないと、決勝の舞台にも立てへんってことやんな」


彰「そして決勝の相手は法栄大立華と」


世奈「三年生ミンチョーさんでも勝てるかどうかわからないくらいの強豪で、しかもスーパーエースは天久保さん……」


縫乃「ところで、私の記憶が正しければ、法栄大立華と言えばリベロのほうが有名だった気がするよ」


夕里「触れてまうかー、縫乃、そこに」


彰「ああ……あの人か。言われてみれば、去年の春高で取り上げられているのを見た覚えがある」


世奈「……夕里、あんたやっぱり獨楢に戻ってきなさいよ」


夕里「ちょ、やめて世奈! 今ちょっと覚悟揺らいどるから……!」


彰「心配しなくても、来年も再来年も夏は来る」


夕里「暗に今年はダメみたいな言い方すなコラ! まだわからんやろ!」


縫乃「まあ、現実的に、私たちが夕里ちゃんと公式戦で会えるとしたら二年後の国体じゃないかな」


夕里「縫乃さんリアル突きつけるの早いで! 夢を語ろうや! 今年の夏に会おうやー!」




 * まる


夕里「――なんて盛り上がっとるうちに、ええ時間になってもうたな。ぼちぼち出よか?」


彰「そうだな。……と、使っているんだな、腕時計それ


夕里「もちろん。みんなからの大事な贈り物やもん」


彰「よく似合ってるぞ」


夕里「そらまあ、選んだ人間のセンスがええからな」


世奈「何言ってるの、つけてるモデルが可愛いからでしょ」


彰「まったく仲良いなおまえら。なら、ここは間を取ってどちらも――いっ!?」


縫乃「あっ、ごめん、彰ちゃん。ちょっと爪先が当たっちゃったみたい」


彰「くっ、なんていい笑顔……一体今のどこにポイントの貯まる要素が」


縫乃「ところで彰ちゃん、今夜このあと、暇? ちょっと二人でお話しよっか」


彰「な、なぜだ……? この前精算したばかりのはずなのに……!」


夕里「きっと今日一日で荒稼ぎしたんやろ」


世奈「ほんっとにどうしようもないヤツね」


彰「理由に皆目見当がつかない……」


縫乃「などと被告人は申しておりますけれども?」


夕里「存分にやっちゃって構へんで、縫乃さん」


世奈「縫乃の好きにすればいいと思うわよ」


縫乃「だって。ふふっ、よかったね、彰ちゃん?」


彰「わ、わたしが何をしたというのだ……!?」


夕里・世奈・縫乃「自分の胸に聞け」


彰「そんなっ!?」


 がやがや


彰「あっ、みんな、いいところに! かくかくしかじかなんだが、一体わたしが何をしたという!」


瞑「自分の胸に聞けよ」


輝美「自分の胸に聞いたら?」


天那「そりゃ自分の胸に聞くんだなー」


鹿子「自分の胸に聞いたらいいんじゃないかな」


連歌「自分の胸に聞こうよ」


真歩「まあ自分の胸に聞くしかないよね」


香華「そうそう自分の胸に聞きなって。つてつて」


由紀「みんなの言う通り……自分の胸に聞くべき」


烈「由紀が言うなら間違いないな! 自分の胸に聞くといいぞ!」


彰「恐ろしいまでに息ぴったりだなおまえたち!!」


 がやがや


夕里「ほんまにな……これで向こう三年間は、獨楢も安泰やろ」


世奈「そうでなくっちゃ困るわよ。あたしたちはこれから三年間、全国の舞台であんたを待つつもりなんだから」


夕里「……ほな、こっちも、できるだけ早く会いに行くわ」


世奈「今日の借りはそのときに返すわ。あのダブルエースにもそう言っといて」


夕里「わざわざ言わずとも、あの二人は今日の借りを返すつもりでおるやろけどな」


世奈「ん? ちょっと待って、貸し借りの帳尻が合ってないわよ?」


夕里「ほなら、貸し借りやのうて縫乃ポイント的なもんにしたらええやん。名状し難い何かがお互い同じくらい貯まっとるっちゅーことで」


世奈「……そうね。そういうことにしときましょ。どっちにしろやることは変わらないしね」


夕里「また、今度は公式戦で、やんな」


世奈「ええ……決着ケリ、つけましょ」


縫乃(かくして二人は固い握手を交わし、運命の再戦を誓うのでありました。めでたしめでたし。まる)

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