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未来を知った武田勝頼は何を思う  作者: Kくぼ


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久しぶりの定例会

 勝頼達は古府中へ戻って来ました。お市も連れてきています。結局、お市はあの後小谷城に戻らずにそのまま勝頼達と一緒に行動しました。浅井久政へはお市が手紙を書き、離縁する事を伝えています。焦ったのは秀吉です。長政を殺し、お市を手に入れようとしていたところだったのにお市がいなくなったのです。浅井に聞いてもどこにいるかはわからないと言われ、忍びを使って探させましたが行方がわかりませんでした。織田信長は、義昭を迎い入れて上洛の準備に忙しくお市に構ってる暇はありません。秀吉もその準備に追われて結局お市の捜索どころではありませんでした。


 足利義昭は風の噂にお市が行方不明と聞き、行き先はあそこかと想像しています。当然誰にも言いませんが。


 そして織田信長は足利義昭を連れて上洛し、ついに15代将軍足利義昭が誕生しました。明智十兵衛は義昭の奉行となり京に家を借りて、家族を呼び寄せました。やっとまともな生活が出来そうです。ところが、織田信長は京の繋ぎ役として木下秀吉を置きました。お陰でしょっちゅう顔を合わせる事になります。

 秀吉は誰にでもああいう態度で接する男ですので十兵衛に対してもへりくだっています。十兵衛の方は表裏がある男という大前提で秀吉を見ていて、この2人は仲が良くありません。


 信長は松永弾正の要請で大和を制圧し、松永に与えました。松永と争っていた筒井順慶は面白くありませんが、一応表向き服従したように振舞っています。また、信長は伊勢も制圧し水軍の整備、堺を力づくで脅し上前を跳ねて金を集めています。堺には色々な新しい物が集まってきていまし。海外からの品もあり、信長は海外かぶれになっていきました。部下達は大忙しです。




 古府中ではお市が女子を出産していました。勝頼はお市を客人として扱っています。織田信長の妹なのですから当然といえば当然です。ですが、一緒にいるうちになんとなくそうなってしまいました。若い男女、しかも美男美女です。


 五郎盛信の妻、雪姫は男子を出産した後、亡くなってしまいました。盛信は雪姫命でしたので落ち込んでいます。その盛信がお市を見て驚いています。雪姫に似ているのです。亡くなった雪姫とお市は親戚だそうで、盛信は仲良くなろうとしましたが勝頼に俺のだからダメと言われて引き下がりました。ただ恋心は残ったままのようです。



 勝頼は徳から聞いた謙信の話や、近江での出来事について信玄、山県昌景に報告し今後の事について毎晩話し合っています。上杉は出羽で連勝し、蘆名を屈服させました。信豊が大活躍だったそうです。


 北条は上総を制圧、常陸で戦の最中です。佐竹と結城が手強く苦労しています。後ろでは伊達が暗躍しています。


 上杉の戦から信豊が帰ってきました。謙信は中砲を上手に使い敵を翻弄したそうで圧勝だったとの事、信豊が俺にも中砲よこせとうるさいので信玄の許可を取ってから渡しました。中砲を扱うには当然訓練が必要で、徳が選別した中砲部隊からの訓練チームによる訓練がセットになっています。


 大崩では新型戦艦 富士と駿河が完成しました。この船には大砲が装備されています。そして徳が設計した新兵器、勝頼が考案した新兵器も完成しました。新兵器は武藤喜兵衛が特殊部隊ゼットと名付けた特別チームが使いこなせるよう必死に訓練をしています。特殊部隊ゼットは、高遠へ移民した人、諏訪、伊那の住人から選ばれた者だけが入れる部隊です。その選抜基準は厳しくアスレチックによる体幹テストや体術、体育の教科書に載っていた反復横跳びや走り高飛び、鉄球投げや鉄棒といった種目で一定基準を超えた者だけが選ばれるエリート達なのです。特殊部隊ゼットはこの後、勝頼直轄の部隊として活躍する事になる予定です。


 元亀元年(1570年) になりました。織田信長は畿内を制したように見えますが、比叡山延暦寺や本願寺の勢力に手こずっています。足利義昭は将軍として織田信長を使い祭り事をしていましたが面白くありません。各地の大名に上洛し挨拶をするよう手紙を出しましたが一部の大名しか挨拶に来ません。朝倉義景は挨拶にきたものの織田信長と和解したわけではなく、京での信長を見るのが目的でした。帰りに比叡山によって多額の献金をしていきました。


 比叡山には現天皇の弟がトップに君臨しています。天皇家は世継ぎでない者は坊さんになる事が多かったのです。朝倉は織田を牽制するために比叡山に金を送っていたのです。




 勝頼は久しぶりに諏訪原城へきています。三雄との定例会です。


「三雄殿。恵子殿についてお聞きしたいのですが?」


「どうしたんだいきなり。何かあったのか?」


「実は織田信長の妹であるお市という女が古府中におりまして」


「ええーーーーっ!何がどうしたらそうなるんだ。まさかやっちゃった?」


「ええとですね、徳、彩、他の者とも相談したのですが好きにしろと。父上もお前に任すと言われまして。まあそういうことです」


 三雄はまだ驚いています。そのまま無言で織田信長の妹が武田勝頼の嫁になる意味を考えています。勝頼はそうなった経緯を三雄に説明しました。


「なるほどね。織田信長へはどうするんだ?同盟を結ぶ手もあるが今の流れからすると違う気がする。言わないでおくのか?」


「父上とも相談したのですが、織田信長とは近い将来ぶつかるでしょう。今は伝えずにおくことになりました。ですが、どこかで伝える時がくるような気がしています。それで話を戻しますが、そのお市がそれがしと同じように未来の夢を見たというのです。今はもう見なくなったと言っていますが、中年の女にお腹の子が秀吉の側女にされるから歴史を変えろと言われたそうで。何か心当たりはありませんか?」





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