7月28日 スイカ☆カーニバル
7月28日
全裸の王子様という単語が唐突に頭に浮かぶ。それくらい暑い。暑すぎて頭がおかしくなった。みんなの目が死んでる。暑い。暑い。暑い暑い暑い暑い暑い。
あまりにも暑く、研究室内より外の方が涼しいという異常事態。とりあえずエアコンを消して窓を全開にし、風の通り道を作ったら少なくとも外と同じくらいの温度にはなった。
が、根本的な解決には至らなかったので外の踊り場の所に椅子を設置して涼む。あそこはいいかんじに風が吹き込むから(研究室内に比べ)すごく涼しい。見下ろす景色もなかなかいい感じ。高所恐怖症の人にとっては地獄だろうけど。
柳下がいないと思ったら、体調不良でお休みらしい。おだいじに。
研究室に到着後はスライドをいくらか弄繰り回し、発表練習をする。銀さんが到着してから例の実験のデータをまとめ、スライドに組み込んだ。いくらか枚数が増え、時間的にけっこうカツカツになってしまったものの、実験もやってる感じがして全体的なまとまりはなかなかグッドな感じになる。
そうそう、銀さんは夜遅くまで実験をやってくれたわけだけど、青松は夜中の二時半に帰って行ったらしい。しかも来たのが九時過ぎっていう超過密なスケジュール。【検閲済み】とかに比べればマシとはいえ、理系ってだいぶクレイジーだと思う。
クソ暑い中スライドの修正をしたり発表練習をしていたら、大海先生がスイカを差し入れしてくれた。直径30cmはありそうな、大人一人がようやっと抱えられそうなくらい大きい立派なやつ。お値段驚きの二千円くらい。
『みんなで食べようよ』とそれが机に置かれた瞬間、歓声が上がる。雑紙を机の上に敷き詰め、大海先生が小さめの果物ナイフ的なものでぱっかーんってやった。鮮やかな赤と締まった果実がマジビューティフル。むわっと甘い香りが研究室に満ちる。
その後は銀さんが引き継ぎスイカのカットに入る。和気藹々とした空気の中みんなにスイカがいきわたった。写真を撮っておいたので、詳しい様子はふぉとらいぶらりを参照すること。
みんな研究室で食べたものだから、汁は滴るわ種は落ちるわで床がめっちゃ汚れた。私は踊り場の所で汁を豪快に滴らせながらスイカを貪る。吹き込む風がなかなかに情緒的だったけど、風におあられて白いポロシャツにスイカの汁がついてしまった。洗濯でちゃんと落ちることを強く願う。
やっぱこういうのは外で多少下品なくらいに貪るのがジャスティスだ。間違ってもお上品に食べるものじゃないと個人的には思うのだ。
あと、なかなか心を開いてくれない大北くんを無理行って連れ出し、スイカを堪能してもらった。少しは楽しんでくれたのだろうか。そろそろ最低限のコミュニケーションくらいはとれるようになりたい。あの子、他の人としゃべっている所をみたことがないんだよなぁ……。
夕方ごろ、再び南郷さんの前で発表練習をする、なんかやっぱり一体型モデルの実験の所がよくわからないらしい。アレを初見で正確に理解できる人なんていないと思うけど。我が【検閲済み】班はこれだから困る。
ちょっと短いしざっくりしすぎているけど、猛烈に眠いからこの辺にしておこうと思う。




