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Dチューバーな俺とオカン ~俺のゲットしたレアスキルが【オカン乱入】だった件 大バズりしながらかーちゃんと一緒に迷宮の最深部を目指すぜ~  作者: 川獺右端
第八章 泥舟のパワーアップと新人

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第143話 生活安全課でチアキの処遇を決める

 警察署はなんか、職員室が一杯集まって、制服の警官さんが一杯居るイメージの場所だな。


「お、タカシだ、『Dリンクス』だぜ」

「日本の誇りが署になんの用だろう?」


 お廻りさんたちに噂をされているな。

 有名人は辛いな。


 先生方をつれてぞろぞろと生活安全課に通された。

 林田さんが偉い人に説明していた。


「では、本官はこれで」

「ありがとうございました、林田さん」

「チアキちゃん、上手く行くといいね、難しいけど諦めたらだめだよ」

「はい、頑張ります」


 やっぱり、迷宮棄民を勝手に保護するのは難しいのか。

 でも、ほっとく訳にはいかないからなあ。

 サチオにお願いされた訳だし。


 中年女性の婦警さんがこちらにやってきた。


「皆さん、こちらにどうぞ」


 結構やり手っぽい感じの人だな。

 メガネを掛けている。

 俺たちは会議室に通された。


「藤田涼子と申します。迷宮棄民を担当しております」


 名刺を渡された。

 うーん『Dリンクス』の名刺をそろそろ作るべきだろうか。


「迷宮棄児のチアキちゃんを地下三階で保護した、という事でよろしいでしょうか」

「はい、サチオという悪魔に託されました。宝箱占有をしていた半グレの手伝いをしていたようです」


 藤田さんはチアキに向き直った。


「チアキちゃんは、一人で宝箱がドロップする場所を占有していたの?」

「七階で、おじちゃんとしていた……」


 なんだかチアキは緊張しているな、無理も無い。

 警察の会議室だしね。


「その人はどうなったの?」

「サチオが殺した……。私も殺そうとしたんだけど、気が変わったって……」

「そう、そのおじさんとは血のつながりは?」

「無い、私はお母さんに売られたから……」


 チアキの母親は居るのか。

 後々揉めそうだな。


「半グレ組織の名前は『黒銅鑼』?」

「そう……」


 船乗りみたいな名前の組織だなあ。

 港湾の沖荷役系の流れかな。


「まずいわね、『黒銅鑼』が地下に潜るかしら……」


 藤田さんはクリップボードにボールペンでメモを書いて考え込んだ。


「それで、『Dリンクス』さんとしてはどうしたいのですか?」

「サチオにチアキを託されました、引き取りたいと思います」

「うーん、法律的にですねえ。児童相談所に一度回して、そこでの相談をシテ頂きたいのですが……」

「イヤっ!」


 チアキが鋭い声を出した。


「施設はイヤっ!!」

「そんなに怖がる事は無いのよ、チアキちゃん、同じぐらいの歳の子供達が一杯で、毎日修学旅行みたいだって言う子も多いわよ」


 チアキは黙って首を横に振った。

 ブルブルと肩が震えている。


「嫌な思い出があるようだぜ、藤田さん」


 隣に座る鏡子ねえさんがチアキを抱きしめて言った。


「あー、うーん、確かに問題のある施設もありますが……」

「は、半グレ組織からの報復があるかもしれないので、と、特別養子縁組は使えないのですか?」


 望月先生が声を上げた。


「いや、その、それも児童相談所に話を持って行きませんと、それに里親になれるのは二十五才以上の夫婦と決まっておりまして」


 法律はやっかいだなあ。


「よし、タカシと私が結婚だ」

「ねえさんも二十五になってないでしょ」

「だめよーっ」


 俺とみのりのつっこみが同時に入った。

 みのりのDスマホが軽快なメロディを流し始めた。

 呼出しを【元気の歌】のメロディにしているのか。


「あ、はいはい、ママ? うん、警察署だよ、うん、あ、見てたの? うん、担当の人に変わるね」


 そう言って、みのりは藤田さんにDスマホを渡した。


「あ、みのりんさんの親御さんですか」

「そう、チアキちゃんを引き取りたいって」

「やったなあ、チアキ! これで安心だ」

「……そう」


 なんか不満そうだな。


「あ、はい、県警の藤田と申します、は、はいっ? 峰屋さまでございますかっ!! は、はい、その、いえしかし法律がございまして、その」


 大富豪の一族はお得だなあ。


「上手くいきそうね」


 竹宮先生が笑顔で言った。


「上級市民は法律も飛び越すんですね」

「はは、新宮、飛び越すんじゃないんだ、弾力運用して貰えるんだな」

「社会の縮図ですね」


 藤田さんが渋い顔でみのりにDスマホを返した。


「と、とりあえず、今日の所はチアキちゃんを『Dリンクス』さんに預けます。あとの手続きは峰屋さまの弁護士の方が手配してくれるそうですよ」

「よかったねっ、チアキちゃん、私の妹になるよっ」

「……」


 チアキはみのりを睨んで、黙った。


「い、イヤなの?」

「タカシお兄ちゃんがいいっ」


 そう言ってチアキは俺の腕に抱きついた。


「タカシモテるなあ、はっはっは」


 ははは、これがお兄ちゃんの気持ちかあ。

 ほっこりするなあ。


「書類の方を用意しますから、そちらにサインをお願いします。迷宮棄児の問題は親権が絡むのでやっかいなのですよ」

「法律改正はまだなのですか?」


 泥舟が藤田さんに聞いた。


「まだですね、ですが、問題にはなってますので、いずれ法改正はされるでしょう。チアキちゃんは幸運だったと言えますね」


 確かにね。

 チアキぐらいの子供が半グレに利用されて沢山死んで行っているのだろうな。

 占有ビジネスが終わって、そこらへんの事情もいろいろと変わりそうだ。


「よし、まずはチアキの服を買って、先生のおごりで夕食だな」

「今日は私の家にお泊まりね」

「……うん」


 よし、チアキの法律的な所が表面上は片付いたな。

 根本的な所は峰屋のパパさんママさんと相談してからだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] とりあえず落ち着いてくれたか。よかったね。  藤田女史が意外と粘った感じだけど仕方ないか。一応、まだ法治国家であるということだからね。悪魔や犯罪者どもに好き勝手やられておいて、マイケルのとき…
[一言] まあ、言うてタカシも迷宮(のせいで)棄民みたいなもんですしね・・・
[良い点] こういうときに何より強いのはそういう立場の大人ですなあ [気になる点] 迷宮に置き去りにするのは無条件で未必の故意を認定してもいいんじゃないかね [一言] チアキちゃんチアキちゃん、峰屋さ…
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