self Wikipedia 2(明正学園:各章概要、登場校・登場人物一覧)
本編は次の話から始まります。
更新:102話現在。
<タイトル>
じょばれ! ~明正学園女子バレーボール部~
<あらすじ>
『史上最難関入部試験有リ! 我こそはというアタッカー募集!』
私立明正学園高校入学式、前日。新三年生の星賀志帆と早鈴知沙は、昇降口にある校内掲示板の前に立ち、一枚のポスターを見つめていた。
四月恒例の部員勧誘ポスター。部活名は『女子バレーボール部』。県大会出場が過去数回、現在は正式部員三名、今年新入部員が入らなければ廃部もありうる、いわゆる弱小部。
二人が作ったポスターには、しかし、是が非でも部員がほしい窮境で敢えて『史上最難関入部試験』を設定するというアグレッシブな内容が記載されていた。
志帆の遊び心から生まれたこの企画が、まだ見ぬ新入生、そして明正学園女子バレーボール部の未来を、大きく変えていくこととなる。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
これは、〝運命〟に逆らう少女たちが織り成す、王道・ガールズ・バレーボール・ストーリー。
<備考>
ここでは第五章~第七章(明正学園)に主に登場する高校、人物を扱います。
プロローグ~第四章(城上女子)に登場する高校、人物については『self Wikipedia 1(城上女子:各章概要、登場校・登場人物一覧)』をご覧ください。
――ここより102話までのネタバレがあります――
<各章概要>
○第五章 VS三坂総合高校○
県大会出場過去数回、現在正式部員三名の私立明正学園女子バレーボール部は、廃部の危機に瀕していた。
四月、新入部員獲得へ向けて、星賀志帆は一計を案じる。それは、是が非でもほしいはずの新入生に敢えて『史上最難関入部試験』を課すという奇抜なものだった。
この志帆の企画が、入部を希望する新入生たちに大きな影響を与えることとなる。
○第六章 AT獨和大附属楢木高校○
新入生五人を加え、正式始動した明正学園女子バレーボール部。
その練習初日、メンバーは顧問の神保沙貴子から『週末に遠征の予定を入れることができる』と告げられる。
遠征先は、隣県の強豪校・獨和大附属楢木高校。そこは、栄夕里が進学するはずの高校だった。
○第七章 VS聖レオンハルト女学院○
獨和大附属楢木高校での合同練習試合。夕里と元獨楢中の仲間の間にあった問題は一応の解決を見、さらに遅刻していた小田原七絵が合流した。
チームとしてようやくベストのコンディションが整った明正学園。キャプテンの志帆は、本来の目的を達するべく、とあるチームへ熱い視線を送る。
志帆が強く対戦を望むその相手とは、県四強の一角――西の王者・聖レオンハルト女学院だった。
<登場人物>
○県庁地区○
~明正学園~
明正学園高校(めいじょうがくえんこうこう):県庁所在地・桜田市にある私立高校。通称、明正学園(めいじょうがくえん)。明星学園とはライバル校的な関係だが、女子バレーボール部の成績は圧倒的に明星学園のほうが上。チームカラーは桜花色。
・バレーボール部関係者
栄 夕里(さかえ ゆうり)
明正学園高校一年。身長164センチ。一人称は「ウチ」。左利き。
独特のイントネーションで喋る。チョコレート色のショートカット。前髪の左に結んだ赤いリボンがトレードマーク。バレーは小学三年生のときに、幼馴染みの彰が元宮VBCにスカウトされたことをきっかけに始めた。
さっぱりとして明るい性格。仲裁能力に優れ、由紀曰く「チームの潤滑油」。ただし、根っこのところでは本人曰く「弱虫」で「泣き虫」。また「ちょいちょい嘘をつく」。
隣の県の中高一貫校に通っていたが、父親の仕事の都合で、急遽進学先を明正学園に変更した。
獨和大附属楢木中学出身。自身が最高学年時のポジションはセッター兼ライトアタッカー(ツーセッター)。獨楢は中高ともにバレーの強豪。夕里は一つ上の代から正セッターとしてスタメンに選ばれ、チームに貢献した。通り名は「不沈の黄昏《Gloaming Glory》」。彰曰く「その真価は、斜陽に際して発揮される」。
小五、小六のときに元宮VBCとして全国大会に出場。小六では県の最優秀選手に選ばれる。
中二、中三のときに獨楢中及び県選抜として全国大会に出場。
セッターとしての強みは、高いセットアップ技術と抜群のゲームメイクセンス。また、小学時代からセッター以外のポジションも兼任してきた経歴上、レシーバーやアタッカーとしても全国レベルの実力を持つ。天理曰く「全国でも最上級の万能選手」。
露木 凛々花(つゆき りりか)
明正学園高校一年。身長172センチ。一人称は「あたし」。
米沢中出身。レフトのエース・ウイングスパイカーを務めていた。通り名は「薄明の英雄《Epical Lyrical》」。
気の強そうなツリ目と、左のサイドテールが特徴的。髪は綺麗な赤茶色で、毛先にウェーブがかかっている。知沙曰く「洋風美人」。
直情的な性格で、負けん気が強い。恐いもの知らずでもあり、格上の相手にも怯むことなく挑戦する。ポジティブな行動家であるが、沸点が低いのが難点。
中学時代の最高成績は、県庁地区一位。後の県大会では、一回戦で南地区六位の古手川南中学にストレートで敗れた。
『どうしても倒さなければいけない敵』として、颯を目の敵にしている。入部試験で誤解が解けたあとも、颯との敵対関係はほぼそのままで、夕里が仲介している。
跳躍力に優れ、夕里曰く「縦に強い」。高いオープントスを好む。サーブカットは苦手で、スパイクカットが得意。
獨楢新人チームとの練習試合では、169センチの世奈が届かなかったボールをダイレクトスパイクで打ち返してみせた。
今川 颯(いまがわ はやて)
明正学園高校一年。身長172センチ。一人称は「わたし」。
千川中出身。レフトのエース・ウイングスパイカーを務めていた。通り名は「黎明の風雲《Zingy Windy》」。
切れ味の鋭いタレ目が特徴的。しっとりとした長い黒髪は、右の顎の辺りで結ばれ、身体の前側を岩肌を滑る滝のように伝っている。知沙曰く「和風美人」。
表面上は冷静を装っているが、中身は凛々花同様に激情家で、かなりの負けず嫌い。抑え切れなくなると、夕里曰く「圧力鍋の蓋が吹き飛ぶ」ように感情を露にする。
中学時代の最高成績は、県庁地区二位。後の県大会では、一回戦で敗退した。
『どうしても倒さなければいけない敵』として、凛々花を目の敵にしている。入部試験で誤解が解けたあとも、凛々花との敵対関係はほぼそのままで、夕里が仲介している。
機動力に優れ、夕里曰く「横に強い」。速い平行トスを好む。サーブカットが得意。
三坂総合とのミニゲームでは走り幅跳びのような移動攻撃を見せた。
獨楢新人チームとの練習試合では、三戦目にミドルブロッカーとして活躍した。
瀬戸 希和(せと きいな)
明正学園高校一年。身長160センチ。一人称は「私」。
整った顔立ちをしているが、天然パーマなのか寝癖なのかわからないぼさっとした黒髪のせいで、知沙曰く「美人度が下がっている」。
和田中出身。ポジションはライトアタッカー。小学四年生のときにバレーを始めた。県大会に出たこともある。
和田中は県庁地区では名の知れた強豪だが、二強と並び称される光ヶ丘中とともに、県大会では長い間一回戦敗退が続いている。その事実と自らの経験から、県庁地区を「弱小地区」と呼び、格上の相手との勝負には消極的。
本人は自身を「しがない」と評価しているが、止水は「高い技術」と「豊かな経験」を持ち、「食えない感じ」と警戒している。
三坂総合とのミニゲームでは「無難」なプレーを心がけ、颯の代役を務めた。獨楢新人チームとの練習試合では、三戦目に志帆の立案した特殊なラインナップのしわ寄せを受け、二枚ブロックを相手に単独攻撃を強制され、六打目で辛くも得点した。
西垣 芹亜(にしがき せりあ)
明正学園高校一年。身長174センチ。一人称は「私」。
桜田第三中学出身。バレーボールは未経験。
立ち姿が綺麗で、知沙曰く「どことなく運動神経が良さそう」。半端な長さの色の抜けた髪を、無造作に首の後ろでくくっている。
知沙曰く「マイペース」で「自然体」で「掴みどころのない」性格。希和も「あいつの生態はわからない」と評している。
見たことのない景色が好き。入学式の日の朝、立ち寄ったコンビニで手に取った『月刊バレーボール』を読んで、バレーボールに興味を持った。
三坂総合とのミニゲームでは、凛々花の代役として出場。体育の授業で習ったという強烈なレフトオープンを披露した。
獨楢での合同練習試合では、主にミドルブロッカーとして参戦。目立つことはなかったが、指示されたことは器用にやってみせた。聖レ新人チームを相手に一点を獲得したのが、練習試合を通して唯一の得点。
小田原 七絵(おだわら ななえ)
明正学園高校二年。身長185センチ。一人称は「私」。
明正学園女子バレーボール部部員。極端に朝に弱い体質で、よく寝坊する。
雀宮中出身。同中は南地区の強豪校で、七絵の代では県一位、ブロック大会準優勝、全国ベスト8の好成績を残す。スーパーエースの天久保純と合わせて「七天《Seventh Heaven》」と呼ばれ、屋台骨としてチームを支えた。
小・中と県大会の決勝で戦った聖レのメンバーとは顔なじみ。
中三のときに県選抜として全国大会に出場し、ベスト4の結果に貢献。ポジションはセッター。また、ライトブロッカーとしては『エース殺し』と恐れられた。
通り名は「偉大なる七《"Big" Seven》」。その名は他県の選手にまで知れ渡っている。隣々県の幸絵曰く「ちょっとした生きる伝説」。
獨楢での合同練習試合では、寝坊で午後から参加した。聖レ新人チームとの一戦では主にブロックで9点を獲得、チームの勝利に貢献した。続く聖レ一軍との一戦では、劣勢の中、蘭からブロックアウトを引き出すなど、随所で好プレーを見せた。
星賀 志帆(ほしか しほ)
明正学園高校三年。身長151センチ。一人称は「私」。自己紹介では「逆から読んでもホシカシホ」と名乗る。
明正学園女子バレーボール部キャプテン。泰然としている。芝居がかった言動をすることも多い。髪型は黒のセミショート。普段は下ろしているが、お下げに結ぶこともある。現在、とある「計画」を進行中。
イベントの企画、作戦の考案、味方選手の煽動及び啓蒙など、参謀役として活躍する場面が多い。実戦においては、小柄ながら全般的に安定したプレーをし、時に「チート」じみたパフォーマンスを見せることもある。
桜田第一中学出身。当時のポジションはレフトで、キャプテンを務めていた。最終成績は県庁地区一位、県大会一回戦突破。県庁地区の中学が県大会で一回戦を突破するのは十年に一度の快挙であり、その成果から『星夜の魔女《Witty Witch》』の通り名で呼ばれている。
本人曰く「嘘はつかない主義」。しかし、希和には「嘘つきなんかよりずっと悪質な人種」と評されている。
獨楢新人チームとの練習試合では、凛々花と颯の要望に応え、一見して無茶な作戦を立案。一定の成果を上げる。
聖レとの練習試合ではリベロとして出場し、特にレセプションの安定に寄与した。
早鈴 知沙(はやすず ちさ)
明正学園高校三年。身長148センチ。一人称は「私」。
明正学園女子バレーボール部マネージャー。
体型は脱ぐとすごいタイプ。天然パーマな焦げ茶の癖っ毛を耳の辺りで切り揃えている。志帆とは高一以来の友人。趣味はお菓子作り。会話がやや下手で、自分のことを話すのも苦手。ただし志帆のことでは饒舌になる。
臆病で心配性だが、後輩の前では不安を見せまいと健気な振る舞いをする。獨和大附属楢木高校での合同練習試合では、メンバーを影から支える。帰りの電車では、希和や芹亜と談笑してその距離を縮めた。
神保 沙貴子(じんぼ さきこ)
明正学園高校教諭。身長171センチ。一人称は「私」。
女子バレーボール部顧問。担当教科は化学。志帆や知沙が二年生の春に赴任してきた。高校時代のポジションはセッター(ツーセッター)。
年齢はアラフォー。既婚。気さくな性格だが、実業団に所属していた経歴を持ち、部活動では厳しい一面を見せる。
前任校でもバレーボール部を指導しており、県八強まで導いた実績を持つ。
聖レオンハルト女学院に中学卒業まで在籍していた。
・バレーボール部関係者以外
露木 美々奈(つゆき みみな)
凛々花の母。明正学園の入学式の日に颯の父親である立志と出会い、連絡先を交換した。颯との顔合わせも済ませた。また、獨楢での合同練習試合の日には、立志と二人で出掛けていた。
今川 立志(いまがわ たつし)
颯の父。明正学園の入学式の日に凛々花の母親である美々奈と出会い、連絡先を交換した。凛々花との顔合わせも済ませた。また、獨楢での合同練習試合の日には、美々奈と二人で出掛けていた。
西垣 亜莉紗(にしがき ありさ)
芹亜の母。たまに外国語を口にする。
瀬戸 美以子(せと みいこ)
希和の母。中学時代にテニス部に所属していた。現在はママさんバレーのチームに所属している。旧姓は興津。
~明星学園~
明星学園高校(めいせいがくえんこうこう):通称、明星学園(めいせいがくえん)。県庁地区随一の強豪校。明正学園とは、駅を挟んで反対側に位置する。
○西地区○
~三坂総合~
三坂総合高校(みさかそうごうこうこう):通称、三坂総合(みさかそうごう)。地区代表級の強豪校。
・バレーボール部関係者
みまり(みまり)
三坂総合高校一年。県選抜として全国大会に出場した経験を持つ。即戦力級の選手で、高い身体能力を有する。
在原 止水(ありわら しすい)
三坂総合高校二年。レフト。身長172センチ。一人称は「オレ」。
グレーアッシュのベリーショートに、少し落ち窪んだ虚ろな目が特徴的。黙っていると湿った暗がりが似合いそうなホラーフェイスだが、性格は真逆でさっぱりと明るい。
舞姫曰く「走り過ぎる」。優れた突進力や、強烈なジャンプサーブを武器とし、三坂総合のエースを務めている。
小金井 晶子(こがねい しょうこ)
三坂総合高校二年。ミドルブロッカー。身長168センチ。一人称は「ボク」。
飴色のショートカットにすっきりとした顔立ちという垢抜けた容姿をしているが、ところどころ撥ねた寝癖やころころとよく動く表情のせいで、志帆曰く「愛嬌のある子犬みたいな印象」になっている。
変化の激しいフローターサーブが武器。
鴨志田 舞姫(かもしだ まき)
三坂総合高校三年。セッター。身長164センチ。一人称は「私」。
艶のある黒髪を緩い三つ編みで一つに束ね、それを右肩に流している。時折コケティッシュな微笑を見せる。振る舞いは如才なく落ち着いている。
セッターとして高い技量を持つ。アタッカーの力を100パーセント引き出すことを常に心掛け、その調子を整えるのも仕事のうちと考えている。
蒼木 漣(あおき さざな)
三坂総合高校三年。キャプテン。
翠(みどり)
三坂総合高校三年。
~聖レ~
聖レオンハルト女学院(せんとれおんはるとじょがくいん):通称、聖レ(せんとれ)。西地区最奥の山中に門を構える、小中高一貫の超お嬢様学校。
県内随一の古豪にして、県四強の一角。西の王者。
『臥薪嘗胆』を掲げ、守りと繋ぎを重んじる。異名は「不死蝶《Crawling Butterfly》」。黒と碧翠を基調とした深山烏のユニフォームは、県内で最も美しいとされる。チームカラーは烏羽色。
・バレーボール部関係者
羽田野 天理(はたの てんり)
聖レオンハルト女学院一年。レフト。身長164センチ。一人称は「わたくし」。
獨楢での合同練習試合では、新人チームのキャプテンを務める。中学三年の最終成績は県三位。県選抜経験者。通り名は「羽衣天女《Celestial Weft》」。
高い技術力と優れた判断力を持ち、夕里曰く何をやらせても「綺麗なプレー」をする。また、逆境ほど燃える。
三年の由衣は姉。容姿は瓜二つで、前髪の分け目だけが左右逆。
大朧 久穂(おおおぼろ ひさほ)
聖レオンハルト女学院一年。センター。身長168センチ。一人称は「私」。
声が小さい。何かと天理を気に掛けている。経験豊富なミドルブロッカーで、咄嗟の判断力にも優れ、セッターの水華から信頼を寄せられている。
針ヶ谷 的子(はりがや まとこ)
聖レオンハルト女学院一年。センター。身長165センチ。一人称は「私」。
声が大きい。ざっくばらんな性格だが、宇絋曰く「意外と根に持つタイプ」。また、ボールをボール籠にシュートして見事に収めるなど、器用な一面もある。
山口 舞紗(やまぐち まいさ)
聖レオンハルト女学院一年。ライト。身長165センチ。一人称は「私」。
繋ぎと守りを重んじる聖レにあって、打ち合いを好む。決定力がある一方で、的子曰く「ノーコン」であり、時々明後日の方向にスパイクを打つ。
明正学園との練習試合では、セットポイントを取られた土壇場で二連続得点を決めるが、久穂からは「選択式のテストで答えが連続で『3』とか、そういう危うさを孕んでいる」と逆に不安がられている。
堀川 宇絋(ほりかわ うひろ)
聖レオンハルト女学院一年。レフト。身長161センチ。一人称は「私」。
短い髪をちょんまげのように後頭部で括っている。明るい性格で、のびのびしたプレーをする。明正学園との練習試合では、攻撃と守備の両方で活躍する。
織部 水華(おりべ すいか)
聖レオンハルト女学院一年。セッター。身長160センチ。一人称は「あたし」。
司令塔としての自覚を強く持つが、やや慌てやすい性格。獨楢での合同練習試合では、周囲のセッターのレベルの高さに肩身の狭い思いをした。
鬼島 巳頼(きじま みらい)
聖レオンハルト女学院一年。リベロ。身長150センチ。一人称は「わたし」。
言動はおどおどしていて、希和曰く「ひ弱そう」。レシーバーとしては優秀で、七絵の不意のフェイントにも反応してみせた。天理曰く「頼れるリベロ」。セッターの水華を「すぅちゃん」と呼び慕う。
古門 大愛(こかど だいあ)
聖レオンハルト女学院一年。マネージャー。身長144センチ。長い黒髪を首の後ろで一つ結びにしている。
天理曰く「その愛くるしさといったらもう我欲のままに抱き締めて撫でくり回したいほど」。
鶯谷 あやめ(うぐいすだに あやめ)
聖レオンハルト女学院二年。リベロ。身長154センチ。一人称は「わたし」。
県選抜経験者。守備重視の聖レの正リベロで、七絵曰く「(但し書きを省いて言うなら)県内最強のリベロ」。他校の選手からも高い評価を受ける。
体躯は小柄ながらも全体的に曲線が豊か。髪型は黒のふんわりショートボブ。とろんとした眼差しや柔らかそうな頬が相俟って愛嬌があり親しみやすい顔立ちをしている。希和曰く「すごく可愛い」。ただ、言動が奇抜で、周囲からは奇妙がられたり呆れられることが多い。
甘く神秘的な美声の持ち主。通り名は「甘美令嬢《Sweet Iris》」。
仲村 由有希(なかむら ゆうき)
聖レオンハルト女学院二年。セッター。身長161センチ。
県選抜経験者。比較的小柄だが、夕里曰く「(七絵と)同じくらいの〝強さ〟を持つ」セッター。明正学園との練習試合では颯を手玉に取る。
髪型は編み込みシニヨン。あやめ語検定一級。
萩原 葉子(はぎわら ようこ)
聖レオンハルト女学院二年。レフト。身長168センチ。一人称は「あたし」。
明正学園との練習試合ではサーブ以外ほとんど何もしていないと自身で嘆いていた。朔夜と仲が良く、途切れることなくよく喋る。
篠田 朔夜(しのだ さくや)
聖レオンハルト女学院二年。ライト。身長167センチ。左打ち。
明正学園との練習試合では、凛々花のストレート打ちを止めるなどの活躍を見せた。葉子と仲が良く、会話では聞き役に回る。
六波 有理子(ろくは ありす)
聖レオンハルト女学院二年。センター。身長173センチ。一人称は「私」。
ぴかぴかの長い金髪を一つ結びにしている。奔放で荒っぽい性格。
しなやかな身体からカーブ回転のジャンプサーブを繰り出す。一人時間差攻撃や、打つコースの先読みして止めるなど、攻撃的なプレーが目立つミドルブロッカー。
蘭の教育係。「ミドルブロッカーは舐められたら終わり」という哲学を持つ。
河合 真佑子(かわい まゆこ)
聖レオンハルト女学院二年。ピンチサーバー。身長156センチ。
幸果曰く「よく気のつく子」。
花見沢 ライラ(はなみざわ らいら)
聖レオンハルト女学院二年。ライト。身長169センチ。
特技は立ったまま寝ること。
羽田野 由衣(はたの ゆい)
聖レオンハルト女学院三年。レフト。キャプテン。身長165センチ。一人称は「わたくし」。
攻守ともに隙のないプレイヤー。風鈴のように清らかで涼やかな声の持ち主。
一年の天理は妹。容姿は瓜二つで、前髪の分け目だけが左右逆。
奥沢 蘭(おくざわ らん)
聖レオンハルト女学院三年。センター。身長189.8センチ。
県内最高のミドルブロッカー。その身長は、他校からは190センチと認識されているが、本人は「189.8センチ」と主張する。
八等身のバランスよく鍛えられた体躯。目や鼻や口などのパーツは小ぶりで慎ましげ。髪は耳が見えるくらいの軽やかなショートカットで、色は青味がかった黒。
トスを見てから跳ぶリードブロックを得意とし、その対応範囲はレフトからライトまでのほぼ全域。明朝曰く「コンビの組み立てとは無関係に張り付いてくるブロックは、まさに後出しジャンケンそのもの」。
試合中は表情を崩すことなく、寡黙に淡々とプレーする。明正学園との練習試合では凛々花と颯を完封し、大きな存在感を示した。
ただし、その凛々しい姿は、教育係の有理子の指示を受けた対外用の顔。他校の目がない場合や非常事態には、とても慌てやすく、臆病な素の一面を見せる。
通り名は「移動城壁《Runner's High》」。
平田 幸果(ひらた さちか)
聖レオンハルト女学院三年。マネージャー。身長148センチ。一人称は「私」。
本人曰く「性格が曲がっている」。天理曰く「几帳面で用心深い」。
間口 剛健(まぐち よしたけ)
聖レオンハルト女学院教諭。身長189センチ。ゆっくりしている。
折笠 乱麻(おりかさ らんま)
聖レオンハルト女学院コーチ。身長173センチ。
大左古 泰生(おおさこ やすお)
聖レオンハルト女学院バレーボール部監督。身長156センチ。真っ白でふわふわな眉毛と髭が特徴。お茶目な一面もある。
沙貴子はかつての教え子。その頼みで、獨楢での合同練習試合への明正学園の飛び入り参加を推した。
○中央地区○
~大田第二~
大田第二高校(おおただいにこうこう):通称、大田第二(おおただいに)。中央地区二位の強豪校。
〜南五和〜
南五和高校(みなみいつわこうこう):通称、南五(なんいつ)。中央地区一位の強豪校。黄色い髪の目立つリベロと、『県内最高の左』と称される長身選手がいる。
○その他の地区○
〜音成女子〜
音成女子高校(おとなるじょしこうこう):通称、成女(なるじょ)。東の覇者。聖レとは真逆の標語である『一撃決殺』を掲げ、「毒蜜蜂《Killer Honey Bee》」の異名を持つ。
〜城上女〜
城上女子高校(しろのぼりじょしこうこう):通称、城上女(じょじょじょ)。北地区の進学校。沙貴子の前任校で、二年前には県八強の好成績を収めた。
~法栄大立華~
法栄大学附属立華高校(ほうえいだいがくふぞくりっかこうこう):通称、法栄大立華(ほうえいだいりっか)。
・バレーボール部関係者
天久保 純(あまくぼ じゅん)
法栄大学附属立華高校二年。左打ち。
雀宮中出身。中学時代にセッターの七絵と合わせて「七天《Seventh Heaven》」と呼ばれ、中学総体ブロック大会準優勝を果たした。
幸絵曰く「小田原がセッターに収まっててケチのつかない相方」。
○全国○
~獨和大附属楢木~
獨和大附属楢木高校(どくわだいふぞくならぎこうこう):通称、獨楢(どくなら)。四十年以上に渡って県代表の座を守り続けている強豪校。中高一貫で、中学も県代表級の強豪校。チームカラーは檸檬色。
・バレーボール部関係者
沢木 彰(さわき あきら)
獨和大附属楢木高校一年。レフト。身長176センチ。一人称は「わたし」。
獨楢中出身。前年度中学県選抜チームのエース。夕里とは四歳の頃からの幼馴染みで、小学三年生の時にバレーを始めた。
志帆曰く「一年生とは思えぬ貫禄」を放つ「まさに柱といった感じの選手」。眼光は鋭く、髪型は全体が左に流れたナチュラルブラウンのさらりとしたショートカット。
通り名は「守心の赫熒《Pyro Phobia》」。
天理曰く「一年生ながらに県下無敵」。明朝曰く「単純な高さとパワーで彰を超えるアタッカーは今のうちにはいない」と内外から高く評価されている期待の超新星。
小、中、高と県の第一代表チームに所属し、元宮VBC、獨楢中、県選抜でいずれもキャプテンを務め、全国大会に出場。合同練習試合でも新人チームのキャプテンとして一年生のまとめ役となった。
バレーを始める以前から夕里を知っており、かつて自身の後ろに隠れることの多かった夕里が、バレーをきっかけに一人で先へ行くように変わっていったことに対して戸惑いを覚えていた。夕里の転校についても納得しておらず、合同練習試合では天馬の提案に乗って夕里の引き戻しに協力した。
森脇 世奈(もりわき せな)
獨和大附属楢木高校一年。セッター。身長169センチ。一人称は「あたし」。左利き。
獨楢中出身。現在の獨楢一年生の中で、唯一のセッター。前年度中学県選抜のメインメンバーで、夕里の対角。
長く艶めく黒髪を毛先のほうで緩く一つに結んでいる。颯曰く「少しツリ気味の目」が凛々花と重なり、凛々花曰く「傲岸不遜な態度」と「黒髪ロング」が颯と重なる。
全国でも指折りの超攻撃型セッター。通り名は「蒼白の真珠《Spiky Spica》」。
小学時代は夕里や彰たちとは別のチームに所属し、キャプテンを務めていた。実家が元宮市に移ったことがきっかけで、中学から獨楢に入学。夕里と並び立つことを目標に練習に励み、最高学年ではツーセッターという形でレギュラーの座を得た。
夕里に憧れを抱き、夕里こそエースの彰に相応しい相棒と考えている。一方で、セッターとして自身がかくありたいという気持ちもあり、合同練習試合では、彰が夕里を引き戻すつもりであることを知って激しく動揺した。
与志田 天那(よしだ あまな)
獨和大附属楢木高校一年。センター。身長170センチ。一人称は「私」。
獨楢中出身。前年度中学県選抜のメインメンバー。チクチク頭。
バレーは彰と夕里とともに、小学三年生から始めた。中三で彰に抜かれるまで、同期の獨楢中メンバーの中では最長身だった。時々意味もなく跳ねる。
町川 縫乃(まちかわ ぬいの)
獨和大附属楢木高校一年。レフト。身長166センチ。一人称は「私」。
獨楢中出身。前年度中学県選抜のメインメンバー。颯曰く「地味め」。
守備が得意で、明正学園との練習試合では凛々花の強打を拾ってみせた。腹に一物あるらしい描写が見られるが、詳細は不明。
薬師寺 香華(やくしじ きょうか)
獨和大附属楢木高校一年。リベロ。身長149センチ。一人称は「私」。
獨楢中出身。前年度中学県選抜のメインメンバー。語尾を繰り返す癖がある。掴みどころがない性格。
久保 由紀(くぼ ゆき)
獨和大附属楢木高校一年。センター。身長171センチ。一人称は「私」。
白洲中出身。前年度中学県選抜のメインメンバー。真ん中分け。烈曰く「口が固い」(誤用で、「黙してちゃんと自己主張をしない」ことを指す)。
全般的に器用な選手で、明正学園との練習試合では、仮だがセッターを務める場面もあった。
桐ヶ谷 烈(きりがや れつ)
獨和大附属楢木高校一年。ライト。身長168センチ。一人称は「私」。左利き。
加茂川中出身。前年度中学県選抜のメインメンバー。トサカ頭。能天気で声が大きく、特に意味もなく騒ぐ。
小田 鹿子(おだ かのこ)
獨和大附属楢木高校一年。センター。身長161センチ。一人称は「私」。
獨楢中出身。県選抜経験者。夕里や彰とは小学時代からの付き合い。「お」を「あ」と発音することがある。おおらかな性格。
狭川 輝美(さがわ てるみ)
獨和大附属楢木高校一年。レフト。身長165センチ。一人称は「私」。
獨楢中出身。自身の呼称に「テルミー」を推奨している。陽気な性格。
江本 瞑(えもと つむり)
獨和大附属楢木高校一年。ライト。身長159センチ。右利き。
獨楢中出身。少し変わり者。
山岡 真歩(やまおか まほ)
獨和大附属楢木高校一年。センター。身長164センチ。
獨楢中出身。ごく普通。
平嶋 連歌(ひらしま れんか)
獨和大附属楢木高校一年。リベロ。身長151センチ。
獨楢中出身。ちゃっかりしている。
軍場 ゆふる(いくさば ゆふる)
獨和大附属楢木高校二年。マネージャー。身長145センチ。
獨楢中出身。中学時代は選手で、ポジションはリベロ。
普段は大人しいが、感情が昂ると本来の荒っぽい気性が露になり、手が出ることもある。ただし、世奈曰く「お子様パンチ」なので、相手によってはダメージが通らないこともあるばかりか、自身がダメージを負うことも。
氏島 右季(しじま うとき)
獨和大附属楢木高校二年。センター。身長173センチ。
橋上中出身。後輩に対しても「さん」付けで呼ぶ。スターティングメンバー。
下沢 舞(しもざわ まい)
獨和大附属楢木高校二年。ライト。身長165センチ。
獨楢中出身。中学二年に上がるまではセッターをしていた。当代ではキャプテンを務めていた。
多部 悠水(たべ はるみ)
獨和大附属楢木高校二年。レフト。身長169センチ。
獨楢中出身。三年の遥火は姉。性格は姉に似ていて、歯に衣着せない物言いをする。
中塚 肇(なかつか はじめ)
獨和大附属楢木高校二年。センター。身長172センチ。
蔦屋中出身。獨楢では珍しい高校からバレーを始めた選手。
清水 果心(しみず かしん)
獨和大附属楢木高校二年。センター。身長168センチ。
獨楢中出身。
美川 明朝(よしかわ あきとも)
獨和大附属楢木高校三年。キャプテン。セッター。身長157センチ。一人称は「私」。
獨楢中出身。愛称は『ミンチョー』。獨楢の伝統である高度のコンビバレーを支える司令塔。
小学時代には元宮VBCに所属しており、夕里や彰のことは彼女たちがバレーを始めたときから知っている。
多部 遥火(たべ はるか)
獨和大附属楢木高校三年。レフト。身長172センチ。
獨楢中出身。明朝や久美子とは小学生の頃からの付き合い。本人曰く「色々ある」らしい。チームメンバーや対戦相手を独特の渾名で呼ぶ。スターティングメンバー。
二年の悠水は妹。
横田 久美子(よこた くみこ)
獨和大附属楢木高校三年。センター。身長170センチ。一人称は「あたし」。
獨楢中出身。小学時代には元宮VBCに所属しており、夕里や彰のことは彼女たちがバレーを始めたときから知っている。また、母親は元宮VBCのコーチの一人で、彰や天那をスカウトした。
きっちりした性格で、ツッコミ役に回ることが多い。スターティングメンバー。
門地 茉莉(もんち まり)
獨和大附属楢木高校三年。レフト。身長167センチ。
獨楢中出身。スターティングメンバー。
新井 縷々(あらい るる)
獨和大附属楢木高校三年。ライト。身長174センチ。
荒谷中出身。スターティングメンバー。
明野 后(あけの きさき)
獨和大附属楢木高校三年。リベロ。身長153センチ。
加茂川中出身。正リベロ。理屈屋で、説明する時は一から十まできっちり話さないと気が済まない。
村木 天馬(むらき てんま)
獨和大附属楢木高校教諭。身長179センチ。一人称は「俺」。
コーチ陣の一人で、攻撃役の指導を主とする。現役時代はサイドアタッカーだった。
獨楢のコーチ陣の中では一番若く、一番堅い。ゆふる曰く「無愛想」で「部員との馴れ合いを好まない」。そのせいか、他人の微妙な心の機微に疎い面がある。
合同練習試合では、夕里を獨楢に引き戻そうと画策した。
柿崎 悠斗(かきざき ゆうと)
獨和大附属楢木高校教諭。身長162センチ。
コーチ陣の一人で、守備役の指導を主とする。身長は夕里より低い。合同練習試合ではBコートの副審を担当した。
財津 藤次郎(ざいつ とうじろう)
獨和大附属楢木高校監督。身長165センチ。
~鶴舞女子~
鶴舞女子短期大学附属高校(つるまじょしたんきだいがくふぞくこうこう):通称、鶴女(つるじょ)。県の第一代表で、ブロック大会の常連。コートを左右に広く使った『鶴翼の陣《Double Wing》』と呼ばれる攻撃を十八番とする。チームカラーは青空色。
・バレーボール部関係者
車崎 通子(くるまざき みちこ)
鶴舞女子短期大学附属高校二年。センター。身長179センチ。一人称は「あっし」。
御崎一中出身。幸絵とともに、中学時代から県を代表する双璧として全国に名を知られていた。高架高速攻撃《Over the Road》と呼ばれるマイナステンポの速攻を得意とする。サーブはジャンプサーブ。
とてもハイテンションな性格で、プレー中も観戦中も巻き舌でよく叫ぶ。
通り名は「中央本線《Road Roller》」。
宇陀川 幸絵(うだがわ ゆきえ)
鶴舞女子短期大学附属高校二年。センター対角セッター。身長175センチ。一人称は「あたし」。
御崎一中出身。通子とともに、中学時代から県を代表する双璧として全国に名を知られていた。
中学総体ブロック大会では準々決勝で帝徳学園中に敗北し、ベスト8。同大会準決勝で帝徳学園中を下した雀宮中の七絵と純に刺激を受け、現在の高架高速攻撃《Over the Road》を編み出す。
通子同様にお調子者だが、要請があれば説明役も引き受ける
通り名は「追越車線《Over Pass》」。
葉山 真紀(はやま まき)
鶴舞女子短期大学附属高校三年。キャプテン。レフト。身長165センチ。一人称は「ワタシ」。
倉野中出身。通子や幸絵に比べるとローテンション。
岡本 奈津実(おかもと なつみ)
鶴舞女子短期大学附属高校三年。副キャプテン。ライト。身長167センチ。左打ち。
倉野中出身。真紀とはツーカーの仲。
梶井 遠子(かじい とおこ)
鶴舞女子短期大学附属高校三年。ライト。身長169センチ。左打ち。
中里中出身。スターティングメンバー。
知念 由奈(ちねん ゆな)
鶴舞女子短期大学附属高校三年。レフト。身長168センチ。
玉木中出身。スターティングメンバー。
祀木 和沙(まつりぎ わすな)
鶴舞女子短期大学附属高校三年。リベロ。身長155センチ。
倉野中出身。口調も気性も荒い。
馬場 忠司(ばば ただし)
鶴舞女子短期大学附属高校監督。身長180センチ。
~北鳴谷学園~
北鳴谷学園高校(きためいこくがくえんこうこう):通称、北鳴谷(きためいこく)。同校バレー部は、夏のインターハイ、秋の国体、春の高校バレーの三冠を成し遂げた。チームカラーは緋色。
・バレーボール部関係者
九条 綺真(くじょう きさね)
北鳴谷学園高校二年。身長、体重、不明。一人称は「私」。
ユース代表候補に上がるほどの有力選手。高校女子バレーボール界の〝女王〟。
月刊バレーボールのインタビューで、『北鳴谷で成さねばならないこと』があり、『それを遂げるまでは、今のチームを大切にしたい』と語っている。




