6月17日 ゼミ資料の作成(朝はすやすや)
6月17日
嫌な感じに雨が降っている。土砂降りになったり止んだりの繰り返し。もしかして、柳下が仕事をしたからだろうか?
午前中はいつも通り日記をつけ、みんなでリ●ルノアをした後にゼミ資料の作成に入る。が、昨日の疲れが取れず、ちょっとだけ仮眠してたらいつの間にかランチタイムになっていた。
おまけに、銀さんが入室していたことにもまるで気が付かなかった。いくら疲れていたとはいえ油断が過ぎる。しかもほとんどの人間が出払っていて、人の気配がまるでなかったというのに。
こんなにもわかりやすい状況でポカやらかすとか、ちょっと鍛え直した方がいいかもしれない。昔の自分がこのことを知ったら腹を抱えて笑うことだろう。昔なら、部屋に誰かが近づいた段階で起きていたはずだ。
恐ろしいことに寝ぼけながらもある程度の仕事はしていたようで、あまり記憶にないのに資料の四割くらいは完成していた。私ってばマジすごい。
銀さんだけど、とうとう【検閲済み】の事実上の内定がもらえたとのこと。誰もが知っている超有名大手企業。おめでとうございます。
午後は本気でゼミ資料の作成にかかる。去年のフォーマットを参考にしつつ、グラフをいくつかとボリュームモデル、試験片寸法なんかを載せてざっくりとまとめておいた。少々薄めて水増しした感が否めないが、【検閲済み】実験が出来ない以上は仕方がない。今回ばかりは出し惜しみじゃなくて全力なのだ。
残念なことに、前回ようやくひずみゲージ問題の解決の糸口をつかんだと思ったのに、また振出しに戻ってしまった。『断線していないのを確認したのに値が上昇しない』と銀さんが悲痛な面持ちで嘆いている。これはもう、測定器自身の故障か何かの呪いの線を考えた方がいいかもしれない。原因不明って一番面倒くさい奴だ。
柳下は下で作業をしていたらしく、作業着を着て手を真っ黒にしていた。あいつのゼミ資料は結構スカスカ。治具を作っている最中だから載せられることが少ないらしい。
あと、ゼミ資料の冒頭に載せなきゃいけない前回の質問である【Q.研究内容がわかりにくい】に対して、【A.それをこれから説明します】って書いていた。しかも前回からの質問はその一問だけ。なかなかファンキーな奴だと思う。
おやつの時間ごろ、羽鳥や柳下、青松らがともに買い物に出かける。入れ違いで戻ってきた真島さん、世良さんからアイスをもらった。せっかくなので写真を撮り、ふぉとらいぶらりにぶち込んでおいた。一応例の【検閲済み】のアレってことらしい。超ラッキー。
意外なことに買い物から戻ってきた青松からも【検閲済み】の件でプレゼント(?)をもらった。それも、ベーキングパウダーという何ともコメントしづらい絶妙に微妙なチョイス。使えないわけではないし、あるといろいろ便利だけど、かといってすぐに使い道が出てくるわけでもない。
『お返しとか気にしなくていいように、お値段もお手頃で返す気が起きず、かつそれなりに実用的なものを選んだ結果こうなった』と妙に自慢げな顔で返される。あいつ、以前にも似たようなプレゼントをほかの人に送ったことがあるらしい。
とりあえずベーキングパウダーはお菓子にでも使ってしまおうかと思う。何に使うか今から超楽しみ。もちろん、こいつも前回のカ●ピスソーダ同様喜んでいる様子を写真に撮ってもらった。ふぉとらいぶらりを確認しておくこと。
1600ごろ、こもりんの襲来。お子さんが胃腸炎になったらしく、今日は早めに帰るとのこと。『二人そろってカエルの大合唱でな』と珍しくそれなりに意味の通る喩をしていた。
しかし、一度帰りかかったところでなぜかまた急に引き返し、意味の良くわからない下ネタを投下していった。親と子は別の部屋で寝るのか、親同士同じ部屋で寝るのか、それとも家族全員川の字で寝るかで二人目が出来るかどうか決まるとのこと。女子二人がいる中でそれを言うのはデリカシーないと思う。
何を言いたかったのか、どうしてその話をわざわざ引き返してまでしたのか、よくわからない。あの独特な空気ははっきりと思い出せるのに、何を言っていたのかを文章にまとめることがどうしてもできない。
この何とも言えない微妙な気分はなんなのだろうか。空気はわかるのに内容だけきれいさっぱり思い出せないって、ある意味こもりんの会話は才能の塊だと思う。
意外と長くなってしまったがこんなもんだろう。珍しく柳下が言われる前にチェックシートの仕事をしてくれたが、朝にチェックしてた疑惑がある。明日はちょっとその辺を確認しておこう。




