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18.もどかしさ

 こんにちは、葵枝燕です。

 連載『(から)梅雨(つゆ)()く』、第十八話です!

 着地点がわからないまま、手探りで彷徨っている感じです。

 そんな第十八話、どうぞご覧ください!

 階段を上りきり、そのまま向こう岸に向かって走り出す。そのとき、視界の端にあるものが見えた。それは、隣町へと北上するバスだった。新たな焦りが、俺を襲う。自然と、走る速度が増した。

 (かさ)(もと)市立中央公民館前のバス停には、全部で十一系統のバスが走っている。つまり、一時間に幾本ものバスが、この場所を通ることになる。それが多いのか少ないのかは、俺にはよくわからない。しかし、場所によっては一系統、しかも一時間に一本あればいい方というバス停もあるのだから、交通の利便性については恵まれている方だとは思う。もっともそれは、普段であればの話である。今の俺には、バスは、行く手を阻むものにしか思えなかった。障害、壁——あるいは、敵といっても過言ではないように思えていた。

 バスが止まる。扉が開き、数人の乗客が降りてくる。その全てが降りた後、バス停にいた数人がバスに乗り込む。その全てが、なぜだかスローモーションに見えた。

 そして俺は、さがしていた人を見つけた。

()(むら)さんっ!!」

 息を整えるのももどかしく、俺は歩道橋の上からそう叫んだ。まだバスに乗っていなかった人、通りすがりの人――そして彼女が、俺の方を見る。瞬間、恥ずかしさで身体が火照ってきたのだけれど、もう後戻りなんてできなかった。

 第十八話のご高覧ありがとうございました!

 行間についての意見には応えられませんが、評価や感想などいただけると嬉しいです! 気になる点は、メンタル弱いので何とぞお手柔らかにお願いいたします。

 再々延期もあまり意味をなしていない気が……。

 それでは、第十九話で!

 葵枝燕でした。

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