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学校1の美少女の秘密を覗いてしまった結果、「墓場まで持って行け」と脅され、なぜか付き合う振りをすることになりました。  作者: 北川コーリング


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(幕間)69話 水瀬さんかわいそうだね 2

(幕間)69話 水瀬さんかわいそうだね 2


「ほんとみんなデリカシーがないよね」


「ほんとだよ~」


「ええ、そうね‥‥‥」


今日も水瀬は牧野が居ないため、クラスの女子グループと昼食を取っていた。最近は牧野が居ないため、クラスの女子達とご飯を食べる事が多くなっていた。


「夏休みに牧野君と過ごせないなんて悲しいね」


「ね~、かわいそう」


その際、クラスの女子連中の会話の中心はもっぱら水瀬であった。クラスのリーダー格の女子の言う事に皆うなずき、水瀬に労いの言葉をかけていく。


「あはは、みんなありがとうね」


それに水瀬も笑顔で応じる。


「私たちは違うからね?」


「そうだよ~、なんでも相談してね」


皆水瀬に恩を売ろうと必死のようだ。


「じゃあ私、勉強の事で先生に聞きたいことがあるから、ちょっと行くね」


昼食(偽装)を済ませた水瀬はそう言い残し、教室を後にした。


◇◇◆◇◇


「はぁ‥‥‥」


水瀬はいつもの美術室にて疲れ果てていた。


「ほんと毎日毎日飽きないわねみんな。もうかわいそうって言葉は聞き飽きたわよほんとに」


机に突っ伏して悪態をつく水瀬。学校にいる間、ずっと好機の目線にさらされ、クラスメイトからは話のネタにされている。


「まあクラスのみんなも私を慰める感じで話を聞きだしたいだけだろうしな~」


実際、クラスメイトも気を遣っている振りをして話を聞きたいだけだということを水瀬も分かっていたのだ。


「まさか本当に悲劇のヒロインを演じる日が来るなんて、悪い冗談ね。牧野君に言ったら馬鹿にされそう」


水瀬はみんなの信じる水瀬杏葉を演じないといけない為、落ち込んでいる風を装わなければいけなかったのだ。


「みんなの理想を押し付けるのやめてほしいわね‥‥‥、自業自得なんだけども。最近は牧野君といる時間が長くて変に取り繕わなくて良かったから、久々にしんどいわね」


そう言いながら水瀬はスマホを確認した。


「ってもう2分半ね」


そして、時間を確認した水瀬は先ほどから沸かしてあったカップ焼きそばの湯切りをしたのだった。なんと、この美術室には水瀬が持ち込んだ電子ポットが置かれてある。


「やっぱりこの時間が丁度良いわね~。牧野君に今度教えてあげなきゃ」


カップ焼きそばを食らう悲劇のヒロイン(水瀬)。学生とかが喜ぶ安くて量が沢山入っている奴だ。もちろん家からマヨネーズを持参している。


「それにしても、ここで牧野君に爆食を見られていなかったら付き合う振りをしなさいなんて、ありえなかったわね。今考えたら無理やりすぎたかしら?」


はて?、という表情で焼きそばを食らう水瀬。


「よくよく考えたら牧野君がいないと私って学校にまともな友達いない‥‥‥気がするわね‥‥‥。というか今までもちゃんと友達って言える人が出来たことない‥‥‥事はないはずよ」


ぼそぼそと独り言をつぶやく水瀬。


「というかこんな独り言を喋るのもおかしい気がしてきたわね。もしかして、友達がいなかった弊害‥‥‥」


焼きそばを食べながら何かを考えこんでいる様な水瀬。


「って今はそれどころじゃないのよ私」


なにかを決心した様な表情を浮かべた水瀬さんは、残りの焼きそばを平らげた。


「‥‥‥いつまでも付き合ってる振りに甘えてちゃだめ、ね。そうでしょう、朝日奈さん‥‥‥」


◇◇◆◇◇


その日の放課後、水瀬達が所属するクラスは異様な雰囲気に包まれていた。


クラスが一気に静まりかえり、ほぼ全員が固唾を飲んでそれに注目していた。


「朝日奈さん、この後暇かしら?」


「うん‥‥‥、暇だけど‥‥‥」


その原因は、今学校で話題の中心人物であり、この学校の二大美人とまで言われる水瀬と悠木が相まみれていたからであった。

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