影竜航路
●前回あらすじ:
女神は存在こそ超越者だったが本物の神ではないとレイジは推測する。
その力の源は、信仰心。ゆえに世界中に女神神殿が建造される前に女神を斃さなければならない。
レイジはブランストーク湖上国へ向かうことを提案する。そう、竜に乗って。
竜との出会い——再会は、衝撃的だった。
僕がエルダーホビットの集落に滞在していたときに、突如として現れた「巨大な鳥影」。
すわ女神の手下による襲撃かと身構えていると、向こうは敵意などまったくない優雅な飛行で集落の広場に降り立ったのだ。
その体表は金色に輝いていた。
今までに見たことのない竜だった。
「——レイジ!」
だけれどもっと驚いたことには、その背から降り立ったひとりの——少女だ。
「ラルク……?」
レイジの姉にして、今ごろは、彼女が殺してしまった家族の補償のために動いているはずのラルクがそこにいたのだ。
彼女は軽やかな足取りで走ってくると、レイジを抱きしめた。
「よかった……! アンタ、無事だったんだな」
「ラルク……本物?」
「本物に決まってんだろ! 姉の顔を忘れたのか!?」
がばりと身体を離すと、彼女の顔がすぐそこにある。
長い金髪は後ろでまとめられていて、イタズラっぽい紫色の瞳はこの短い間にどんどん大人びている。
つんとした鼻の下の薄い唇が開くと、
「……ま、まじまじ見んなよ」
「ご、ごめん」
僕を突き飛ばすようにして離れた。
「って、そうじゃないよ、どうしてラルクがここに!?」
広場の周囲にはエルダーホビットの皆さんが完全武装して取り囲んでいる。
一応、なにかあれば戦えるようにということだけれど、金色の竜は知ってか知らずか大あくびをしている。のんきなものだ。
「アンタが『世界結合』のために行動しているとき、あたしは『六天鉱山』へと向かった。そこでこの竜に出会ったんだ」
「竜……まさか鉱山に竜が?」
『我は金竜。先代の経験を引き継いで生まれ落ちた』
いきなりしゃべったので思わずそちらを見る。
先代……というと、
「もしかして、領都ユーヴェルマインズで戦った……?」
『左様。この娘にすっぱりと首を斬り落とされた竜よ』
「あの竜の生まれ変わりなんだって」
「!? !?」
僕はラルクと金竜とどっちも見やる。
転生するの? いや、それより首を斬り落とした相手を乗せてきたの?
「金竜が言うにはさ……アンタが女神の怒りを買ったって」
「え……」
『竜はそれぞれ別の個体がありながら、統一した思念を持つ。「薬理の賢者」を名乗る竜が見ていたものも我は知っている』
「あ……そうだ、賢者様はご無事ですか?」
『無論だ。あれは竜の中でも最も長く生きている……それだけ狡知に長けているのだ。ヤツも、お前がどうなったのかを気にしていた。吹き飛ばされてどこにいったかも探知できなかったからな』
「あたしは難しい話はわからないけど、金竜の話を聞いてレイジを捜すのを手伝ってくれって頼んだんだ」
「ラルク……」
武装解除したエルダーホビットたちは、数人の見張りを残してふだんの生活を始めた。こんな巨大な竜を残してよくも平気だなと思うけれど、どうやら僕がいるから、なにかあっても僕がなんとかするだろうと思っているふうだ。
なんともたくましい。
それから聞けば、ラルクは金竜と出会ってすぐに打ち解けたのだという。
なぜかと言えばそれはずばり、ラルクが金竜を殺すほどの力を持っていたからだ。
この金竜は、金竜に言わせれば『任務にクソ真面目』だった先代に比べ、『強いヤツが好き』という変わり者のようで、ラルクをひと目見るや彼女が何者かわかったらしい。
ラルクは正直に、自分の力は失われていると言ったけれど、金竜は『それなら力が戻る手伝いをしてやる』とか言い出した。
ただ話していくうちに行方不明の僕を捜すことが最優先だろうとなり——こうして世界中を飛んでいたようだ。
『この辺りを飛んでいたのにはワケがある。ここからもっと飛んだ先で、竜族が集まろうと話しておったのだ。そこにはもちろん、「薬理の賢者」を名乗るあの竜も来る』
僕は、是非ともそこに連れて行って欲しいと金竜に頼んだ。
そしてそれは叶えられ——12頭の竜と出会い、あるいは再会し、そこで女神に関する話を聞いた。
僕は影竜2頭と行動をともにすることになり、情勢が不安定なクルヴァーン聖王国を目指したというわけだ。
ほんとうは、ラルクにも来て欲しかった。
だけれど彼女の身体はまだまだぼろぼろだったし、ラルク自身が、
——あたしにはもう、いっしょに戦う力はないんだ。
寂しそうに言ったのだ。
それを押してまで「ついてきて」とは言えなかった。
未開の地「カニオン」の最奥で僕はラルクと別れた。
これは最後の別れじゃない、女神を斃したら必ずもう一度会おうと約束して。
「——とまあ、いろいろあって影竜と行動をともにしています。影竜はすごいんですよ。周囲に溶け込むような魔法を使えるので地上から発見するのはかなり難しいし、探知系の魔術にも引っかからないんです。もちろん、上を通れば日光が遮られて一瞬暗くなったりはしますけどね」
『ふっ。まあな。バカな金竜は我を「地味」だとか言いおったがな』
『そうそう。頭のいい竜なのだぞ』
自慢げに2頭が言う。
「……レイジ、それはよくわかったが、これ以外に移動方法はなかったのか?」
ダンテスさんにしては珍しく、青い顔でそう言った。
ただ今上空5千メートル。
時速300キロメートルほどの速度で西へと飛んでいる。
街道を行く商隊も砂粒のように小さいが、そんな彼らも恐るべき速度で後方へと去っていく。
僕らは影竜2頭の背中に分かれて乗っていた。
風圧は影竜がなんらかの魔法でかなり軽減してくれているのだけれど、鬼のような寒さはいかんともしがたく、身を寄せ合って【風魔法】と【補助魔法】でなんとかしのぐ。
【火魔法】は温度調節がすさまじく難しいからだ。
「こ、これっ、どれくらいで向こうに着くんだべな!?」
「安心してください、ミミノさん。今きついですけど、そのぶん早く進みますから」
ミミノさんが明らかにホッとした顔をした。
「あと3日もあればなんとか」
「3日も!?」
「——ミミノ、ミミノ? おいミミノッ!」
スッ、と白目を剥いたミミノさんを、ダンテスさんがぎゅっとつかむ。
「ずりぃぞ! お前、楽になりやがって!」
「一応、ロープできっちり巻いているので、寝てしまっても落ちないようになっているんですが」
「寝られるかよ!?」
確かに、魔導飛行船での空路だって「落ちるのでは」という恐怖に耐えきれず失神する人も多いらしい。
そんな中、竜のこの速度はヤバイよね。
でも、彼らが言うには『本気出せばもっと速いけどな』……ということで。
みんなを怖がらせたくないので、それは言わないでおいた。
夜になれば休息のために地上へと降りた。
キースグラン連邦は女神神殿の建造を行っていない地域があり、そこを狙って着陸したのだ——もちろん影竜がバレたら大騒ぎになるので、こっそりとだけれど。
宿に入ると、さすがのエヴァお嬢様も真っ青な顔で震えていて、それでも気丈に食事をとると眠ってしまった。
逆に気を失っていたミミノさんは元気で、それに意外なタフさでアーシャも問題がなく、僕らは宿の隣にある酒場にやってきた。
あ、ゼリィさんは賭場に出かけました。「徹夜して竜の背中で寝やす」と言って。
「……信じられないべな。もう、クルヴァーン聖王国ははるか彼方なんだべ?」
温めたミルクにたっぷりのハチミツを入れたものを飲みながらミミノさんは言った。
アーシャはホットワインで、僕はミミノさんと同じものをいただいていた。
店内はなかなか混み合っていたけれど、それだけに僕らもうまく紛れ込むことができた。
なにせキースグラン連邦はヒト種族びいきの国が多く、ハーフリングのミミノさんやハイエルフのアーシャはどうしても目立ってしまうからだ。
「それで……いろいろとお話をうかがいたいのですが、まず、竜は味方なのでしょうか」
竜の背中ではあまり落ち着いて話もできなかったからね。
アーシャの質問に、僕はうなずいた。
「そう……だと思います。少なくとも僕は竜のことを信じています」
アーシャとミミノさんに、「薬理の賢者」様のこと。
それにラルクのことを話した。
竜たちがどうして女神に対抗しようとしているのか。
——自然はあるべき姿に戻すべきじゃ。
未開の地「カニオン」の奥地で再会した「薬理の賢者」様はそう言った。
「調停者」としてあまりにも長い時間、彼らは強者として君臨してきた。
時に人と争い、時に獣と争い。
その長い時間、積み重ねた思考を僕がうかがい知ることはできない。
でも、「薬理の賢者」様が僕を助けてくれたことはわかっているし、彼らが女神を斃したいと願っているのならそれを疑う理由はなかった。
「竜たちは今、なにをしてるんだべな? 影竜といっしょでブランストーク湖上国に向かってるのか?」
「いえ、彼らは女神に対抗する力がないと言っていました。それが、世界を分かつ以前に取り決めた女神との契約なのだと」
竜が「調停者」になるときに決めた契約。
それはいまだに竜を縛っているようだ。
同じ「調停者」である幻想鬼人ももちろん同じ立場なのだけれど、竜は幻想鬼人がなにを考えているかわからないと言っていた。
今のところは様子見に徹しているようだが、もしかしたら女神につくかもしれない。
そのときには幻想鬼人——あの黒い影たちと戦うことになる。
「いずれにせよ、竜がしてくれるのはサポートだけですね。女神とは僕たちが直接戦う必要があります」
「……すごい存在なんだべな?」
「はい。ですが戦わなければいけません」
神ではないのに神を名乗る存在。
その女神が洗脳で操る世界……ディストピアだ。
もしかしたら戦争がなくなり、平和になるのかもしれない。
だけれど知識ある者たちがすべて家畜化するようなものだ。
女神がたったひとりのプレイヤーで、シミュレーションゲームをやるようなもの……と言ってもいいかもしれない。
それを望む人たちが、そうなるのならいい。
だけれど女神は、「盟約者」を始め、一方的に洗脳を始めている。
そんなことはやっぱり、許されるべきじゃないと僕は思うのだ。
「レイジくん、これ……遅くなっちゃったけどな」
ミミノさんがテーブルに置いたのは、見覚えのある短刀だった。
ミュール辺境伯からもらい、度重なる戦闘でだいぶガタが来ていたのでダンテスさんに修理を依頼していたものだ。
「直ったんですか!?」
「うん。なんでも、堅牢性を高めるためにかなり特殊な鍛造方法だったらしくて、歪んだ刀身を直せる鍛冶職人を見つけるのに苦労したんだべな」
「うわぁ……」
相変わらずのずっしりとした重さに、鞘から引き抜くと、鈍い光を放ちながら刀身が現れる。
申し訳程度にミュール辺境伯の名前が刻印されているのもそのままだった。
「あれ。なにかちょっと輝きが違いますね」
「なんでもヴァルハラ市のギルドマスター、グルジオ様が紹介してくれた鍛冶職人というのが変わり者のドワーフで——」
「……いやちょっと待ってください、今なんて?」
「変わり者のドワーフ」
「そうじゃなくて! これ、直すためにギルドマスターにお願いしたんですか!? 大陸トップの!?」
「うん。グルジオ様も、レイジくんが使っているものだと聞いたら喜んで職人を紹介してくれたべな」
「…………」
うわぁ……なんか、だいぶ偉い人が出てきてしまったな。
「その鍛冶職人のドワーフが、変わり者でな。ただ刃を鍛えるだけじゃつまらないからと、魔術で強化してくれたんだ」
「いやぁ……なんか魔力が漂ってるなとは思ったんです」
「柄の内部に天銀が仕込んであって、そこに魔術が刻まれてるって」
「…………」
ミスリル?
国が管理してる希少金属では?
教皇聖下とかが使う杖とかに用いるようなヤツでは?
ノームの種族とドワーフ種族が争いになるような戦略物質では?
「レイジくんにならいいだろうって、グルジオ様が」
「…………」
グルジオ様の僕への評価はいったいどこから来たんだろう……。
「レイジさんにふさわしい輝きですね」
「だな。これくらいの武器を使ったほうがいいべな」
アーシャはうっとりした目で言うし、ミミノさんも「当然」みたいに言ってる。
でもミミノさんのは「うちの子はすごいんだから」って感じだからまだいいんだけど。
「……期待には応えなければいけませんね」
すぐに短刀を鞘にしまって、僕らは店を出た。
出来合いの剣で戦わなければいけないとなったらマズいなと思っていたけれど、思わぬ名剣が手に入った。
「それじゃ、おやすみなさい」
「はい」
僕は宿の廊下でミミノさんとアーシャと別れた。
「…………」
暗い廊下で、ひとり思う。
多くの人の期待を背負っているのだ。
「——レイジ?」
そこへ、廊下へとエヴァお嬢様が出てきた。
「お嬢様……どうしたんですか?」
「少し眠ったら目が覚めてしまったのだわ。レイジはこれから寝るの?」
「あ、はい……」
少し言い淀んだ僕を見て、お嬢様は、
「——すこし話に付き合いなさい」
と言った。
宿は大きく、廊下の突き当たりにはバルコニーがあった。
そこからはひっそりとした大通りを見下ろすことができる。
お嬢様は見慣れない旅装束で、着替えを持ち運ぶことなんて当然できないので、着た切り雀みたいだ。
「こういう生活も慣れたのだわ」
お嬢様が、いつの間にかたくましくもなっていた。
ほこりっぽい旅でもなお清潔感を保ち、凜とした美しさがあるのは「さすが」としか言いようがないのだけれど。
僕らはバルコニーで並んだ。
空は薄い月が上がっており、もう少しで新月になろうという頃合いだ。
夜も遅くなり、眼下の通りを行く人もいない。
「——レイジ、なにをプレッシャーに感じているの?」
「えっ」
僕の顔をのぞき込むように、お嬢様は言う。
「それくらいわかるのだわ」
「…………」
3年ほどの期間、僕はお嬢様の護衛として暮らしていた。
その間、僕はお嬢様に常に目を光らせて——突拍子もないことを考えるし、実行する人だったから——いた。
(……見ていたのは僕だけじゃなかったんだ)
お嬢様も僕を見ていてくれたのだ。
「話すことで楽になることもあるのよ、レイジ。少なくとも今回のことは、あなたひとりだけが背負っていい問題ではないのだわ。わたくしはもう、あなたの主人ではないけれど——あなたが話したくなさそうだから、あえてこう言うわ。——話しなさい、レイジ。あなたの抱えているものを、このわたくしに」
この人には頭が上がらないな——それは僕が平民で、お嬢様が貴族だからとかいう理由じゃない。
エヴァお嬢様は生まれながらにして持っているのだろう、他者の苦しみも我がことのように背負える力を。
お嬢様の「鼓舞の魔瞳」はお嬢様だからこそ備わったのだと今になれば思う。
「……特級祭司のエルさんについてご存じですか?」
お嬢様はうなずき、教えてくれた。
エルさんがブランストーク湖上国で焼け焦げた姿で発見されたこと。
その後、エルさんの隠し書斎を見つけ、僕が女神によって排除されるかもしれないという内容の書き置きがあったらしい。
「竜に聞いた話では、エルさんは女神が過去に作った調停者だったようです」
「……あの方は魔導生命体だったのでは?」
「そのとおりです。本来は竜や幻想鬼人のように種族を選ぶのではなく、女神が定めた調停者として機能させたかったのだろうと竜は言っていました。ですが、それにはいくつか問題がありました」
世界をふたつに分け、盟約に違反がないよう監視する役目を負うのが調停者だ。
だけれど世界を元に戻す機会がいつ訪れるのか、ふたつに分けた時点では女神には予測不可能だった。
ゆえに、経年劣化や魔術触媒の摩耗による活動限界がある魔導生命体では、その責任を担うのは難があった。
結局、エルさんは生み出されたものの——竜によればエルさんに似た魔導生命体が他に数十といたようだが、数百年でほぼすべて活動を止め、エルさんだけが奇跡的に残ったのだという——調停者には種族として生き延びられる者のほうがふさわしい、ということで死してもなお記憶を次世代に引き継げる竜と、極めて長命の幻想鬼人が選ばれた。
エルさんはその長い活動期間で、だんだんと過去の記憶を失い、クルヴァーン聖王国の建国に関与し、やがて「一天祭壇」の管理者になっていった。
「……女神が降臨したとき、盟約者、調停者とともに異世界転生者である僕が呼び出されました。僕は気づきませんでしたが、エルさんもその場に呼ばれていたようです……エルさんもまたブランストークで『世界結合』に向けた話し合いに参加していましたから」
僕はお嬢様に、エルさんの最後について話した。
僕をかばうために、その身を焼いたことを。
「……エルさんがどうして僕を助けてくれたのか。女神によって生み出された存在のエルさんが、なぜ女神の考えに背くような行動をしてくれたのか。僕はどちらも知らないから、想像することしかできません。きっとエルさんは……女神を止めて欲しいのだと思います」
あのときエルさんがいなかったら、僕はあの場で死んでいた。
女神にとって僕は邪魔な存在だからだ。
僕は——エルさんに生かされた。
そのことを考えると、やっぱり心が苦しくて。
冒険者ギルドマスターのグルジオさんが僕に期待してくれるように、誰かの思いを感じると、やっぱり重圧に感じてしまう。
「……わたくしがピンチに陥ったとき、レイジは助けてくれたのだわ」
ややあって、お嬢様が言った。
「わたくしもきっと、レイジがピンチだったら身体を張ってでも助けると思うの。でもそのとき感じる思いは……わたくしを負担に感じて欲しいなんてことではないのだわ」
「お嬢様……」
「エル様が考えていたことはわたくしにもわからない。だけれど、レイジ、あなたはあなたらしくあればいいのだわ。そんなレイジを、エル様は護ったのだから」
ひとつひとつの言葉が優しく沁みるのを感じた。
この人は、ほんとうに僕のことをよく見ていてくれて、そして考えてくれているのだ。
「僕らしく……ですか?」
お嬢様はふわりと笑った。
「あなたの思うように行動しなさい、レイジ。そんなあなただからこそ、竜もここにいるみんなも、いっしょに戦おうと思ったのだから。いつも自然体のレイジに、わたくしも——」
言いかけて、ハッと口を閉ざすお嬢様。
「お嬢様?」
「……もう寝ましょう。女神と戦う体力を作らないと」
お嬢様の言うとおりだ、夜もだいぶ遅い。
僕はお嬢様の言いかけた言葉が少し気になったけれど自分の部屋へと戻ることにした。
さっきまでの心の重さがウソのように、ぐっすりと眠れた。
翌日も朝から移動を開始し、途中で宿泊をする。
ブランストーク湖上国まで少し距離があったが、女神神殿のない場所は限られていた。
決戦の朝がやってくる。
またレビューをいただきました。ありがとうございます!
コミカライズ版オバスキ、ふつうなら初動で売れるか売れないかわかる、という感じなのですが、不思議なことに店頭で少しずつ売れているようです。
ありがとうございます。
これが漫画家先生の絵の力か。
最初の1か月を過ぎると撤去されたり目立たないところに置かれてしまいますので、読もうかなと思っていらした方は是非とも今のうちにお願いいたします。




