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11.SF

 以下は、あくまでも個人の見解です。

 絶対的にそうだという保証はありませんので悪しからず。



 愛と勇気と読んでくれている皆様だけが友達、第十一回『ラノベあるある辞典』。

 今回は六花さんから頂いたお題【SFとファンタジーの違いとは?】です。



 2014.3.7現在『なろう』でジャンル検索すると、SFが11,242作品、ファンタジーが55,060作品と、ファンタジー作品がSF作品の5倍くらいの数があります。

 そして『なろう』やラノベに限らず、マンガ・ゲーム・映画などなど、ファンタジーが圧倒的に主流となっています。魔法使いの話であったり、指輪をめぐる話であったりと、一般の方も好きなモノが多いですよね。

 では、それは何故なのか?

 SFとファンタジーは何が違うのか?

 今回は、そんなことを考えてみようかと思います。



『充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。』

 これは、かの有名なSF作家・アーサー・C・クラーク氏が定義した法則の一つです。SF好きじゃなくても、知っている方も多いのではないでしょうか。

 そしてつまりこれは、SF(科学的)もファンタジー(非科学的)も明確な違いはない、ということだと私は解釈しています。

 例えば、


 A:周囲の熱量を集約し、放出する科学兵器

 B:周りの火の魔力を集め、放つ魔法道具


 という二つのモノがあった場合、一体何が違うでしょうか?

 おそらく、ほぼ同じ原理のモノです。少なくとも、私がここで設定したモノは。

 そしてさらに、Aのカタチが『杖や指輪』、Bのカタチが『戦車や拳銃』だった場合、一体どちらがSF的で、どちらがファンタジー的でしょうか?



 では何故、明確な違いがないのに人気に差があるのか。

 それは、そこに『人の心』が大きく影響するかどうかが、問題となってきます。


「オレの命に代えても、お前は倒す! うおおおぉっ!」「貴様のどこにまだそんな力が!?」的な展開、あなたは見たことありませんか? そして、その多くはファンタジーではありませんか?

 と、このように、ファンタジーでは『人の心』が大きく影響することが多いです。怒りや悲しみ、決意や覚悟などで技の威力が上がるなんてこと、よくありますよね。

 そして『人の心』が前面に出ているから、読者は感情移入しやすい。だから登場人物に共感でき、作品世界をより楽しむことができるのです。(ちなみに、感情移入・共感に関しては第一回・第七回をご覧いただければ、PVが……否、参考になるかと思います)

 しかしそれに対して、SFではあまり『人の心』は前面に出てこない。

 と言っても、もちろん『人の心』が全く関係ないわけではありません。人間が登場する以上、ストーリー展開などには影響はあります。ですが物語全体としては、その場面がファンタジーに比べて少ない。どんなに心を込めても、理論以上に銃弾が速くなったり、性能以上にロボットが強くなったりはしませんからね。



 また、SFとファンタジーには、作り手側にとっても大きな差があります。


 SFは文字通り『理詰め』の設定です。空想科学というジャンルですから、その設定はあくまでも科学的でなければならないですからね。

 だから、世界観から小道具までしっかりと設定した上で、ストーリーを展開していかなければいけない。そのため、初期設定が非常に重要で、後での設定変更は難しいものとなってしまいます。

 ですので、SFは例えるなら『自動車』。小さな欠陥でも大事故につながることがあるし、一ヶ所修理するのも大変な作業となる。

 それに対して、ファンタジーは『自転車』。比較的シンプルな構造であっても充分走れるし、操作・修理も簡単。

 そういった点も、作り手側から好まれ、より多く作られている理由かと思います。



 自転車は誰でも気軽乗れて、頑張り次第でいくらでも加速できる。しかし、いざ気持ちが切れてしまえば、あっという間に減速してしまうモノでもあります。

 対して自動車は、免許・技術が必要だったり、造るのにいくつもの部品が必要だったりと、色々と大変なモノでありますが、安定して長距離を走れるモノでもあります。

 このように、どちらにも強みと弱みがあり、どちらが優れているとは決して言い切れません。

 しかし、どちらにも言えることは、思うように乗れれば面白い。それを一番に考えるなら、乗り物の違いなんて小さなことではないでしょうか。

 ちなみに余談ですが、個人的には両方の感覚を味わえるバイクが好きです(笑)


 ではまた次回、お会いできれば。


 ご意見・ご要望などなど、心よりお待ちしてます。

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