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09.ハッピーエンド

 以下は、あくまでも個人の見解です。

 絶対的にそうだという保証はありませんので悪しからず。



「まだだ! まだ終わらんよ!」

 という気持ちで帰って参りました、第九回『ラノベあるある辞典』。ホントのホントに、お久しぶりでございます。

 して、今回のお題は【80点のハッピーエンドで終わらせよう】です。

 ちなみに今回は、日常系・コメディなどを除いた解説となっておりますので、あらかじめご了承くださいませ。



 さて、まず大前提として、この世界は闇に包まれています。

 ……といっても、もちろん小説の中の話です。別に『救いの壺』とかを売りつける怪しげな宗教とかではないのでご安心を。


 と、このように小説の世界では不幸な出来事が起きます。殺人事件は起きるし、惹かれあう二人の心もすれ違います。

 では、それは何故か?

 簡単に言ってしまえば、そうじゃないと勇者や名探偵、恋に不器用な二人といった主人公たちが生まれない(必要にならない)から。さらにぶっちゃけて言うと、じゃなきゃ話は進まないし、広がらないから。

 だって最初から最後までハッピーな物語なんて、あまり読みたいとは思いませんよね?(……っていうのは私だけじゃない、よね?)

 ですので、主人公たちには不幸な出来事やピンチが降り掛かります。特に長編では、展開を盛り上げ続けるために何度も。

 そして、そんな不幸な状況からどうやってハッピーエンドに辿り着くか。それこそが小説の醍醐味だと、私は考えています。



 しかし、ハッピーエンドを目指す上で、一つ大きな問題が立ちはだかります。

 それは、不幸があったという事実。戦いや事件が解決しても死んだ人間は蘇らないし、主人公の恋敵の恋が実ることは当然ありません。

 もちろん、ラスボス倒したら全て元通りになるとか、色々あったけど結果平和になったんだから良いじゃない的なものや、残りの登場人物でカップル作ってみました、みたいな展開もあります。

 ですが、それらはどうしたってご都合主義に見えてしまい、読者としては納得できない。それも、熱心な読者であればあるほど。

 なので不幸な出来事があった以上、いくらハッピーエンドを目指しても『100点満点のハッピーエンド』になるということはあり得ないのです。



「じゃあ『100点満点のハッピーエンド』を目指さなくてもいいのか?」

 そう訊かれれば、答えはもちろんNOです。作者も主人公も、最高の結末を目指して行動するべきだし、そういう姿が描かれていることが、読者を惹きこむ魅力の一つだと思います。

 だから、そこで必要となるのは妥協する能力。

 100点満点を目指しながら、諦めなきゃならないモノ・諦めちゃいけないモノを主人公と一緒に悩みながらも決め、最後にうまく『80点のハッピーエンド』に着地させること。それが、物語を終わらせる上で一番大切なことだと、私は考えます。


 また、今回はハッピーエンドについて取り上げましたが、作品によってはバッドエンドも大変重要になります。

 特にホラーなどは、あえて後味を悪くすることで印象深いモノにする手法が多いです。『呪いのビデオ見ちゃったけど、何とか呪いを解いてみんな幸せになりました』では、何とも締まりが無いですからね。



 小説には模範解答がありません。読者によって、採点方法が変わります。

 ですので、最高より最善。

 そんな終わり方が、作者も読者も納得できる一番のハッピーエンドではないでしょうか。

 ……って終わり方は、あなたにとって何点でしょうか?(笑)


 ではまた次回、お会いできれば。



 ご意見・ご要望などなど、心よりお待ちしてます。

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