投稿小説サイトの特徴について語ってみる:ラスト (ノベルアップ+編)
『ノベルアップ+』
ラストは今現在メインで活動しているノベルアップ(以下ノベプラ)について語っていきます。
……とはいえこれを書いている時点で登録してから四か月ちょいくらいしか経っていないので、投稿サイトとしての核となるような部分には触れられませんが。
気を取り直して。
既に紹介した二つの投稿サイトと比べてのノベルアップの一番の特徴は、コメントのしやすさ(スタンプでの感想の示しやすさ)だと思います。これはスタンプの影響が大きいですね。
ノベプラでは文章での通常のコメントの他に「面白い」「興味深い」「全俺が泣いた」的なスタンプでのコメントも出来るんですが、これがコメントに至るまでのハードルを大きく下げてくれている気がします。
コメントし慣れていない人の中には、コメントしようとする時に「気の利いたこと書かなきゃ」みたいに身構えたり、そのせいでコメントすることに対して腰が引けちゃってる人もいると思うのですが、スタンプ一つで「面白かった」とか「先が楽しみ」みたいな一言を伝えられるのは手軽だよなあと思います。
スタンプを切っ掛けに「スタンプだけだと微妙に足りない」感を覚えてコメントし始める人もいそうだけど、どうなんだろう。
あ、そういえばノベプラは一つの作品というか一つのエピソードに何度もコメント出来ます。
一回にコメント出来る文字数が少ない(140字以内)のもあって複数に分けてコメントしたり……はちょっと違うんだよなあ……一度に全部まとめたいんだよなあ……ぐぬぬ。
あとは評価システムの面白さですね。
ノベプラは(投げ銭的な「ノベラポイント」というポイントもあるけど)基本「応援ポイント」というポイントが他サイトにおける作品評価となっています。
これは一日ごとにログボとして定数が付与されるもので、一定数の作品エピソードを読む、課金するなどの方法でも獲得出来ますね。
評価システムのあるサイトって大抵はその場所で設定されている最低から最大までの間で任意の評価を付ける形ですし、付けられるのも一回のみ(変更は可)なんですよね。でもノベプラは応援ポイントの続く限り何度でも評価出来る。
そしてその「応援ポイントの続く限り」というのもミソで、よほど重課金しない限りは実質的に上限として機能しているのも面白いですね。
そして他のサイトでは運営として「最低評価=面白い、最大評価=もっと面白い」的な評価基準を示していても、「最低評価=面白くない」みたいな基準で評価している利用者もいたりしますが、ここではコメント(スタンプ)とポイント付与が紐づけされていることもあってか、最小ポイントの付与でも「最低評価」のような感覚を覚えづらいのも面白いなあと思います。
ただ読者の中には評価はしたいけど作者さんに周知されたくない「推しの部屋の壁になって眺め続けていたい」的な人もいるので、どんなに簡易ではあっても何かしらコメントやスタンプを送らなければ評価出来ないというこの仕様は、人によっては評価自体に二の足を踏ませてしまいかねない仕様にもなりかねない気がしますね。
なのでポイントを送れるだけの何かしらの仕組みもあればいいのにとは少し思います。
話の途中でちょっとズレてしまうのですが、なろうのPVが圧倒的なのは以前触れた通りですがたとえPVが多くても何の反応も無い状態だと作者は「自作品は読者にどう受け止められているんだろう?」等と多かれ少なかれ不安を抱いたり自問自答することになると思うんですよ。
そう考えると簡素でも一つ感想があるか無いかって大違いだと思うのです。
そして投稿小説サイトにおいて作品が得られる各種数値って大体
PV >>>(ある場合は)いいね >>> 評価ポイント >>>> 感想 >>>>>> レビュー
みたいな感じになると思いますし、更に各項目の間には数字的にドでかい差があると思います。
なのでスタンプによるコメントのしやすさが感想を書く手間的な部分や心理的な負担を少しでも緩和して新規感想者(?)を増やしてくれるかもしれない仕組みだと考えると、やっぱりすごい仕組みだなあと思います。
あと感想やポイント付与など自作品への各種反応を作者が知ることが出来るのはカクヨムと共通していますが、それでいてコメント(スタンプ)のハードルはカクヨムより低く、応援ポイントを付与した時点でポイントを消費するからカクヨムのような評価の悪用もしづらいという点を考えると、ノベプラはカクヨムの仕組みを更に発展させた場所と言えるのかもしれませんね。
そういえば課金要素の(投稿小説サイトとしては)絶妙なお得感も特徴ですね。
カクヨムにもサポパスという似たような仕組みはありますが、そっちは応援した作者のサポーター専用ノートが見れるというのが現状一番のお得要素という状態なので、お得要素の提供具合を利用者に委ねるのってどうなのと思わないでもなかったんですよね。
ノベプラの場合は応援&ノベラポイントの仕組みとノベパスが噛み合っていて、ノベラポイント購入(もしくは定額プラン加入)すると(一部プランを除いて)課金額と同額のノベラポイントが得られ、更に応援ポイントやおすすめチケットといったプラスアルファが得られたりするんですよ。
得たポイントでスタンプ等を買うも良し、多くの作者に応援ポイントを付与出来て良しと、加入することで様々な面で「よりノベプラを楽しむことが出来る」という恩恵があるのが良いです。
こういう定額課金系で一番最悪なのは課金しないと最低限の楽しみ方すら出来ないタイプですからね。
課金することで確かな恩恵がありつつも、かといって無課金が不便な訳では無い。ノベプラはその辺の塩梅が巧みだと思いますね。
聞いてるかニ〇ニ〇動画! 聞いてるかー!? (私怨)
あ、サラッと書きましたがノベプラには「おすすめ作品」という仕組みがありまして。
これは課金を始め企画やコンテストに参加するなど様々な切っ掛けでもらえる「おすすめチケット」を使用することで、トップページの専用のスペースに作品を配置出来る仕様となってます。カクヨムのおすすめ作品の場所に任意で表示できるような仕様ですね。
チケットを一度に複数使用した方が効果が高いという中々にアレな仕様ですが、あまりに露骨に表示し続けると逆に興味を失うので、やりすぎは逆に良くないという意味で個人的には妙に公平性のある仕様でもある気がします。
みなさんもどうですか? ノベプラで一旗揚げてみませんか? 僕は活動はしてますがそこまではやりません(鉄の意志)。
そんな風にノベプラは作者にとっても読者にとっても良い場所だと思うのですが、何せ新しい場所なこともあり、以前紹介した所を始めとした競合サイトと比べて知名度的にかなり劣っているのが歯がゆいところ。
作品のサブ置き場として二番手……どころか三番手四番手として扱う人が多そうと思っちゃうくらい。
正直自分も他からの移住先を探す段階になってノベプラを知ったくらいでしたし。
娯楽が主目的の場に人が集まるには(バラ撒きまくってた一時期のPay〇ayみたいに極端に利益をもたらしてくれるといった都合の良い場でもない限りは)場所自体の仕様的な良し悪しよりも、そこに人を集められるコンテンツ(作品や製作者)があるかどうかの方が重要なことが多いと思うのですが、不本意ながら現状のノベプラにそれがあるとは言いづらいです。
前二つのサイトは単に投稿の場を提供した先駆者というだけでなく、多くの人気作品の書籍化アニメ化等の実績を積み重ねてきた歴史もありますし、それらにノベプラが追いつくのは容易では無いとは思いますね。
でも個人的にノベプラには、サイト規模の拡大を目指しつつも無理はしないで欲しいというか、改良を続けつつ今後も地道に運営していって欲しいというのが正直なところ。
シェアなんてそう簡単に奪えるものじゃないですし、上記で挙げたようなノベルアップ特有の良い部分をアピールしつつ、ノベプラでも活動してくれる(活動比重を増やしてくれる)人をジワジワ増やしていくのが現実的じゃないかなーと思います。
他が何か致命的なやらかしをしたりしたらその余波で一気に人が増えるかもしれませんし(最悪)。




