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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第五章、新しい家と新たな仲間
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冒険者組合

 町まで戻ってきた俺たちはその足で冒険者組合へと向かった。

 そして、冒険者組合に着くと早速中に入る。


 中には相変わらず暇にしているのか、冒険者レベルの低い人達が宴会をしていた。


 そんな彼らの脇を通り、冒険者組合の受付へと行く。



「冒険者組合へようこそ。本日はどうかされましたか?」

「あの……、ダンジョンの地下十三階層について聞きたいことがあるのですが」

「申し訳ありません……、ダンジョンの中のことについては私どもには……、今詳しいものはつい先日現れた別のダンジョンへと行っておりまして……」



 十一階層より深く入れる冒険者が行ったというダンジョンのことか?



「じゃあ、そのダンジョンというのはどこにあるのですか?」

「この町より南へ一日ほど進んでもらった先にあります。側にシャーロッテの村がありますので、行かれるようでしたらそこの宿を取ることがお勧めですよ。ダンジョンの内装確認に少々手間取っているみたいなので、ハクトール様方なら歓迎してもらえると思います」



 どうせ今のダンジョンだとこれ以上先に進めないからな。

 それなら一度足を運んで別のダンジョンに行くのも手かもしれないな。




 俺たちは一度家へとこれからのことについて話し合う。



「あのダンジョンがこれ以上進めないのなら、俺は別の所に行くべきだと思うんだがどうだろうか?」



 俺が聞くとニャーが首を必死に縦に動かしていた。

 まぁ、ニャーは俺が言ったことは基本反対しないので良いとして、あとはミーナとシャルだ。


 ただ、シャルは少しモゾモゾと体を動かしながら、周りをキョロキョロと見渡していた。

 自分の意見を言いづらいのかもしれない。



「シャル? どうしたんだ?」

「あ、あの……、別のダンジョンって……どんなところなのですか?」

「それが新しく出来たばかりのとこらしくてあまり情報がないみたいなんだ」

「危険じゃないのですか?」

「まぁ、危険だろうね。内部を全然捜索できていないみたいだから……。ただ、最悪そこに行って、地下十三階層の通り方だけでもわかればそれでいいんだ」



 俺たちの手に負えないダンジョンなら無理に潜る必要もないからな。

 それを聞いたシャルはそっと手を上げて賛成してくれる。


 最後にミーナだが、彼女だけは腕を組み、目を閉じて何かを考えている様子だった。

 やはりここを離れたくないのだろうか?

 ここにはミーナの実家もあるわけだし、すぐに帰ってこられるとはいえ離れたくないという気持ちもわかる。


 ならミーナにはここで留守番をしてもらうか……。


 そう真剣に考えていたのだが、ミーナが突然テーブルに頭をぶつけるととびおきる。



「な、なに!? なにがあったの!?」



 慌てふためくその様子に俺は呆れ顔になる。

 そして、改めてミーナに聞いてみることにした。



「ミーナは新しく出来たダンジョンに行ってみたい?」

「もちろんよ!」



 即答だった……。

 今まで俺が真剣に悩んでいたのは一体何だったのだろう?

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