超斬新企画! コーラにメ〇トスを入れてみた!
超斬新企画! コーラにメ〇トスを入れてみた!
・出演者
『セン』
「リーダー」「根性の鬼」「厨二」「シューリを愛している」
『シューリ』
「赤ちゃん言葉」「女神」「性悪」「センを愛している」
『トウシ』
「関西弁」「天才」「リアクション担当」
「どうも、センエースチャンネルのセンと」
「トウシと」
「シューリでちゅ」
軽い挨拶を終えると、
センが、両手でパンッと、柏手を打って、
「ええ、というわけで、今日は、メン〇スにコーラを入れてみまぁす!」
「メン〇スに、コー……ん? 逆やない?」
「たっはーっ! しまったーっ! 間違えちゃったぜーっ! いぇい、いぇい、いぇーい」
「……ぇ、なんなん、それ?」
「ポップなつかみ」
「……キッツぅ……」
「あのなぁ、お前……人が一生懸命考えた前フリにケチをつけるんじゃねぇよ。こっちだって、別にやりたくてやってんじゃねぇんだから」
「……ぇ、じゃあ、なんでやってんの?」
「知らねぇよ。ぶっちゃけ、作者ふくめて、誰も、現状を理解してねぇんだよ」
「なんや、その怖い状況。『世にも奇〇な物語』のクライマックスか?」
などとしゃべっていたところ、
シューリが、タルそうな顔で、
「一つ聞きたいんでちゅけど」
「なんだ? こっちはまだ大事な前フリ中だから、なるべく手短に頼む」
「前回までと、ずいぶん、テイストが違うんでちゅけど、今後は、こういう感じでいくんでちゅか?」
「テイストは、基本的に、テキトーだ。その日の気分で決める。前回は教養系。今回はエンタメ系。次回は……何にしようかな……『リアルにおける気について』とか、語ってみようかな。いわゆる自然科学系だな。あとは『センエースという小説について』みたいな作品紹介もありかも。あとは『やる気の出し方』的な自己啓発系も」
「まとまりのないチャンネルやなぁ」
「いいんだよ。この場は、俺らが『本編の時空から解き放たれているから、好き勝手にしゃべってもいい』という、きわめて特別な場所なんだから」
そこで、センは、『あなた』を見て、
「あ、ちなみに、勉強系の話は、まだまだあるから、『もっと勉強法が知りたい』という人は、『なんだ、エンタメ系に路線変更か』などと誤解して、雑に切らず、定期的にチェックしてくれ」
などと、テキトーにしゃべりながら、
センは、目の前のテーブルに、コーラとメ〇トスを用意する。
「さて……それじゃあ、さっそくやってみましょう! 楽しみですねぇ。いったい、どうなるんでしょうか! まったく予想がつきません!」
「……せやな……」
「どうした、トウシ。前回、あんなにキッチリと演技をしていたお前が、今回は、ずいぶんと、しなびた演技をかましてくれるじゃねぇか。なに? 熱ある?」
「いや、熱はないんだけど……ここから、結構な大ヤケドをしそうな予感はしてる……」
「落ち着け。ここには俺がいる。幾度となく世界のピンチを救ってきた『マジもんのヒーロー』である俺がいれば、どんな絶望も裸足で逃げ出す」
センは、ニっと太陽のように微笑みながら、
「さあ、いこうか。すべての読者に教えてやる……これが、絶望の殺し方だ……」
そう言いながら、
センは、コーラのキャップをあけて、
中に、メ〇トスを投入した。
ブシュウゥウウ、と勢いよく発射されるコーラ。
「……」
「……」
「……」
それを黙ってみている三人。
いや、男二人は、死んだ目で『あふれ出るコーラ』を見つめているが、
女神は、少し離れた場所で、髪をイジりながら、ソッポを向いて、あくびをしている、
コーラのシュワシュワが、
完全に落ち着いたところで、
トウシが、
「あのさぁ……昔からずっと思っててんけど……コレ、何がおもろいん?」
「この現象自体が面白いというより、この現象に対する演者のリアクションが読者の望む全てだと思う。というわけで……」
そこで、センは、トウシに、
「さあ、おめぇの出番だぞ、関西人! 新喜劇ばりのリアクションを頼んだ!」
「……関西人を何やとおもてんねん。というか、むしろ、こういう、ケガしそうなネタには手を出さんのが、ホンマもんの関西人やからな」
などと言い合いしている間、
シューリは、一人、窓の外を眺めて、
「――いい天気でちゅねぇ」
などとつぶやく彼女に、
センは、半ギレの顔で、
「おい、こら、シューリ。てめぇも、ちょっとは参加しろ。いつもの小粋なボケで、この場をどうにかおさめてくれ」
「あっと、いっけなーい! オイちゃん、今日、これから、アレなんでちゅよねぇ」
そう言いながら、
そそくさと退出していくシューリ。
「待て、こらぁ! アレってなんだ! スーパー自由人のてめぇに、用事なんかあるわけねぇだろ! ……うわ、帰りやがった……ほんと、クソの役にもたたねぇな、あのバカ女」
ため息をついてから、
「もういいや……トウシ、とりあえず、なんとか、良い感じにまとめてくれ」
「いや、無理やろ。こんなブチまけた空気、ぬぐいようがないわい」
「……ちっ、こいつも、クソの役にもたたねぇ。……そんなザマだから、お前は俺に負けたんだよ」
「え? ワシ、お前に負けたことなくない? 野球でも、ドツき合いでも、テストの点でも――」
「はい、うそついたぁ! お前、俺に、数学のテストで、一回、負けてますぅ!」
「……ああ、あの、お前だけが分身して受けたテストな。よぉ、あれで、勝った言えるなぁ……どんな神経してんねん」
「そもそも、殴り合いも野球も、手加減しただけですぅ! その気になったら、お前なんか、ワンパンでしたぁ! 俺の方が最強ですぅ! はい、ざんねぇーん!」
「そのザマで、よう、『神の王』を自称できるなぁ……今のジブン、ほんまヤバいで?」
「うっさい、ぼけぇ! これでも、配下の前では、それなりに、神の王的なアレコレをやっとんじゃい、かすぅ!」
「……ほな、ワシの前でも、そうせぇや。なに、神の王が、ワシにだけ差別くれてんねん」
「お前が嘘をつくからだろ! 俺は負けてない! なんだったら、一回も負けてない! 俺は、お前に連戦連勝! そうだった気しかしない!」
と、そこで、
先ほどシューリが出ていったドアがガチャリと開き、
「そうでちゅよ! センは、トウシなんかに負けたりしまちぇん! 『英語のテストで負けたこと』が『何億年も経っているのにずっとトラウマとして心に刻まれていたり』なんか、するわけないでちゅ! ぶっとばされて泣きじゃくったこともありまちぇん!」
「いや、あの……ちょ、シューリ……やめようか。あの――」
「大丈夫でちゅよ、セン。オイちゃんに任せてくだちゃい」
ドンと胸を張り、
「いいでちゅか、トウシ。センは本当にすごいんでちゅよ? 何がどうとは言えまちぇんけど、とにもかくにもすごい男な気がしなくもない今日この頃なんでちゅ。そんなセンのことを、『弱いヤツが相手の時しかイキれない厨二の成りそこない』だなんて、そんな誹謗中傷は、センの師として、とうてい許せるものでは――」
「お前、もう、帰れぇええ! というか、帰ったんじゃないんかい! 戻ってくんな、くそぼけぇえええ! なんだ『厨二の成りそこない』って! 俺は厨二ですらないんかい!」
「大丈夫でちゅよ、セン。オイちゃんに、全部、任せて――」
「このままお前に任せていたら、そろそろ自殺してしまいそうなんだよ! いいから、ちょっと黙れ! もういい! 終わり、終わり! 解散!」





