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未来を知った武田勝頼は何を思う  作者: Kくぼ


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嫁候補

 3ヶ月前の事です。


「やっと会えたな。一年以上も空いたのは初めてだ。まあ無事でなによりだ」


 三雄は勝頼に会えてホッとした顔をしています。最後にあったのは岡崎に行く前でしたし、こんなに長い間来れなかったという事は色々あっただろうと心配していたのです。


「心配かけましたね。いやあ、本当に色々あったのですよ。どこから話ししていいやら」


 勝頼は松平家康、今川氏真、寿桂尼に会った事、そして義信が謀反を起こし切腹になった事を説明しました。


「ちょっと待ったあ!マジか!歴史変わり過ぎだぞそれ」


「そうなのですか?聞いた話と大体合ってませんか?兵部と義信が反乱を起こそうとして処罰されるのですよね」


「時期が違うんだ。伝わっている史実では兵部が謀反を起こし処分される。その後、義信が今川と通じているのがバレて、穴山信君の弟で、えーと、待ってろ今調べるから。そうそう彦八郎とかいう信君の弟が今川と通じていて処罰されるんだ。義信が死ぬのはその後だ。彦八郎が永禄9年、義信が死ぬのは永禄10年だ。今は何年だっけ?」


「永禄7年です」


「3年も早くなってる。それに家康に会ったってもうめちゃくちゃだぞ。だが、それって悪くはないと思う。勝頼はもうすでに伝わっている歴史とは違う道を歩んでいるのだから。あれ?てことはどうなるんだ?」


「何がですか?」


「この後勝頼に縁談の話がくるんだけど、織田信長の直系に結婚適齢期の女性がいないので無理やり姪っ子を養女にして嫁がせるんだ。信長の家系は美女揃いらしいぞ」


「そうですか。それは楽しみですが、養女ですか」


「そうなんだよ。武田の跡取りに織田の養女でいいかとなると。ただな勝頼。この後信長は物凄く早く大きくなるんだ。そして武田を滅ぼす。しかも美女だぞ、美女!」


「穴山が裏切ってでしょう。なんにしてもお屋形様が決める事です」


「そうだな。その通りだけど、ちょっともったいないが俺の案としては………………」


「えっ、まさかそんな事が………、三雄殿は恐ろしいお方だ。少し考えてみます。深いですよこれは」





「で、竹中半兵衛に接触したのか?」


「はい。もう高遠におります。今回の兄上待ち伏せ作戦も半兵衛の策です」


 勝頼は三雄に相談したかったが、月一回のミーティングを待っていては間に合わない為、半兵衛に相談していました。半兵衛は詳細を聞いてから、


『お屋形様の護衛を増やしましょう。狙うには絶好機』


 と言ってすぐに玉井伊織を呼び出したのです。


「物見を兵部邸、躑躅ヶ崎の館に配置してすぐに動けるようにし、待機したのですよ。あと、徳も連れて行きました。兄上を小石で気絶させたのは徳です」


「お徳さんか。若くて可愛くて強いのか。しばいたろか、お前。だがでかした。ここで半兵衛を味方にできたのは大きい。自軍の戦力増強もだが、敵に軍師がいなくなることの効果は計り知れない。半兵衛がいるのならさっきの話、半兵衛に相談してみるといい。なんて言うか楽しみだ」


 これで秀吉は伸びてこれないかも。三雄はひたすら戦国時代を勉強していてもう完全に戦国オタク化しています。半兵衛がいない秀吉ってどこまで出てくるのだろう?それはさておき、あとは勝頼がどうしたいかなんだよな。所詮俺に出来ることはアドバイスだけだし。勝頼を見ると何か言いたそうだ。


「三雄殿。実は妾を増やしまして」


「ファッ!そ、そうか。羨ましいぞ。次期当主ならば子供は多い方がいいしな」


「それがしもそう思いまして、2人増やしました。で、そのうち1人が身籠りまして」


「なあにい、やっちま、じゃねえや。おめでとう。30も年上の俺より先に子供を作るとは」


「三雄殿は恵子殿とはあれから?」


「音沙汰がない。こちらから連絡するのも未練がましいしな。あいつは真田信之、えーと源五郎の長男のファン、じゃない、ファンてなんていうんだろう?そうそう尊敬だ、源五郎の長男を尊敬してるんだ。それはともかく子供か、また歴史が変わったぞ。で、跡取りになって子もできた。で、お前はどうする、どうしたい?」



 勝頼は今を一生懸命に生きてきました。川中島へ行ったのも味方を助ける為、兄を捕まえたのも父上を守るためです。戦国武将としての自分の目標については三雄から決めるように言われていましたが結論は出ていません。


「父上に長生きしていただき京へお連れしたいと思います。全てはそこからです」


 勝頼はその後、中学一年生の教科書を写し書きしてから戻って行きました。





 時を戻し、いや、進めます。

 織田信長の使者は織田掃部忠寛というもので武田家との外交を担当しています。信玄と勝頼が縁談について話をした翌日、再び躑躅ヶ崎の館を訪れました。


「掃部殿、お初にお目にかかります。伊那勝頼でござる」


「なんと、勝頼様がお出でとは、驚きました。織田掃部でございます。主君、織田信長より武田家との縁組をなんとしても実現するよう言われておりまして、昨日信玄公にお話をいたしました」


 勝頼は信玄を見た。信玄は、


「織田の養女では勝頼には分不相応。五郎盛信の嫁としたいがどうか?」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読むのを楽しみにしています。 [気になる点] 「役不足」は、与えられた(嫁としての)役目が大したことがない、という意味になります。今回は 「織田の養女では勝頼の嫁になるには力不足/嫁の座は…
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