終劇
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はあ!? あれがエルナ母さん?
俺は座席から身を乗りだし、目を大きく見開いて舞台にいる少女を凝視する。
「貴様、あの女役者の胸が大きいからって驚きすぎだぞ?」
「確かに大きいけど、今はそれに驚いているんじゃないから!」
俺は隣に座るムッツリスケベの頬を引っぱたいて、再び視線を戻した。
隣では押し殺した声の抗議が聞こえていたが無視だ。
入口で堂々と突っ立っているのは、エルナと呼ばれた少女。
俺は少女を見て、昨日も顔を合わせていたエルナ母さんを思い出す。
いつも笑みを絶やさず、穏やかで優しいけど怒ると怖いエルナ母さん。
甘い物と紅茶が大好きで、少し子供っぽい一面を持っている。
「ちょっとどいてねー」とか「これ、美味しいわね」とか微笑みながら言い、とてもマイペースな母さんだ。
――それが。
「聞こえなかったの?」
鋭い目つきでパチモノと男を睨む姿。柔らかい笑顔なんてこれっぽっちも無い。
昔は冒険者だったって話を聞いていたけど、想像していたイメージとちょっと違う。
エルナ母さんは、昔から柔らかい感じの女性だと思っていたのだが。
「何よ?」
こんなにも尖っていたとは。
……これじゃあまるで、エリノラ姉さんじゃないか……。
確かにおっとりしたスロウレット家の中で、エリノラ姉さんの性格は誰に似たのか疑問に思ったことはあった。あったが、まさかエルナ母さん似だったとは。
俺とエルナ母さんは似ているとか、家族の皆は言うけれどとんでもない。一番に似ているのはエリノラ姉さんじゃないか。
「……あ、ああん!? 邪魔すんじゃねえよ!」
一瞬身をすくませそうになった男だが、持ち直してエルナの胸倉を掴もうと手を伸ばす。
が、その腕をパチモノが捻り上げた。
「痛えっ!」
「女の子の胸倉を掴もうとするのはよくないな」
「ぐっ!」
パチモノに腕を後ろに取られた男は悔しげに呻く。
「大丈夫かい?」
「ええ。あんたが抑えなければ、私が燃やしていただけだけどね」
「物騒だね」
エルナの言葉を聞いて、苦笑するパチモノ。
これが、ノルド父さんとエルナ母さんの出会いだった。
◆
それから冒険者となったパチモノは、己の剣一つで次々と依頼をこなしていく。
「……またあんたね」
「やあ、エルナ。奇遇だね」
同じソロ同士であったが、パチモノとエルナは狩場でよく出くわしていた。
「まさか、私の跡をつけてるんじゃないでしょうね?」
「いや、今日は僕の方が先にギルドを出ていたと思うんだけれど。良かったら一緒に依頼をやらないかい?」
それは狩りの時だけではなく、王都の街中でも。
「何であんたがここにいるのよ?」
「え? ボルスがここの焼き菓子は美味しいって言っていたから。彼、見た目の割に甘党なんだって」
「あっそ、買い終わったのならどいてちょうだい」
『すいません。フルーツマフィンは売り切れですー』
「…………」
「……食べる?」
同じソロなので狩場が似たような場所になるのは当然だろう。プライベートで何度も遭遇していたのは知らないが。
幸いパチモノは剣士、エルナは魔法使い。二人が一緒に依頼をこなしていくうちに打ち解けていくのは時間がかかる事ではなかった。
しかし、両親の馴れ初めを見るのがここまで恥ずかしく思えるとは。
何かもう、見ていて胸やけがしそうだ。
◆
いくつもの依頼をこなすうちに、いつしか二人は王都でも有名になるほどの冒険者となっていた。
パチモノはどこにでも売っているような素材の防具ではなく、特殊な鉱石を用いた軽くて丈夫な鎧を身に纏っていた。
銀色に光る鎧と青いマントに包まれたパチモノは、聖騎士のようであった。
「今日も無事に帰って来れたね」
「そうね。早く家に帰ってお風呂にでも入りたいわ」
気怠げな声を出してパチモノの隣を歩くのはエルナ。
ローブは変わっているようには思えないが、首には魔導具らしきネックレスが付いていた。
杖も幾分か長くなっており、付いている宝石の色はとても澄んでいる。
「じゃあ、さっさとギルドに報告をしちゃおうか」
「そうね」
その声は初期と比べるととても柔らかくなっている。それほど、パチモノと仲が深まったという事なのだろう。
という事は、俺もエリノラ姉さんと仲が深まればエルナ母さんのように丸くなるのだろうか? いや、ちょっと想像ができないや。
それからギルドで報告をし、それぞれの宿へと帰ろうとした時だった。
カン! カン! カン! カン!
王都に鐘の音が響き渡った。
「これは?」
「鐘の音ね。王都の外で何かあったのかしら?」
大音量で鐘の音が鳴り響き中、二人は訝しんだ表情をする。
「敵襲! 敵襲だああああ!」
そして、衛兵らしき一人の男が大声を上げて走る。
「敵襲って隣国かい? それとも魔物の群れかい?」
パチモノはその男を捕まえて、情報を聞き出そうとする。
「違えよ! そっちの方がどれだけマシだったか! もう駄目だ! この国は終わりだあああああ!」
「じゃあ何なのよ? 早く言いなさいよ。男の癖に情けないわね」
恐慌状態に陥っていた衛兵は、エルナに叩かれてから何とか空を指さした。
それから口をパクパクと開き、悲鳴のような声を上げる。
「ド、ドラゴンだよ! ドラゴンがこの国にやってきたんだよ!」
「……ドラゴン?」
エルナが訝しんだ声を上げると同時に、劇場内の大気を揺るがすような爆音が響いた。
『ガギャアアアアアアアン!』
舞台の上から姿を現したのは赤いドラゴン。その体は無数の鱗に包まれている。
背から生えた大きな翼を動かしてゆっくりと降りてくる。
一瞬本物のドラゴンなんじゃないかと思ったのだが、目を凝らして見ると、体にはいくつかの繋ぎ目らしきものが見えていた。
しかし、それでも間接部分を柔らかくして魔法や魔道具で動かしているお陰か、器用に首や翼を動かしてドラゴンの生々しい仕草を再現している。
まるで、本物のドラゴンが俺達の目の前に存在しているかのようだ。
このドラゴンを初めて見たであろう子供達の興奮した声が、会場内からチラチラと聞こえてくる。
「ドラゴンだって!?」
「どうしてこんな所にやってくるのよ!?」
パチモノとエルナが驚きの声を上げる中、ドラゴンは悠然と地上へと着地する。
そしてドラゴンは首をうねらせ翼を大きく開き、咆哮を上げた。
『ガギャアアアアアアアァァァン!』
「ひ、ひいい!」
「逃げろおぉ!」
近くにいた衛兵や人々がパニック状態になって逃げだし、舞台から消えていく。
ドラゴンは凶悪な牙を生やした口を大きく開くと、周辺に所かまわず火炎をまき散らした。
魔法を使った大迫力の火炎に観客たちが「おお!」と声を上げる。
本当に一番人気の劇だけはあってお金がかかっているな。
ドラゴンのまき散らした火炎により、燃え上がる演出として、舞台の灯りがオレンジ色へと変わり燃え上がる音が聞えてくる。
「エルナ! 僕は、皆を守るためにドラゴンと戦うよ!」
緊張感ある声を出しながら、パチモノは鞘から剣を引き抜く。
刀身が白銀色に輝く見事な長剣をしっかりと構える。
「正気!? 相手はドラゴンよ!? そこらにいるゴブリンやオークとは格が違うのよ!?」
「ああ、わかっているよ。こうして立っているだけでも、ドラゴンの恐ろしい存在感がヒシヒシと伝わって来るよ」
「だったら!」
パチモノは制止の声を上げる、エルナへと振り返りゆっくりと告げる。
「――でも、僕は冒険者だから!」
「……ッ!」
ちなみに、今はいいシーンなのでドラゴンはそれらしい仕草をしながらしっかりと待機している。この世界でもお約束というのはしっかりと守られるらしい。
「冒険者が冒険をしないでどうする? こんな冒険滅多にないよ。エルナはどうする?」
不敵な笑みを浮かべて問いかけるパチモノ。
それに対してエルナは少しの間を空けると、
「答えは決まっているわ! 私も冒険者だもの! それに私がいないとノルドは死んじゃうでしょ!」
大きく胸を張って杖を構えた。
昔のエルナ母さんってば男らしすぎる。
「……そっか。ありがとうエルナ」
パチモノの笑みから、照れるようにしてそっぽ向くエルナ。その顔が赤いのは炎による光ではない、相当な演技力だ。
「おいおい、夫婦の話し合いは終わったのか? こっちは準備万端だぜ?」
生ぬるい雰囲気を破ったのは、一人の男の声。
「誰が夫婦よ!」
声のする方向を見れば、建物の上からボルスが現れた。
それからそれぞれの武器を手にした多くの冒険者がぞろぞろと舞台の端や、他の建物の上へと現れる。
「ボルス! 皆!」
「へへへ、俺達も冒険者だからな。お前達二人で手柄を立てようたって、そうはいかねえからな!」
こうしてドラゴン対冒険者の戦いが始まるのだった。
◆
舞台の上では多くの冒険者がドラゴンを相手に立ち回る。
「ブレスくるぞ!」
「わかってる!」
前衛で立ち回る冒険者を焼き尽くそうと、ドラゴンの口内に炎が灯る。冒険者がブレスの範囲から後退する中、ドラゴンの口内から火炎が発射される。
「『我は求める 流るる 水の守りを』!」
冒険者を焼き尽くす火炎は、エルナによる水の壁によって防がれる。
というかあの役者の人も魔法を使えるんだ。
魔法があるこの世界ならではの戦闘劇というわけか。
ドラゴンのブレスが途切れると、パチモノが一気にドラゴンの顔面へと肉薄。
そしてそのまま一気に刀身を振るった。
キイィン!
という甲高い音が会場内へと伝わる。音声かと思ったが、刃は寸止めされているわけではなく、実際にドラゴンの牙とぶつかり合っていた。
パチモノが振るう長剣を防ぎ、そのまま牙で穿たんとするドラゴン。
甲高い剣戟のような音が響き合うなか、俺はエリックへと顔を寄せる。
「ねえ、あれ寸止めじゃなくて、実際に当たってるよね?」
「ああ、あのドラゴンの牙は強靭な高度を誇る鉱石が使われているらしからな。思いっきり斬っても平気だぞ」
「……滅茶苦茶本気じゃん」
「ここまでして寸止めとかしてみろ。観客全員がっかりするぞ」
「……それもそうかもしれないね」
確かにこんな大迫力のドラゴンを使っていると言うのに、役者が剣を当てる振りだとショボすぎる。
この世界には数多くの魔法があるために多少の無茶も可能か。
建物の上からは弓を番えた冒険者達が陣取っている。
その矢の先は丸めているわけでもなく尖っている。
え? あれ本当に撃つ気なの?
俺が驚いている中、引き絞られた矢はドラゴンめがけて発射される。
というか本当に撃っちゃったよ!
真っすぐに数多の矢がドラゴンを打ち抜かんと迫るが、それはドラゴンが翼を大きく振るうことで地面へと落ちる。
『ガギャアアアアアアアァァァン!』
よく見ると翼の周りには、翼を覆うように風が渦巻いていた。
「あの翼にも仕掛けがあるよな?」
「ああ、確か風の魔導具を使っていると聞いた事があるぞ。要人などが護身用に持つ高価な物らしいぞ。あれがあれば不意打ちの矢くらいは防げるしな」
本当にどんだけお金をかけているのやら。まあ、ここの経営者が貴族というお陰だろうが。
舞台の上では未だに激しい攻防が続いている。
ドラゴンの尻尾による薙ぎ払いに盾を持った男達が吹き飛ぶ。
前衛が大きく抜けた事により、ドラゴンは目の前で剣を振るうパチモノにターゲットを絞る。
そして再びドラゴンの口内が赤く染まり、一気に吐き出された。
燃え盛る炎がパチモノへと迫り焼き尽くすかと思われたところで、パチモノの周囲を囲むようにドーム状の水が沸き上がった。
火炎と水がぶつかり合い、蒸気が上がる。
「エルナ!」
「全く、準備しておいて正解だったわ! 本当に危なっかしいんだから! 『我は求める 清らかなる水よ 集い穿て』!」
水の壁が効力を失い、崩れる水が再び形を成す。それは大きな槍となり、ドラゴンの顔面へと飛んでいく。
『ガギャアアアアアアアアアアアァァァン!?』
それはドラゴンの大きな瞳へと突き刺さり、ドラゴンが苦悶の声を上げた。
「今よ!」
エルナの鋭い声に反応して、パチモノが刀身を煌かせる。
魔力を纏わせることによる刀身の強化だ。
パチモノは魔力を足にも纏わせると、剣を構えて一気に跳躍。
水の槍の痛みによって首を振るドラゴンの下へ迫る。
しかし、ドラゴンはドラゴン。瞬時に標的であるパチモノを確認すると、瞳に力を宿し、その強靭な牙で迎え討つ。
「うおおおおおぉぉぉ!」
そして二つの影が交錯し、ドラゴンの首が綺麗に飛ばされた。
本当に首を落としちゃうんだ!? 貴族の交流会で首を斬り落としたとかいう話は聞いたけど、本当だったんだ!
ドラゴンの頭部が舞台へと落ち、遅れて巨体が沈まる。
それと同時に、舞台にいる冒険者達と観客の歓声が沸き上がる。
「エルナ!」
「ノルド!」
感極まり抱き合うパチモノとエルナ。多くの人の歓声に包まれる中二人はいつまでも抱き合っていた。
◆
あれから、目覚ましい活躍をしたパチモノとエルナはミスフィリト王と謁見する事になった。
舞台は変わり、謁見の間となり豪奢な椅子へと座る王と対面する二人。
ミスフィリト王は金髪のおっさん。頭には冠を載せており、先程上空から見かけた怪しいおっさんと似ている気がする。
やっぱり、あの怪しいおっさんが王様だったりするのだろうか。
「面を上げよ」
「はっ」
王様の声にすぐさま答え、ゆっくりと顔を上げるパチモノ。
「此度の活躍大儀である。王都に飛来したドラゴンの首を落とした剣の腕前、見事である」
「ありがとうございます」
「其方のお陰で王都の多くの市民が救われた。一国の王としても礼を言う。さて、其方には褒美をやろうと思う。何か欲しいものはあるか?」
「……では、愛する妻と穏やかに過ごせるための領地を」
◆
「はあー、疲れた」
劇場の前の階段の脇に座り込み、久しぶりの外の空気を思いっきり吸って吐き出す。
空は夕日に染まり、劇場の外は多くの観客が笑顔で帰路についていた。
歩く人々の会話は先程の劇場の会話ばかり。皆、楽しそうに語り合っていた。夕食にも丁度いい時間帯。劇を見て気分がよくなっている客を狙ってか、店の売り子が声を張り上げていた。
実際に効果はあり、多くの人々が店へと入っていく。
俺も大人であれば、そうしたい所ではあるが子供なので早く帰らなければエルナ母さん達に心配されてしまうだろう。
「やはり、あの劇はいつ見ても心が躍るな」
隣に立ち、夕焼けを眺めるエリックが柔らかい声で気色の悪い事を呟いた。
「エリックの癖に心が躍るとか似合わねえ」
「何だと! 貴様こそ父親を見習ったらどうなんだ。 どうしてあの気高い父親の息子がこんな奴だと言うのだ。さては貴様、養子か? 兄と姉の容姿とも全く異なるそうじゃないか?」
「お前言ってはいけない事を言ったな! しかも、ダジャレで皮肉を言いやがって! 容姿については俺も結構気にしてんだぞ!」
今日半日エリックと過ごして仲良くなれた気がしたが、やっぱり気のせいだと思う。
俺とエリックは殴り合いをしてボロボロになって、それぞれの帰路についた。
「ただいまー」
「あら、おかえり。お友達と出かけていたんだって?」
エリックと別れて宿の部屋に戻ると、エルナ母さんが柔らかい笑みを浮かべていた。
俺は先程の劇を思い出して、エルナ母さんを凝視する。
「ん? アルったらどうしたの? 私の顔に何かついてる?」
いつまでも立ったまま顔を凝視する俺を不思議に思ったのか、エルナ母さんが小首を傾げながら尋ねる。
「エルナ母さんって随分と丸くなったんだねぇー」
エルナ母さんを眺めながら感心した風に言うと、エルナ母さん表情が凍り付いた。
部屋の奥からスプーンを取り落としたかのような音が響く。視線をやるとノルド父さんが紅茶を飲もうとした所で固まっていた。その表情はまるで信じられない物を見たかのようだ。
さては勘の良いノルド父さんは、俺が劇に行ってきた事に気付いたんだな。だから驚いた表情をしているのだろう。
なんて、思っていると俺の頭部にキリキリとした鋭い痛みが走った。
「い、痛いよ!?」
「あらあら、アルってば帰って来るなり私の姿を見て、肥えたって言うなんて一体どういう事かしら?」
依然として笑顔のまま、俺にアイアンクローをかますエルナ母さん。微かに眉がピクピクトと動いているのが怒っている証拠である。
恐ろしい。
「ち、違うよエルナ母さん! 体の事じゃなくて性格の話!」
「性格?」
俺の必死に弁明すると誤解は一先ず解けたのか、指から力が抜ける。
しかし、手を頭から放すつもりはないらしい。この対応はエリノラ姉さんと同じ。いや、このお方が教えた技でもあるから当然か。
エルナ母さんが目の前で屈んでいるお陰かノルド父さんの様子はわからないが、ホッと息を吐いた後に紅茶をすする音が聞えてきた。
エルナ母さんは視線で俺の言葉の続きを促す。
「ドラゴンスレイヤーの劇を観てきたよ!」
「なっ!」
俺がきっぱりと言うと、エルナ母さんの表情が驚愕に染まり、奥ではノルド父さんが紅茶を吹き出す音が聞えた。
俺からすれば、例え動揺しようとも俺の頭から指を放さないエルナ母さんの方がよっぽど驚くべき事だ。
「……いやー、昔のエルナ母さんはエリノラ姉さんみたいに尖っていたんだね。ビックリしたよ。『それに私がいないとノルドは死んじゃうでしょ!』だなんて、エルナ母さんもとんだツンデレだよね。それで最後はアレでしょ? 王様の前で愛する妻と――って痛い痛い!? 今いい所なのに! 何でアイアンクローが再開されるのさ!」
畜生、詳しくはルンバから聞いてやるからな! メルナ伯爵も呼んでやる!
頭をさすり決心をしながら、俺はその日眠りについた。
劇を書くのはとても難しかったです。
難産でした。
王都編はあと数話で終わりです。




