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第35話:託されたもの 後編

 そして、数百年の年月が流れ――。

 ソフロは、義父であるビアレスの言葉を思い出していた。


『ヤツは、不死身だ』


 [古き翼の王]を討滅した後も、ビアレスは戦い続けていた。


『[古き翼の王]は、ヤツが〝次元融合〟で生み出した――ただの道具にすぎなかった』


 [古き翼の王]が世に現れるよりもずっと昔から――神話の中に登場する邪悪な魔導師[ザカール]。それは、誰もが知っている名である。


 悪いことをすると、[ザカール]に誘われるよ。

 [ザカール]はずっと見ているよ。

 悪い子は、[ザカール]に持っていかれてしまう。

 そして、次の[ザカール]にされるのだ。

 と。


 最初は、何者かが[古き翼の王]に取り入り、[ザカール]の名を騙っているのだと思っていた。

 だが、[古き翼の王]の傍らに現れた、その魔人[ザカール]を自称する男は、まさしく伝説の通り、神話の、おとぎ話が示すとおりの力を示した。

 人を巧みに操り、裏切らせ、そしてその魔力は圧倒的であり、並み居る魔導師たちを一人で消し飛ばす。

 ようやく[暁の勇者]たちが、多くの犠牲を払い打ち倒し、その死体すらも完全に滅したというのに、また[ザカール]が[古き翼の王]の傍らに現れ、同じ魔法を使い、同じ[言葉]で人を襲うのだ。

 義父は言う。


『だが、ようやく突き止めた。ヤツの、魂に……刻印が刻まれていた』


 義父が、左手に記された刻印を見せつける。


『これは、[古き翼の王]が作り出したものではない。

 [ザカール]が、自らを不滅の存在に変えるための――[魂喰らい]の呪印だ。

 ヤツは何千年もの間、魂を喰らい続けることで生きながらえている』


 かつて、ドラゴンに仕える者、[竜の司祭]は、自らの[言葉]の発動を隠すために仮面をつけているとされていた。

 だが、それは後からつけられた理由なのだ。

 真実は――。


『魂は不滅でも、肉体には限界がある。

 ……ソフロ、決して注意を怠るな。ヤツは姿を……自分の身体を変える。他者に乗り移るのだ。

 良いか、ソフロ。誰も、信用してはいけない。ヤツは最初に、お前を狙う。

 どうやって[古き翼の王]を倒したのかを、知りたがっている』


 だが、ソフロは――信じてしまった。

 義父の言葉に、疑いを持っていたわけでは無い。

 長い時と、平穏と、幸せが、ソフロの警戒心を絆してしまった。

 人を、信じてしまったのだ。


 赤黒い剣が、ソフロの胸を貫いた。

 ソフロの口から、ごほ、と血が溢れ出る。


 何故、こうなった。

 いつから、こうだった。

 幼馴染だったはずだ。

 一緒に[ルミナス]から生き延びることができた、一つ年下の少年だったはずだ。

 ……いつからだ。

 結婚を決めた時は、まだビアレスが[ザカール]と戦っていた頃だ。

 ……いったい、いつから……。


 ソフロの夫の顔は、見たことの無いほど冷徹な表情をしている。

 そのまま彼はソフロの胸に突き立てた剣を横薙ぎに振るった。

 ソフロの胸から血が溢れ、彼女は倒れ込んだ。

 夫はなにもない空間から取り出した仮面を被り、うごめく衣を身にまとうと、まさしく七百年前の[ザカール]そのものとなる。

 かつて夫であった[ザカール]が、老人のような低音で言う。


『この身体の主は、大いに役立ってくれた』


 どこで、間違えてしまったのだろう。

 [グランイット帝国]は、ビアレスの国だ。ロード・ミュールの国だ。エルフたちを助けるために、最強の部隊を遣わし、その命を投げ捨ててでもエルフの民を救ってくれた英雄たちの末裔だ。

 だから、信じていた。

 信じすぎてしまっていた。

 [ルミナス連合]と、[グランイット帝国]の大戦は、双方にとって多くの損害を出してしまった。

 エルフの民は、[グランイット]との友情を忘れないと思っていた。

 時が、世代が、隔たりを生んでしまったのだ。


 ザカールがソフロを見下ろし、言った。


『既に[帝国]から来た者たちは始末してある。ソフロ・オーキッドは、休戦の協定と偽ってやってきた[帝国]の暗殺者によって討たれたのだ。――これで、和平の道は絶たれるだろうな?』


 それは、絶望である。

 ザカールは勝ち誇った様子で語る。


『ビアレスの封印は既に見切った。私はもはや、完全な復活を遂げることができるのだ』


 脳裏に浮かんだのは、二人の娘の愛らしい笑顔。

 老いていく、義父の姿。

 戦場に行く、母の背中。

 死地へと向かう、父の背中。

 最後に、髪をなでてくれた騎士の指の優しさを思い出し、ソフロは、ここが、その場所だ、と覚悟を決めた。

 母が、父が……王も、姫も、戦士たち全てが体験した、命の、最後を迎える場所。

 ソフロは、持てる全魔力を、ビアレスから受け継いだ左手の[刻印]に集中させた。

 決して、誰にも明かさなかった秘密。

 ビアレスとの約束を守り、娘にも、夫にも、誰一人として明かさなかった切り札――。


『何――!?』


 初めて、「ザカール」が狼狽えた様子を見せる。

 刻印が赤く輝くと、それは[ザカール]の魂に刻まれた刻印と繋がり――。

 ソフロの全身に激痛が走ると、[ザカール]は笑った。


『魂の奪い合いで、この私に勝てると思うな!

 だが、驚いたぞ。まさかお前が――ああ、それはビアレスの[刻印]だな?

 そうか、お前が持っていたのか!』


 ソフロの足が、赤く焼け、骨すらも残らず光へと消えていく。そしてその光が、[ザカール]の身体に吸い込まれていく。


『ハハハハ! ここでビアレスの[刻印]を回収できるとは思っていなかった。

 ソフロとか言ったか? 感謝しているぞ、お前のおかげで我が計画は大きく――』


 そして、最後にビアレスから託され――その後も研究を続けていた、魂を貪る毒を、ソフロは自らの魂に打ち付けた。


『――ッ!?』


 ソフロは、口元を歪め、言った。


『お前はビアレスには勝てない。決して――』


『こ、これは――き、貴様、私の、魂に、貴様……!』


 [ザカール]の身体が、魂の毒に蝕まれていく。


『貴様ごとき小娘が! ビアレスならまだしも、貴様ごときが――! よくも……!』


 ソフロの魂を、半分ほど吸収してしまった[ザカール]は、とっさに魔力の暴発を引き起こし、自らの肉体ごと全てを消し飛ばした。

 ソフロは、そこまでだった。



 全てが終わった黒竜は、おもむろに瞳を開け、目の前にいるエルフの女性――ソフロ・オーキッドを見る。

 [盾]の、子供。彼女が守りたかった、最愛の娘。

 大人になった、ソフロ・オーキッド。


「キミは――」


 彼女は穏やかな表情で言った。


「[ザカール]は、私の毒を切り離す際に、多くの魂を消費した。時間は稼げたはずだ」

「だが、それでは、貴女は――」


 死因は、自殺。

 ビアレスが、守ろうとした子の……最初に死んだ、[盾]の娘の、最期が――。


 黒竜は、瞳から暖かいものが溢れていることに気づいた。

 喉の奥が熱い。視界が揺らぐ。叫びたくなる。

 これは、彼の涙では無い。

 取り込んでしまった誰かの涙だ。

 誰かの想いが黒竜の意識を通じ、泣いているのだ。

 ソフロは、ぎゅっと黒竜の顔を抱きしめ、言った。


「お前が、彼でなくても」


 彼女の唇が、黒竜の頬に触れる。


「それでも、私のために泣いてくれるお前を、信じよう」


 ソフロの身体が、光に包まれていく。


「な、何を――」


「ザカールから奪い取った魂、そして私の魂を、お前に託す――」


「ま、待て、貴女はどうなる。ここに貴女の娘が、レリアが来ていたはずだ。カトレアにだって――」


「私の魂は、お前と共にある――」


「待て、よせ――!」


 そして、ソフロの身体は完全に消失した。

 黒竜はぎゅっと喉の奥が閉まったような錯覚を覚え、うつむいた。


「待てと、言ったろうが……!」


 どいつもこいつも、勝手に決めつけて、押し付けて――。



 記憶が流れ込んでくる。

 それは、いくつもの知らない情景だった。

 知らない妻の、知らない夫の、知らない母の、知らない父の顔がいくつも浮かんでは消え、その中にソフロの母の姿を見た黒竜は、思わず翼となった腕を伸ばした。



 再び、さぁーっと景色が流れていく。

 次の瞬間には、知らない少年が焚き火を囲っている情景に移り変わっていた。

 川を挟んで遠くに薄暗い森が見える。

 それは、最初の遺跡で出会い、そして時折姿を見せたあの少年だった。

 ソフロの、記憶なのだろうか?

 これがソフロが託したかったもの……?

 だが、すぐに違うと気付かされる。

 これは、また別の……違う誰かの、記憶の中だ。

 少年が、まっすぐな瞳で黒竜を見据える。

 なぜだか、黒竜はたじろいだ。

 少年の瞳に晒されると、心が落ち着かなくなる。

 何か、大切なことを……置き去りにしてしまったような、そんな錯覚に陥る。

 少年が言った。


「キミの中の思い出が、形になりつつある」


 少しばかり、黒竜は驚いた。

 今まで一方的に一言二言語るか、あるいは視線で何かを伝えようとしているだけだった少年が、黒竜にはっきりとした言葉を投げかけたのだ。


「あ、ああ……」


 黒竜は困惑し、聞くべき言葉を口に出せなかった。

 まだ、心の中で誰かの家族の思い出がフラッシュバックしているのだ。

 少年が言う。


「ビアレスは、ザカールを倒しそこねた。――もう、あいつはいない。

 ……僕たちが、意思を継がなければならない」


 この少年は、一体何なのだ?


(俺に――[古き翼の王]に喰われた、誰かの魂、か?)


 黒竜は問う。


「……ソフロは、どうなったんだ」


 すると、少年は悲しげな顔で言った。


「キミと共にある。ソフロの願いは、託された」


「キミは、誰だ?……遺跡でも見た。その後も。――俺の、中にいる……誰かなのか?」


 少年が囲う焚き火が、パチンと爆ぜる。

 彼は焚き火の灯りをどこか懐かしそうに眺めながら、言う。


「ベルヴィン。――もう、見ただろう?」


 ――ベルヴィン……? 思い当たる節は無い。本当に、誰だ……?


 黒竜は困惑する。


 ――ベル……。


 ふと、気づく。


「ベル、君と、呼ばれていたか……?」


 ならばこの子はガラバと一緒にいた、[暁の盾]もう一人か。

 なぜ子供の姿になっているのだ?

 少年がわずかに微笑んだ。


「僕たちは、[古き翼の王]を倒しそこねた。戦い方を、間違えたんだ」


 その結果、[古き翼の王]は新たな供物を求め、妹を狙った……?

 しかし、それらは推察の域を出ない。

 だから、黒竜に言えたのは、


「……俺には、関係無いはずだ」


 という逃避の言葉だけだった。

 すぐに、罪悪感が彼を襲う。

 彼が言いたかったのは、そういうわけではないのだ。

 突き放すつもりなんて、無かった。


 だが――憤りは、ある。

 ただ普通に暮らしていただけなのに。

 平和に暮らしていただけなのに。

 こうやって、わけのわからない世界に放り出されて――。


 ……せめて、元の世界で死んでいれば、まだ諦めがついたかも知れない。

 だがそうはならなかった。

 黒竜にはまだ、未練があるのだ。

 少年は、静かに言う。


「……誰だって、そう。ビアレスだって、元の生活があった。ソフロだって、ローレリアだって、普通に、平和に暮らしていた」


「――だから、我慢しろと言うのか。皆苦しんだのだから、お前も、苦しめと……」


 黒竜は、怖かった。


 不安だった。


 自分の知らないところで、知らない間に大きな流れに飲み込まれてしまっている。


 ミラベル・グランドリオは、前女王の一人娘だ。


 暗殺者も、いた。


 そして彼女は、[古き翼の王]の[司祭]となった。


 ザカールという存在と、同じように――。


「……俺は、帰りたいんだ。妹が――ま、まだ十歳で……俺は、あいつの目の前で、いなくなってしまった。せめて――せめて、安心させてやりたい。俺は、無事だって。生きてるって……」


 妹を、かばってここにいる。


 だけど……こんなことになるなんて、思っていなかった。


 咄嗟だった。


 ただ、守らなければと――あの時あった感情は、それだけだった。


 先のことなんて、考えていなかった。


 少年は、首を振る。


「大勢の魂が、キミを支えている」


 だが、黒竜は少年の言葉を聞かず、ただ問う。


「俺は、死んだのか……?」


 それならば、まだ諦めが付く。


 可能性に、縋らないですむ。


 楽になれるのだ。


 少年はまた首を振る。


「大勢が、死んだ。志半ばで、家族を守れず、二度と会う事もできず――」


 少年はただ焚き火をじっと見ながら、ゆっくりと続ける、


「だけど、キミだけは死ななかった」


 ――俺は、まだ生きて……。


 だがそれは、黒竜の苦しみが続くということだ。


 帰れなければならないという渇望と、帰れるかもしれないという可能性が、溢れ出す。


 そして、少年は黒竜をもう一度見、言った。


「キミはまだ、生きている。――だから、皆はキミに願いを託そうとした。ソフロと、同じように」


「お前は俺に……何を、させたいんだ」


 死者の、[古き翼の王]に喰われたものの、願い。


 深く深く、暗い感情か、あるいは残されたものの幸せか――。


 少年は、言う。


「皆を、ザカールから守って欲しい」


 黒竜は、少しばかり安堵した。


 自分の中にいる大勢が宿す感情が、憎悪ではなく別のものなのだ。


 少年が続ける。


「もうじきザカールの封印が完全に解ける。他人を使役するのではなく、そのものが姿を現す。だから彼を、止めなければならない」


 ふと、黒竜は違和感を口にした。


「止める? 倒すのでは、なくて……?」


 少年は頷いた。


「うん、止める。ザカールは倒せない。封印しても、三百年前のように、長い時を経て蘇り、やがて世界に牙を剥く。――だから、この流れを、止めなくてはならない」


「……なぜ、倒せないんだ? 人間では無いのか?」


 [書庫]でアリスと共に幾つもの書物を漁ったが、ザカールの記述は曖昧なものが多い。


 人間の姿をしたドラゴン説、[闇の神]そのもの説、果てはでっち上げ説まで。


「ただの人間だよ。だけど[古き翼の王]と魂の契約を交わした、唯一の[竜の司祭]。[古き翼の王]が生きている限り、ザカールは決して死なない。そして――」


 少年は黒竜を見、言った。


「[古き翼の王]は、キミだ」


「……俺が死ねば、ザカールも死ぬのか?」


 少年は首を振る。


「キミは死なない。千年前だって、殺せなかった。だけど……[古き翼の王]は、キミになった。この意味がわかるかい?」


 黒竜は考え、納得する。


「消すことはできなくても、上書きはできる」


「うん、そう。だけど気をつけて。ザカールもそのことに、気づいている」


 それが、本物の[司祭]というものなのだろう。


 ふと気づく。


「ミラ君は、どうなるんだ」


「……わからない。彼女のことは――こんなことになるなんて、思っていなかった」


 黒竜は考える。


 あの子も、ザカールと同じく、永遠に生き続けてしまうのか?


 ……ザカールだって、赤子だった頃があったはずだ。子供の時代が、あったのだ。


 それが、ああなった。


 ……ミラも、やがてああなってしまうのか?


 黒竜の、所為で……。


 少年は言った。


「ミラには、普通の生活を送らせてあげて欲しい」


「普通、の?」


「うん。……[司祭]としての力を使わなければ――普通に友達を作り、遊び、生きていければ、きっとザカールのようにはならない」


 また、パチンと焚き火の炎がはぜた。


 少年が言う。


「僕は、皆が作った[今]を、守りたいんだ。それが、託されたもの」


 ――それが、帰れなかった彼らの、願い、か。


 黒竜は少年をまっすぐに見る。


「……俺は、元の世界に帰りたい。家族に、妹に会いたい」


 少年は黙って黒竜の話に耳を傾けている。


 黒竜は言った。


「だが――その願いも、守りたいと思った」


 すると、一気に景色が瞬き、世界が遠くなっていく。


 最後に、少年が言った。


「ありがとう。――負けないで」


 次の瞬間には黒竜は全ての幻から引き戻され、現実の世界へと、戻っていた。

 心配げな様子で顔を覗き込んでいたレリアたちの姿が目に入り込む。

 メリアドールが黒竜の頭の上からひょいと顔を覗かせ、言う。


「どうしたの? 突然立ち止まって」


「いや……」


 黒竜はおもむろに目元を拭う。

 涙の後は残っておらず、少しばかり黒竜は安堵した。

 そして、レリアに向き直り、言った。


「貴女の……母親のことを、今見たことを、話しておきたい」


 と。



 ※



「リジェットは、最後の[司祭]だったんだよ」


 遺跡に開かれた帰還用の転移門に入る際、レリアはそう告げた。


「同時に、裏切り者の[司祭]でもある。

 彼は千年前にドラゴンたちを裏切り、人の側についた。

 そしてビアレスと共に、ザカールの動向を追っていたんだ。

 ――母は……私も、彼の支援者の一人。ここは彼の隠れ家だったんだ。

 [言葉]に反応し、門が開く――」


「そんな話、僕は――」


 メリアドールが困惑した様子で言いかける。


「……僕は――」


 だが、その続きを口に出せず、押し黙った。

 レリアがそっとメリアドールの肩に触れ、言った。


「もしも女王になる時が来たのなら、全てを知ることができる。……それが幸福なことかは、わからないが――」


 そのまま彼女は黒竜に向き直る。


「母のこと、感謝する。……ありがとう。

 ――母はね、戦犯として……[魔法大戦]を扇動した狂人として、最後は自殺したと……

 そう、片付けられていたんだ。だから……」


 レリアはもう一度、黒竜の目を真っ直ぐに見、やがて静かに頭を下げた。


「ありがとう。救われた気がする。――カトレアのやつにも教えてやって欲しい。

 ……あいつは連絡を取りたがらないから……」


 そして、最後にレリアは黒竜の頬をぐしぐしと撫で、言った。


「お前の旅が、報われることを願っている」


 と。

第3章は以上になります


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翻訳の魔導書を完成させた魔導師見習い。役立たずと言われ魔法学校と魔術師ギルドから追放されるもルーン文字を翻訳できることが判明し最強の付呪師となる
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