魔法系統 『攻撃魔法系』と『形態変化系』
魔法の系統についてです
攻撃魔法と形態変化系考察
ファンタジー世界の四大属性『水』『風』『土』、それらの初級魔法に必要な工程です。今回はそれに代表される各形態変化系と『火』などの属性を比較して考察します。
まず形態変化系とはなんぞや
火、氷(凍)、雷などのエネルギーを操作して攻撃する魔法とは違い水、風、土などの三系統は物質の「形」などを変えてそれを動かして攻撃します(ざっとジャンル分け)。
水なら『水球』、風なら『風塊』、土なら『土槍』などで運動エネルギーを相手に叩き込むわけですが。
その辺から水を集める(結構ありふれてる)
↓
水を球状に維持する(出来るだけ固めに)
↓
相手に飛ばす(出来るだけ速めに)
↓
相手は骨折する(風なら衝撃を感じるくらい)
これがとにかく弱い
火などに比べて攻撃力が足りません、人間は車に撥ねられても(運が良ければ)死なないくらいには頑丈です、それがファンタジーの住人にもなれば無傷だったりします。
火の場合は45℃もあれば人間を焼くことが出来ます(人間のタンパク質が変質する温度、ただし時間はかかる)、炎を吸い込むものなら気道熱傷も起こります。
とにかく難しい
火氷雷はとりあえず各種エネルギーを発生、操作することが出来れば攻撃が可能です(『加熱』『冷却』『電流』などの初歩魔法)その後、好みの形に変えてお洒落に戦います。
しかし水風土は特定の物質を操作して攻撃、つまり初歩魔法は無く、形態変化を必要とします。しかも熱エネルギーなどよりも運動エネルギーのほうが変換効率が悪いので『魔力消費』も激しくなります、コスパが悪いのです。
ならばパワーもテクニックも要求レベルが高い属性と言えるのではないか、しかし成果がしょぼいので下に扱われるという運命なのです。
テキトーな例式
『火炎』魔力100→熱90=90の防御無視の特殊ダメージ&燃焼
『水球』魔力100→(運動80-質量60=速度?20)×質量60÷面積20-防御10=50の物理ダメージ?
『風塊』魔力100→(運動80-質量20=速度?60)×質量20÷面積50-防御10=14の物理ダメージ?
『雷閃』魔力100→電90(電熱による特殊ダメージ&麻痺、致死属性)
・物理ダメージは体力 (あるいはスタミナ)の損耗
・特殊ダメージとは身体の損傷(HP上限へのダメージとする)
・物理ダメージも貫通・切断・破砕ダメージ(特殊)を負わせることは出来る。
ならばどうするべきか
これはまず要形態変化系が勝る点を挙げていきます。
1攻撃力(殺傷能力)こそ負けていても破壊力は上
2実体をもっている
3何もぶつけるだけが魔法ではない
1は「物理的()に壊す」時に勝ります(火炎放射器よりも破城槌の様な重量物のほうが城壁破壊に向いている、など)。
2は応用がききます、壁にしたり埋めたり沈めたりとばしたり、など防御にもむいています。
・更に壁は『相殺』の様に小難しい理屈は必要ではありません。
3は2と同じ応用ですが火氷雷よりずっと汎用性があるという意味で勝っています。(雷は上級者になれば応用も強くなりますが)。
これまでを踏まえて攻撃力を向上させるには
・硬く鋭くして例式にある貫通、切断ダメージを狙います
『水刃』魔力100→運動70-質量10=速度60×質量10÷面積8-防御10=65
65-耐久(面積8×5=40)で40貫通成功
『水鏃』魔力30→運動21-質量10=速度11×質量10÷面積4-防御10=26
26-耐久(面積4×5=20)で20貫通成功
こんな感じでしょうか、攻撃を集約させると結果として威力が上がりました、節約して相手の防御を見切ればもっと効率を良く出来ると思います。
これは全力でのパンチよりナイフでの攻撃のが強いという良い例です(氷刃ナイフ>水球パンチ)。
※ ちなみに例式は間違ってるのでイメージ程度に留めて下さい。
・修行したらこんな感じ
『土槍』魔力100→運動70-質量35=速度35×質量35÷面積14-防御10=約78
78-耐久(14×5=70)で70貫通成功
150ほど破壊すれば倒せると考えれば二回使えばいけると思います(それでも火球(強)なら一発でしょうけど)。
ここまでのまとめ
・攻撃魔法に比べると形態変化系は攻撃力が低い
・攻撃魔法に比べると形態変化系は難易度が高い
・攻撃魔法に比べてコストパフォーマンスか悪い
・攻撃魔法に比べると中々に応用が効く
結論
そもそもが攻撃向きではなく、また文明的に攻撃魔法がそれ以外への転用がなされない為に区別されている。
良くある「中世ヨーロッパの貴族」は魔物討伐の名誉などに重きを置いてあり、分かりやすい武功をあげるなら『攻撃魔法』が一番。更に使いやすさでも優れているので「鼻持ちならない貴族」が誇るのも当然と言えるでしょう。
そして形態変化系統を使う魔法使いも自分の腕に自信があるという……。
ついで
『相殺』=加熱に対して減熱などで対抗し、打ち消すこと
エネルギーの変換効率=攻撃魔法系に分類される「熱」「電」に比べて運動エネルギーはロスが多くて効率が悪い
例式=テキトーに書いたもの、とりあえず効率が悪くなる事を印象付ける為のもの
体力=怪我をしない様な攻撃でも痛い、辛い時に減る?
・殴られるなど、物理()ダメージ
耐久(HP)=人体そのものの耐久力で源、怪我の類い、部位欠損の際に減る
・切り傷、抉れ、火傷、凍傷、断裂、粉砕、消滅など、特殊ダメージ
実際魔法があったのならどの属性が一番研究されるのだろうか。




