6月15日 不毛なるいたちごっこ
6月15日
微妙にリンパの腫れが引いてきているかもしれない。このまま様子を見ていこうと思う。
研究室の到着はいつもと同じくらい。週明けからよくやったと自分で自分をほめてあげたい。あと、扉を開けたら水瀬と真島さんが仲良くモ●ハンをやっていた。なんかよくわからんけどモンスターをぶちのめしていたらしい。朝からちょうジェノサイドで戦慄する。
さすがにゼミ一週間前なので本気を出すことに。午前中の段階で表面形状が粗いものの順解析を済ませる。【検閲済み】固有振動数と思しきものが二つも出てきたり、圧力分布がゼロの影響か板材の挙動がおかしいものが出てきたりとなかなか不穏な滑り出し。
ただ、少なくとも【検閲済み】固有振動数はそれなりにまともな数値が両方で出てきたため、おそらく【検閲済み】固有振動数はいろいろと敏感で推定しづらいのだと勝手に推測した。
カタカタと虚しく音楽を聴きながら作業を続けていたら、福山がやってきた。あいつも精神的に参ってきているらしいが、なんと最終面接まで持って行けたとのこと。うまく決まってほしいものだ。
午後は材料力学特論の授業を受ける。あいかわらずこもりんの調子は良く、意味があるんだかないんだかよくわからない話をされた。内容なんてこれっぽっちも覚えてないと言えば、その実態がわかるだろう。auとかドコモとか、マジで何を言いたかったんだ?
なお、柳下を除く三人はポンコツ呼ばわりされた。柳下のやつは質問されたのになんか向こうが勝手に納得してオイシイところをいただいていた。未だにこもりんの言動の傾向がつかめない。質問して自分で納得するってどうなってんだろうか?
四限の時間は解析の続き……をしたかったんだけど、こもりんが襲来。マイフェイバリットチェアーに座り、真島さんに学会の件についてネチネチ言ってた。関わり合いになるまいと【真摯に研究作業に勤しむ学生】を演じたのだが、残念ながら絡まれる。
で、研究内容や発表への見通しはついたのかとネチネチ言われた。何べんも説明するも、よくわからん反論をしてきて終始いたちごっこ。不毛な議論とはまさにあのことを言うのだろう。最後、自分でも『こんな不毛な話をしていてもしょうがないが……』とか言ってたし。なぜわかっているのに続けるのか。
帰り際、扇風機の話が持ち上がる。今のやつ、外のカバーが壊れて大変デンジャラスだから買い換えた方がいいんじゃねって意見がでた。うまくいけばこもりんにおねだりできるというので真島さんが死地に向かっていった。
が、まさかのこもりん自身がこっちにやってくるという結果に。しばらく居座り、扇風機の話のはずなのに、なぜか『HSPに対する君たちの認識が~』と語り出す。最終的に真島さんが意見(?)をまとめて提出することになった。もうなにやってんのかわけわかんねえ。
なお、柳下はそうなる前にさっさと帰って行った。帰る直前、『今日こそちゃんとチェックやるから!』と自信満々の笑み。『絶対やれよ! 忘れんじゃないぞ!』と四、五回ほど口酸っぱくして言い聞かせるも、私が帰るときにチェックしたら案の定忘れていやがった。
言われてからチェックシートのところまで行くのに、多く見積もっても三十秒。どうして覚えておいてくれないのか。いつになったらちゃんと仕事をしてくれるのか。あいつ、絶対靴を脱いだらそのままうっちゃらかしておくタイプだ。
覚えている限りではこんなもんだろうか。疲れと眠気が全然取れないのが気にかかる。あと、羽鳥から教えてもらったリ●ルノアがめっちゃ面白い。ノアちゃんちょう可愛い。これは長く続けられそう。青松とかはク●クラのパクリだって言ってたけど。
やっぱシナリオとキャラクターがちゃんとしていないとダメだと実感する。これを書いていてふと思ったけど、この研究室の人間のキャラクターも随分と濃い。事実は小説よりも奇なりとはよくいったものだ。




