揚げ物
『転生して田舎でスローライフをおくりたい』明後日発売です!店頭によっては明日に置いてあるかもしれませんね。よろしくお願いいたします。
可愛い弟の頼みにより、シルヴィオ兄さんは山へと旅立った。
山菜とキノコ類をいつもよりも多めに採ってくて欲しいと言ったので、足りないということはないだろう。
これだけで夕食のメニューが華やかになるというものだ。
食事に緑やオレンジといった色があると綺麗で華やかだしね。
そんなこんなで昼食の用意をしながら待っていると、バルトロが火の手を止めてボウルの方へと歩き出した。
こうやってすぐに消したりできることも魔導コンロの利点だ。
「おっ、そろそろパンの一次発酵が終わったんじゃねえか?」
どうやらパンの一次発酵が終わったようだ。
野菜を切っていた手を止めて近寄ると、バルトロが乾燥対策にかけていたムオナの葉をどかした。
それから温度調節用のお湯の入ったボウルをどかして見せてくれた。
そこには、最初に見た塊よりも二倍ほど大きくなっているパンの種が。
「わー、二倍くらいに膨らんだね」
俺が感嘆の声を上げていると、バルトロが指に小麦粉をつけて生地に軽く指をさした。
フィンガーテストというやつだな。
それから指を抜くと、しばらく穴は塞がれることなく穴が開いたままだった。
ここですぐに穴が塞がってしまうようならば発酵不足というわけだ。
「ちゃんと発酵してるな」
「……エリノラ姉さんの胸もこれくらい膨らんだらいいのにね」
「お前ってばたまにとんでもない事を口走るな。殺されるぞ!?」
俺のふと漏らした言葉を聞いて、バルトロが慌てた声を上げる。
「エリノラ姉さんはさっきエルナ母さんと楽しそうにお喋りしていたから、近くにはいないし聞いてるはずがないよ」
さっきシルヴィオ兄さんの所に向かう時、楽しそうな話し声が聞こえたし。
何かトングがどうとか、王都がとか聞こえたけど王都での話でもしているのだろうか。
何にせよ、機嫌よく話している最中だったので「シルヴィオ兄さんと山菜採ってきて」とか言えるわけがなかった。
俺は空気の読める弟なのだ。
「そ、そうか? 普段は下手に出ている癖に妙に強気だな」
「違うよ。普段は言えないからここで言っておくんだ」
こんな事面と向かって言ったら殺されるに決まってる。
「お前は大物なのか小物なのかわかんねえな」
「でも、実際そうでしょ? エルナ母さんはあんなにも豊かなのに……エリノラ姉さんってば可哀想……」
我が姉であるエリノラ姉さんは今年で御年十三歳。持つべき女性ならば花が開いてきてもいい頃合い。シーラは別格として、エマお姉様でも僅かに蕾が開いているのだ。
それなのにエリノラ姉さんといえば、未だに第一次発酵をする気配が全くない。
第一次発酵、第二次発酵、第三次発酵までしたと思われる、エルナ母さんの遺伝子はどこに置いてきてしまったのやら。
剣の才能を得るために、どこかに捨ててきてしまったのだろうか。
風呂から上がる度に、脱衣所でまな板のような胸をぺたぺたと触っているのも知っている。
俺が冗談で言った「牛乳を飲んだら大きくなるらしい」を聞き入れて毎朝牛乳を飲んでいるのも知っている。
それを見る度に心が悲しく……。
「おい、坊主。声が思いっきり笑ってるっつうの。本人も気にしてるんだ。そっとしてやれよ……」
「それでも第一次発酵はしないけどね」
「おお! 今のはうまいな!」
「「うはははははは!」」
俺達がそんな風に愉快に笑い合ってると、不意に背後から気配を感じた。
「ねえ、母さんが『甘くて香ばしい匂いがしているから、お菓子があるはずよ!』って言ってたから来たんだけど……何かお菓子ある?」
厨房に突然顔を出してきたエリノラ姉さん。
どうやらエルナ母さんの的確な指示によってやってきたようだ。
本当にエルナ母さんの鼻は化け物かと突っ込みたくなる。これは俺のパン耳スティックだというのに。
息子の作ったお菓子を掠めとろうとは何て卑しい母親なんだ。
それよりも今は先程の発酵の話を聞かれていたかどうかだ。
俺達が伺うようにして視線を送ると、エリノラ姉さんがきょとんとした顔になる。
「……どうしたの? 二人共顔が青いわよ?」
「な、何でもない! 何でもないよ。ほら、ここにパン耳スティックがあるから持ってきなよ!」
「パン耳スティック? 美味しいの?」
俺が押し付けるように皿を渡すと、エリノラ姉さんがスティックの一本を摘まんで齧る。
それからカリゴリと小気味よい音が聞こえて、エリノラ姉さんがパアッと笑った。
「これ、面白いし美味しいし、いいわね! いつでも気軽に食べられるし!」
「でしょでしょ?」
相変わらず貧困な感想だが、とにかく気に入ったらしい。
エリノラ姉さんはカリカリとリスのように頬ばって、指先をぺロッと舐めた。
それから頬を緩ませてもう一本を口に。
気が付けば止まらなくなっているのが、ポテチやパン耳スティックの恐ろしさだ。
そうだ、忘れていたけどあとでポテチも作るとしよう。
「エルナ母さんの所に持って行かなくていいの?」
心臓に悪いのでさっさと出て行ってもらいたい。
俺が心にそうメッセージを込めながら言うと、エリノラ姉さんが思い出したように目を見開き、スティックを押し込むようにカリカリと。
何だか小動物みたいで可愛いな。
「そうだったわ。つい……。じゃあこれ貰っていくわね!」
俺達は笑顔でエリノラ姉さんに手を振り、離れていったのを確認してから大きく息を吐いた。勿論安堵によるものだ。
「……心臓が止まるかと思ったぞ坊主」
「一番驚いたのは俺だよ。背後から木刀で頭を割られる姿を幻視したよ」
エリノラ姉さんの到着があと数秒早かったら、幻視した通りになっていただろう。
あまりにも鮮明に想像ができるせいで幻視したんだろうな。
「ああいう事を言う時は、もう少し周りを確認してから言おう」
「言うのは止めねえんだな」
俺達は顔を青くしたまま、それぞれの調理の続きに取り掛かった。
◆
それから俺達は昼食を挟みつつ、順調に料理を進めていく。
シルヴィオ兄さんも山から戻ってきたので、俺達は夕食の下ごしらえに大忙しだ。
先程、つい誤魔化すようにして渡したパン耳スティックは、女性陣にえらく好評だったらしくすぐに増産の命令が下った。
相変わらず決断が早いお母様です。
朝の残りである食パンは全て油で焼かれ、パン耳スティックとなった。
このまま放置しておくと取られるのは明白なので、今度は取られないように、自分の分を箱に詰めて空間魔法でこっそりと収納しておいた。
これで俺のパン耳スティックがなくなることはないな。
パンもベンチタイムや二次発酵が終わっている。
これから揚げパンを作るところだ。
「で、これからそれを油で揚げるんだな?」
コッペパン特有の流線形を眺めていると、バルトロが声をかけてきた。
「そうだよ」
すでに鍋に入った油は温められている。
俺は温度を測るために菜箸を鍋へと入れる。
「うん、気泡が出ているから百七十度以上はありそうだ」
「……相変わらず、二本の棒を器用に使うよな」
俺の隣からバルトロが覗き込みながらしみじみと言う。
「慣れると結構使いやすいよ」
「そうか? 暇な時に練習してみるか。便利そうだし。それで、それを入れるだけで温度がわかるのか?」
「そうだよ。静かに細かい泡が出れば百五十度。箸全体から細かい泡が出れば百七十度って感じでね。パン粉でもわかるけど」
「なるほどなぁ」
感心するように顎に手を当てるバルトロをよそに、パンを二つ投入する。
楕円の形をしたパンが高温の油に浸され、静かにパチパチと音を立てる。
それから片面がキツネ色になるまで待ち、キツネ色になったら裏返す。
あくまでじっくり焼き上げるように片面ずつだ。安易にひっくり返してはいけない。
それを繰り返すことしばらく。
あっという間に、揚げられたパンが完成。
ふっくらとキツネ色に焼き上がったパンは、芳しい匂いを厨房に撒き散らしている。
小麦の焼き上がった匂いは、どこかほっこりとした気分になるので好きだ。
それから俺はアツアツのうちに、お皿に乗せたコッペパンに砂糖かけまくる。
「ああああああああ!」
「何だよバルトロ?」
俺が壺から砂糖をドバドバとかけていると、バルトロが奇声を発して掴みかかってきた。
「砂糖をかけすぎじゃねえか坊主!?」
「これはこういうものなんだよ」
と構わず俺はドバドバとかける。横の方で奇声が上がっているが気にしない。
そして、
「完成!」
「おい、めちゃめちゃ砂糖が減ったぞ」
「……だから太るんだよ」
「簡単に作れるのはいいが、砂糖の消費が半端ねえな」
しょんぼりと砂糖の入った壺を確認するバルトロ。
皿を見れば、そこには雪が積もったかのように雪化粧をされた揚げパンの姿が。
齧れば外はパン生地と降りかかった砂糖でサクッとしていて、できたてパンの香りが口内に広がることだろう。
そしてそこには熱と脂で溶けた砂糖が染み込んでおり、圧倒的な甘さで蹂躙するに違いない。
想像しただけで涎が出てきちゃった。
「……じゃあ、さっさと届けてやるか!」
「うん、だから皆。そこをどいてほしいんだけど」
厨房の扉にはメイドであるミーナ、サーラ、メル、エルナ母さんとエリノラ姉さんの計五人がこちらを覗いていた。
どうやら揃いも揃って匂いを嗅ぎ付けてきたらしい。
パンを揚げる辺りから実はいたのだ。
砂糖を振りかける時なんてバルトロと一緒に寄声を上げていたし。
俺達が「早速食ってみるか!」と、ならなかったのは見張られていたからである。
そんな事したらハイエナが突入してきそうだから。
「紅茶の用意は?」
「「できています!」」
エルナ母さんの声に、メイド達が軍人のように声をそろえる。
「じゃあ、ノルドとシルヴィオを呼んできてくれるかしら?」
「「すでに席についております!」」
「それじゃあ、ダイニングルームに行きましょう。オヤツの時間よ」
「「はいっ!」」
優雅に髪を揺らして背中を向けるエルナ母さんとエリノラ姉さん。
勿論、こちらに鋭い視線を向けることも忘れない。
そしてその後に続くメイド達。
何だこの茶番は。
俺とバルトロはそんな事を思ったが口に出さず、揚げパンを持ってそれに続いた。
◆
揚げパンは主に女性に人気があった。
シルヴィオ兄さんとノルド父さんには少し重かったらしく、二人は半分こして美味しそうに食べていた。
半分こすることによって余った揚げパンを、女性陣が奪うように食べたのは言うまでもないだろう。
派手さには欠けるが、揚げパンの評価は高く魔導コンロが早速活躍したことになった。
元々は追加でサーターアンダギーを作る予定だったが、パン耳スティックと揚げパンの二つを既に食べてしまったために、今日のお菓子は終了となった。
勿論、お腹いっぱいで食べられないとかではなく、今度のお楽しみにしたいのだそうだ。
サーターアンダギーはその今度とやらに絶対作ってほしいとのことだ。
その今度がいつなのかわからないのが怖い。しばらくは、パン耳スティックに蜂蜜をかけたり、ジャムをかけたりでもつだろうなと思った。
さて、今度は夕食にむけて作る、揚げ物料理だ。
天ぷらや串揚げ、ポテチに唐揚げと色々と思い浮かんでしまう。
あまりやり過ぎると大変だし食べ切れないので注意しなければ。
まずは天ぷらを作るために、天ぷら粉となるものを作る。
勿論この世界には天ぷら粉なんて便利なものは売られていない。というか天ぷらを誰も知らないので無理もないことだ。
とは言っても天ぷら粉の代用となるものを作る事は簡単である。
卵と冷水を混ぜ合わせ、そこに小麦粉を加えるだけである。
多少ダマのようなものを残しておいた方が衣としていいらしい。
「これにつけて揚げるんだな?」
バルトロがキノコに衣をつけながら尋ねてくる。
「そうだよ。凄い音が鳴って油が跳ねたりするから気を付けてね」
これに備えて俺は半袖の服から長袖の服に着替えてある。バルトロにも言ったのだが着替えてはいない。
ちょっと熱い油くらいどうってことないそうだ。
誇りか蛮勇か判断は人に任せよう。
バルトロがキノコを油の中に投入。
煮えたぎった油の中に入れられたキノコは、ジュワッと大きな音を立てた。
「うおっ! 結構大きな音が上がるんだな」
予想よりも音が大きかったらしく、バルトロが慌てて一歩下がる。
「ちっ……油に焼かれなかったか」
「……何か言ったか坊主?」
「何でも。ほら次の野菜」
大丈夫。このままバルトロに投入させ続ければ、いつかは油が跳ねてくるはずだ。
半袖では防御力不足で防げまい。
俺が黙々と衣をつけて渡すと、バルトロが腰を引かせながら投入する。
始めは大きな音を出す油が怖くて、俺もあんな感じだったかな。
でも、俺はあえて言ってやる。
「どうしたのバルトロ? 腰が引けてるよ? ちょっと熱いくらいの油なんて怖くないでしょ?」
「あ、当たり前だ坊主。俺は坊主のとこまで油が飛ばないように、慎重に入れているだけだ」
パンッ!
「おわああっ! 何だ!?」
「ちょっと衣が割れたりしただけだよ」
「そ、そうかよ。この料理は揚げるタイミングが重要だからな。最初は坊主に任せるぜ。交代だ」
そんな事を言いながらバルトロが俺の方へとやってくる。
バルトロ絶対ビビったんだろ。
でも、まあ今回は初めてなので俺が揚げてやることにした。
最初に肉や海老を揚げてしまうと、油が汚れたり、匂いがついたりしてしまうので野菜類から順番に揚げていく。
「大きな泡が、小さく均一になって静かになれば中まで火が通った証拠だよ」
「なるほど。確かにそんな感じがするな」
ちょいちょいバルトロにコツを教えながら、ニンジン、玉ねぎ、キノコ、山菜などを次々とお皿へと乗せていく。
ここで地味に俺の薄く切ったじゃがいもも、こっそりと揚げてポテチに。
うん、問題なく揚がっているようだ。
「これで野菜は大体終わったな。次は鳥肉だな」
そう言ってバルトロがボウルに入れた、鳥肉を持ってきた。
下味はバルトロがつけてあるので完璧だ。
そこに卵と小麦粉を加えて、油へと投入。
揚げ物特有のジュクジュクといった音が厨房に響き渡る。
「この音にも慣れてきたぜ。よく聞くといい音だなあ」
確かに油の音はよく聞くと面白くていい音なのかもしれない。この音を聞くと、揚げ物をやっているなぁーという気分になるし。
それから衣が固まってきたら、適度にひっくり返してやり大体いい感じに揚がったら皿へと置く。
それから油の温度を上げて、再び唐揚げを投入。
二度揚げってやつだ。
「もうできたんじゃねえのか?」
次の海老を揚げようとしていた、バルトロが訝しげな顔をする。
「こうやって高温で一気に上げると表面がカリッとなるんだ。二度揚げっていうんだよ。まあ、部位や素材によっては失敗することもあるけどね」
「そうなのか? また後で詳しく教えてくれよ」
バルトロに軽く返事をして揚がったものから皿に乗せていると、ふと二人の人物が視界に入った。
エリノラ姉さんとミーナである。
どうやら天ぷら、唐揚げといった油の音を聞きつけてやってきたらしい。
今回は我慢できなかったらしく、手を伸ばして摘まみ食いをしようとしていた。
いや、別に摘まみ食いくらいいいんだけれど、揚げ物中だから危ないよ?
俺がそう思っていた途端。油が弾けて手をそろりと伸ばすミーナの額に直撃した。
「ああああああ!? 熱い!? 熱いです!? 何かが私のおでこを貫きましたよ!?」
ほーら、言わんこっちゃない。
床をゴロゴロとのたうち回るミーナを放置していると、
「―――――――ッ!? ッ!」
エリノラ姉さんが声にならない声を上げて、バシバシと俺の肩を叩いてきた。
「ちょっと、今は油ものの最中だから危ないんだけど!?」
「――――――ッ!」
エリノラ姉さんがハフハフと口を転がしているのは唐揚げ。
そりゃ揚げたての唐揚げだ。熱いに決まってるだろ。
だけど、俺はあえてそこで焦らしてみる。
「どう? 唐揚げ美味しいでしょ?」
満面の笑顔で言ってやると、目を大きく吊り上げて頭を無言で叩いてきた。
これ以上焦らすと何をしてくるかわからない。
「はいはい、わかってますってば水でしょ。はい、コレ」
そう言って、俺は近くにあったコップに魔法で水を入れる。
エリノラ姉さんはコップをひったくるように奪い、一気にあおった。
「ぷはぁっ! 死ぬかと思ったわ」
ビールでも飲んでいるかのような飲みっぷりである。
「揚げたてのものを取るからだよ」
「こんなに熱いとは思わなかったのよ。ちょっと口の中がヒリヒリするわ氷ちょうだい」
あくまで毅然とした態度でコップを突き出すエリノラ姉さん。
そこに魔法で小さな氷をコロコロと入れてやると、エリノラ姉さんは口に一つ放り込んだ。口の中を冷やすと、エリノラ姉さんはこちらをまじまじと見つめて、
「アルってば便利ね」
「魔法が便利なんだよ。あとその言い方は物みたいだからやめて」
「摘まみ食いして気が済んだら、それを拾って出て行ってくだせえよ。まだ料理の途中なんで」
バルトロがずいっと現れて、顎で指し示す。
「痛いです!? タンスに頭を打ちました」
その先にはミーナがのたうち回って、更なる傷を負っていた。本当にこの駄メイドは……。
エリノラ姉さんはミーナを見てからこちらに視線を戻し、
「これは?」
「熱いよ。持ってくならこっちね」
俺が指し示す唐揚げを口に入れてから、エリノラ姉さんはミーナを引きずって退出した。
「ああああああ! エリノラ様! 私の分は!?」
「ないわ。氷でも舐めておきなさい」
「そんなズルいですよ!」
「……相変わらずミーナは騒がしいね」
「……だな」
それから俺達は川海老を揚げて、夕食を完成させた。
魔道コンロで作った、豪華な揚げ物料理には皆目を丸くしていた。
外はサクッとしていて色々な食材が楽しめる揚げ物料理には皆が大満足であり、魔導コンロの有用性は家族の誰もが認めるものとなった。
それにしても今日は一日中、料理ばかりしていて疲れた。当分は料理したくないや。あとのことはバルトロに任せてしまおう。
少し長くなりましたが二話に分けるのもどうかと思い、一話にしました。
店頭にて本作品を見かければ、是非手にとってみて下さいね。あとがきには新情報もありますので。
それと近いうちに新作を投稿します。そちらもよろしくお願いいたします。




