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■第八夜:三柱の女神

         ※


 マエストロ:ダリエリ──エルシドの名をアシュレは知っていた。

 第一級の異端者である。

 かつて異端審問官たちが血眼になって探していたという男だ。

 

「いずれにせよ、神はいるであろう。しかし、すくなくとも聖イクスはそうではない」

 そんな過激な一文から始まるいまや禁書扱いの分厚い図版を、たしかにアシュレも知っていた。

 “教授”:ラーンベルトが入手したものを、資料と称してこっそり見せてくれたことがある。


 “夜の種の創成ナイト・シード・ブリード”というタイトルだった。

 詳細な解剖図によって人類と異種族の差異と共通点に言及し、結論として、元来的には、それらは同一種から派生したのではないのか、ゆえに混淆は可能ではないのか、とほのめかすような内容だった。

 あまりの内容に異端審問官たちが住居に踏み込んだものの、そのときにはすでにエルシドは漂泊の旅に出かけており、行方しれずとなっていた。

 西方世界では死んだのだろうと思われていた男である。

 

 アシュレは、その図版に描かれたさまざまな怪物──おぞましくも美しく蠱惑的な生物たちの想像図──に、感じてはならぬはずのときめきを覚え、その場でラーンに懺悔したことがある。

 実はわたしもさ、とラーンは言いアシュレを咎めなかったという逸話があるのだが、その作者が眼前にいるのだ。

 

「そのとおり、わたしは死んだんだ。一度な。そして、ユガの手によって甦った」

 どきり、とするような内容を、あけすけにエルシドは言った。

「もちろん、資金的な意味でだが」

 なにしろ、芸術にせよ、発明にせよ、探求というものはやたらと金がかかるものでね。

 

「それに金や権力、それだけを持っていたとしても、その使い道を知らん輩も多い」

 それまでアシュレとシオンにはなんの興味もなく、食事を終えたらお役目御免とばかりに、一刻も早く自身の研究に戻りたいと示していたエルシドが態度を改めたのは、だからアシュレがその著作に言及したときだった。

 

「告白します──美しい図版だ、と思いました」

 イノシシのあばら骨、その周囲に貼り付いた腱までもまるで肉屋のような手並みですっかり剥がして食べ終え、皿に骨をうずたかく積み上げていたエルシドの目がぎろり、とアシュレに向いた。

「古い本だ。内容も不正確だ」

 エルシドは自らが命を懸けて出版した本を唾棄するように言った。

「だが……図版はいまでも入神の出来だと信じている」

 アンタ、名前は? そう問われアシュレはたじたじとなった。

 自己紹介はしたはずだし、ユガだって事前に知らせておいてくれたはずだ。会食の相手を伏せたまま誘うなどということはありえない。

 目の端で、ユガが「こういうひとなんだ」と目を伏せたのが見えた。

 

 つまるところ、自分がなにを聞き、観るかは自身の意志でしか決定しない種類の男だということだ。それも強烈に、だった。

 

 アシュレは問われるまま名乗り、これまでの経緯をかいつまんで説明しなおした。

 法王庁の聖騎士であったこと、オーバーロード:グランとの戦い、旅の仲間──夜魔の姫と土蜘蛛の王、ふたつの心の器の娘──イリス、離反と船旅、フラーマの漂流寺院、カテル島でのこと。

 話すべきではないことを伏せながら、語るアシュレに、いつしかエルシドは身を乗り出して聞き入った。

 それから怒濤の質問攻めにあった。

 聖遺物──《ねがい》を溜める器:〈パラグラム〉とその切っ先〈デクストラス〉のこと。

 オーバーロードの起源について。

 夜魔と土蜘蛛、その種族的特徴。

 ふたつの異なる精神の融合体について。

 廃神:フラーマのこと。

 

 どこからそれだけの質問が湧いて出てくるのだろうか、老人とは思えない爛々と光る眼にアシュレは、しかし、不快な感情を抱かなかった。

 

 エルシドは面白半分に訊いているのではない。

 己の内から湧き上がる知的探求心、そして、長年身のうちに溜め込まれきたのだろう数々の疑問を解決しようとする態度がありありと表れていた。

 いつのまにか皿を退け、さまざまなものを挟んだり張り付けすぎて原形を失った手帳にガシガシとメモを書き込みながら、エルシドはしかしアシュレから片時も目を逸らそうとはしなかった。

 天才なのだ、とアシュレはこの男を認めた。

 

 質問はじつに一刻の間、続いた。エルシドがなにかまとめるように頷きながらメモを抱え、再確認しながら言った。

 

「うむ、今晩のところは遠慮してこれぐらいとさせてもらおうか。いや、たいへん有意義な晩だったな、諸君」

 ぱちくり、とアシュレとシオンは瞬きしたが、なにか言い募るのはやめておくことにした。

 薮をつつくとヒドラが出てきそうな勢いだったのだ。

 

「おうおう、そうだ忘れるところだった」

 だが、つついてないのに出てきたヒドラは、矛先をシオンに向けた。


「アンタ──モデルをやらないかね。もちろん、ヌードだが」

 いま、描いている絵のモデルが、どうもしっくり来なくてね。ちびた鉛筆がシオンに差し向けられた。

「タイトルは“夜の女王の行進”という」


 いやそれは、と左右からふたりの男が同時にエルシドを諌めた。

 さすがにその剣幕にエルシドもたじろいた。

 

「べつに、腑分けさせてくれと頼んだわけでもあるまいに」

 アシュレとユガのふたりを交互に見やり、ため息をついたのはエルシドだった。

 オマエたちのいうことはさっぱりわからん、とつぶやいて。


 エルシドのおかげで随分と延長された食事を終えると、ユガは三人を客間にではなくもっとずっと私的な空間へと導いた。

 

 大階段の陰にその扉は隠されていた。

 ユガの先導がなければ、とても気がつかなかっただろう。

 

 扉をくぐった先──最初、そこには闇がわだかまっていた。

 アシュレはその暗闇の奥に、だれか、あるいはなにかヒトか生き物が潜んでいるような感覚を覚えた。

 シオンも同様に感じたようだ。わずかに身構える。

 ベスパール少年ともうひとり、近習の少女がその空間に火を灯していくと、その理由があきらかになった。

 

 都合、三体の彫像がそこにはあった。

 はっ、とアシュレは息を呑み、それから目を奪われた。

 それはいずれも女神であった。

 それも異形、異貌の。

 

 獅子のごとき体躯を持つ者がいた。

 甲虫の腹のごとき装甲を備えたものがいた。

 蛇のような管を全身に纏わせ、翼を備える者がいた。


 すべてが異なっていたが──それらはすべて、この世ならざる怪物の半身と、聖女のように清らかな乙女の肉体で出来ていた。

 どれもが精緻な彫刻を帯びていた。

 

 ひとつめは全身に拭いがたい染みを帯びて──水底にあったせいだろうか。

 ふたつめは──アシュレのよく知る一般的な大理石の石像のようであった。

 そして、最後のひとつは磨かれたように真っ白なまま──材質をうかがわせない。

 

 ただ、そのどれもが非凡を極めた造形美であることは知れた。

 となりでシオンが同じようにそれを見上げている。

 

「いかがかな」

 充分間をおいて訊いたのは、エルシドだった。

「あまりのことに──言葉を失います」

「作者を知っているか?」

「勉強不足で、お恥ずかしい。これほどの作品のことを寡聞にも知りません」

「では、時代はどうかな? それはわかるであろうかな?」

「見たかぎりでは……アガンティリス期のものではないのですか?」

「触って確かめてもよいのだぞ」

 まるでこの彫像の主であるかのような態度でエルシドが言った。

 

 アシュレはユガを振り返る。ユガは当然だというように頷く。

 アシュレはこわごわという感じで、しかし、それぞれに触れた。

 

 まずは染みの残る女神からだった。

 獅子の頭を抱きかかえたような姿の彼女は、アシュレにタロットカードのストレングスの札を想起させた。

 ただ、その獅子の肉体は乙女の肉体を貫いてもうひとつの胴体を構築していた。

 獅子の体毛はすべてが鳥の翼のようになっている。

 キマイラという魔獣を、もっとずっと美化したかのような──神獣──そういう印象を受ける。

 

 アシュレはその表面を観察した。

 思った通りだった。

 

 材質は大理石。欠損や細かな摩滅が散見された。それを補修した様子もない。

 アシュレは脚立に腰かけ乙女に口づけするような格好でその匂いを嗅ぐ。

 ごくごく遠くに、水面の匂いがした。流れのあまり激しくない水底──たとえば、沼や湖のような──それは、かすかな気配だったが、それだけでアシュレには充分だった。

 

「欠損と染みが惜しい。でも……なんてたおやかで、生命力に満ちあふれているんだ。内なる野生とヒトのこころ──慈しみの融合を感じます」

 その曲線を撫でながらアシュレは名残を惜しみ、次の彫像に移った。

 

 馴染み深い純白の大理石像は、甲虫の腹部を思わせる甲冑で半身を鎧っていた。

 長い尾を持ち、手足は鋭い刀剣のようで触れれば切れてしまいそうだ。

 石像でここまで薄く鋭い表現を追求するには卓越した技術とそれに対する絶対的な信頼が必要だ。

 それなのに、豊かな胸乳は、石像であるにも関わらず触れたなら柔らかく受け入れてくれるのではないのか錯覚させる。

 その尊顔はあまりに柔和で、瞳は夢見る少女のように半分、閉じられている。

 

 アシュレはその曲線美を指でなぞる。

 頬からおとがいを通り、胸乳──それから、鎧われた下腹、引き締まった腰をなぞり、背骨へ回り込んで、精緻な装飾を施された巨大な竜の骨を思わせる尾へ。

 

「乙女の柔らかさと怜悧な刃を思わせる造形の取り合わせが──絶妙のひとことに尽きる。こんな美しい生き物に襲われたら、ひとたまりもないでしょう」


 そして、無数の蛇を思わせる管に半身を浸した乙女へと。

 近づいてみれば、ちぎれ飛んだスカートの布地と見えていたものはどこか機械的な節足の装甲部分であったことにアシュレは気がつく。

 両手が掲げる日輪は鋭い棘で出来ていて、乙女の両手を貫き通していた。

 それなのに燃え盛るそれを降ろすことも出来ず、乙女は胸乳をさらすしかない。

 耐えるような風情をアシュレはその尊顔に見出す。

 

 そして、その肌に触れた瞬間、アシュレは手を火傷したように離した。

 どうしたね、とユガが小首を傾げ、そのかたわらでエルシドが見定めるような顔でアシュレを見ていた。

 

「この像だけ……温かい」

「極端に熱を伝導しにくい材質なのだろう。わたしたちの体温を反射して、そのように感じるのだ」


 ユガが言い、アシュレは目を瞠った。

 たしかめるように乙女の剥き出しの胸に耳を押し当てる──聞こえてくるのはアシュレの内耳で渦を巻く小さな空気の流れだけだ。

 それに安心したようにアシュレは乙女の肉体に指を這わす。

 

「これは──理想の香りがします──でも、けっして人間ではたどり着けない、高すぎる理想のカタチ。ゆえに、これは孤高のものだけれど、それゆえにまた、望みを練りつけられた者の──悲劇のカタチでもある気がする」


 そして、それが観るものの心に訴えかける。

 彫像への抱擁を解き、アシュレは三人に向き直って言った。

 

「ひとつめは、アガンティリス期のものですね。おそらくは水底にあったものだ。あの染みは、統一王朝が失われる際の騒乱に乗じた略奪によって、水底に捨てられたからではないですか?」

 ユガもエルシドもなにも言わない。だからアシュレは続けてよいのだと判断した。

「ふたつ目は、すくなくとも近代のものではないでしょうか。ですが技術は凄まじい。アガンティリス期のものに劣らぬばかりか、込められた熱量──誤解を恐れず《魂》と言ってしまいます──は、あるいはその上をいくものでしょう。あえて言葉にするなら決意、と表現できるのではないでしょうか。強く研ぎ澄まされた《意志》としなやかさの融合──」


 そこまで言って、アシュレはエルシドを注視した。

 エルシドもまたアシュレを観た。

 ただ、とその目線を外したのはアシュレだった。

 

「ただ、最後のひとつ。これだけはわかりません。ほんとうにわからない。材質さえ見抜けない。そして、触れれば温かいのに──この像から感じられる印象は間逆──むしろ、その遠さ、担わされた理想の完全さに絶望すら覚える──あの日輪は、そう告げている気がするんです」

 一見、連作に見えるこれらすべて──まったく関連性のない、作者も別々のものなのではありませんか?

 アシュレはそう締めくくった。

 

 ほう、と男ふたりから賛嘆が漏れた。

 

「この甲冑の乙女──ボクが近代のものではないか、と推測した石像の作者は──マエストロ:ダリエリ、あなたでは?」

 アシュレの問い掛けにエルシドは応じて一歩前に出た。

「マヒルマ、という。わたしの生み出した女神だ」


 獅子の乙女はブラウビレ、日輪を掲げるのはロシュカメイア──オマエさんの審美眼は大したものだ。

 天才と呼ばれた男が惜しみない賛辞をアシュレに送った。

 

 さあ、もっと話を聞かせてくれ、とアシュレを“眼中”に認めたのだろうエルシドの顔つきまでもが変わっていた。

 

 ふたりはユガの提供してくれたブランデーを酌み交わしながら、ずいぶんと話し込んだ。

 アシュレはエルシドの創作に対する情熱と実践を伴う知識──血肉となった紛れもない創作者の言葉に感銘を受け、エルシドはアシュレの瑞々しい感性と恐ろしいほどの知識量──古代への愛に、すっかり惚れ込んだ様子だった。

 夜更けまで続いた会談は、だからユガがお開きを申し出なかったら、本当に夜が明けるまで続いたはずだ。

 

「必ず、アトリエに顔を出すように」

 当初のあの気難しさはどこへいったものか、エルシドはまるで往年の友にするようにアシュレの手を握り、そう約束させた。

 送りましょう、というユガの申し出を手をひらひらさせて断り、深夜の街に消えた。

 

「それでは、ボクらも、これで」

「いいや、キミたちは泊まっていったほうがいい」

 有無を言わせず、ユガはアシュレのその手にカギを捩じ込んだ。

「奥の寝室を整えさせてある。このカギがなければ、だれもここには立ち入れない」


 悪いことは言わない、忠告を聞いておくほうがいい。

 それだけ言うと、ユガはそこから出ていった。

 アシュレはキツネにつままれたような気分でその姿を扉まで送り、言いつけ通り施錠した。

 まるで逃げるように出ていったユガの態度が気掛かりだった。

 

「なにか、失礼をしたかな」

 たしかに思い返すとワインとブランデーの酔いに任せ、主催者をないがしろにしてしまった感がなくはなかった。

 ただ、これほどの美に囲まれながら、理性的であり続けることはアシュレには出来なかったのだ。

 

 作品を研ぎ澄ますということが、どれほどの精度でなければならないのか、それを思い知り、その思いをエルシドにぶつけた。

 だからこそ、エルシドはアシュレを認めた。

 アシュレはそう信じる。

 自分がたとえ玉石混合のの側だとしても、すくなくとも“眼中”にある、と認めてもらえたのだと。

 

 そして、このときのアシュレに自覚はなかったが、アシュレはある意味で“作品”を仕上げ続けなければならぬよう強いられた男だった。

 だからこその、この夜の共感・交感であっただろう。

 ユガもそのような化学反応を期待して、エルシドを呼んだに違いなかった。

 

「でも、まいったなあ、あんな美女たちに囲まれて……眠れるだろうか」

 肉体の疲れを凌駕する興奮が、アシュレの胸をいまだに動悸させている。

 だが、そう言いながら振り向いたとき、アシュレはユガの忠告──その本当の理由を知ることになる。

 

 うつむいてシオンが立っていた。

 その手は、血の気が失せるほど強く握りしめられている。

 

「耐えきれると……思っていたのか。わたしが……石像とはいえ、そなたが他の美姫たちの身体をまさぐるさまを見せつけられて……正気でいられると……思っていたのか」

 さあ、とアシュレは血の引く音をたしかに聞いた気がした。

 

 たしかに、アシュレはどこかで感じていたことを否定できない。

 この美と並び立つほどのものを、ボクは手にかけなければならないのだと。

 シオン、という。

 

 そのために、細部まで、深部まで、この神の創造物としか思えぬ美姫たちを知り尽したいと、どこかで求めてしまっていた。

 それがあのような行動にアシュレを走らせた。

 

 戸惑い固まるアシュレに、シオンがしなだれかかかった。

 それは合図だとアシュレは知っていた。

 

 女神たちに見下ろされ、ときにその美に圧倒されながら、だが、アシュレにはシオンを《そうする》ことしかできない。

 理想を高めなければならない、と戒めることしかできない。


 アシュレに解かれながらも戒められるシオンの胸中は、だが、己自身の言葉ほど単純ではなかった。

 

 エルシドと言葉を交わし、ユガに自分の考えをぶつけていくうちに、アシュレのなかに“火”が灯るのをシオンは、はっきりと視てしまった。

 それは、創出、創成への情熱だ。

 きっと、ユガはそのことを狙っていたのではないか、とシオンには思えるのだ。

 

 エルシドを炎だとすれば、ユガは、その燃焼に必要な燃料のすべてを揃えて見せた。

 それは薪であり、油であり、颶風だ。

 生まれ出でたばかりの“火”を煽る風だ。

 引火せぬはずがないではないか。

 

 そうやってすべてを整えた上でユガは、アシュレダウに問うたのだ。

 

 オマエは、なにものか、と。

 創出、創成、創作──そのもっとも困難な偉業に立ち向かう者なのか、と。

 そうでなければ、今日このときにエルシドを招いた意味をシオンは見出せない。


 そして、シオンは怯えたのだ。

 アシュレが三人の乙女たちをその手で、肌で、歴史の残滓を嗅いで確かめる姿を見て。


「わたしも、こうやって極められてしまうのだ」と観念して。

 アシュレの創作物の第一歩は──シオン自身なのだと理解して。

 

 アシュレが古代の異形──しかし、暗闇と光輝を同時に内包する乙女たちの来歴と秘密を探り当て、言い当てるたび、シオンは自分の肉体がじかにアシュレに触れられているような感覚を覚えて、膝の震えが止まらなくなってしまったのだ。

 

 きっと、それをユガにだけは悟られてしまった。

 じっとシオンを見つめる視線を感じてしまった。

 

 胸を締めつけられるような苦しさに、シオンは胸を押さえる。


 震えながら、怯えながら……身をまかせることしかできない。

 抵抗も、逃走も、できない。


 したいとも、思えない。




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