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10.異世界

 以下は、あくまでも個人の見解です。

 絶対的にそうだという保証はありませんので悪しからず。


 また、今回のお題で語っていることは、なろうの中で見かけたことが主になっています。そして、もちろん全てを見たわけではありませんので、あらかじめご了承ください。



「ふっ……それは残像だ」

 というスピードで更新してみたいぜ、第十回『ラノベあるある辞典』。

 いやあ、十回ですよ十回。まさかこんなに続けられるなんて、思ってもみませんでした。そしてそれはもちろん、読んでくれる方々がいるおかげでございます。実にありがたい。

 てなわけで今回のお題は、ついに踏み込む【ここがヘンだよ異世界】です。

 ちなみに今回は、異世界設定にツッコミを入れる内容となっておりますので、あらかじめご了承くださいませ。



 さて、第四回のオンラインゲーム・第八回の主人公最強と続いてきました、なろうで流行の設定を考えてみよう第三弾。今回はついに、誰もが知ってる巨大設定『異世界』を取り上げようと思います。

 と言っても、今回は前回と違って否定するような内容ではありません。私が生まれる前から存在する設定ですし、個人的に決して嫌いじゃありません。

 ですが、リアリティを求める上で「あれ? ここスルーして良いの?」というポイントもちらほらと。

 なので、そんな代表的なポイント三つを、ここでは解説させてもらおうと思います。

 また、何度も言いますが、今回は異世界設定に無粋にもツッコミを入れる内容ですので、そういうのが苦手な方はこれ以上読まないことをオススメします。



①言葉の問題


 さて、毎度の如くの質問ですが、あなたは海外旅行をしたことはありますか? そこで言葉が通じなくて、困ったことはありませんか?

 と、このように国が違えば言葉も違います。どころか、この小さな島国の中ですら、方言という独自言語が無数にあり、何を言っているのか分からないこともあります。もうね、漁師さんの言葉とか、ほぼ解読不能ですよ。

 それでは、世界が違ったら言葉はどうなるのか。当然、通じるわけがありません。

 なので、異世界に行ったのに何の不自由もなく言葉が通じるなんてことは、ほとんどあり得ないのです!

 ……と、力説してみましたが、そんなことはとっくの昔から問題視されていることです。異世界と聞いて、まず思いつく問題と言っても過言ではないでしょう。

 ですので、それについての対処・攻略法はいっぱいあります。自動翻訳のアイテム・魔法あたりがオーソドックスでしょうか。

 しかし、それでも問題は残ります。それは、異世界に行ったのが日本人だった場合、です。

『わびさび』を代表とするように、日本人には特有の感覚があります。また、日本語は最も複雑で、常に増え続けていると言われています。外来語・略語・敬語などなど、全て同時に使いますからね。

 だから、それらを完璧に翻訳できるのか? その世界に、ちょうど当てはまる言葉があるのか?

 そのあたりが、どうしても問題になってくるのではないでしょうか。



②食べ物の問題


 肉類・野菜類・水。

 およそこの三種類が、人間が口にするものです。そして、たとえ異世界に行ったとしても、これらを食べなければ生きていけません。まあ、食べなくても死なない『最強の体』なら問題ないですが(苦笑)

 しかし、世界が違えば水も違う可能性は高いです。海外では水道水を飲んではいけないなんて、旅行者の常識ですからね。

 そして水が違えば、それで育つ植物も違う。植物が違えば、それを食べる動物も違う。なので、もし異世界で食べ物に何も困らなければ(同じような食べ物があれば)、その世界の生態系はこの世界と酷似しているということになります。

 ですがその場合、また問題が発生します。それは、モンスター・魔物などの存在。

 多くの異世界設定で、彼らは登場します。そして彼らも生きるために、何かを食べる。つまり、立派な生態系の一員というわけです。

 しかし一方で、生態系というのは絶妙なバランスで成り立っています。何か異物が入れば、簡単に壊れてしまうほどに。ですので、この世界と同じような生態系の中にこの世界に存在しないモノ、というのはかなりの無理が生じてしまうのです。

 もちろん、つい最近現れた程度ですぐに壊れてしまうバランスではありません。ですが、昔から当然のように存在する場合、そのあたりのことも考えなければなりません。



③文明・文化の問題


 あなたは今日、トイレに行きましたか? お風呂に入りましたか? 服を着ましたか? 布団・コンビニ・ティッシュ・携帯電話・道路・お金、エトセトラエトセトラ……。

 と、私たちが毎日当たり前のように使っているモノも、しっかりとした歴史のある文明です。先人たちの試行錯誤の結晶です。

 ですので、普段の何気ないモノが異世界には存在しない、なんてこともあると思います。

 そして、当たり前のモノが無いというのは、案外困ったりするものです。特に日本は何でも高水準なので、その落差はかなり大きい。

 なので、異世界で特に何の問題もなく暮らせるというのは、なかなか難しい話となってくるのです。

 また、文化圏によってNGな行動というものも数多くあります。これもまた日本は少ないので、特に意識して生きていませんが。

 だから、何かしたらいきなり殺される、なんて過激なことも充分あり得ます。それも、平和でない世界なら尚更。

 ですので、世界観を作り込む上で、そういったポイントも注意しなくてなりません。



 と、以上三つが、異世界設定で問題となりやすいポイントです。

 もちろん、これらにツッコミを入れるのが無粋だというのは、重々承知の上です。こんなことを気にしなくたって、面白い作品は当然面白い。

 しかし、現実味を出すためには、どうしても避けられないポイントでもあります。


 異世界というのは、非常に自由度の高い設定です。一から世界を創れるのですから。

 ですが、その全てが自由というわけでもありません。何でもアリとなってしまえば、読者には理解できないモノになってしまいます。

 なので、主人公の立つ地面をしっかりと作ること。それが、この設定を扱う上で最も重要なことかと思います。


 ではまた次回、お会いできれば。




 ご意見・ご要望などなど、心よりお待ちしてます。

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