どうにも守り切れない、ある「小説の作法」
行の始まりで一字開ける。
感嘆符&疑問符の後は一字開ける。
三点リーダは二つ(偶数個)セットで使う。
一つの物語内で人称のブレはなるべく抑える(それはそうとしてラ〇ウが一ページ内で三つの一人称を使ってる奴はすごい好き)。
等々、(多分まだ色々あるんだろうけど)小説を書く際には色々お約束事のようなものがあるそうで。
自分の場合、創作論やエッセイ等様々な切っ掛けでそれを知っては少しずつ取り入れていくような形で習得している所ですね。
ですがどうにも守り切れない作法が一つありまして。
それが「小説内の数字は基本漢数字」の作法です。
縦読みの場合そっちの方が良いとかその必要性自体は分かるのですが、それでもアラビア数字を使いたい場合があるというのが正しいかもしれません。
まず「元々の表記でアラビア数字が使われている場合」。
「第〇回コンテスト」のように公式でアラビア数字が使われている単語をエッセイ等での作中に引用する場合がこれにあたりますね。
まあこれは元々の表現を勝手に書き換えるのもアレなので許される……かもしれませんね。どうなんだろう。
そしてもう一つ。こっちが自分にとっては本命ですが、
「(特に桁数の多い数字を)一瞬で読む人に印象付けたい場合はアラビア数字で書きたい」
という場合ですね。
本筋に絡まないような、覚えていてもいなくてもいい数字は漢数字で良いのですが、物語を読み進めるにあたって脳裏に残しておいて欲しい数字なんかはアラビア数字の方が印象に残りやすい気がするんですよね。
例えば50000なら五万と書いてもそれほど違いが無い気はしますが57304だと五万七千三百四になってパッと頭に入ってこない気がして。
上で述べたように数字の重要性などその時々の状況で変わる部分でもありますが。
自分の書く作品だと、基本を漢数字としつつもその辺を考慮してアラビア数字も使っているので、読む人によっては人称のブレ並に気になる人も居るかもしれないですね。
まあ冒頭に挙げた作法の数々もそうですが、表現したいことを表現したいだけという風に趣味でやっている分には(受賞や書籍化などを前提としている訳でもなければ)それほど目くじら立てることでもないとは個人的には思います。
実際自分が作品を読む時も、そういう部分がちゃんと出来ていないから読まなかったり読むのを止める、ましてや感想などでそこをあげつらうようなことなんてしませんし(毒)。
でも気にしない人は気にしないけど、気にする人は気になって読み進められないかもしれないと考えると、やっぱり守った方が良い部分ではあるのかもしれないですね。




