表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
633/633

最終走 ガバ勢とルタ動乱-栄光-

 ルーキとニーナナが議事堂の外に出ると、二つの勢力が睨み合っていた。


 扉を出てすぐのところに陣取ったのは、通路を塞ぐように立つ見知った背中三つ。リズとサクラとマギリカ。

 そしてその奥には、議会室に雪崩れ込もうとするかのように集合し、けれど彼女たちと対峙することで顔を真っ青にしている衛兵たちだ。


「何だこの光景!?」

「ルーキ君!」

「兄さん!」

「ニーナナも!」


 彼女たちは武器を構えたまま振り返った。

 と同時に、金縛りでも解けたみたいに、衛兵たちが一斉にぶはあと息を吐いてよろめく。


「もしかして、みんなでここを守ってくれてたのか?」

「ええ、まあ。ルーキ君たちが中に入っていくのが遠くから見えてましたから」


 今まで一触即発のにらみ合いをしていたとは思えない素っ気なさで委員長が言う。


「見るからに政治的に面倒くさい場所なんでサクラたちは遠慮してたっすけど、どうせガバ兄さんのことだから何も知らずに入ってラスボスとかと対峙してたんじゃないすか」


 さらに苦笑いのサクラに、


「助け出したニーナナと一緒にね」


 頭上の少女に優しく微笑みかけるマギリカ。


 ルーキはつい嬉しくなって笑っていた。すぐ隣にいなくとも、一緒になくとも、仲間とのパーティプレイは成立していたのだ。いくら何でもあれから見回りの兵士が一人も議会室に入ってこないのはおかしいと思っていた。

 そして、これから退散するにあたってもすでに疲労困憊な兵士たちは何の障害にもならないだろう。


「それで、決着はつきましたか」

「ああ」


 リズの問いかけに、ルーキとニーナナはそろってビッと親指を立てた。


「サンは軍医さんが保護してくれて、テイオウとの話はギルコーリオ王子がつけてくれた。全部、俺たちにとっていいようにしてくれたよ」

「万事解決 廿x廿」

「へえ、あのチンピラ王子がっすか」

「ああ。すごい大演説してたんだぜ。これからは王都と辺境が力を合わせてRTAを支援してくれるらしい。あと何かマギリカの親父さんたちもさらに出世したっぽい」

「何それ!? 嬉しいじゃない!」


 とそんな話をしていると、


「オウおめえらこんなところでちんたら立ち止まってんじゃねえゾ」

「用は済んだ。帰るぞ」


 背後から無遠慮な声がかかった。レイ親父とウェイブ親父だ。扉の向こうではまだウルスラの居残り勉強が続いているだろうに、しれっと出てきてしまったらしい。

 もっとも、決死英雄の話のようだから、張本人である二人には無用の内容なのだろう。


 レイ親父とウェイブ親父が先立って歩き出すと、衛兵たちはたちまちに道を開けた。ルーキたちもそれに続く。

 委員長たちに散々威圧された上に、レイ親父はともかくウェイブ親父の極悪なガチオーラ。出ていってくれるというのなら誰もそれに関わりはしない。これくらいは当然の権利と言える。


 王城を囲う立派な城壁を一枚抜けると、刺すような光が目に入った。

 緋色の日差し。夜明けの太陽だった。

 ルーキは今になって初めて、朝になっていたことに気づいた。


 長い夜だった。すべての人の夜を足したら、一体どれほどの長さになるだろう。

 それでも、明けた。


 ルーキたちは意気揚々と人気のない王都の路を進んでいく。

 と思ったら、途中の広場では人がやばいくらい集まっていて、舞台上の何かを見つめていた。


 さすがは都会だ。夜通し劇でもやっていたのだろうか。

 舞台上の誰かがこちらに気づいて、飛び跳ねるようにして手を振ってきた。

 なんとカーミラだ。


 どうして彼女が? と思いつつ、ルーキも盛大に手を振り返してやった。

 横ではなぜかユニウスがゲッダンしていた。なんでやろなあ。


 先へ先へと進むうち、脇道から他の走者たちが合流してくる。

 ニーナナを探しつつ、見回りの兵士を引き付けてくれていたサグルマたちレイ一門。

 そして衰えを知らぬ動きを見せるオニガミたちガチ勢。一晩中ムッムッホァイをやっていたのだろうか。まあ普段から戦慄の夜を駆け抜けている彼らからすれば、いつもと変わらないのかもしれない。


 王都の入り口となる大きな門をくぐって郊外に出ると、不時着した騎空船が見えた。

 手を振っているのはハイロゥかシルケールかここからではわからないが、不機嫌そうに白衣のポケットに手を突っ込んだアネットと一緒にいる。他の研究者やゴリアテたちも無事なようだった。ルーキは手を振り返した。


 そうして王都を完全に離れ、辺境まで続く長い平原の入り口で。

 三つの人影が、こちらを待つように佇んでいた。


 軍医さん、ケイブ警部補、それから、サン。


 レイ親父たちが素知らぬ顔で三人の横を素通りしていく中、ルーキは彼女の前で足を止めた。

 サンが不安と期待が入り混じった、奇妙に初々しい眼差しでこちらを見上げてくる。


「は、はじめまして。わたしはサンです。あなたが……ルーキさん、ですか?」


 彼女は奇妙なことを言ってきた。自己紹介なんて今さらするものでもない。からかわれているのかとも一瞬思ったが、この目は違う。裏表のない瞳。それに、彼女の目はここまで澄んでいただろうか?


「サンは記憶をなくした。ミロクがつれていった」


 地面に降りていたニーナナが短くそう告げる。

 驚くべき話だった。だが、ミロクがそうしたのなら、それは正しいことに違いないと思った。それほどに二人の絆は深い。

 ミロクはきっと、サンに生きろと言ったのだろう。


「俺がルーキだ。はじめまして」


 ルーキは彼女の前で片膝をつき、優しく笑いかけた。


「本当は、はじめましてじゃないんですよね……」


 少し気落ちしたように微笑むサンに、


「ああ。だけど多くを知ってるわけでもない。これから作るたくさんの思い出に比べれば」


 ルーキは片手を差し出す。


「……?」

「いきなりで悪ィけど、一つ約束を果たさせてくれるか」


 こう言ったところで通じるはずもない。約束をしたのは前のサンだ。

 けれども。

 一瞬、戸惑う顔を見せたサンは、すぐにルーキの手を取り、そして、

 太ももを踏み、背中を蹴って、ルーキの肩へとまたがった。

 肩車の姿勢。


「あっ……ご、ごめんなさい。勝手なことして」


 はっとした様子で、肩の上から謝ってくるサン。ルーキはそんな彼女の足をしっかりと支えやりながら、


「いや、いいんだ。この約束、覚えてたのか?」

「いいえ。でも、何だかそうしたい気持ちになって」


 ミロクが残していったのか。それとも、ミロクでさえ持ち去れなかったのか。


「きれい」


 サンが朝日を見つめながら言った。


「それに、すごく広い」


 見渡す限りの平原。かすんで見える山壁に行きつくまで、視界を遮るものは――人の歩みを遮るものは何もない。どこまでだって行ける。故郷を出た時、ルーキはそんな気持ちだった。


「あれ……何でだろう。急に涙が……。おかしいな。悲しくなんかないのに」


 彼女はしきりに目をこする。


「いいんだよ。それで」


 ルーキも腕で自分の目元をぐいと拭った。

 それがサンのずっと見たかった景色なのだ。何も気に病むことなく、広い世界を見る。

 多分彼女は、それがどうしてもできなかった。どれほど望んでも、自分を責める気持ちを捨てきれなかった。ひょっとすると、それもまた彼女の大切な一部だったのかもしれない。


 彼女の願いは今ようやくかなった。まっさらになって。本当に見たかったものを見られた。


「帰ろうぜ、俺たちの街に。みんなで家に帰ることが、俺たちの栄光(チャート)だ」


 サンを肩に乗せたまま、ルーキは歩き出した。

 ニーナナがすぐさまシャツを掴んでくる。

 リズも、サクラも、マギリカも笑顔を見せあって歩き出す。

 辺境へ。ルタへ向かって。数多の走者たちがRTAから帰還する。

 そうしてまた彼らは走り出すのだ。次のRTAへと。さらなる高みを目指して。


「イクゾー!!」

『ホイ!!』


 デッデッデデデデ!!(カーン)デデデデ!!

 デッデッデデデデ!!(カーン)デデデデ!!



        RTAにガバ一門の栄光あれ!

        ~RUN of RUTA~


           PIONEER

              -一門-

             レイ親父

            ウェイブ親父

            その他のみなさん



「親父。どうしたんです」


 追っ手の兵士など一人もなく、もはや何も阻むものもないルタへの帰路。

 サグルマは、先頭をいくレイ親父のその態度に疑問を抱いていた。


「あぁん? 何だよ」


 乱れ一つない雪の白髪がふわりと動いてこちらを振り向く。

 その表情も、やはりどこか……。


「何かいいことでもあったんですかい」

「あ?」

「お隣さん……ウェイブ親父と仲良く並んで歩いてる姿なんて、見たことねえですぜ」


 レイ親父とウェイブ親父が並んで歩く。ラスボスとの戦闘時でさえ珍しい光景が、こんな何でもない平原、何でもないRTAの帰り道で起こる。長年レイ親父を見てきたサグルマでさえ初めて出会う景色だった。


「……へっ」


 レイ親父は何かを言おうとし、それから、一人でさっさと帰ってしまわないウェイブ親父を一瞥して、


「特に理由なんてねえよ。ただ、ちょいと気分がいいだけさ」


 サグルマはそこで、またしてもあり得ないものを見たような気がした。

 人一人の姿を完全に覆い尽くしてしまうほどのガチのオーラ。その立ち上る紅蓮の隙間に、ウェイブ親父の微笑みがあったように思えたのだ。


 王都に一泡吹かせられて満足? いや、このお二人はそんなみみっちいお方じゃない。

 特にウェイブ親父の方は、RTAを完走した直後でさえ感情一つ見せないと有名だ。

 それが笑う。何があったのだろう。


 意気揚々とした二人の足取り。

 まるで、未来のチャートでものぞいてきたような。



          KEY PLAYER

             -功労者-

           ギルコーリオ王子

            アネット博士

           オルカエッジ一族



「博士」


 夜の闇を焼き尽くすような払暁の光の中、アネットは不安げな部下の声を聞いた。


「わたしたちはどうなるのでしょうか」


 同じ研究チームの一人。年齢だけで言えばアネットよりも若い研究員だ。発言した彼女の後ろに立つ仲間たちも、途方に暮れた顔をこちらに向けている。


「わからない」


 アネットは正直に認めた。

 ルーキへの完全敗北を受け、アルグラインズ公爵は今後の研究について大幅な軌道修正を行うだろう。プロジェクトの凍結、チームの解散、アネット自身の立場だってどうなるか……いや、これはだいぶ控えめな発想だ。


 走者たちがああして平然と帰っていったということは、アルグラインズ公は破れたのだろう。こちらが揃って職を失うのは順当として、家や財産の没収もあり得る。一人の権力者に付くとはそういうこと。


「わたしは今の仕事が好きです。博士、あなたが作ったこのチームも……!」


 彼女は自身の胸元を強く握りしめながら、そう訴えてきた。他の同僚たちも同じ顔つきだ。普段あまりこういうことを言わないタイプの女性だったので、アネットも胸が詰まった。


「ああ。わたしもだ。最高のチームだったと信じている」


 自分たちがやってきたことは、別の立場からすれば忌まわしいこと、呪われた所業として映るかもしれない。しかし自分たちは己の知恵と努力を総動員し、未知の領域を切り開き続けた。それは世の称賛や名誉とは別種の喜びであり、充足だった。


「しかし、我々が今と同じチームで活動することは難しいだろう。よしんば研究の世界に残れたとしても、今ほど挑戦的な職場は望めまい。それでも我々は知恵の従者として、たゆまぬ努力を――」

「リーダーとしての訓辞の最中に申し訳ないが」


 唐突に話に割り込まれた。

 驚いて目を向ければ、そこには闇色のインバネスに身を包んだ男たちを従えた、一人の王族。


「ギルコーリオ王子……!?」


 王族の顔と名前に詳しい研究員の一人が悲鳴を上げてかしずくのを皮切りに、他のメンバーも慌てて頭を下げる。シルケールもだ。


 そんな中、アネットは一人、怪訝さを隠しもしない目つきで彼を見返した。

 孤児院育ちだ。権力者を利用はしても、心からの服従はしない。


「王子自ら、わたしを捕縛しに来たのか」


 最後の反骨精神を総動員し、平素と変わらない声を向ける。

 公爵の尻尾切り、あるいは公爵の破滅。どちらもあり得るし、どちらでも同じこと。


「どこかに雲隠れされる前に捕まえに来たという点ではそれに近いな」


 ギルコーリオは少し疲れた様子の顔を笑わせた。


「ヘッドハンティングだ」

「……は?」

「博士の研究チームはここに揃っているな? 他に目ぼしい者がいるのなら、後程全員に呼びかけてもらいたい」


 そこまで言うと、品の良さを押しのけ、野心的な笑みが彼からこぼれる。


「これから王都には、濁流のような辺境の技術が押し寄せる。何の峻別もなく、玉石混交あらゆるものがだ。博士らには力を合わせてその中から使えるものを掘り起こし、より使えるものを片っ端から発明していってもらいたい」

「な……!?」


 研究員たちが――もちろんアネットも――ざわめいた。


「研究範囲は当分の間フリーだ。各々得意とする場所で思う存分知恵を絞ってほしい。待遇については相応のものを用意しよう」

「待て。わたしたちを雇おうというのか?」


 アネットは信じられなくなって念を押した。アルグラインズ公爵に味方と呼べる王族はいない。王族はそもそも皆がライバルだからだ。ここに現れたギルコーリオがアルグラインズの敵だったことは容易に想像できる。敵の味方には冷や飯を。それが権力闘争の常ではないのか。


「ハチャメチャが押し寄せてくる。今は一人でも人材が必要だ」


 苦笑いの中に、彼は決意めいたものを見せつけてきた。

 アネットは自然と、その後ろに静かに控えるインバネスの男に目をやっていた。話好きのフェレスが以前言っていなかったか。あの黒衣は王都に捨てられた影の一族だと。そんな者たちを、ここまで堂々と従えているのだ。この話は、きっと本気だ。


「お姉ちゃん」


 シルケールの声が後ろから来る。アネットはうなずいた。


「その依頼、喜んで受けよう。……しかし一つだけ条件をつけたい」

「一つと言わず、条件についてはこれからイヤというほど話し合えるが?」

「人造走攻兵……特に眠っているソリッドニンフたちについてだ」

「……!」

「彼女たちの安全と今後のケアについて、わたしが力を尽くすことを許可してもらいたい。わたしは彼女たちの生みの親だ。そうする義務がある」


 じっと見つめると、ギルコーリオは重く首肯した。


「わかった。それについては懸念事項の一つだった。博士が継続して経過を見てくれるというのなら助かる」

「感謝する」

「博士!!」


 わあっ! と後ろから職員たちが抱きついて来た。


「また博士と一緒に仕事ができるんですね! 光栄です!」

「こ、こら、やめないか。君、そんなキャラだったか!?」

「ガスのパスワードを忘れたあたりから、何だか急に吹っ切れてしまって! わたし実は、小さくて可愛いものが大好きなんです!」

「誰が背も胸も小さいだおまえふざけんなよ!?」



          VILLAIN

             -敵-

         アルグラインズ公爵


「おや、王子は早速刺客を送り込みましたかな?」


 公爵の館へと引き揚げる途中の男たちの背中。そのうちの一つ――フェレスという仲介人の男が振り返り、異様な嗅覚でこちらの居所を察知してきた。


 全員が立ち止まり、護衛の男が身構える中、ウィザッドは音もなく王宮の廊下に姿を現す。

 人目を離れた直後に、影雄の一人を解き放つ。暗殺の刺客と見なされても仕方がないタイミングだと、王子も重々承知していた。


「お疑いになるのはごく当然かと思いますが、休暇中の公爵をお守りしろとのご命令です」

「馬鹿な。誰が信じる」


 と発したのは公爵の護衛である衛兵だ。議会場の警護をしていた男でもある。


「いい」


 払いのけるような一声でそのにらみ合いを終わらせたアルグラインズは、こちらを一顧だにせぬまま、さして感慨のこもらぬ声音でこんなことを告げた。


「ウィザッド。乃公(オレ)の懸念は一つだけだ」

「は。閣下」

「――休暇というのは死ぬほど暇か?」

「は。死ぬほど暇でございます」


 公爵の肩を上下させるほどのため息。そうしてまた歩き出した彼に、ウィザッドはかすかに口元を緩めてついていった。



             HERO

             -主人公-

              ルーキ

              サン

             ニーナナ

          リズ・ティーゲルセイバー

              サクラ

          マギリカ・オルカエッジ



          GOOD ENOUGH

           -スペシャルサンクス-

             カーミラ

            カプリツィア

          ハイロゥ(シルケール)

              ロコ

          エルカ・アトランディア



「ふふ……」


 さっきからふわふわとした手触りが右手を包んでいた。

「どうかしたか?」とたずねたルーキに「いいえ」と答え、サンは繋いだ手を大事そうに見つめる。


「ただ、手でこうして触れることがなぜかとても嬉しくて」


 サンはたおやかに、しかし子供っぽい明るさも添えて笑った。ルーキもつられて「そうか」と笑い返した。

 と。


「ん? 何すか?」


 サクラが何かに気づき、遠方の空を見やる。

 朝焼けの時刻もすぎ、すっかり青々とした晴れ空に小さな黒点が滲んでいる。

 それは羽ばたきを繰り返しながらだんだんと大きくなり、目に見えて空飛ぶ生き物の輪郭を持ち――。


「ルーキ! みんな!」

「ええっ、カプリツィア姫!?」


 いぶし銀色の甲冑に身を包んだ、見目麗しい一人の少女――と猫――が地上へと降り立った。


「何でカプリツィアがここに!?」

「話せば長くなるのです」


 駆け寄ったルーキたちに、同じく小走りで寄ったカプリツィアが柔らかく微笑む。


「本当はギルコーリオ殿下の別荘で休むように言われていたのですけれど、つい会いたくなってしまって……」

「王子!? 王子のところに遊びに来てたのか?」

「とんでもないですわ。遊びなどではなくて――」


 カプリツィアが何かを説明しようとした時。


「おや、何でしょうか」


 今度は委員長がふと何かに気づき、王都の方を眺める。

 そこには、急ぎ足で駆けつけてくる馬車。


「ルーキお義兄さま!」

「先生!」

「ファッ!? カーミラにハイロゥに、それからアネットも!?」


 客車から顔を出す三人の姿は、さっき手を振って別れたばかりの彼女たちだった。


「ねえ、ルタの方からも何か来てるみたいだけど」


 さらにマギリカが指さす方角からも馬車。そこには、


「ルーキ! 大丈夫!?」

「心配で来てしまいましたわ! もちろんケガなんかしていませんわよね!」

「ロコとエルカお嬢さん!? 何で二人が……!?」


 あり得ないタイミングだ。カプリツィアはまだしも、他のメンバーはどう考えたってここで集合するような流れじゃない。

 ルーキは背中をじわりと浸す青みがかった感覚を捉えた。まさか、これは……!?


 そこで前後から迫った馬車が同じタイミングで到着。中から友人たちが飛び出してくる。


「ざこざこお義兄さまったら何も言わずに帰ってしまうんですもの! カーミラが昨夜どんだけ頑張ったか知りもしないで! だから王女様の粋スギなはからいで追いかけてきたのです!」

「先生とはあそこで一旦お別れしようと思ったんだけど、あの後、大変なことが起こって。王子様が突然やって来て、お姉ちゃんたちを雇い直してくれたの……!」

「まあその、そのことをハイロゥがどうしても伝えたいと言うので、仕方なくわたしも同行したわけで……。別にわたしは後でもよかったのだ。はしゃいでいるわけではないぞ、勘違いするなよ?」

「ルーキ、ニーナナちゃんは無事だったんだよね? そっちの子がサンちゃんなの?」

「のんびり歩いてるなんて、なんて人! わたくしは心配でいてもたってもいられず、とうとうルタから飛び出てきてしまったというのに……!」

「一斉に話されてもマジで何も聞こえない! これは俺は悪くないですよね!?」


 ルーキが思わず叫ぶと、ピタッ、と全方位からの声がやんだ。


「……?」


 見れば、集まった全員が驚いた顔でお互いを見つめ合っている。

 ああそうか、と謎はすぐに解けた。この中には初顔合わせの人間が大勢いる。立場も背格好も全員がバラバラ。ぱっと見、自分たちが何の集団かわからないほどだろう。サンなんて、もうすっかり目を白黒させてしまっている。


 まずは立場的にも一番偉いカプリツィアあたりから紹介した方がいいのだろうか。ルーキが事態の収拾を思案していると、どん、と何かが背中にぶつかって――いや、乗っかってきた。


「ちんちん……」

「ヘアッ!? プリム姉貴!?」


 ガチ勢ボウケンソウシャーの姫騎士プリムだ。帰路はガチ勢とも一緒だったので、彼女がここにいることは不思議ではない。問題はなぜいきなり背中に飛び乗ってきたかだ。


「お、ルーキなんか楽しそうなことやってるじゃん」


 ずうんずうんとタカアシガニ状態のティーワイ棺桶(星5装備)に吊るされ、何かの地図を描き続けているマリーセトス姉貴まで現れる。追撃の人員追加で混迷はさらに加速した。


「あ、あの、あなたたちは……?」


 サンが恐々とプリムに問いかける。


「ルーキとわたしは……。ちんちんの……。不適切な……関係」

「不適切なのはあんたのちんの数だけだルルォ!!?」


 ルーキは慌てて訂正したものの、


『は?』

「ぐはあ!」


 全方位からの圧力を伴った視線が、ルーキの体積を2%ほど圧縮する。


「サ、サン。この人の言うことを聞いちゃダメだぞ。不適切な言葉を覚えるのはまだ早い」

「ルーキさんて……」


 サンはこちらの呼びかけを無視するように、


「可愛い女性のお友達が多いんですね……」

「えっそれは……あっイタタ……」


 ぎゅううううと手を握る力が強められる。記憶に関しては失ったかもしれないが、体は依然として人造ガチ勢――ソリッドニンフのままだ。


「し、知りませんでしたわ。ルーキに妹さんがいたなんて。ほほほ……」


 他方、何やら汗と不穏な笑みを浮かべつつ、カプリツィアがカーミラを見やっている。お義兄さまと聞いての発言らしい。


「カーミラとざこざこお義兄さまは、本当の兄妹ではないのです。エルカお姉様とよわよわが結ばれたら、自動でそうなるだけなのです」

「結ば……!?」

「カ、カカカ、カーミラ? そんな話、大勢の人前でするものではありませんわ。それに、まだそうと決まったわけでもありませんしっ……(ワクワク)」


 慌ててエルカお嬢さんの訂正(?)が入り、カプリツィアの引きつった顔がいくぶん回復。


「そ、そうでしょうとも。ルーキはわたくしと将来の決め事があるのですから……」

「将来の決め……!?」


 今度はエルカお嬢さんが目を丸くする番。

 ぎぢぢぢぢ……と空間だか何かが歪むような謎の音が聞こえた気がした。


「先生……あの……そういうのって……」

「ルーキ。君はまさか、そういう相手がいながらうちの妹たちにもコナをかけていたのか?」


 ハイロゥとアネットからも、ただならぬ気配が流れてくる。


「ルーキ、あのさぁ……。僕、言わな……書かなかった? グラップルクローの装甲の下に。節操なく誰にでもいい顔するなって。サマヨエルもゼッタイ怒るよ?」

「ロコ!? そんなところ見えねえよ!?」


 ぽん、と肩が叩かれる。

 情けない顔を向ければ、そこにいるのはにっこり笑うサクラちゃんだ。いや、これは。


「なあにやってんじゃろうなあ、兄様?」

「姫サクラちゃん!? な、何で出て来て……いや、それより、なんかここの空気が歪んでるんで、ここらで一発、何も問題なくなるような小話を……」

「いやそれでは問題の解決になりませんよ。ちょっとわたしたちを交えて、みんなでお話しましょうか?」


 サクラと肩を並べるリズも、発言の低温とは裏腹に、朗らかな笑みを向けてくる。


「そうよ! これは何か由々しき事態を感じるわ。将来がどうとか言ってるみたいだし、わたしとルーキ君がオルカエッジの未来を担うことをとりあえず伝えておかなくちゃ!」


 なぜか張り切るマギリカ。


「わたしも、なぜか立ち向かわなければいけない気がします。 廿_廿#」

「手を貸そう 廿x廿)人(廿x廿 ありがとう」


 そして早速結託するソリッドニンフ二人。


 これは……まずいですよ! と何かが警鐘を鳴らしていた。

 こんなはずではなかった。こんな展開はあり得ない。強制的なクズ運、うんこ。まるで、昨晩の代償を支払わせるみたいな――。


「わはは! 我が友ルーキ! どうやらガールフレンドたちにモッテモテのようですな! 星5フレンドのわたしも嘴が高いですぞ!」


 マリーセトス姉貴を吊るした棺桶から気楽な声が降ってくる。


「ばっ、ばかちげえってティーワイ! これはそういう話じゃ――」

『そういう話だよなあ!?』

「ヘアッ!?」


 ゴオオ……!

 少女たちから吹き出す謎のエネルギーが、その時、不思議なことを起こした。

 呼応するかのようにルーキの背中から青いオーラのようなものが噴出。それらは長い手足となり、勝手にルーキを吊るし上げたまま走り始めたのだ。


「あっこら待てぃなのじゃ!」

「ルーキ君、なんで逃げるんですか? 逃げてはいけませんよ」


 いち早く反応したサクラと委員長が、ガチの走り方で追いかけてくる。

「お、俺じゃない! 背中の――落印が勝手に……!」

「追え! \(廿A廿(廿A廿」

「なんて人! ここで逃げるなんて再走、再走ですわああああああ!!」

「ああああ違うんです俺は悪くないんです! お姉さん許してええええええええ!」


 青いオーラを撒きながら逃げるルーキを追いかけ、本日二回目のSHOWTIMEが幕を開けた。



             AND YOU!

         -ご視聴ありがとうございました!-



 ……………………。

 ……………………。


 もっとも信頼性のある歴史書によると、後に〈辺境王〉と呼ばれるギルコーリオ王子の名演説をハイライトとして、走者の王都侵入や、アルグラインズ公爵の引退といったそれ一つだけでも歴史的な椿事がこのルタ動乱を彩っている。


 ただ、多くの歴史家たちが事件を紐解くに際し、ギルコーリオ辺境王の周辺資料を入念にあたった上で最後に行きつくのが、一つの違和感だという。


 この記録は大事な英雄を一人隠しているのではないか? との疑惑だ。

 騎空船の不時着、伝説的な人造走者部隊の無力化、アルグラインズ公の進退に議会の空気感の変化。その契機において、既存の資料のみではどこか決定打を欠く。


 誰か一人の主人公。つまり決定的な変化を生み出した英雄を、この歴史書の編纂者……ギルコーリオ辺境王自身が秘匿しているのではないかと疑うのだ。


 彼の名誉のために明記しておくが、ギルコーリオは決して他人の手柄を自分のものにしてしまうような狭量な人物ではなかった。それどころか他人の才や成果への称賛を惜しみなく行い、その宣伝に力を尽くした稀有な王族だ。


 ただ、同時代を代表する賢人の一人、“猫かぶり”のオライオンはこうした格言を残している。


「歴史に名を刻むことは、それ自体が一つの愚行である」


 真なる賢人、真なる英雄は、決して世に出ることなく時と共に去っていくものなのかもしれない。

 あるいは。


 その人物をギルコーリオが、もしくは、かの者と同じ時代を生きた人々が、他の誰かに渡したくないと“独り占め”しようとしたのなら……。

 後世に生きる我々は、それほど愛されたヒーローの名を知る機会を当分持てないのかもしれない。


 余談ではあるが……。

 この時期、私の故郷ニジパングでは九岐龍気祭と呼ばれる奇祭が行われる。


 九岐が何なのか、龍気とは何を意味しているのか、様々な伝承が入り混じってしまった今日ではその原型を探し求めることは難しい。


 ただ、町の酒蔵ではその年一番の酒を樽ごと店の前に置いておき、一晩たつとそこから盃一杯分の酒が減っていると信じられている。その犯人が龍気なる某なのかそれとも関わりのある別の何かなのか定かではないものの、名のある酒蔵の主人たちはこれを一年に一度きりの上客として温かく迎えている。


 名の知れぬ何者かというのは、こうしてそこかしこに潜んでいるものなのかもしれない。

 売れっ子吟遊詩人だったという先祖が生きた時代――大開拓時代の熱狂と混乱に思いを馳せつつ、私もここで筆を置こうと思う。(――とある歴史家の手記より抜粋)


 ※


 少年は熱を帯びた路地を走っていた。

 汗ばんだ手の中にあるのは、一枚のチケット。

 夜間外出禁止の網をかいくぐり、学校の寮から見事抜け出した後でも興奮は鎮まるところを知らない。


 ルタの夜は独特にねばつく熱気に包まれていた。

 あちこちの店から聞こえてくる酒気帯びの笑い声。怒鳴り合い。そこに冒険譚が混ざり合った、ここにしかない熱。

 走者たちが帰ってきたのだ。それは毎夜催される一夜限りの祭。


 少年はひた走る。

 チケットに書かれた一軒の店を目指して。

 店の名は〈アリスが作ったブラウニー亭〉。


 門をくぐると、前の宵闇を店の明かりが照らしているのが見えた。

 少年は焦った。

 店の前にはすでに人だかりができている。

 店先に用意された追加席も満員で、事前に手に入れたチケットなんて何の役にも立たないことがはっきりと宣告されてしまった。


 仕方なく裏手に回る。

 そこは薄暗く、表の喧騒を膜で包んで追いやったような独特の静けさがあった。

 少年は泣きそうになる。こんなところから店の中をのぞくなんてできそうにない。


 しかし、少し進んでみたところに、ひっそりと誰かがいるのが見えた。

 ごく少数ながら、テーブルがある。客がいる。

 緑の着流しを着た白い髪の少女。隻眼、赤総髪のサムライ。その他にもただ者でないと一目でわかる人々。


 表の客たちのようにバカ騒ぎはせず、ただ静かに遠く聞こえる喧騒に耳を傾けている。

 そのうちの一人、赤髪のサムライがこちらに気づいた。


「おっ、何だおめえさん。店に入り損ねちまったのか?」


 途方もなく力強いが、優しい声。少年がうなずくと、


「親父ィ、ちょいとそこを貸してやってくれませんか。その椅子の上に立てば、ちょうど中が見えるんでさ」

「あぁ? 何でだよ。遅れるヤツが悪いんだろ。タイムに遅れるようなヤツにRTAを走る資格はねえ」

「そう言わずに。街の坊主ですよ。席なら俺のをお貸ししますんで」

「ちっ、しょーがねーな」


 白い髪の少女が席を立ち、招かれるままその上に立ってみると、本当に小窓から店の様子がうかがえるようになっていた。


 少年の胸は高鳴った。

 入り口から店の奥までしっかり見渡せる特等席だ。こんな場所があるなんて。


 店内はあんのじょう満杯だった。立ち見の客でさえ狭苦しい。だが誰一人、不満な顔は浮かべていない。

 客層は色とりどり。下町には不釣り合いな高価な服装の女性や少女たち。退屈しのぎに指の上でボールをクルクル回しているスポーツ集団。顔色の悪い吸血鬼軍団。芸術家風の集まりもあれば、職人風、学者らしき人々もいる。一切共通点のない彼らが一つ共有しているものがあるとすれば、それは期待だった。誰もが“彼”を待ちわびている。少年と同じく。


 そうして、そうして、ついに店の奥の扉が開く。

 現れたのは、華やかで煌びやかな姿の、しかし芯の強さを感じる女性たち。

 拍手の嵐がそれに応じる。高らかな指笛。どこかの詩人が持ち込んだリュートの響きがそれらをまとめて一つの音楽にしてしまう。


 続いて、彼だ。


 先に現れた女性たちに比べると、服装も顔立ちもどこか地味で野暮ったく見える。

 しかし、彼が一歩歩いただけで、その印象は消し飛んだ。

 その歩みに、左腕に巻いた機械装備の反射光に、黒目の深さに、店中のきらめきが吸い寄せられる。動作の一つ一つに、彼が紡いできた物語の数々が溢れ出る。


 それは男の歴史。口に出さずとも物語る冒険譚。


 少年は拳を握る。強く強く握る。

 彼だ。自分に何も見つけられず、途方に暮れていた時期に、彼を一目見て思ったのだ。彼のようになるんだと。


 満を持しての登場に、店内は壁や天井を吹き飛ばすような拍手と歓声に包まれる。

 注文がひっきりなしに飛び、店員たちは忙しさの極致だ。


「それでは皆様のためにぃ~」

「ヒッ!」

「おいばかやめろ!」

「心停止した。訴訟」


 彼の軽い一声に、客との盛大な掛け合いが起こる。

 誰もが笑っている。一人一人がこの時間を心から楽しみ、愛している。

 彼との語らいを。彼らとの宴を。

 まぶしい。笑顔が。言葉が。光が弾ける。


 少年は魅入る。一週間前から夢にまで入ってきたこの光景を。忘れ得ない憧れを。

 一夜限りの祭――。


 そして今夜も。

 かつて新人と呼ばれた男の、〈アリスが作ったブラウニー亭〉の店内を立錐の余地もなく埋め尽くす、波乱万丈ガバだらけの、完走した感想が始まる。



(RTAにガバ一門の栄光あれ! 完)

THANK YOU FOR REEEEEEEADING!!


 長長長長時間のご視聴、本っっっっ当にありがとうございました!!!!

 最初から終わりのない話として始めたので、長くなるかなとは思っていましたが、こんなことになるとは……。しかもこれは最終回(仮)であって、本当に終わったわけじゃないんだ……。


 さて、肝心のタァイムは、41637時間38分+誤差。

 実に、四年と約十か月。前作よりもさらに長丁場の物語となりました。


 何だこれはたまげたなぁ……。中断期間も含まれるとは言えこれは。

 ここまでお付き合いいただいた読者の皆様には、本当に感謝しかありません。一話からずっと読んで、感想までくれている方がいるとか、何だこれは……どういうことなのだ……!?


 誰かに読んでもらえていることや感想をもらえることは本当に嬉しく、心から励みになりました。感想欄で交流が生まれたり、謎の言葉が流行ったり、行間が厚くなっていたりと、それぞれのスタイル、やり方で楽しんでもらえていることも、本当に嬉しかった。

 気づかされたことや、もらったアイデアもたくさんあります。この作品は色んな人たちで作る物語でした。


 それでは念願の完走した感想ですが……。

 なんて完璧なエンディングなのだ……(熱い自画自賛)


 某動画サイトのRTA動画、リスペクト動画に触発され始めた本作ですが、楽しかった。本当に楽しかった。汚い語録とネットスラングまみれで、普通の人は全然わかんねぇじゃねえかよという内容ですが、それでも書いてて心底楽しかったです。


 RTAを世に広めようとかそんな大層な目論みがあったわけではなく、あの奇妙な世界を自分の手で形にしてみたかった。そこで生きている人たちをリスペクトしたドラマを作ってみたかったと、それだけのことでした。


 それを読んでくれて、楽しんでくれて、共感してくれて、本当にありがとう。この作品が皆様の心の一部になれたなら、それはこの上もなく光栄なことです。


 それでは皆様のためにぃ~……………………。


 健康を祈りつつ、次の話でお会いしましょう!

 諸事情により二週間くらいは投稿できないのですが、その後、改めて再始動となります。

 投稿の際は活動報告かエックス! でお知らせしますので、その時はどうか見に来てくださいね。

 それでは、ご視聴ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
RTAを完走した感想ですが…とても面白かったです。 様々なゲームネタに、2ch、ニコ動などの懐かしいインターネッツネタ(淫夢ネタは指摘するとバレるから黙っとこ)などが刺さりまくりでした。 またキャラク…
やはりハッピーエンドよ…!ハッピーエンドしか勝たんってやつよ!後味の悪いENDも記憶に残りやすいけどそれは嫌いなので(※故人の乾燥です) まぁルーキくんの場合ラスボスはずっと一緒に居るしなんだったら魔…
[良い点] 様々な伏線が回収され、人々が諍いを乗り越えて未来へ進み、主人公が夢を叶えつつも日常の先へと歩み続けるラスト……う、美しい……ハッ! [気になる点] 私が心から面白いと認めてしまったもの。そ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ