表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来を知った武田勝頼は何を思う  作者: Kくぼ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

114/471

悩み

 掃部はそれだけ伝えて帰っていきました。さてさて、色々ありすぎて訳わかんないぞ。


 ・足利義昭は徳を連れてこいと言っている。


  全く、大名の集まりはどうした?なんで徳なんだよ。そもそも大名集めてどうするのか?将軍の掛け声で大名を集め、権威のもと仕切る、なんて今の足利将軍にできる訳ないだろう。また、あの十兵衛が何か企んでいるのかもしれないが、武田が行かないわけにもいかない。この集まりをどう利用するか?そこが肝だな。


 ・織田信長はお市を連れてこいと言っている。


  なんでここにいる事を知っているのか?織田掃部は古府中を見張っていたみたいだからばれて当然か。でもいつからなんだろうね、見張ってたの?さすがにお市を嫁にしたとは思ってないというか知らないはずだ。もし知ってればお市を嫁にしたということは信長は義兄という事になる。同盟強化を狙ってる?


 ・その徳とお市はどこへ行った?


  なんでここにいないのか?ちょっと徳を甘やかしすぎたか?だけど、あいつの良さはあの行動力だしな。三雄も徳みたいな自由人?ああいう人を自由人と言うらしいのだが、徳みたいなのは自由にしておかないといい仕事をしないのだそうだ。貴重な才能だから大事なだってさ。言われなくても、あ、そういえば親衛隊はどこだ?



「彩、徳の親衛隊はどうした?徳と一緒ではなかったのか?」


「はなさんとかなさんは高遠で修行だそうですよ。何やらなんとかゼットの人達と秘密特訓とか言っていました。桃という人がはなさんの妹だそうです。ゆずさんは、そういえば姿が見えませんでした。たぶん徳さんの面倒を見ているのでは」


「徳の行き先にあてはないのか?」


「たぶんですけど、例の研究所といかいう施設ではないでしょうか。大崩にあるって聞きましたけどよくあんな所に作りましたね」


「知っているのか?」


「私を誰だとお思いですか?一応駿河太守の娘なんですから。大崩は街道から外れていますし海からの方が行きやすいくらいですから、秘密の施設にはもってこいです。さすがはお屋形様です」


「お世辞はいい。嬉しいけどな。ところでなんで研究所なんだ?お市とは縁がなさそうだが」


「徳さんですから」


「………………、説得力があるようなないような」






 勝頼は古府中に2泊だけして駿河へ向かいました。信玄は駿河城で待っています。あれだけ甲斐の守護は古府中にいなければいけないと言っていたのに、駿河の気候がすっかり気に入ってしまったようです。もう家督を譲ったのですからどこに住もうと自由ですけどね。魚は美味いし冬でも暖かい、温泉もあるし老後は駿河だ!と人が変わったような事を言っています。今まで背負っていた物が少し軽くなりホッとしているのでしょう。と言いつつも勝頼へは古府中へ住む事を命じています。これだけは譲らんと。三雄に以前その事を話したら、考え方が古いと言われました。だけど信玄公らしいとも。長生きはして欲しいですがそれまでは甲斐に居ることになりそうです。


 富士川沿いを下って行くと菅原隆則が出迎えていました。菅原は蒲原家に仕えています。勝頼は以前駿河攻めの時に活躍をした菅原を取立てようとしたのですが、蒲原家への恩があり断ったのです。勝頼は蒲原に加増し、結果的に菅原も加増になるようにしたのです。


「お屋形様。ご無沙汰しております。覚えていらっしゃいますか?菅原隆則でございます」


「誰だっけ?」


 勝頼はふざけて言うと、


「お屋形様。徳様みたいな事をおっしゃる」


「おい、菅原。今なんて言った?」


「徳様みたいと申しましたが、それが何か?」


「そうだ。お前は徳を知っていたな。徳が通らなかったか?」


「通りましたよ。蒲原城で一泊していかれました。賑やかでございました。新曲がどうとか」


「連れは?どんな連れがいた?」


「徳様と女衆が3人、家来の男衆が5人でした」


 ここを通ったという事は行き先は大崩の可能性大だ。と、そこに後ろからはなとかなが追いついてきました。はなは、勝頼を見つけるなり、


「お屋形様。追いつきました。ご一緒させてくださいまし」


「早かったな。おう、錠も一緒か。この間はご苦労だった」


 はなとかなは特殊部隊ゼットの数名も連れてきていました。京へ向かう時の護衛です。


「お屋形様。ねえーちゃんじゃない、姉を探していらっしゃるとか?たぶん研究所ですよ、あれが完成しましたから」


「そうか。出来たか。お前たちは高遠で何してたんだ?」


「里帰りを兼ねた訓練です。俺たちは皆、あそこらの出ですから」


 それを聞いたはなが、


「お屋形様。本当はですね、錠は前回の戦で思うように成果が出せなくて悩んでいるのです。徳様にもっと上手に出来たでしょう、って怒られてました」


 そうなのか?あの活躍で徳は満足していないんだ。俺は十分だと思ったんだけど。


「錠。あの戦では大儀であった。見事だったぞ、徳に何を言われたかは知らんが余は十分満足している」


「ありがたきお言葉、なのですがねえーちゃんはもっと、なんだっけ?しゃべるじゃない頑張るじゃない、そうラベルが違うとか言って」


 それを言うならレベルだろ。でもどういう意味だろう?もっと高い次元の攻撃を期待していたのか?徳の考えはわからん。


「わかった。引き続き精進致せ。お前らには京へ同行してもらう。徳とお市も連れていかねばならぬしな」


 話しながら歩いていたら菅原が、


「そういえば徳様から文を預かっておりました」


先に言わんか!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ