第82話 妖精とヴァルキリーの乱戦
「やはり、私の本隊をノドの城に残したのは正解だったか」
ノドの城の王座で、モリガンはモニターを覗き込んでいた。
城の外では押し寄せるガイア王の戦象部隊に、モリガンの妖魔、妖精族を中心とした部隊が応戦していた。
「エピック呪文大暴走!!」
戦象の上でガイア王が叫ぶと、一面に巨大な動物達の群れが現れ、ノド軍に突っ込んでいく。
象、サイ、キリン、シマウマ…現実世界よりずっと大きい彼等がノド軍を踏み潰す。
ノド軍の真ん中に道を切り開くと、動物達は煙の様に消えた。
「さあ、行け!この地に光を!!」
ガイア王の横にいる白い鎧とSAバヤールを身に付けたプラダが、槍をノドの城に向けて叫ぶ。
切り開かれた道を通り、SAを身に付けた、サンシール、ウェリオ、アンジェリカが飛んでいく。
アンジェリカのSAは、背中に大きなコンバーター。足や腕に独立したブースター。
高速移動と魔力増幅の為の装備しかなかった。
装甲などは一切ついていない。
皮鎧が、むき出しだ。
超高速SAサフロン、現在のノド最強のSAだ。
彼女は、皮鎧姿で髪も短く、元の姿に戻っていた。
だがしかし、その美しさは、そのままだった。
敵の弾幕を、すり抜けて、3人はノドの城に侵入していった。
ノド軍は、SAラナンキュラスを身に付けた妖精部隊200騎を、マグリブ軍に対して繰り出した。
昆虫の羽根を持った者達が、マグリブ軍に襲い掛かる。
「さあ、ヴァルキリー部隊。よろしく頼むぜ!」
ガイア王が叫ぶと、マグリブ軍の後方から、天使に似た羽根を持った女性達がSAウォーホースを身に付けて現れる。
ノドの城の外は、SA同士の乱戦になりつつあった。
城内を自由に移動出来るアンジェリカの先導で、サンシール達は、たちまち城の見せかけの大広間に辿り着いた。
通常、謁見に使われていた偽の大広間には、モリガンはいなかった。
地下の、ノド城本体にある大広間に移動したのだ。
偽の王座に、リカルドが座っている。
全身をSAヘクトールの装甲が包み、腰には聖剣デュランダル。
王座の後ろは、闇に包まれていた。
「ああ、やっぱり来たか。もう、お前達に興味は無いんだけどね」
リカルドは、退屈そうに言った。
「だけど、自分達から攻めてきたって事は、今度こそ命がいらないってわけだ…」
リカルドは、ゆらりと立ち上がる。
王座の後ろの闇の中に、沢山の光る眼が現れる。
「かかれ…」
リカルドが、ボソリと言うと、闇の中から全員SAハイドランジアを身に付けた闇月暗殺部隊のダークエルフや獣人達が、サンシール達目掛けて襲い掛かってくる。
全員、若い美少女達だ。
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