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【Web版】人脈チートで成り上がる地下アイドルプロデュース〜ビラ配りしていた売れない地下アイドルの人生変えてみた〜【コミカライズ】  作者: 津ヶ谷


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第111話 ワンマンライブ成功

「まだ緊張しているか?」


 俺はメンバーの顔を見てそう尋ねる。


「そりゃ、緊張もしますよ」


 莉奈は表情を硬らせていた。


「関係者席に居るのも凄い顔ぶれだしね……」


 美穂が関係者席の方に視線を向けた。

我ながら、確かにすごい顔ぶれになってしまったと思う。


「君たちなら大丈夫だ。俺がちゃんと見届けるから」


 そう言って俺はメンバーの背中を押した。


 メンバーがステージに立つと観客から歓声が上がる。

その様子を見て俺は一安心した。


 どうやら今回も上手く行ってくれそうである。


 ライブが無事に成功すると、俺が招待した関係者の方が続々と挨拶にやってきてくれる。


「四宮ちゃん、相変わらずすごいメンツ集めたね。俺が浮いちゃうじゃん」

「いや、そんなこと無いですよ。瑠衣さんもこの業界では有名人ですから」


 斉藤瑠衣、以前俺がWhiteのゲスト出勤を頼んだコンカフェのオーナーだ。


「そんなそんな。セントラルテレビさんのプロデューサーや日本で一番売れてる漫画雑誌の編集長さんまで呼んじゃう人が何言ってんすか」

「それはまあ、成り行きというか。それより、16店舗目のオープンおめでとうございます」

「ありがとう。Whiteさんのおかげでうちもいい宣伝させてもらったよ」


 聞くところによると、Whiteがゲスト出勤して以降から常連になったお客さんもそれなりの数がいるらしい。


「それはよかったです。またゲスト出勤させて下さい」

「もちろんですよ。では、僕はこれで失礼。今日は楽しませてもらったよ」


 そう言うと瑠衣さんは会場を後にした。


「四宮君、今日は非常にいいものを見せてもらったよ」

「急な招待だったのに、足を運んでくださってありがとうございます」

「君の誘いを断ったらどんな損害が被るかわからないからね」


 そう言って苦笑いするセントラルテレビのプロデューサーである向井さんが立っていた。


「あれからWhiteさんは順調なようで何よりだよ。君の存在も業界ではかなり有名になってきたぞ」

「僕自身はあんまり有名になっても仕方ないところはあるんですけどね」

「まあ、そう言わずにこれからも頑張ってくださいよ。個人としてもWhiteを応援してますから」

「ありがとうございます。またうちのWhiteを使ってください」

「もちろんですよ」


 俺は向井さんと握手を交わす。

これで、関係者たちへの挨拶を済ませると、俺たちも会場を後にすることにした。


「打ち上げにでも行きますか。ちょっとみんなに話したいこともあるし」

「もちろんです」

「行きましょう」


 メンバーたちは俺の提案に賛成してくれる。


「いつもの焼肉にする? それとも今日は別のものがいい?」

「「「焼肉!」」」


 三人の声が重なった。


「あそこのお肉めちゃくちゃ美味しいんだよね」

「そうそう。あれがあるから頑張れるまである」

「間違いないよね」

「じゃあ、今からいけるか聞いてみるね」


 俺はポケットからスマホを取り出した。

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