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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第七章、クドゥの実
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魔族の男

「大変だ! 君たちが言っていた男、確かに魔族だったようだ」



 慌てながら言ってくるノービスさん。

 ただ、そのことだけなら事前に伝えてあったので、そこまで驚くことではないだろう。なら、別の何かが?



「落ち着いてください。一体何があったのですか?」



 ノービスさんは少し呼吸を整えると改めて話してくれる。




「実は……あの後、君が話していた魔族を監視していたんだ。すると突然『失敗した』と声を荒げて、その本性を現したんだ。幸いなことに村を襲うことなく飛び立っていったから被害は出なかったが」



 失敗したというのは……、やっぱりニコルのことだろうな。

 目的は人を魔物に変えること?

 ならニコルで失敗したとしても別の誰かで代用すればいいものの……。もしかして、ニコルでないといけない理由が?


 今はまだ一階の冒険者組合で鑑定所の勧誘をしてるニコル。


 彼女しか持っていない力と言ったら【魔力過剰供給】のスキルだよな。

 もしかして、そのスキルは魔物になった後も引き継がれる?


 それならほぼ無尽蔵に魔法が撃てる彼女のスキルを欲しがったとしても理解できる。


 レベルが見えていたことからこのスキルは彼女だけのものではないし、普通の鑑定でも調べられた……はずだ。

 いや、どうだろう?


 少し考える。ただ、俺のスキルが【詳細鑑定】とユニークスキルなので、はっきりとわからなかった。



「大丈夫?」



 相当思い悩んでいたように見えたのだろう、エミリが心配げに聞いてくる。


 そうだ、エミリがいたな。彼女なら俺しか見えていない部分もはっきりとわかるはずだ。そうと決まったら——。



「シャル、ニコルを呼んできてくれるか?」

「ニコルを……ですか? わかりました」



 不思議そうに首を傾げたものの俺が言った通りに迎えに行ってくれるシャル。

 そして、しばらく待つとニコルを連れてきてくれた。



「どうしたの? ボクに何か用?」

「いや、ニコルはまだ【鑑定】を受けていなかったなと思ってな。せっかくだし、エミリに鑑定してもらうといい」

「えっ!? いいの?」



 目を見開き驚くニコル。【鑑定】してもらえることがそんなに嬉しいのだろうか?



「ということだ。エミリ、頼めるか?」

「えっと……、それは構わないけど、ハクさんがした方がいいんじゃないかな?」

「いや、今回はエミリに任せる」



 そうだよな。たまにエミリには調べられないスキルを書いてしまったからな。俺の方がよく【鑑定】できると思われているのだろう。


 違和感を感じていたようだが、ニコルを【鑑定】してその結果を紙に書いていってくれる。

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