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第29話 浅井長政とお市(まとめ編)

 浅井長政 1545年生 ?年没 (第4部から登場、最終部までに死亡)

 浅井お市 1547年生 ?年没 (第3部から登場、最終部までに死亡)


(少なからずの言い訳をしますが、長政とお市については、結果的にナレ死になってしまいました。

 最終部のエウドキヤ女帝と上里勝利の会話の中で、二人共に既に亡くなっていると語られています。

 これ程の重要人物なのにナレ死にしてしまい、本当にすみませんでした)


 浅井長政は、北近江の国衆の出身になる。

「皇軍来訪」によって、浅井氏は没落することになり、長政はインド株式会社に就職した。


 お市は、言うまでもないことかもしれないが、織田信長元首相の妹になる。

 信長に言わせれば、お市を女学校に通わせたかったことから、尾張県から大坂の自分の下に呼び寄せたとのことだが、お市に言わせれば、信長夫妻の子守の為に呼ばれただけとのことである。

(実際、この頃の信長夫妻は毎年のように子どもが出来る有様で、出産に育児にとてんてこ舞いで、苦しい生活の日々を送っていたとされている)

 そうしたことから、家計を援ける為に初等女学校卒業後にお市もインド株式会社に就職した。


 そして、お市は義姉の織田(三条)美子にアラビア語を小学生の頃から習っていたことから、アラビア語に通じており、それを浅井長政に教えたことから、二人は知り合うことになり、結婚に至った。

 尚、この結婚に信長は大反対して結婚許可から逃げ回ったが、最終的に妻の美子に抑え込まれた末、結婚を許可したと言われている。

 更に結婚生活に何かと干渉して来る信長から逃れるために、義姉の美子から上里松一を動かしてもらい、1562年に長政夫妻はエジプトに暫く赴任することになったとされている。


 尚、この当時のエジプトは、ナイル川を紅海に分流する、いわゆる古スエズ運河の再開削に成功して、更に日本政府が様々な援助を提言することで、本格的なスエズ運河建設を図りつつあった。

 そして、その支援の為に数多くの日本人がエジプトに赴いていたが、これまでイスラム教徒との交流が少なかった多くの日本人が、オスマン帝国が課すジズヤ等について不満を抱きつつあった。

 更に、その日本人の多くが濃尾三川の改修等で働いた人間であり、浅井長政夫妻の知己でもあった。


 こうしたことが、浅井長政夫妻を担いだ日本人主導のエジプト独立戦争を引き起こした。

 この事態に日本政府は速やかに介入し、エジプトをオスマン帝国の属国とすることで、一応の小康状態を作り出したが、お互いに仮初めの平和と考えており、浅井長政夫妻は更に動くことになる。


 そして、引き起こされたのが、1571年のオスマン帝国の依頼によるモスクワ大公国襲撃の際、裏で行われた後のエウドキヤ女帝救出(拉致ともいう)事件である。

 この結果、浅井長政夫妻はその長男の亮政を、エウドキヤ女帝の皇配にすることになった。

 又、北米独立戦争に際し、浅井長政夫妻というか、エジプトは密かに北米共和国に援助を行い、北米共和国成立後、その見返りとして様々な軍事援助を受けることにも成功する。


 その結果として、1585年にローマ帝国が復興し、更には東西教会の合同、ローマ帝国が東方への拡大を図った末に太平洋沿岸にまで領土が拡大する事態が生じた。

 浅井長政夫妻は、こういった状況に際してエウドキヤ女帝の義父母として様々な協力を行い続け、ローマ帝国の復興、領土の急拡大に尽力を惜しまなかった、とされている。


 だが、この辺りの真実は意外と不明なことに溢れている。

 ローマ帝国復興後、エウドキヤ女帝礼賛の流れが起きたことから、浅井長政夫妻の功績は闇に葬られがちに結果的になってしまい、不明が多い現実がある。

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