表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Web版】人脈チートで成り上がる地下アイドルプロデュース〜ビラ配りしていた売れない地下アイドルの人生変えてみた〜【コミカライズ】  作者: 津ヶ谷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/135

第105話 最終選考

 まもなく、最終選考の開始時間となった。

最終選考にも実技審査が含まれてくる。


 早速、一人目が入ってきた。


「まずはお名前を教えてもらえますか?」

「はい。清川奈美と申します」

「ありがとうござます。おかけください」


 俺は書類を確認しながら言った。


「はい。失礼いたします」


 奈美はそう言うと、椅子に腰を下ろす。

そこからは2次選考では聞けなかった内容を質問していく。


「では、最後に実技審査になりますので、準備をお願いします」

「分かりました」


 俺がそう言うと、奈美は準備を始めていく。

奈美の特技は歌と書かれている。


 歌唱での勝負をかけてくるのだろう。


 奈美の歌は確かに上手かった。

それだけ練習しているのだろう。


 アイドルとしての素質は兼ね備えているのではないか。

少なくとも俺はそう感じた。


「さすが、四宮くんが最終選考まで残しただけのことはあるな」


 隣に座る望月社長が声をかけてきた。


「ありがとうございます。やはり、素質としては申し分ないですよね」


 そこから、オーディションはお昼休憩を挟みながら、夕方まで続いた。

日が暮れ始める前には全員の最終選考を終了後する事ができた。


 この最終選考を元に誰をオーディションに合格させるかを決定する。

割と責任重大な仕事である。


 俺がオーディションに合格させることはもちろん、不合格にすることも、彼女たちの今後の人生を左右させてまう事になるのだ。


 簡単に決めていい事ではない。

彼女たちも人生を賭けてこのオーディションに臨んできたのである。

その想いには応えなくてならない。


「最終選考、よろしくな」


 審査員全員分の選考シートが俺の手に渡った。

ここから、悩み抜いた末に決断する事になる。


 ここで、関係者席に目を向けた。

そこには、Whiteのメンバーが座っていた。

どうやら、ずっと見ていてくれたようである。


 佐藤社長は午前中の部のみで席を外した。

大企業の社長ともなれば、午前中の時間を空けるだけでも相当な無理をしたに違いない。


「後でちゃんとお礼しなきゃな」

 

 そんな事を考えながら、Whiteのメンバーの元へと向かった。


「3人ともお疲れさま。最後までいてくれてありがとう」

「お疲れさまです。楽しかったです。ありがとうございました!」


 莉奈は笑みを浮かべて言った。

どうやら本当に楽しかったようである。


「今日の四宮さんカッコよかった……」

「確かに、なんかいつもとは違う仕事人の顔してたよね」


 友梨の言葉に美穂が同意する。


「そんな顔してたか?」


 自分ではどんな顔をしてたかなんて分からなかった。


「カッコよかったですよ!」


 莉奈の笑顔をあえて形容するとすれば『天使様』だろうか。

そのくらいには美しかった。


「ありがとう。さて、帰るよ」


 会場の片付けも一通り終わったので、俺は莉奈たちと一緒に帰る事にした。

駅まで送っていくと、そこからは路線が違う。


「じゃあ、気をつけてな。今日はありがとう」

「「「お疲れさまでした」」」


 俺はホームに向かっていく3人を見送った。

【作者からのお願い】


『面白い』『続きが気になる』という方は☆☆☆☆☆での評価やブクマへの登録をお願いします。


皆さんの応援がこの作品の力になります!!


執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ