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第35話 竹中半兵衛重治

 一旦、完結していましたが、改めて連載を再開します。

 竹中重治 1544年生、1579年没 (第4部から第7部まで登場)


 本名は竹中重治なのだが、創作で名付けられた竹中半兵衛という名の方が有名になっていることから、竹中半兵衛重治と記す。


 美濃で生まれて、「皇軍来訪」によって行われた地元の濃尾三川の改修工事に、父の竹中重元が従事してそれが完了した後、更に1553年から始まったポロンナルワの治水設備の改修工事に父が誘われて、自分も随行したことが、重治の人生の一大転機となる。


 ポロンナルワの工事が終わった後に行われることになった古スエズ運河再開削に魅せられて、帰国を望んだ父を説得してエジプトに赴く。

 そこで、浅井長政の知己を得ることに重治は成り、浅井長政の無二の補佐役になった。


 1568年に起きたエジプト独立戦争を機に頭角を現して、縦横無尽の活躍を行い、浅井長政や周囲の信認からエジプトの宰相に就任した。

 そして、諸葛孔明の「天下三分の計」と同様の計略を密やかに立てて、1571年に後にローマ帝国皇帝となるエウドキヤを救出(拉致)する為のモスクワ襲撃事件を行い、1574年の北米独立戦争勃発に際しては、表向きは中立を保ちつつ、裏では積極的に北米植民地を支援することで、日本、北米共和国、ローマ帝国が、世界三大国として成立するように行動した、とされているが。


 実際のところ、この竹中重治の計略等については、直接の一次史料が事情も相まって乏しく、歴史家にしても何処まで正しいのか、判断に苦しむのが実情である。


 1579年に、予てから患っていた持病(結核)が悪化したことから死去し、後任のエジプト宰相として上里勝利を推挙する。

 そして、竹中重治が推挙した上里勝利はエジプト宰相からローマ帝国大宰相になり、ローマ帝国を世界三大国の一つにまで導いていくことになり、人物鑑定眼でも称賛されている。

 こういった様々な功績から、ローマ帝国の事実上の初代大宰相とされるが、上記の事情から何処までが真実なのかは判断に苦しむのが現実である。


(作者としての呟き)

 本当に今孔明ならぬ、この世界の孔明に結果的に竹中重治はなってしまいました。

 エジプトの事実上の独立を推進しただけに止まらず、ローマ帝国の復興の最大の原因となるエウドキヤのモスクワからの拉致(救出)を立案したのは、竹中重治です。

 それが無ければ、この世界の三大国の鼎立という結末に至ることは、そもそもありませんでした。


 更に本編で結果的にほぼ描けませんでしたが、史実の孔明が都江堰の整備に尽力したように、この世界の竹中重治はナイル川流域の整備に生涯に亘って尽力しており、それによって、エジプトの国力を増大させています。

 それによって、後のローマ帝国の急拡大が成功したという事情があるのです。


 こうした事情からすれば、ローマ帝国の初代大宰相と称賛されて、当然の立場に竹中重治はあるのですが。

 如何せん、史実に准じて1579年に亡くなっています。

 この辺り、この小説の基本設定、病死者は史実通りの時期にほぼ亡くなることからして、当然と言えることかもしれませんが。


 そうしたことから、本格的に活動したのは第5部から第7部までに限られることになってしまい、ローマ帝国復興戦争で、竹中重治がその智謀を振るうことは無い事態になってしまいました。

 今更ながらですが、基本設定を変えて、ローマ帝国復興戦争以降でも活躍させたかった、と私は考えもするのですが。


 それはそれで、上里勝利が益々以て昼行燈になってしまい、本当に中の劣りの狗になってしまう気が私はしてしまいます。

 そうしたことからすれば、結果的にですが、竹中重治の死亡時期はこれはこれで良かった気がしてしまいます。

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― 新着の感想 ―
 半兵衛さんの人物評!ヽ(´▽`)/天の時•地の利•人の和全てが欠けてた史実の諸葛孔明さんと違って天の時•地の利は「日本連邦と北米共和国の支配領域から離れた裏庭とも言うべきユーラシア西部と東ヨーロッパ…
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