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綾瀬有希子は諦めない  作者: 東洋連合
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第2話 LUNCH!

こんばんわ!

久々すぎる更新です!

「じゃあ、今日はここまで。ランチタイムを楽しんできなさい!」

 ウィンディ先生の午前の授業が終わり、ようやくお昼御飯の時間になった。授業は付いていけなくもなかったけど、私的にはかなりハードに感じた。普段通っている西東京国際大学の国際教養学科も確かにネイティブの先生の授業はある。しかし、今私が撮っている授業では精々あって週に3コマ程度だ。イギリスという異国にいる以上母語である日本語は一恵ちゃん意外には使えない。当然分からないことがあっても全て英語で質問し、英語で理解しなければならない。英語は割と得意な方ではあったけど、よく考えると結構精神力が必要だなと思った。

「ふぅ、私…ついていけるかな?」

 溜息交じりにそう呟いた私。でも留学行くと決めたのは自分自身だ。だから自分の選択には責任を持って1年間頑張らなきゃだめだよね。

「先輩、有希子先輩!」

「ん?ああ、一恵ちゃん!ごめんね、ボーっとしてたわ。」

「どうしたんですか?深刻な顔してましたけど?」

「い、いやぁ…授業のレベル高いなーって思って。」

 正直な感想だ。留学行った人の語学力が伸びる理由がよく分かった。一恵ちゃんはやはり私より英語に触れる時間が長い分、私ほど苦しんでいるようには見えなかった。

「先輩、ご飯行きましょう!早く行かないと混みますよ!」

「そうね。行きましょう!食べて脳みそに栄養を送らなきゃ!」

 一恵ちゃんに誘われた私は席と立ち、荷物を持って教室から出る準備をする。すると、後ろから女性の声が聞こえてきた。

「おーい、そこの二人ちょっと待ってーな!」

 日本語だ。しかもこのイントネーションは関西訛りかな?二人で声がする方向を振り向くと、すぐ後ろに女の子が立っていた。少し日焼けしている肌、ばっちりと決めているギャルメイクと明るい茶色に染めたショートカットの髪の毛、赤と白のストライプのシャツとジーパンというアクティブなファッションをしている。その子は、特徴的なハスキーボイスで再び私達に話しかける。

「やっぱり…よかったぁ、名前からして日本人の名前やったから仲間が増えたぁって思って!」

「そうなんだ。じゃあ、これから一緒にお昼でもどう?」

 私はその関西訛りの女の子も一緒に御飯を誘った。明るくていい子そうだし、仲良くなれるかも。私が誘うとその子はぱぁっと明るい笑顔になって私と一恵ちゃんの手を握ってきた。

「ホンマにええの?嬉しいわぁ!」

「いえいえ、こちらこそ大歓迎です!」

 一恵ちゃんは律義にそう会釈をし、私達三人は昼食を取りにカフェテリアに向かったのだった。


「おおきに!二人が来るまで日本人私しかおらんかったからちょっと寂しかったわぁ。」

「そうなんだ。確かにそれはキツいよね。」

 関西弁の子はサンドイッチセットを美味しそうにほおばりながらニコニコ笑顔で私達にそう言った。言われてみれば私と一恵ちゃんとこの子以外に日本人らしき人は見当たらなかった。

「せや、自己紹介してへんかったな!」

 関西弁の女の子は徐に立ち上がって自己紹介始を始める。

「私は中原玲(なかはられい)。兵庫県にある、相生大学の外国語学部に通う3年生や!あ、専攻は英語な!宜しく!」

 中原玲さんは元気いっぱいに自己紹介をした。兵庫県か。それで関西訛りだったのか。私と一恵ちゃんも自己紹介を始める。

「私は綾瀬有希子。東京にある西東京国際大学の3年で人文学部国際教養学科に通ってるわ。」

「初めまして。沖村一恵です。同じく西東京国際大学外国語学部の2年です。宜しくお願いします!」

 私達三人は一通りの挨拶を済ませた。そして、中原さんは明るい表情で話を続ける。

「関東の人やったんか!私、関東は中学の修学旅行で草津に行ったきりやから、今度はスカイツリーとか行きたいわぁ!」

 修学旅行で草津って珍しいな。関東の修学旅行スポットって浅草とか上野動物園が多いような気がするけど。私も草津温泉でリラックスしたいな。

「ところで中原さん。」

「玲でええで!」

「じゃあ、私も有希子でいいわ。」

「私も一恵って呼んでください。」

 全員が下の名前で呼び合うのを決めて、私は玲ちゃんに質問をする。

「玲ちゃんは、どうして一人でイギリスに留学しに来たの?」

 見たところ、この子以外に相生大学の学生はいないようである。まあ、西東京国際も私と一恵ちゃんの二人しかいないのだが。

「うーん、それはな。イギリスを志望したのが私しかおらんかったからや。」

「そうなんですか?」

 一恵ちゃんも少し驚いた様子だ。イギリスってそんなに人気ないのかな?

「他にもアメリカ、カナダ、ニュージーランドに留学できるんやけど、そっちばかり人気で、イギリス志望は私だけやった。それでもイギリスを選んだんは、大英博物館やスコッチウイスキーとか…イギリスに色々興味あったからかな?」

 そうだったか。まあ、どういう理由であれいろいろ挑戦してみることはいいことだ。

「有希子と一恵はどうしてなん?」

 玲の質問に先に応えたのは一恵だ。

「私は、アメリカ英語余地もイギリス英語の方が聞いててしっくりきたからですかね。発音もしやすいですし。」

 そうだったのか一恵ちゃん。私はいまだに区別がよくわからないよ。まあ、そのうち分かるようになるんだけど。

「そうなん?じゃあ、有希子は?」

 私は少し間をおいて答えた。英語を上達させたいって言うのは本音だけど、正直決定打になった出来事は恥ずかしいし、言うべきか悩んだ。

「私は、とにかく海外に行って何か自分のレベルアップにつながる事をしたかったからかな。まあ、正直自信ないけど。」

 という事にしておこう。℃も、新しい友達も出来たし、これからイギリスの留学生活を楽しんで行こう。そう決めた私だった。

こんばんわ。

本当にすみません。

更新まで時間を開けすぎました。

これからはこまめに更新したいです。

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