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限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー  作者: 三上康明
エピローグ オーバーリミット・スキルホルダー

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エピローグ(1) 1年

そんなわけで長かったお話もいよいよ最終盤です。


●前回あらすじ:

多くの人々の協力によって女神への力の供給を断ち、女神を斃した……はずだった。

レイジのいるところに飛び込んで来た竜、「薬理の賢者」が言うことには、まだかすかに女神の気配が残っていると。

レイジは竜に乗ってブランストーク湖上国、その大聖堂へと戻った。

「な……!?」


 がらんとした大聖堂は、混乱の痕が残っていた。

 イスや机は倒れ、カーテンは焦げていた。

 その中心、ステンドグラスから陽光がナナメに射し込んだ場所には3人——この広い大聖堂にたった3人がいた。

 ひとりの修道女がこちらに背を向け、向こうには教皇聖下が立っていた。

 彼女の背後にいたのは、


「ゼリィさん!!」


 ゼリィさんのダガーが教皇聖下の胸を貫いていた。


「がふっ……」


 鮮血が聖下の口からあふれ、肌は紙のように白くなっている。

 僕は走り出す。

 その気配に気づいた聖下、そしてゼリィさん。


「来ては……なり、ま……」

「坊ちゃん、来ちゃだめっすよ!!」

「!?」


 僕が急ブレーキを掛けると、後から続こうとしていた他のみんなも停まる。

 座り込んでいた修道女の身体が発光していることに気がついた。

 そしてそれが、


「ノン!?」


 叫んだダンテスさんの娘、ノンさんであることにも。

 ノンさんが発動しているのは【回復魔法】だ。それは聖下の肉体をかろうじて「生」へとつなぎ止めている。


(なんだ、なにをしているんだ……!?)


 ゼリィさんがダガーを引き抜く。

 刀身が抜かれるとともに血があふれ出し……いや、待て。

 なんだあれは。

 刀身にまとわりついた、黒い——毛?


「!!」


 僕の【森羅万象】が解析した情報で、わかった。


「ミミノさん!『魔法複製薬(デュープ・ポーション)』はありますか!?」

「え? た、確か全部使って……いや、あったべな。あと1個だけ!」

「使ってください!! 僕も【回復魔法】を使います!」


 ミミノさんがバッグの中をあさってポーションを取りだし、それを地面に叩きつけるとノンさんの使っている魔法が再度発動する。

 僕は聖下に駈け寄ってその腕に手を添えて魔法を発動する。


「ぼ、坊ちゃん、ダメですよ……坊ちゃんが近くにいたら坊ちゃんだって巻き添えに——」

「その毛は、女神の残した毛ですね?」

「!」


 聖下の滴る血を吸った、一房もありそうな長い毛はダガーに絡まって床に転がっている。

 それは毛だ。

 確かに毛だ。

 女神の——あの女の毛だ。


(女神の依り代。それが聖下。ただそれは、単に聖下を通じて「メッセージを発するため」だけのものじゃなく……自分になにか、不慮の事態が起きたときに、乗り移るためのものなんだ)


 僕の残り少ない魔力がどんどんなくなっていく。

 集中力が途切れないようにするので精一杯だった——このまま放っておけば聖下も死んでしまう。

 この人自身はなにもしていないのに。

 あの女の犠牲になってしまう。


「け、賢者様! この毛を」

「あいわかった」


 スッ、と移動してきた「薬理の賢者」様は落ちているダガーに向かって小さな炎を飛ばした。それはダガーごと毛を焼いてしまう。


「ミミノ、薬を!【回復魔法】を使える者は他にいないのか!?」

「連れてきたのだわ!」


 大聖堂の奥からやってきたのはエヴァお嬢様と、彼女の騎士たちだった。

 そしてその後ろには数人の高位司祭がいた。


「お嬢様……!?」

「彼らは元の教会の教えに従いたいと希望を出していた方々なのだわ。だから女神教徒(・・・・)に目を付けられて、幽閉されていたの——もちろん」


 お嬢様は不敵に笑った。


「全員、高レベルの【回復魔法】の使い手よ」


 まいったな、この人にはやっぱり勝てない。

 お嬢様の目には、魔力を使うことでそれを目にした人の意欲をかき立てる「鼓舞の魔瞳」という力が宿っている。

 だけれどそんなものがなくとも、お嬢様は人を奮い起こさせる。


「は、離れて……依り代を取り外しても、女神が生きている限りは、この身を……」


 聖下が手を突いて僕の身体を押し出そうとした。


「大丈夫です、聖下」


 僕はその手を握り返す——【回復魔法】によって少しずつ元に戻りつつある手を。

 この人もまた、自分のことよりも他人を優先できる人なのだ。


「女神は斃しました」


「薬理の賢者」様もうなずき、


「女神様の気配は消えた……今度こそ、完全に」


 そう言った。

 これで、ほんとうのほんとうに——終わりだ。

 聖下の命も助かる。僕よりも【回復魔法】に優れた人たちが治療に当たっているのだから。

 ノンさんも——そう言えばどうしてノンさんがここにいるんだろうか? ゼリィさんも。後で聞かなきゃな。

 そんなことをふと思っていると、僕の身体から急に力が抜けた。


 終わった。


 その言葉が、身体に染み入るように入ってきて、もうこれ以上立っていられなくなった。


「——ッ!? ————!!」

「————! ——!」


 誰かが叫んでいる。

 視界が暗くなって、僕はそのまま意識を失った——まるで底なしの闇に自由落下していくように。



     ★



 ——ほんと、【HCf!kM*J-y1】さんってすごいですよね。

 ——うんうん。頼りになる!

 ——今度、また相談お願いしてもいいですか?


 見たこともない人たちに、そんな言葉を投げかけられた。

 夜のオフィス。

 僕は、前世だって今世だって、こんなところにいたことはない。

 少し——ほんの少しだけ前の世代のパソコンが並んでいて、少々古くさく感じられる。


 ——また明日!

 ——【HCf!kM*J-y1】さん、ちゃんと寝てくださいね。昨日も残業だったじゃないですか。

 ——そうそう、がんばりすぎですよ!


 次に僕がいたのは夜の繁華街だ。

 さっきと同じ人たちが、たぶん酔っ払っているんだろう、なんだかテンション高く話しかけてくる。


 ——なーに、たいしたことないわよ、これくらい。また明日ね!


 その声は、聞いたことがあった。


 ——何千年……いったいどれくらいだろうか。長生きも過ぎると感動をすることがなくなる。


 女神を名乗った女の声だ。

 僕が知っているあの女とは全然違う、快活で、自信にあふれて、親身な感じに思わず呆然としてしまう。

 それからの年月が流れるように見える。

 こちらの世界での生活が始まり、【不撓不屈】を使うことで様々な経験をしたこと。

 時に、常人ならば死んでいるような事故にも遭い、そのたびに必死で生き延びたこと。

 ひとつひとつは強烈な経験であったとしても、それが何度も起きれば感覚は麻痺してくる。

 そうして彼女は神の領域に足を踏み入れるようになった。


「……他に道はなかったんですか」


 僕は彼女に聞きたかった。

 それほどの力があるのなら、世界をふたつに割るなんてことはせずに、自分の力でモンスターを倒せば、間引けば(・・・・)よかったのに。

 でも……それができないこともわかった。

 彼女の人生を垣間見たから。

 危険はモンスターだけでなく、自然現象もあったのだ。

 異常気象に土壌の変化。

 農作物は死んで家畜は育たない。

 こうなればモンスターどころではなく、人々は死に絶える。

 人々だけでなく、星そのものの根幹を震わすようなショックを与えなければいけなかった——ゆえに彼女は、世界を2つに割るという手法を採った。


「…………」


 返事はない。

 彼女は、僕とそう変わらない話し言葉を操っていたのでほとんど同じ時代を生きていたはずだ。

 だけれどコミュニケーションを取れたのかというと、そんなことはなくて。

 会話はすれ違いまくっていたように感じられる。

 あまりに長い年月を生きすぎたせいなのか。

 もう、答えを聞くことはできない。



     ★



 あー……寝た。

 めっちゃ寝た。

 見たことのない天井があった。

 天井っていうか天蓋付きのベッドだ、これ。

 なんか長い夢を見ていた気がするけど、思い出せないな。

 なにしてたんだっけ?

 ああ、そうそう……確か女神と戦って……。


「!?」


 がばっ、と起き上がろうとして起き上がれなかった。

 身体の力の入れ方を忘れてしまったみたいで、力が入らない——いや、筋肉が弱くなって起きられないみたいだ。【森羅万象】が教えてくれた。

 沈み込むような布団に手を突いて起き上がる。天蓋から垂れ下がるレースを押しのけると、そこはお屋敷の一室だった。

 どこかはわからないけれど、少なくとも治療院じゃない。

 窓から見える景色も——今は深夜のようだ——見たことがない街だった。


「うーさぶさぶ……」


 そんなことを思っていると部屋のドアが開いて誰かが入ってきた。


「冬はイヤんなりやすねぇ……こういうときは、坊ちゃんの布団がいちばん温かくて最高なんすよ」


 ほろ酔い加減の(聞きもしないのに【森羅万象】は分析した)ゼリィさんは、ベッドのレースを手慣れた感じでたぐると、するりと布団に潜り込んだ。


「ふー、温かい温かい。……あれ? いつもよりなんか広いっすね」

「…………」


 この人、なにやってんの?

 僕のベッドで暖を取ってるの?


「あ、あれ? 坊ちゃんの身体がない……?」


 僕はベッドに戻って布団を剥ぎ取って、


「ゼリィさん」

「ギャ——————!!!! 坊ちゃんのお化けが出たァー!!」

「人を勝手に殺すな」

「ひゃんっ!?」


 脳天にチョップを落とすと、ゼリィさんは目をぱちくりした。


「ぼ、坊ちゃん……生きて?」

「さっき目が覚めたんです。ここ、どこですか?」

「坊ちゃん! 坊ちゃん坊ちゃん坊ちゃん! あぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜」

「え、ちょっ。ゼリィさん?」


 ぽろぽろと涙をこぼしてゼリィさんは泣き出してしまった。

 ベッドの上で泣くゼリィさんと、オロオロする僕。

 うん、この構図は大変によろしくない。


「失礼します。ゼリィさん、このお部屋に勝手に入ることは禁じられているとあれほど——ッ!?」


 そのとき部屋に入ってきたメイドさんが、僕らを見て固まった。

 だから——よろしくないって思ったんですよねぇ!




 それから、屋敷内は大騒ぎになった。

 ゼリィさんと僕とのただならぬ関係を疑われ——ということは全然なくて、僕が目を覚ましたから、だった。

 泣き止んだゼリィさんに聞いたところ、どうやら僕は1年もの間眠っていたらしい。

 驚きだ。

 冬の気配は感じていたから、てっきり、女神との戦いから数日か、長くても10日くらい経っているのかと思っていたのに……。

 常人ならば身体を起こすことさえできないものだけれど、僕は自然と魔法の補助を使い、起き上がれたようだ。

 さらには1年もの間、食事もしていなかったけれど生き延びたのだとか。

 深夜だというのに診察に来た医者は「奇跡だ」と言っていたっけ。


(これは……)


 奇跡でもなんでもない。

 僕の【森羅万象】が学んでしまったのだろう——【不撓不屈】を。

 思いの力さえあれば、1年間寝て過ごすくらいはなんとかしてしまう天賦を。


「ゼリィさん、僕が気を失ってからのことを教えてくれますか?」

「はいぃ……」


 散々泣きはらしたゼリィさんは(どうやら僕はずっと目が覚めないと思っていたようで……それもそうだ、1年間昏睡状態だったら)、ちーん、と鼻をかんでから教えてくれた。

 まず、僕がいるのはウインドル共和国の首都だった。

 あのとき大聖堂にいた教皇聖下は一命を取り留め、女神神殿を建造することがないよう正式に各国へ通達した。

 女神の精神汚染を受けていた盟約者たちは、女神の束縛が解けたものの、強いショック状態に陥って回復に時間が掛かっているそうだ。

 クルヴァーン聖王国では聖女王が即位し、グレンジード公爵を始めその一派は捕縛された。グレンジード公爵自身は無気力状態となっているためにクーデターの罪を問う裁判もできず、国内のとある場所に幽閉されている。

 その他の地域も、混乱はあったもののおおむね平常に戻りつつあるそうだ。


「そりゃ、1年も経てば、だよね」

「そーっすよ……1年寝てた人とは思えないっすわ」

「うーん、身体によくなさそうなんだけどお腹が空いて空いて」


 最初は白湯をもらっていたのだけれど、どうしてもお腹が空いてしまいスープをもらうと、もう止まらなかった。

 パンに肉料理、野菜に果物。

 あるものを出してもらって口に放り込んでいる。

 身体は悲鳴を上げているけれど魔法でなんとか消化吸収している。

 これ……たぶん【不撓不屈】がなんとかしているところもあるんだろうなぁ……なんか複雑な心境だ。


「それで、エヴァお嬢様とか『銀の天秤』のみんなは?」

「まだまだ世の中、混乱してやすからね。腕利きの冒険者を遊ばせておく余裕なんてギルドにゃないみたいで。ダンテスの旦那も、坊ちゃんが目覚めたときにボケッとしてたらガッカリされるから……なんて言って、大陸のあちこちを飛び回って難しい仕事を請けてますよ。ああ、そうそう、『銀の天秤』も今や天銀級(ミスリルランク)っすよ」

「……え?」


 ゼリィさんが取り出したのは冒険者ギルドのプレートで、その素材は確かに天銀(ミスリル)だった。


「ダンテスの旦那も最初は断ったんですが……冒険者ギルドの、ほら、偉い人」

「グルジオ様?」

「そうそう。その人が、今回の一件でギルドから出せるものといったらそれくらいしかないって。冒険者ランクが全体的に上がってますからねぇ」


 冒険者ランクが全体的に上がっている——あ、そうか。

 アレだ。

「世界結合」に合わせて冒険者を町に留めておくために出したアイディア、「ランクアップ武闘会」みたいなヤツ。

 おかげで町の被害は食い止められたけど、そのせいで冒険者たちのランクが上がったっていう副作用はあったはずだ。


「……まあ、今回の一件は全部、闇に葬られるらしいっすわ。名誉を求めるつもりなんてあーしにゃないっすけど、ダンテスの旦那にミミノさん、アナスタシアさん、それにノンさんは報われて欲しいと思ってたんで、せめて天銀級くらいもらってくれてよかったっすね」

「あー、そうですね。公開できないですよね、いろいろと」


 世界規模で行われた女神による侵略。

 それを防ぐために、僕は竜や、協力者たちとともに各国でテロまがいのことを行った。

 後になってみれば「洗脳なんて冗談じゃない」とみんなわかってくれるとは思うのだけれど、女神に対しては全員が被害者だ。

 胸を張って「神殿を破壊したのは我々です!」なんて言えるわけもない。


「それじゃ、ノンさんは? それにエヴァお嬢様についてもまだ聞いてないけど」

「ノンさんはブランストーク湖上国に残ってやすね。でも『銀の天秤』に復帰するんだ〜って言ってやしたから、教皇聖下にお願いしてるところでしょう。それが、今回のことの報酬だっていうんですから、慎ましいにもほどがありますよねぇ……」

「ノンさんらしい」


 すべてをなげうってでも父親(ダンテスさん)のそばにいたがったのだから。


「エヴァお嬢様はもちろんクルヴァーン聖王国にいらっしゃいますぜ。聖女王陛下の新時代の中枢にいるとか……」

「なるほど」


 これもエヴァお嬢様らしいなと思った。

 5大公爵家もふたつに割れた内乱。

 1年くらいでは混乱も収まらないだろう——そこでじっとしているスィリーズ伯爵のわけがない。

 きっと精力的に暗躍し、お嬢様もその手伝いをしているはずだ。

 さすが。


「そう言えば……なんであのときゼリィさんは大聖堂で、教皇聖下の背中を刺してたんですか」

「あ、その説明していませんでしたね」


 ゼリィさんが言うには、混乱を引き起こすべく城内を荒らし回っていたところ、ふらふらの教皇聖下が戻ってきて、それをノンさんが介抱していたという。

 僕らと連絡が取れていなかったノンさんだけれど、女神による精神汚染を免れていたらしい。

 それは、ノンさんの師匠である——あの「お色気お化け」の——リビエラさんが、精神を強靱にする魔法薬を持っていて、それを服用していたから大丈夫だったのだ。

 ノンさんはノンさんで教会内で情報を集めており、僕らが女神に戦いを挑んだ日に、彼女も行動を起こした。

 具体的には弱った教皇聖下を通じて、女神をどうにかしようとしたのだ。

 僕や「銀の天秤」との戦いに気を取られた女神の目を盗み、教皇聖下はノンさんに告げる——「この身体の中には女神の依り代がある。それを取り除きなさい」と。

 そこへやってきたゼリィさんが合流し、3人は大聖堂に向かった。


「え、なんで大聖堂に?」

「依り代ってのがなんなのかわからなかったんすよ。それで、女神の力がいちばん発揮できる場所に行って確認しようということで……」


 いつも教皇聖下は、大聖堂に入ると気を失ってしまって記憶がないのだそうだ。

 今回、もし自分が気を失ったら「ためらわず殺すように」と言ったというのだから、肝が据わっている。

 聖下も聖下で、これが、女神に対抗する最後のチャンスだと感じていた——。


「……教皇聖下は、女神を放っておいたらまずいとわかっていたんですね」

「そうっすねー。なんだか直感的に、あれは『神』じゃないとわかっていたみたいっすよ」

「直感で?」

「ええ。ちらっと聞きやしたけど、教皇聖下は『神託』を授かることがあるとか……そのときの感覚と女神のそれとは全然違ったみたいで」

「…………」


 神。


(マジものの神がいるのかー。ウソだろー……まあいいや。僕にはもう関係ないし)


 僕は考えるのを止めた。

 これ以上新しい上位存在とか出てきても、どうしたらいいかわからないもの。

エピローグは数話掛かります。

あともうちょっとだけ続くんじゃよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] ゼリィさん最高。
[良い点] やっぱりゼリィさん大好きだわ
[一言] ここから30年以上も続くんですね。安心しました。
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