15.恋愛
以下は、あくまでも個人の見解です。
絶対的にそうだという保証はありませんので悪しからず。
最後くらいホントのホントに真面目に始めますよ、第十五回『ラノベあるある辞典』。
最終回のお題は【みんなに愛される恋愛】です。
ちなみに今回は、ジャンルとしてではなく、設定として考える『恋愛』ですので、あらかじめご了承くださいませ。
ファンタジーや学園、SFや推理などなど、様々なジャンルがある中で、恋愛も一つのジャンルとして確立しています。ラノベに限らず、アニメやドラマ・映画などでも、恋愛モノは人気が高いですよね。
しかしそれとは別に、ジャンルではなく設定・要素として、恋愛が取り入れられている作品を多く見かけませんか?
愛するお姫様を助けに行くとか、仲の悪いクラスメイトを好きなるとか、アンドロイドに恋をしてしまうとか、そういった設定はかなり多いと思います。
では、どうしてジャンルが違うのに恋愛要素が含まれるのか。
今回はその点を、恋愛がテーマとは思えないほど無粋に野暮ったく、解説していきたいと思います(笑)
例えば、バトル系ファンタジーでよく見る恋愛要素はどういったところでしょうか?
もちろん、戦闘中にもその要素は入ってきますが、多くは非戦闘中ではないでしょうか。街での買い物だったり、野宿の準備だったり、そういった日常パートでの恋愛要素が多いと思います。
では、どうして日常パートに恋愛要素が入ってくるのか。
その答えは、戦士に休息が必要なように、読者にも休息が必要だから。
どんなに強い戦士だって、適度に休まないと戦い続けられないように、どんなに臨場感溢れる戦闘シーンだって、それだけがひたすら続けば読者は大変です。緊迫感があることを『息を呑む』なんて言いますが、呑みっぱなしでは呼吸ができませんからね。
なのでバトル系ファンタジーでは、戦闘と日常がセットになっていることが大事。いわゆる『緩急をつける』というヤツですね。
ですが「キリッとした戦闘シーンと、ダラッとした日常シーンをセットにしとけばいいんでしょ。緩急ってそういうことでしょ」と思ったら大間違い。『緩』の中にも緩急をつけないと、読者の興味を持続させることができません。本当の意味での日常なんて、読んでいて面白いか難しいところですからね。
というわけで、ここでようやく恋愛要素の登場。
恋愛要素は(一般的に)男女のキャラクターがいれば、複雑な設定や舞台・小道具などがなくても発生させやすいイベントであり、そのネタも豊富。
そしてなんと言っても、メインジャンルに絡めやすい。コメディパートから一気にシリアスな戦闘パートに移行するのは難しいですが、恋愛パートから戦闘パートに移行するのは比較的簡単ですし、恋愛パートでの内容を戦闘パートに取り入れるのも楽。直前までギクシャクしてたのに、ピンチになったら駆けつけてくれて「コイツには傷一つつけさせねぇ!」とか言ってくれたら、燃えるし萌えるじゃないですかっ! メラキュンじゃないですかっ!(作者、魂の叫び)
さて、例ではバトル系ファンタジーを挙げましたが、他のジャンルでも同じようなことが言えます。
ただただ犯人を追い続ける推理モノというのも、なんだか息が詰まってしまいそうですし、学園モノに関しては、すでに恋愛要素とセットという印象すらあります。
そして何故、恋愛要素が選ばれるのかと言えば、それが読者の共感を得やすいから。
共感については、第一回を読んでいただくとして――PV的に大事なことなのでもう一度言いますが――第一回を読んでいただくとして、多くの方が経験したことがあったり、他の作品などで見聞きしたことのある恋愛要素なら、読者はキャラクターに共感しやすくなる。「このキャラも同じようなことで悩んでたりするんだな」と思えると、そのキャラクターのことをグッと好きになれますよね。
ですので、より深く作品に惹き込むためにも、恋愛要素が選ばれていると思います。
読者からも作者からも好かれ、愛されている恋愛。
もしかしたら世界で一番のハーレムを作り上げているのは、恋愛そのものかもしれませんね。
では、これにて最終回。
あとは、あとがきを残すのみです。
ご意見・ご要望などなど、心よりお待ちしてます。




