王配殿下は子育て中?
今回はパルラ視点です。
パルラが本編より女言葉よりなのは…幸せだからですかね?
ツイッターでラルーナ陛下妊娠出産ついての話がでたのでつい(笑)
あまり物語は進展していません。
申し訳ございません(泣)
駄文ですがよろしくお願いいたします。
うーん、子育てって大変だよね。
産むところからできればいいんだけどね…。
居間で産休に入る女官のせんべつの赤ちゃん用オクルミを編みながら考えてると息子がやって来た。
息子は息子でもパリラードの弟のラミファードで…美少年だ…でも身長私よりたかいしね…。
「父上、兄上は今日もミラ姉上のところですか?」
ラミファードがきりっとした顔で言った。
「ミラちゃんはもうお姉さんなのかしら?」
わらいをこらえて聞いた。
「何を今さら…決定事項でしょう?」
少し顔を赤くして目線を反らした。
あら、憧れのお姉さんがお兄ちゃんのお嫁さんになるのがふくざつなのかしらね。
本当に大きくなったわね…。
ラルーナ様が妊娠して…悪阻で顔色悪くしていたときは、私も男なんだから頑張らなきゃと思って妊婦にいい食事とか調べたりしたけど…。
『陛下は本当に女性だったんですね~。』
ウェルスさんがしみじみ言ったとき思わずうなずいちゃったわ。
ラルーナ様と裸の付き合い(って言うのかしら)しているのに…どこか男っぽいのよね。
でも…お腹が大きくなって苦しそうな時は心底代わりたい~なんで女の子にしてくれなかったの~グラのばかっ思ったけどね…。
きをまぎらわそうと小さい靴下あんだりオクルミあんだりしてたら…。
『パルラ様、私にも教えてくださいませ。』
休憩時間の侍女とか女官と護衛士とかにこわれていつの間にか編み物教室状態だったわね。
今じゃ手芸教室状態だけどね。
そういえばミラちゃんにもよく可愛いワンピースとか作ったわね。
パリラードとお揃いでかわいかったわ。
フーマエルン峡谷国ジーラアシス王子殿下に美少女姉妹に勘違いされてパリラードがふくれてたっけ。
二人まとめて花嫁にってジーラアシス王子殿下がいったとたん電撃魔法がパリラードから飛んだのであわてて防御しちゃったわ。
『ルーシュにてをだしたら許さないの。』
ドスの聞いた声でパリラードがジーラアシス王子殿下を見上げた。
我が息子ながら末恐ろしいわって思ったのよね。
次の魔法を練ろうと構えてるし。
『ひ、姫?』
ジーラアシス王子がたじろいだ。
『パリラード様。』
ミラちゃんがパリラードにしがみついて止めてくれなかったら流血の惨事だったわよね。
固まったジーラアシス王子を残して幸せそうに去っていく息子をみながらミラちゃんはやっぱり我が国の平和のために必要だと思ったのよね。
「ところでジーラアシス殿まであらわれましたよ。」
ラミファードが嫌そうな顔をした。
「そうですか?またですか?」
フーマエルン峡谷国は立場的にはチエアイス武王国に対して弱い仮にも国王の婚約者に手を出したんですもの当たり前よね。
必死に何とかしようとしてるのよね。
「ウライシア工業国のイスズ姫に取り入ろうとしたので殴りかけました。」
拳を握ってラミファードが言った。
あー、ラミファードってイスズちゃんが好きなんだっけ?
小柄でラミファードの腕によく捕まって子ウサギみたいにじたばたしている印象があるんだけど。
「ダメだよ、一応他国の王子様だからね、それより、イスズちゃんつれてここに避難したらどうかしら?」
仮にも後宮まではおってこれないものね。
「そうします、僕の部屋のとなりで良いですよね。」
足早にラミファードはどこか嬉そうに去っていった。
本当に二人ともラルーナ様に似て肉食系よね。
『子ウサギちゃんも女竜騎士ちゃんもがんばれ~。』
グラが応援した。
なに応援してるのよ。
『ええ?こっちの事情だよ?』
グラが小首をかしげた。
ちっともかわいくない。
なに隠してるのよ。
『せ、世界の…トップシークレットだよ。』
グラがそういってにげていった。
全く困ったわね。
「パルラ、大丈夫か?」
むしろ少し顔色が悪いラルーナ様が顔を覗かせた。
「ラルーナ様こそ大丈夫ですか?」
最近、疲れている気がする。
「ああ、少し気持ちが悪くてな。」
ラルーナ様がソファーにぐったり寄りかかった。
本当に疲れているみたいね。
閉じられた瞳の長い睫毛にどきりとした。
「お医者様を呼びましょうか?」
かけものでも持ってこようと立ち上がりかけるとラルーナ様にひきもどされて抱き締められた。
「少しこうにさせていてくれ。」
ラルーナ様の体温を感じながら背中を撫でた。
ラルーナ様が素直に私に身体をあずける。
こんな事はじめて…。
「やっぱりお医者様に…。」
私は立ち上がろうとした。
「もう少しこのままで…最近不安定なんだ。」
ラルーナ様が引き留めた。
不安定…本当にどうしたんだろう?
………まさか…。
「やっぱり、お医者様をよんできま…呼んでください。」
侍女のマリエルさんにたのんだ。
あの~私、三人のパパになるみたいです…。
わー、ラミファードが生まれてから結構たってるよ~。
「靴下編まなきゃ、あと妊婦にいい食事!」
私は自分が生むみたいにワタワタした。
「あわてるな、パルラ、まだだいぶ先だ。」
妊婦のラルーナ様の方がよっぽど落ち着いてる。
「で、でも。」
私はどうしよう、やっぱりオクルミもとかんがた。
「パルラ、抱き締めてくれないか?」
ラルーナ様がやや弱々し微笑んだ。
「はい。」
私はラルーナ様抱き締めて思った。
絶対にこの人を守るんだ。
前回も前々回のときも大変そうだったし。
ああ、本当に自分で産みたいよ…。
そうすればこんなに心配しなくてもいいのに…。
エルフの私はまだまだでも…ラルーナ様は高齢出産だもんね…。
しっかりと医務室と連携とって産まれるまでサポート体制とらないとね。
でも、でも、嬉しい。
早く赤ちゃんに会いたいな…。
ラルーナ様が心穏やかに出産できるようにパリラードとかラミファードの問題もかたずけておかないとね。
よし、パパ頑張るからね。
とりあえずは…ラルーナ様仕事についてウェルスさんと調整かな?
駄文を読んでいただきありがとうございます♪




