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第49話 木下藤吉郎、羽柴秀吉(解説編)

 色々と結果的には、ツッコミどころ満載のまとめ編になりましたが。

 この世界では、表向きは木下藤吉郎と羽柴秀吉は別人扱いなので、こういったまとめになりました。


 その結果として、お寧が羽柴秀吉相手に略奪婚を仕出かすような事態になったのは、オマケということで平にお願いします。

 

 それにしても、濃尾三川改修工事から、セイロン島のポロンナルワの灌漑工事に。

 更には、作中の名前で言えば、古スエズ運河再開削工事からスエズ運河開削工事、と言う流れを描くこと自体は、第2部執筆中に決めていた、と私としては考え、そう覚えているのですが。

 その流れに、史実の豊臣秀吉は結果的に翻弄されることになった気が、今更ながら、してなりません。


 この辺り、本当にある意味では見切り発車に近い流れに本編があったというのが、奥底にあるのが否定できないことなのですが。

 

 第3部でポロンナルワの灌漑工事を描くことになり、更に古スエズ運河再開削からスエズ運河開削の現場工事に赴く面々として、好適な史実の人物は、という私なりの考えから、豊臣秀吉を登場させることにしました。


 そして、私なりの思考が暴走した結果、第5部でエジプト独立戦争が勃発することになり、その黒幕というか、裏で動く面々の首魁の一人に豊臣秀吉は結果的になることに。

 

 更にその落とし前を付けるとして、豊臣秀吉は処刑の方向へと私の筆が奔ったのですが。

 色々と考えた末に、パナマ運河建設に豊臣秀吉を従事させることにして、更に史実で言えば石松丸秀勝に准じた子ども、この世界で言えば羽柴秀頼を登場させることにしました。


 何故に、そんなことにしたか、と言えば。

 私の発想力が貧困と言えば貧困なためで、パナマ運河建設を行うのに相応しい、この当時の日本の土木作業の天才というか、奇才の持ち主と言うと、やはり、豊臣秀吉という考えに、私がなったからです。


 伊奈忠次を思いつかなかった訳では無いのですが、経歴を考えれば、北米共和国の住民になるのが自然かな、という思考に私が流れてしまい、更に他の人となると、どうにも適当な史実の有名人がいない。

(もっとも、これはこれで、その後で羽柴秀頼の妻に伊奈忠次の先妻の娘が為り、又、伊奈忠次の後妻に羽柴秀頼の生母が為ると言う事態を、私の筆が奔った末に引き起こしましたが)


 そんなことから、この世界の豊臣秀吉は、パナマ運河建設にも奔走することになりました。

 もっとも、実際には作中の時間経過等の関係から、まずはパナマ運河地峡鉄道建設(それも複々線化)まで行った末に、パナマ運河が建設されることになりました。


 そして、そんな風に作中の時が流れた結果、私の筆が別の方面で奔ったこともあって、この世界でパナマ運河が建設された頃には、北米共和国が独立を果たして、又、ローマ帝国が建国(復興)される事態となっていました。


 そう言った状況からすれば、この際、この世界の豊臣秀吉には、それなり以上の大事業の計画等を行った上で、それを息子の羽柴秀頼が、後を継いだ末に実現すると言うのも悪くない、という想いが私の脳内でするように。


 そんな想い、考えをした上で、様々にネット検索を掛けた結果、モスクワは「五海の港」という表現を見つけたことから、これをこの世界の豊臣秀吉の最期の想いを掛けた事業計画とすることにしました。


 そして、第12部において、この世界の羽柴秀吉と羽柴秀頼父子は、様々な想いを交わした会話を交わした末に、父はあの世に旅立つことになりました。


 史実を鑑みれば、史実の豊臣秀吉よりも、この世界の羽柴秀吉の方が跡取り息子に恵まれて、結果的に将来に希望、幸せな見通しを抱いた上で亡くなることになった気がします。

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 今回のお話は秀吉さんの改変された人生へ山家先生から見た感想ですけど(・Д・)読者は「豊太閤の人生を知ってる人なら──エジプトで成り上がって現地の玉座を掴みながらもそこで満足せずヨーロッパやオスマン帝…
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