【番外編】 あらすじのススメ
以下は、あくまでも個人の見解です。
絶対的にそうだという保証はありませんので悪しからず。
「本編なんて飾りです! 偉い人にはそれが判らんのです!」
ってくらいに大好きだぜ、番外編第二弾。今回のお題は【あらすじで心を掴め!】です。
尚、今回の内容も完全に設定解説とは離れたモノですので、ご了承くださいませ。
また、ここで語る『あらすじ』はネット小説においてのことで、公募などに必要な『あらすじ』とは違いますので、お気を付けください。
新年度は気分も新たに、何かを始めるのに良い季節ですよね。
ということで「ネット小説の連載を始めてみたなっしー! ヒャッハー!」という着ぐる――いえ、梨の妖精な方も、いらっしゃるんじゃないでしょうか。
だけど、そんなあなた! アクセス数・読者数が、なかなか増えなくて悩んでいませんか? ツイッターとかでバリバリ宣伝しているのに、どうしてだろうと思っていませんか?
もちろん、連載を初めてすぐに大ヒット、なんてのは難しい話です。また、魅力的な世界観・キャラクターの作り込み、表現力・文章力といったモノも、多くの方に読んでもらうためには絶対的に必要になってきます。
しかし、そんなことを私は教えられません。むしろ、こっちが教えてほしいくらいです。
ですので、今回は小説本編の一歩手前『あらすじ』で私が大事だと考えていることを、なんとなく伝えられればと思っています。
さて、突然ですが、あなたは新製品のスマホを紹介する人です。自分の会社で開発した素晴らしいスマホを、お客さんに売ろうとします。
では、あなたはまず、どんなところから説明しますか?
まさか『タッチパネルに使用した新素材の成分比率』なんてモノから説明はしませんよね。いきなりそんなことを言われたって、普通のお客さんにはサッパリです。
じゃあ、何から説明するか。それはおそらく「画面が大きい!」「画像がキレイ!」「バッテリー長持ち!」なんてことを、まず説明すると思います。
そして、それは何故か。その理由は、お客さんの知りたいポイントがそこだからです。あなたもスマホを買うときは、そのポイントを気にしますよね?
ということで、何か新しいモノを紹介するには、まず相手が知りたいポイントを説明するのが良いのです。
「で、それとあらすじに何の関係があるの? 別に、スマホのセールスマンになりたいわけじゃないんですけど?」
と、思った方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、新製品のスマホも新連載の小説も、どちらも『何か新しいモノ』です。お客さんという読者に紹介するには、相手が知りたいポイントを理解することが重要となってきます。
例えば、
A.アメルア歴八〇六年。新生ヴォルグガード帝国は、隣国のユーフォリア共和国に宣戦布告もなしに侵略戦争を仕掛けた。しかし、数多くの魔道士を有するユーフォリア。ヴォルグガードの侵攻を退けるのは容易いと考えられた。だが、ヴォルグガードが新規投入した魔道装甲兵器・ルーヴェインが戦況を一変させる。――これは、そんな大魔道戦争の中、故郷と両親を奪われた憎しみと唯一無二の能力・魔道無力化を持ち、戦火に身を投じる一人の少年魔道士の物語である。
B.大魔道戦争。帝国の圧倒的な力の前に、為す術がない共和国。しかし、復讐に燃える少年魔道士には唯一無二の力があった――。
という、二つのあらすじがあったとして、どちらの方が読みたいと――第一話をクリックしたいと思いますか?
もちろん、個人の好みは大きいです。Aの方が好きだという方もいらっしゃるでしょう。
ですが、気軽に読み始めたいという方は、Bを選ぶと思います。特に、ネット小説にはライトユーザーが多いので、こちらの方が好まれやすいかと。
それに、Aは情報量が多過ぎます。スマホを買うかどうか分からないのに、いきなり『タッチパネルに使用した新素材の成分比率』を説明されたってウンザリするだけですよね。また、これではこれからの展開を説明し過ぎていて、本編序盤に対するワクワク感が半減してしまいます。
なので、あらすじは読者が知りたいポイントを、シンプルに分かりやすく伝えることが重要となってくるのです。
ネット小説のあらすじとは、いわばラノベの裏表紙です。
短い中でしっかりと物語の概要・雰囲気を伝え、その上で読者に「本編を読んでみたい」と思わせる必要があります。
ですので、自分の作品がどうにも伸び悩んでいると感じる方は、まず『あらすじ』を見直してみてはいかがでしょうか。
ではまた次回、お会いできれば。
ご意見・ご要望などなど、心よりお待ちしてます。




