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限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー  作者: 三上康明
第6章 再臨する女神と希望の子

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欲望は尽きるところを知らないが、落としどころは必ずある

 ウインドル共和国のホリデイ人民代表からの接触がないまま、5日が経過していた。

 その間「世界会議」は毎日、朝から夕方まで続けられており、それ以外の時間は議題に関する検討や調整、各国の外交が進められているらしい……「らしい」と言うのは、正直なところ僕の出番はもうないからだ。

 まあ、国と国の関係がどうのって言われたってどうしようもないよね。

 ウインドル共和国は小国なので、ここぞとばかりに各国要人と面会していると聞いた。

 トマソン枢機卿は教皇聖下とともに、会議をどう引っ張っていくかの話を連夜話し合っている。


「——お久しぶりです、お嬢様」

「レイジも……変わりない、とは言えないのだわ。ずいぶん立派になったように思うの。それにその黒髪もよく似合ってる」

「お嬢様も、この短い間に一段と大人びましたね」

「それがいちばんの褒め言葉よ」


 ふふん、とエヴァお嬢様は笑った。

 ここはクルヴァーン聖王国に割り当てられている屋敷の近くにある中庭だった。

 残照がわずかに残る庭園は、すでに秋の訪れを感じさせる冷ややかな風が吹いている。

 美しい白亜の城や屋敷群、それに発着を繰り返す魔導飛行船を眺めていると、ここが、この世界でも隔絶した重要度を持つ場所だということに気づかされる。

 僕とお嬢様は、ようやく面会することができた。お嬢様の護衛と、執事長——僕がスィリーズ家のお屋敷でも、お世話になっていた方々が控えていたけれど、お嬢様と僕が腰を下ろしているベンチからは、距離を置いていてくれる。

 伯爵はグレンジード公爵とともに別の国の代表との晩餐に向かった。


「お嬢様は、今日はよろしかったのですか?」

「ええ……先方に年の若い子がいらっしゃるときには呼ばれるのだけど」


 お嬢様もお嬢様で苦労しているようだ。

 あれから——「レッドゲート」のときに会ってから、さほど間が空いていないけれど、それでもお嬢様がどんどん一人前のレディーへと成長しているのがわかる。

 立ち居振る舞い、仕草のひとつがどんどん洗練されているからね。


「それよりもレイジ、あなたは今回の会議をどう見ているの?」

「どう……とは?」

「少なくともあなたは、教会側の人間だと皆が思っているわ。教皇聖下があなたの身柄を保証してしまったので当然と言えば当然だけれど」

「僕は教会の代弁者ではないんですけどね……」


 思わず苦笑がこぼれる。

 とはいえお嬢様の指摘も事実で、僕にも各国の要人——代表本人ではなくその側近たちから、熱心な「面会希望」が引きも切らさず届いていた。

 全部断ってるけど。

 いや、まあ、会ってもいいんだけど、会ってなに話すの? って感じじゃないか。

 向こうはなにか有益なものを期待しているんだろうけど、僕がなにかできることなんてないし。


「それはわかっているのだわ。お父様は『レイジさんから教会に関する情報を引き出してきてください』と言われたけれどね」

「はは。直球ですね」

「わたくしが聞きたいのは、教会なんて関係なしに、あなた個人の意見はどこにあるのかということ」

「……僕の意見は変わらないです。手紙、読んでいただけましたよね?」


 お嬢様はしっかりとうなずいた。

 僕がお嬢様宛で送った手紙には、この世界が崩壊する危機について書いた。

 そして最後には、


『非常に危険な状況になると思われるので、エヴァお嬢様には前線に来て欲しくありません。ですがきっと、お嬢様は前線に向かうのでしょう。「鼓舞の魔瞳」を有効に使える場所が前線であると知っているお嬢様なら。

 でもそのときは必ず僕に知らせてください。なにかあったら、僕がお嬢様を護ります』


 そう、書いた。


「この世界が戦場になるとわかっていても、僕は世界の融合を進めるべきだと思います。いつ崩壊するかわからない世界で、見せかけだけの毎日を過ごすのは……イヤです」

「……多くの人が犠牲になるかもしれないとしても?」


 わかっている。犠牲になる人が出るだろうことは。

 だけど前に進まなければいけない。

 人は前に進むことで育まれ、成長し、発展してきたから。


「はい」


 この一言を言えるようになるまでに僕は迷いに迷った。

 でもみんなが支えてくれるから、言えるようになった。

 その「みんな」にはお嬢様も含まれている。

 選択を任されたら、お嬢様ならきっと希望の光があるほうを選ぶだろうから。


「……わたくしも同じ意見だわ」


 微笑んだお嬢様を見て——ああ、この人はこんなにも柔らかい表情ができるようになったのだなと僕の胸がじんわり温かくなった。


「レイジ。となると今の会議の流れは非常に悪いものだと思うのだけれど」


 僕はうなずいた。

 初日から、会議は一向に前進していないのだ。


 各国「天賦珠玉の枯渇をどうにかしたい」

 教会「それは世界崩壊の兆候だ」

 各国「その証拠はないし、教会は枯渇について分かっている情報をすべて開示すべき」

 教会「すべての情報を開示している。崩壊を防ぐために世界の融合を進めなければならない」

 各国「融合によってモンスターが増えるには天賦珠玉が足りない。今は無理」

 教会「一刻を争う」

 各国「その証拠はない。あるいは教会は情報を隠しているのでは?」


 そんな感じで、各国は教会に対して懐疑的で、天賦珠玉がなくなってきたことに対する疑心暗鬼から建設的な議論ができないのだ。

 さらには、すべての国が裕福ではなく、ウインドル共和国のように直接武力をほとんど持たない国もあれば、そもそも国の運営が崖っぷちでヤバイところもある。そういうところは教会の援助を当てにしているし、今回の会議に参加した理由もそれがすべてだ。


「はい。教皇聖下や枢機卿も同じ考えで、本来ならばこの会議で各国承諾の上で世界融合を進め、その後に訪れるモンスターとの戦いについても共同戦線を張れるようにしたかったようです」

「今の状況では、それも無理なのだわ……」

「現実的な落としどころを探っていくことになりそうです」

「それは、教会の言い分に同調する国だけを巻き込んで共同戦線を張るということ?」


 さすがお嬢様。

 スィリーズ伯爵の下で鍛えられてるんだろうなあ……こういうところの頭の回転が速い。


「ええ。モンスターが出現すると言っても、大陸全土に渡って出現するとは考えられません。僕が向こうの世界に行ったときにも、かなりムラがあるように感じられました」


 こちらの世界で言う未開の地「カニオン」には巨大種がいるほどに混沌としているけれど、それ以外は、戦力を集めればコントロール可能だと思われる。

 この辺の情報はすべて伝えてある。


「……でもどれほどの国が同調するかしら?」

「クルヴァーン聖王国は……」

「もちろん、賛成よ」


 よかった。

 ここで、グレンジード公爵を説得しなければいけないとかなったらやりづらいにもほどがある。


「レッドゲート戦役を経験しているから、向こうの世界の脅威については理解しているのだわ」

「ああ、なるほど……そういう事情が」

「だけれど、逆に言えばほとんどの国が脅威について知らないのだから、会議で賛成しようがないの」


 確かに、会議での各国の様子をうかがっていてもそんな感じだった。


「……レイジ。盟約の破棄というのはすぐにできるの?」

「できます。教会は、おそらく会議が終わって、1か月とか、そのくらいの時間を設けて破棄を行う心づもりだったのだと思います。そのために各種族代表が集まっているので」

「確か……盟約者のことなのだわ」

「はい」


 僕は改めてお嬢様に説明する。

 8条から成る盟約について。ライブラリアン、獣王種族、ノーム、ハイエルフ、ドワーフ、聖水人、大陸人のことを。


「でも、レイジ。それでは7種しかいないのだわ」

「8条については僕もよくわかりません」


☆☆☆☆☆☆☆☆盟約の意義( / )

・□□□□□□□□は盟約の□□を調停者に□□、□□する。

・□□□□□□□□は盟約が破棄された場合、□□に□□する。


 この内容をお嬢様にはっきりと伝えることができないのは、盟約の制限によるものだ。

 あまりにも謎なので、あまり意味がない盟約なのでは? という気さえする。


「ですが8条目には盟約者が指定されていないので、問題はないと判断するしかありません」


 僕は【離界盟約】を装着しないと完全には盟約の把握をできないのだけれど、ここのところ【森羅万象】との付け替えが多くあったせいで少しずつその力を使えるようになっていて、盟約内容の把握ならば未装着の状態でもわかるようになっていた。

 星12という天賦珠玉なのに、それしかできないのかという見方もできるけど……。


「そういうことだったのね」

「結局のところ問題は、その1か月なりの期間があったとしても各国が戦闘準備を整えなければ意味がないというところでしょうか」

「目に見える利益を与えない限り、うまくいかないと思うのだわ」

「利益、ですか」

「使途を決めたお金を渡すの。防衛準備をするようにと」

「でも、それは……教会の発案に反対した国だけがお金をもらえて、賛成した国は損をすることになりますよね。かといって、すべての国にお金を渡すこともできない」


 実はそのあたりについては教会でもすでに検討済みで、トマソン枢機卿がぼやきながら僕にその話をしてくれた。


 ——皆、教会は金を持っていると勘違いしておるのだ。ごねれば金が出ると。


 教会はすでに「融合後」の世界をにらんでいて、そのときに多くの資材や食料、お金が必要になると見込んでいる。

 だからここで各国にばらまくわけにはいかないのだ。

 ただ単にモンスターに勝利するだけではダメで、その後の世界の行く末まで案じている。

 それほどまでに、枢機卿猊下も、教皇聖下も、今回の案件に真剣に取り組んでくださっている。


「……それじゃ、資金以外のメリットを渡さなければダメなのだわ」

「と言うと?」

「キースグラン連邦内は連邦維持に関する税金が結構な負担だと聞いているわ。防衛期間中はその税金の減免。その他の国家に関しては、教会による無償治療」

「それは聖下もお考えのようです。すでに妥協ラインの一部として組み込まれているとか」


 こくり、とお嬢様はうなずいた。


「それだけでは足りないのね?」

「はい」

「……お父様やグレンジード公爵はクルヴァーン聖王国が保持している星5つの天賦珠玉を放出してもいいとお考えのようだわ」

「えっ!?」


 思わず声が出た。

 それは6大公爵家のうち5公爵家が持つもので、それ以外に伯爵家が1つ持っている天賦珠玉だ。

 ロズィエ公爵家の【剣術★★★★★】。

 リス公爵家の【英雄指揮術★★★★★】。

 エベーニュ公爵家の【神秘調合★★★★★】。

 ルシエル公爵家の【竜剣術★★★★★】。

 ラメール公爵家の【魔力強化★★★★★】。

 モンターニュ伯爵家の【祈祷術★★★★★】。

 失われてしまったけれど、聖王騎士団の【聖剣術(ホーリーソード)★★★★★★】。

一天祭壇(ファーストアルター)」を持つクルヴァーン聖王国でも、星5つ以上はこれしかない。

 他国には星5つ以上のものがあってもひとつといったところだろう。

 これを、放出する?


「そんな……公爵家は納得しないでしょう」

「でも、それを果たせば各国はクルヴァーン聖王国がどれほどまでに真剣であるかを理解できるはずなのだわ。レイジ……グレンジード公爵が聖王陛下だったときの言葉を覚えている?」

「はい」


 グレンジード公爵は「新芽と新月の晩餐会」でこう仰った。


 ——これから天賦珠玉を選び、多くのことを学び、時に戦い、時に失敗し、時に喜び、時に苦しみながらも——貴き血を持って生まれた以上はその宿命と戦わねばならん。


 これが本物の貴族かと感心したのを覚えている。

 生まれからして「貴い」なんておかしいような気もしたけれど、グレンジード公爵は「聖水色」を持つ王族の責務を知っていた。

 生け贄を捧げなければならないという責務だ。

 だからこそ「生まれ」に対してすさまじいこだわりがあったのだろう。


「公爵家には現聖王陛下がすでに説明をなさっていることよ。それを放出するというカードは、明日、あるいは明後日には切られると思うのだわ」


 僕は胸が震えるのを感じていた。

「貴き血」を持って生まれた彼らは、身を切られるよりもつらい思いで天賦珠玉を拠出するのだ。

 各国を説得するために。


「でもね、レイジ。問題はそれだけでは各国が納得しない可能性もあるということ」

「……はい」


 だけれど、人の欲に限りはない。

 それでは足りないと言う国もあれば、6つしかない天賦珠玉を手に入れられなかった国は文句を言うだろう。


「もう少し決め手があればいいのだけれど……。グレンジード公爵も、お父様も、今はそれを探しに各国代表者と話をしているのだわ」


 僕の知らないところで進んでいる調整作業に、頭が下がる思いだった。

 僕だって、大陸の国々が同調してモンスターと戦うというのは、なかなか簡単なことではないだろうと思っていた。

 だけれどこれほどだとは。

 きっとホリデイ人民代表は、調整作業が難航することを見越して自ら盟約を破棄すると言ったのだろう。


「各国の防衛を動かすための、最後の一押し……」


 それがなければ、真っ先に犠牲になるのはなんの罪もない領民たちだ。

 なにかないか?

 お金はダメ。

 レアリティの高い天賦珠玉はもうない。

 レフ魔導帝国はレッドゲートの戦役が終わってからの復興途上だ。余裕はないだろう。

 なにか、なにか、なにか——。


「……悪いとは思いましたが、お話を聞かせていただきました」


 そのとき僕らのいる庭園へと、やってくる数人の姿があった。

 エヴァお嬢様の護衛が驚いているところを見ると、彼ら——彼女たち(・・・・)に気づいていなかったのだろう。

 これほどの距離を立ち聞き?

 いや——向こうの声が、ここまで届いたことを考えると、なにか魔法を使ったのか?

 だけどそんなことより僕は、現れた人影を見て思わず立ち上がっていた。


「アーシャ!!」


 シークレットサーヴィスのエルフたちを引き連れた、ハイエルフのアーシャがそこにはいたのだった。


「あ、大丈夫です、彼女は僕の知人です。シルヴィス王国の——」

「——冒険者のアーシャです」


 護衛に阻まれそうになったアーシャに助け船を出そうとしたけれど、アーシャははっきりと「冒険者」だと言った。シークレットサーヴィスの人たちがイヤそうな顔をしたけれど、よくよく考えれば「冒険者になる」ということで出国してきたはずなのにいまだに護衛をつけてくれるんだな……。


「……レイジ、こちらの方は?」


 やってきたアーシャを注意深く観察しながらお嬢様がたずねるので、


「こちらはアーシャ。今は冒険者ですが……以前はエルフの森に住んでいて、ハイエルフの血を引いています」

「冒険者のアーシャですわ。レイジさんとは行動をともにしていますの」


 するり、とアーシャは僕の横に立った。

 ……あれ? なんか距離が近いな。いつもはもう半歩くらい離れてるんだけど。

 僕が少し横に移動すると、アーシャが着いてくる。


「レイジは『銀の天秤』に所属しているのではなかった?」

「あ、はい。パーティーはそうですね、アーシャはまだパーティーには……」

「そう。パーティーメンバーではない(・・・・)のね」


 ん? なんかちょっと言い方にトゲがあるように聞こえるな。


「いえ。すぐに加入するつもりですの」


 ん? アーシャって、こんなに押しが強かったっけ……。

 ていうか「銀の天秤」に加入するとかそういう話は一切してこなかったような気が……。


「あ、えーっと。アーシャ、こちらの方はクルヴァーン聖王国のスィリーズ伯爵家、エヴァお嬢様。僕が以前護衛を務めていた……」

「なるほど。前の(・・)雇い主でいらっしゃるのですね」


 ん?


「今でも雇う気はあるのだわ。レイジ、いつでも戻ってきていいのよ」


 ん?


「そうはいきません。レイジさんは私と旅をしてくださるとおっしゃったので……」

「ほう……。それは初耳なのだわ。レイジ、ほんとう? 確か、わたくしを世界一周の旅に連れ出してくれるのではなかった?」

「え? いや、ちょっと待ってください。なんかギスギスしてませんか?」

「いいえ〜。ただ、ちょっと、いえ、相当に? 前の雇い主の方が美貌をお持ちでしたので……」

「そんなことないのだわ。ただ手紙に書かれていなかったことを知って混乱しているだけ……」


 そ、そうか。ふたりが問題ないなら……いいのかな。


「で、アーシャ。どうしてここに来たんですか? ていうか立ち聞きはよくないと思いますけど……魔法使いました?」

「そ、それは! ……確かに、ごめんなさい。なんだかいい雰囲気だったので気になって……」


 ごめんなさい、以降がごにょごにょしていて僕の【聴覚強化】でもあまり聞き取れなかったけど、謝ったならいいか。


「でも、おおよその話はわかりました。天賦珠玉の枯渇によって困っている国々があり、一定期間でもいいから彼らを動かして防衛準備を整えたいということですね?」

「はい、そうです。なかなかいい手がなくて……」

「それでしたら、お手伝いできると思います」


 アーシャはにこりと微笑んだ。


「シルヴィス王国がなにを管理しているのかはご存じですよね」

「え……それはエルフの森と、『三天森林(サードフォレスト)』ですよね? ——まさか」

「はい、そのまさかです。賢明なるシルヴィス国王陛下はこう決断されました」


 ——国庫に保存している天賦珠玉をすべて放出し、困窮する各国に配布せよ。そして、来たるべき脅威に備えるべし。


「私は、それを伝えるべくやってきたマトヴェイ兄様に同行してきたのです。今ごろユーリーお姉様も知っているはずですわ。『三天森林』の枯渇も始まっている今、時間的な余裕はないと国王陛下はお考えです。つまり明日の世界会議で、すべての決着をつけるのです」


国王はイケメン。

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― 新着の感想 ―
アーシャとエヴァ、これどちらかを選ぶのだろうか主人公は・・・。 どちらかを選んだとしても、どちらも選ばなかったとしても、 両方選んだとしても、がっかりするのは目に見えてるので残念。 いい加減レイジの鈍…
情報を与えてヤバい事起きるから協力してねって言ってるだけで報酬を与える必要はないでしょ むしろ足引っ張ってくる国は教会が与太話で各国の代表を集めたとバカにしてるんだからどうぞお好きに滅んでくださいこち…
[気になる点] 自国の国民の安全保障は当該国にあるのが常識です、 他国の人が気を利かせるものでもないし、 それに対して対価を差し出すものでもない。 盟約の破棄が他の承認なく行えるのであるから、 各国へ…
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