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「薬理の賢者」に連れられて向かったところは、謎の空間。そこにいた角のある老人は幻想鬼人で、賢者は竜だった。
ふたりが言うには、レイジの持つ【離界盟約】によってふたつの世界をつなげないと、ふたつの世界は滅びるという。原因は天賦珠玉の偏りが大きいが、それを解消するのに天賦珠玉を破壊して回るというのはあまり現実的ではなかった。
世界の崩壊を防ぐためには盟約の破棄が必要だ。
しかしふたつの世界がつながれば、「裏の世界」の凶悪なモンスターがこちらの世界に雪崩れ込んでくる——。
「レイジくん!!」
僕が賢者様のお屋敷を出て行くと——そこにはみんながそろっていた。
ミミノさん、ダンテスさん、ゼリィさん。それに彼らを乗せていってくれた船長さんやクルーたちも。
もちろん、いっしょにやってきたノンさんとアーシャもいる。
「大丈夫だったべな!? 心配したよ!」
「いえいえ、こちらこそミミノさんたちのことすごく心配してましたから」
飛びついてきたミミノさんは僕よりも身長が低くなっていて、出会った当初は僕のほうが小さかったことを思うと年月の流れを感じる。
「賢者様とは会えたべな?」
「あ、はい……」
「……もしかして、お姉さんは治せないべな……?」
僕が浮かない表情をしていたからだろう、ミミノさんがおっかなびっくりたずねるけれど、
「いえ、治す方法についてはうかがいました。そう難しくはないやり方なので、戻ればきっとなんとかなります」
それにはラルクを説得する——【影王魔剣術】を破壊することを承諾させるという、気の進まない仕事があったけれど。
「じゃあ、どうしたの?」
「…………」
僕はみんなを見る。
先ほど賢者様と幻想鬼人には「少し考える時間をください」と言って出てきた。出迎えをしてくれたライブラリアンの男は中でなにがあったのか察しているのか、あるいはなにも知らないのか、淡々と僕を外まで案内してくれた。
このことは——賢者様たちが告げたことは、隠し通せるものではないと思う。
隠し通したところで、世界が滅びるのなら隠す意味もない。
「……皆さん」
いよいよ、僕も覚悟を決めるときなのだ。
「話したいことがあります」
僕のすべてを伝える——この人たちになら伝えてもいいと思える——ときなのだ。
ダンテスさんたちが寝起きしているという家に向かった。そこは他の家々と同じ木造の一軒家だったけれど、大きめの1室しかない間取りで、ベッドが並んでいる殺風景な室内だった。
ベッドに腰を下ろし、並んだ人たちの顔を見る。
ダンテスさんは信頼に足る人だ。いつだって仲間のためを思って行動してくれるし、惜しみなく僕にあらゆる戦い方の知恵を授けてくれた。
ミミノさんは僕にこの世界での生き方を教えてくれた。僕はこれほどにいい人を、前世でも今世でも見たことがない。
ノンさんはダンテスさんが大好きで、たったふたりの父娘関係をものすごく大切にしている。そして今では僕やミミノさんのことも家族だと思ってくれている。
ゼリィさんはほんとにダメなヤツで、借金まみれだし、ギャンブルやるし、しかも弱いし、さらには生活もだらしない。でも、彼女がいなければ、なにも持たなかった逃亡奴隷の僕はとっくに捕まっていただろうし、あれ以来、彼女はずっとついてきてくれている。
アーシャは、僕といっしょに冒険をするという道を選んだ。王族としての務めを果たしたい気持ちと板挟みになりながらも、僕を選んでくれたのは、「喉」の問題を解決してくれた恩だけじゃなく本心から——僕のことを、好き、なのかもしれない。いずれにせよ、彼女は信用を絶対に裏切ったりしない。
「……皆さんに、ずっと言わなければいけないと思っていました」
だから、この人たちになら、話すことができる。
「僕はこの世界に生まれましたが、実は前世の知識があるのです。その前世はこことは違う世界——異世界での人生であり、僕の魂は世界を超えて転生しました」
それから僕は一気に話した。
転生した結果、他の人の倍のスキルホルダーがあること。
「六天鉱山」での鉱山崩落時に星10の天賦珠玉を見つけ、それを使って窮地を切り抜けたこと。
【森羅万象】は他人の天賦を模倣でき、【森羅万象】によって前世の記憶がよみがえったこと。
そういったとてつもない天賦珠玉を扱えるために所有者が暴走してきた歴史があり、黒髪黒目——つまり日本人の転生者はこの世界では珍しいがゆえに目立ち、「災厄の子」として殺されてきたこと。
「僕が年齢にそぐわない戦闘能力の高さを持っていると、皆さん思っていたでしょうけれど、それはすべて【森羅万象】のおかげで、僕の力ではないんです」
そこまで言った僕は、顔をうつむけたまま上げることができなかった。
「なんだ、そうだったのか」とガッカリされるのではないかとか、「天賦を盗んでいたのか」と怒られるのではないか——そんな恐れが心のどこかにあったのだ。
「……それはおかしい」
だけどダンテスさんが言ったのは、僕がまったく考えもしない言葉だった。
顔を上げると、本気で「わからない」といった顔のダンテスさんが腕組みしていた。
「おかしい、とは……?」
「お前は確かに年齢に似合わない力を持っているが、戦闘時の動きは天賦によってもたらされたものではないと感じていた。天賦は、たとえば【剣術】ならば型に沿った剣の振りを意識せずともできるようになるが、お前の動きはきちんと自分のものになっていた」
「それは、僕が【森羅万象】を取り外してトレーニングしたからです」
「なに? 取り外し?」
僕はダンテスさんの目の前で星10の天賦珠玉を胸から取り出して見せた。ダンテスさん以外のみんなが「おおっ」と、僕が話し始めてから初めて声を上げている。
「これが星10だべな?」
「きれいですね……」
「うわー、こんなん、使い物にならないと思ってたんすけど、意外や意外、使える人がいたんすねー」
「吸い込まれそうです」
ほぼほぼ真っ黒の天賦珠玉で、中央に虹色の光があって回転している。
僕なんかは最初見たとき「不気味だな」と思ったんだけど、みんなが興味津々でマジマジと見るのでなんだか恥ずかしい。
左手で天賦珠玉を持ったまま、僕は右手の人差し指に【火魔法】で炎を点して見せた。
「【森羅万象】を外してトレーニングすることで、【森羅万象】を取り込んでからの動きが磨かれることに気づいたんです。単に【森羅万象】頼みではダンテスさんの言ったとおり、型どおりの動きしかできないんですけど……」
「それほどのトレーニングを積んでいたのか」
「ダンテスさんと別れてから、4年もありましたからね」
すると——ダンテスさんが「フッ」と小さく笑った。
「……あの、ダンテスさん?」
「いやな。それなら、もはやお前の戦闘能力はお前のものではないか。天賦だけがもたらしたものではない」
「でも、【森羅万象】がなければこの力は得られなかったわけで……」
「では聞くが、俺の戦い方は天賦珠玉を持っていれば誰でもできるものか?」
ダンテスさんの戦い方——僕は常日頃からダンテスさんの戦闘能力は「異常」だと思っている。上級の冒険者はみんなそうなのかもしれないけれど、軽く人間の限界を突破しているんじゃないだろうか。
「そんなわけないですよ! ダンテスさんの戦いは、これまでの経験に加えて、様々な角度から考え抜かれ、鍛え抜かれた技術の塊です。それでいて特別な天賦を使っていないんだから、とんでもないことで——」
「つまり、そういうことだ。お前、軽々と天賦ナシで魔法使ってみせただろ? それ、ふつうに考えて異常だからな?」
「あ……」
「そうだべな。天賦を持たずに魔法を使うだけじゃなく、レイジくんは何種類もできるんだろ? そんな天才児、どこにもいないし、努力でできるようになったのならレイジくんは努力の天才だ」
ミミノさんも賛成してくれる。
「レイジは気が優しいからな、もしかしたらいろんな人の天賦を『盗んだ』といったふうに感じていたかもしれないが……俺はまったくそうだとは思わん。お前は、お前の努力によって天賦をものにしていったのだ。俺がそうしてきたようにな。だから、胸を張っていい。お前の強さはお前だけのものだ」
「……ダンテスさん」
言うとおりだった。
僕は心のどこかで【森羅万象】によって手に入れた強さは、自分のものじゃないという思いがあった。だからラルクとケンカしたとき、
——弟くんだって、わけのわからない異常な強さは天賦で手に入れたんだろ。
そう言われ、なにも言えなくなったのだ。
「…………」
うれしくて涙が出そうになった。
自分の罪を全部告白し、それを赦してもらったような感じさえして。
でも——まだダメだ。
今、話さなきゃいけないことは、それじゃない。
「レイジさん……その、レイジさんの境遇が、賢者様との話になにか関係が?」
するとアーシャがおずおずとたずねてきた。
僕はうなずいて、【森羅万象】を身体に取り込みながら道具袋からもうひとつの天賦珠玉を取り出す。
厳重に遮光用の布にくるまれたそれを剥がすと、赤、青、黄……と様々な色にちかちかと輝きを変える忙しない天賦珠玉が現れた。
「これは星12の天賦珠玉【離界盟約】です。『裏の世界』で手に入れました」
みんな、目を細めながら星の数を見ているようだ。ある程度のところで布で覆ってしまう——目がチカチカするし。
「こりゃまたすごいっすね……どんな効果がある天賦珠玉なんですか?」
ゼリィさんの目が金貨マークになっていないのは、星8つを超える天賦珠玉なんて売り物にならないと直感的に理解できているからだろう。
「ふたつの世界をつなげる盟約についての完璧な理解と、盟約の……破棄ができるようです」
僕は8つの盟約、それに調停者について説明した。
世界は女神によってふたつに分かたれ、調停者がこれを管理していること。調停者は竜と幻想鬼人であること。
ダンテスさんはアッヘンバッハ公爵領の領都ユーヴェルマインズで、竜と戦ったことを思い出したようだ。竜は天賦珠玉に執着し、天賦珠玉を破壊していた。
アーシャにはある程度説明をしていたけれど、アーシャの一族が盟約者であることを知るとみんな驚いていた。さらにはこの町にいるライブラリアンたちもそうだ。
そして——「薬理の賢者」様が竜であることはみんなをさらに驚かせた。
あのお屋敷には違う空間に伝わるドアがあり、それは過去にクルヴァーン聖王国で調停者が使った黒いドームに似たようなものかもしれない。僕が賢者様と幻想鬼人に会って聞いた話を伝える。
世界が崩壊の危機であることを。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
聞いた5人は、黙りこくってしまった。
戻ってきた僕が浮かない様子だった理由は十分に伝わったみたいだ。
「……盟約を破棄する、というのはここにいるライブラリアンの方でもできるのでしょうか? すべてをレイジくんが背負う必要はないと思います」
最初に口を開いたのはノンさんで、ノンさんは僕を気遣って言ってくれた。
「破棄にできるのは各条に関する項目だけのようで……ライブラリアンが破棄できるのは盟約の構造だけなんです。それを破棄した場合、世界のバランスが大きく崩れる可能性があり、手を出せないそうです」
一方で聖水人——クルヴァーン聖王国の聖王が盟約者である盟約は、盟約の「維持」に関するものだ。これを破棄することですべての盟約者に調停者が働きかけ、ひとつずつ破棄していくことができる——そう、幻想鬼人は考えていた。
だけどそれとて、誰しもやったことがない前代未聞のものであるのでリスクは大きいという。
「……【離界盟約】は、一気にすべての盟約を破棄できるので、僕がやるのがいちばん安全ではあります」
恐ろしいことが起こるのに「安全」と言うのは自己矛盾も甚だしかったけれども。
「レイジ。盟約を破棄するとふたつの世界がつながるというのは決まっているのか?」
「はい」
僕は、盟約の「破棄」に関わる項目にそう明記されていると告げた。
そして、【離界盟約】をもってしてもわからなかった最後の項目。
☆☆☆☆☆☆☆☆盟約の意義( / )
・□□□□□□□□は盟約の□□を調停者に□□、□□する。
・□□□□□□□□は盟約が破棄された場合、□□に□□する。
これについては——賢者様も、幻想鬼人も知らないと言っていた。そんな項目があることすら知らないようだった。
【離界盟約】を始め、天賦珠玉は彼らが創造したものではないので、盟約についても100%完全に知らないと言うことなのだろうか。
ただここまで話してもさすがに情報過多になるだろうから、ダンテスさんたちには話さないでおいた。
「……レイジくん。こんなの、レイジくんが背負うのはおかしいよ。わたしは今日聞いたことを忘れて、お姉さんの治療をいちばんに考えるべきだと思うべな」
「私もミミノさんと同意見です。あまりにあまりです」
ミミノさんとノンさんは、なにもしなくていいと言ってくれた。
「う〜ん、あーしは坊ちゃんの好きにすればいいと思いやすけどねえ。いつ世界が崩壊するのかがわかったら、その前に全財産使って美味しいお酒飲みましょう!」
ゼリィさんは相変わらずだった。全財産とか言ってるけど、僕の借金を返す気はないのだろうか。
「……私は、シルヴィス国王陛下に相談してみてはと思います。盟約者全体で責任を持つべきことであるように感じます」
アーシャは前向きな提案をしてくれた。
確かに、各国首脳に警戒を呼びかける、なんてことは僕にできるわけもない話だけれど、盟約者同士が話し合いの場を持つ、というやり方ならできるかもしれない。
ハイエルフ、ここのライブラリアン、それにクルヴァーン聖王国なら話ができそうだ。
「……レイジ」
最後にダンテスさんは、
「お前、この世界が滅ぶのだけは避けたいと思っているだろう?」
「それは——もちろんそうです」
「ならば、盟約を破棄するしかない。そしてそれができるのは今のところお前だけだ。だから、いざとなったらやれ」
「!」
僕の背中を、押した。
いや——押してくれたのだ。
「後のことは大人の責任だ。アナスタシアのお嬢様がいいことを言ってくれたが、俺たちにできることは俺たちがやる。だからお前は『いざとなったら盟約を破棄する』ことだけに集中してくれればいい」
それ以外のことは受け持つから、最後のボタンだけ押してくれと、言ってくれたのだ。
僕が選ぶ必要はないと。
この人は——なんて温かい人なんだろう。
その言葉を聞いただけで、僕が悩んでいたことが溶けて消えていくのを感じた。
「……ありがとうございます、ダンテスさん」
僕の心は決まった。
「でも、僕も行動します。できる限りのことをします! 皆さんも、お願いです——いっしょに、この世界がなくならないよう、動いてもらえるでしょうか?」
ミミノさんはにこやかに、
「わかったべな。レイジくんがそう言うならな」
ノンさんは、ふうとため息を吐きながら、
「そこまでレイジくんが背負う必要は、ほんとうにないと思いますが……教会については私にお任せください」
アーシャは真面目な顔で、
「出てきたばかりですが、またシルヴィス王国に戻らなければなりませんね」
ゼリィさんはキョトンとして、
「あーし、なんもできなさそうですね〜」
「いや、ゼリィは俺といっしょに冒険者ギルドに行くぞ」
「ええぇ……? ダンテスの旦那、あーしにできることなんてなんもないっすよ」
「足が速い。これは重要なことだ」
「使いっ走りにする気っすね!?」
げんなりするゼリィさんに僕は言った。
「ゼリィさん、今回はいろいろがんばってくれたので、僕からの借金は——これが終わったら一度チャラにしてもいいですよ」
「ダンテスの旦那! あーしは『使いっ走りのゼリィ』として名を馳せたこともあるんですぜ! どこでも行きますわ!」
すさまじい豹変振りだった。これっきりで「借金」という切り札が使えなくなるのは残念だけど、どうせゼリィさんのことだからまた僕に借金をするだろう。
「じゃ、そういうわけだ——レイジ、お前はまず、お姉さんのことをしっかりやれ。もう手放しで大丈夫だというところまで回復してから動けばいいからな」
「……わかりました」
「今はわたしたちに任せるべな!」
みんなが優しくて、その優しさがうれしくて、また涙が出そうになる。
僕らは、「盟約者同士の話し合い」と、「警鐘を鳴らす」という2面で動いていくことになった。
★ 謎の空間 ★
「……盟約の破棄を選んだか。あの子はよい仲間に恵まれたようだ」
先ほど、「災厄の子」であるレイジがそれを告げて去って行った。仲間とともになんとかできる道を全力で探すという。
「薬理の賢者」がぽつりとつぶやくと、その姿は老人のそれからみるみる巨大な竜へと変わった。胴体こそでっぷりとした灰色の竜だったが、後頭部から背中にかけて生えているたてがみは真っ白になっており、鱗の色合いもくすんでいる。
「ふん。お前も酔狂よな。なにが『薬理の賢者』だ。こちらの世界に深く関わって、それのどこが『調停者』か」
《幻想鬼人よ。そなたのように長年なにもせず、今になって必死になって操り人形を派遣するほうがよほどバランスが悪いではないか》
竜になった賢者は、大気を震わせるような声を発する。
「大体、お前のとこの種族が天賦珠玉を循環させず、溜め込み始めたことが失敗のきっかけぞ」
《それは誰にもわからぬこと……女神様はふたつの世界はやがてひとつになることまでお考えだったのではないか?》
「……お前、言わなかったな。もしもふたつの世界がひとつになれば、ワシらは消滅するかもしれんことを」
《言う必要があったかね》
「ふん……」
ふたつの世界の監視者にして調停者である竜と幻想鬼人。
この2種族は女神によって選出されたが、確かに、ふたつの世界がなくなるのであればそのお役は御免となるだろう。
《これ以上、余計なことを、あの子に抱えて欲しくなかった》
「ずいぶんとお優しいことだ」
《そなたもそうなのではないか? 操り人形を動かし、なんとかしようとしたのは、世界に生きる命に責任をもたせたくなかった……》
「バァカ、そんなわけないだろうが。ワシはただ、世界があわさったあとにモンスターを片づける戦力として期待されたくなかっただけさ」
《そうか。8の巨大種がそなたの代わりに活躍してくれるだろう。そなたが、彼らの魂を解放し、叡智を与えてやれば……》
「……ふん。ほとんど、死んじまったがな。まったく、あいつらを創り出すのだって死ぬほど苦労したってのによ……だけど、まあ」
幻想鬼人はぶつぶつつぶやいてから、言った。
「あれを倒せるくらいだ、『災厄の子』はふたつの世界がくっついたあともうまくやるだろうさ。そのとききっと『災厄の子』は『希望の子』となるんだろう」
《まったく、同感だ》
ふたりは無言のまま長い間そこにじっとしていた。
時が止まったような時間ではあったけれど、それは彼らが生きてきた悠久の年月にくらべれば瞬き程度の時間でしかなかった。
これにて本章は終わりとなります。
次話から最終章、「再臨する女神と希望の子」が始まります。
コミカライズ版がコミックウォーカー、ニコニコマンガで更新されておりますので、公開期間中に是非お読みくださいませ!(ページ下部のリンクから行けます)
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作者にとって書き続けるモチベーションになります。




